2019/05/18 - 2019/05/18
3330位(同エリア6775件中)
Tomoさん
新緑の季節に晴れということで、マイルを使った土日東北の旅へ。東北の内陸と男鹿半島という公共交通の少ないエリアを旅するため、念入りにスケジュールを作成しました。。2日間の旅としてはこれまでで最も苦労したかもしれません。。1日目は山形空港からタクシー、JR山形新幹線・陸羽東線を利用して奥の細道ゆかりの地と沿線の温泉を巡りました。尾花沢の芭蕉・清風歴史資料館、瀬見温泉、鳴子温泉、封人の家が目的地です。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.0
- 交通
- 3.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- タクシー JALグループ 新幹線 JRローカル
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伊丹からJAL・山形行きを利用して75分、おいしい山形空港に到着すると、予約しておいた尾花沢タクシーで芭蕉・清風歴史資料館まで直行。
1689年5月17日に、芭蕉は険しい山刀伐峠を越えて尾花沢の鈴木清風を訪ねました。清風は出羽の豪商でしたが、風雅にも心を寄せていたといわれる人物といわれています。資料館の建物は、旧丸屋・鈴木弥兵衛の店舗と主屋を清風宅の隣に移転復元したもの。芭蕉、清風歴史資料館 美術館・博物館
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時間が少ないですが、歴史資料館から5分ほどのところにある養泉寺も訪れました。
奥の細道の中で芭蕉が最も長く滞在(7泊)したといわれ、現在では最上33観音めぐりの札所の1つにもなっています。養泉寺 寺・神社・教会
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芭蕉はここで「涼しさを 我が宿にして ねまる也」という句を詠み、境内には1762年に建てられた句碑があり、涼し塚と呼ばれています。
ここで再びタクシーを呼び、大石田駅まで行くことにしました。養泉寺 寺・神社・教会
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大石田から新庄まではそれほど離れていないので普通電車で十分なのですが、普通電車を待っていると、この後利用したい陸羽東線の列車に乗り換えができないため、新幹線つばさ号で新庄へ向かいました。
新庄駅 駅
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一度改札を出させてもらい、駅弁を購入してから鳴子温泉行きの「奥の細道ゆけむりライン」に乗りました。「牛肉どまん中」という駅弁は米沢名物の牛肉をたっぷり乗せたもので、駅弁を紹介する本でもよく登場するだけあって、やはり美味しいものでした。
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陸羽東線は小国川に沿って走るため、美しい車窓を楽しむことができます。新緑の季節ですが、やはり東北の緑は大阪と違って鮮やかに見えました。新庄から乗ること22分で瀬見温泉に着くと、降りたのは私だけでした。。
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駅を出て、温泉街の方へ向かいますが、人だけでなく、車ともすれ違いません。。途中には亀若丸の名前を付けるとき、弁慶が硯として墨をすったと伝わる岩がありました。
弁慶の硯石 名所・史跡
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瀬見温泉は源頼朝の追っ手を逃れて平泉を目指していた義経の一行が発見したという伝説が残されており、橋には義経の像が立っていました。
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日帰り入浴施設「せみの湯」の近くにある湯前神社では源泉が湧き出ており、飲泉も可能になっています。
産湯 温泉
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川原へ出ると、弁慶が産湯を探していたときに、川辺に湯煙を見つけて、なぎなたで岩を砕いたところ温泉が湧き出したと伝わる薬研湯があります。
薬研湯 温泉
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温泉街には代表する旅館・喜至楼があり、その創業は江戸の安政年間で、もともとは宇和島藩の家臣だった先祖がこの地に移り住み、宿を始めたそうです。日帰り入浴ができる本館の玄関は、明治元年に建てられたものであり、旅館建築としては、山形県で最古の建物といわれています。
瀬見温泉 喜至楼 宿・ホテル
