去年、中之条町にふるさと納税をしました。お目当は、一度行ってみたいと思っていた四万温泉・積善館でも使えるチケットが返礼品でもらえるから。千と千尋の神隠しのモデルとなった積善館、お湯もよくてお食事も美味しくて大満足。<br /><br />この頃、自宅マンションの売却と新居購入、２０年近く働いた社長秘書の仕事の引退・・・そして引っ越し、とバタバタしていたので、旅行記アップが遅くなってしまいました。。。

千と千尋のモデル♪四万温泉積善館・五ツ星貴賓室に泊まる旅

31いいね！

2019/05/04 - 2019/05/05

94位(同エリア474件中)

エリア

四万温泉(群馬)

旅行の満足度: 4.0

観光: 4.0

ホテル: 5.0

グルメ: 1.0

同行者: カップル・夫婦

一人あたり費用: 5万円 - 10万円

交通手段: 自家用車

旅行の手配内容: 個別手配

群馬の実家から出発したので、午前中早めに中之条町を通過。
チェックインまで時間に余裕があったので、オットが一度も行ったことがないと言う草津温泉まで足を伸ばしました。
町内の駐車場は連休中は混むので、草津国際駐車場へ停めて歩いて行くと・・・西の川原に近づくと小川の水がこんな綺麗なグリーン。
西の川原は、私も何年ぶり、というか、軽く20年ぶりくらいかも。
GWなのにまだこの辺りには桜が咲いていました。
足湯もあったのですが、残念なことにストッキングをはいてしまっていて・・・脱ぐのが面倒だったので諦めました。。。。

続けて、湯畑へ。
途中、道に迷ってしまい、かなり遠回りしてしまったわ。
西の川原から皆が歩いて行く方向について行ったのだけど、その皆さんは駐車場に帰る人たちだったの～～～。グーグルマップ見たのだけど、湯畑の表示がなくてどこに向かっていいかわからず、駐車場のスタッフの方にお聞きして、やっとたどり着きました。
湯の花いっぱい～～。
綺麗な色～～。
さすが、草津。湯量に勢いがありますね。
色だけ見てると、エメラルドグリーンで南の島の海の色みたい。

湯畑も、私は20年以上ぶりかしら～～。
朝ごはん食べてなかったので、お腹ペコペコ。
この時、歩きながら調べたお蕎麦やさんへ行こうと思っていたのですが、温泉卵の文字に負けて、食べ歩き。。。
かぶりつき、ダンナ。
美味しかったです。ちなみに、ここで卵食べておいて正解でした。
なぜなら、お目当のお蕎麦やさんが改装中でお休みだったの。
その近辺のお店も、GWとあって、大行列。
草津でランチは諦めて、四万温泉へ向かったのでした。
お目当の宿へ向かう前に、少し先に足を伸ばして、奧四万湖へ行ってみました。

この、ブルーが見てみたかったの～～。
曇りがちでいまいちな空だったけど、それでも綺麗でした。
しかし、反対側は、このダム！
高所恐怖症の私は、足がすくみまくり。

ちょうど、遠くで雷がゴロゴロ言い出したので、雷が近づく前にこの日のお宿、積善館へ向かいました。
13時頃に、この日の宿泊先である「積善館」へ到着です。

とりあえず荷