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喜至楼といえば建物もすばらしいのですが、浴場もまたレトロなもので、特に混浴のローマ式千人風呂が有名です。泉質は塩化物・硫酸塩温泉で、わずかに塩味・香りが感じられる湯でした。源泉は60℃という高温のため、暑いのが苦手な私は沢水を合わせた男湯に浸かりました。
瀬見温泉 喜至楼 宿・ホテル
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玄関を入ってすぐのところには、女性の彫刻があり、「いらっしゃいませ」と「ありがとうございます」のお辞儀をした面白いものでした。列車の時間まで温泉を楽しんだ後、瀬見温泉から鳴子温泉まで移動します。
瀬見温泉 喜至楼 宿・ホテル
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以前に小牛田~中山平温泉までは乗車済だったので、これで陸羽東線は完乗となりました。折り返しまでに1時間あるので、西多賀の湯へ行ってみます。
鳴子温泉駅 駅
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鳴子温泉といえば名湯として知られますが、伝統工芸品のこけしも有名です。駅からすぐのところにある、足湯が楽しめる公園にもこけしが建っていました。
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鳴子温泉はつるつる感の強い「うなぎ湯」や、以前に訪れた東多賀のように硫黄泉の白い濁り湯が一般的ですが、ここはエメラルドグリーンの湯。硫化水素泉という鳴子では唯一のもので、独特の香りもありました。やわらかい湯で、湯上り後もぽかぽかが続き、湯治客にも人気が高いようです。
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鳴子温泉から新庄方面へ向かう列車に乗って2駅・堺田駅で下車しました。分かりにくい場所にあり、利用客はほとんどいないと思われます。。
堺田駅 駅
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駅から300mほど歩くと封人の家という茅葺き屋根の屋敷が建っています。封人の家とは、国境(ここでは仙台と新庄)を守る役人の家をいい、この屋敷は当時の堺田村の庄屋であった有路家の住宅であったとされています。
封人の家(旧有路家住宅) 名所・史跡
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このあたりは新庄藩の保護・奨励のもと、乗用馬中心の馬産地として発展したそうです。屋敷のなかにも、まやがありました。
封人の家(旧有路家住宅) 名所・史跡
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山形県北東部に見られた広間型民家の代表的なものとして重要文化財に指定され、昭和46年から48年まで解体復元を行い、建築当初の姿になりました。
封人の家(旧有路家住宅) 名所・史跡
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1689年5月15日、芭蕉は曾良を伴って仙台領尿前の関を越えて出羽の国へ入ろうとしていたが、日暮れになってしまい、封人の家に宿を求めました。梅雨時で大雨が続き3日間、この家に滞在した後、赤倉温泉から山刀伐峠を越えて尾花沢の鈴木清風を訪ねて行ったといわれています。
封人の家(旧有路家住宅) 名所・史跡
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堺田駅は標高338mの場所にある駅で、宮城県と山形県の県境に位置しています。駅前の水路は北から流れてきた水が西と東に分かれ、いつか海で合流する大分水嶺です。16:29発の列車に乗って新庄まで戻り、これで今日の予定は無事に消化できました。
堺田 分水嶺 名所・史跡
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新庄では奥羽線への接続が悪く、1時間以上の待ち時間が生じるため、少し早いですが夕食として、駅隣接のそば屋で鴨南蛮を注文しました。鴨がとても美味しく、出汁がすばらしい味付けでした。
新庄駅 駅
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ここから今回宿泊する秋田まで奥羽線で2時間40分の移動で、長時間ロングシートというのが辛いところです。1駅ごとに乗客が減っていき、真室川~湯沢間は閑散区間でした。19時を過ぎると暗くなり、県境の山間を走るため、車窓はほとんど見えません。
新庄駅 駅
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秋田に到着したのは21:13で、明日も早朝出発が必要になるため、ホテルに入るとすぐに休むことにしました。明日は男鹿半島へ行く予定です。
秋田駅 駅
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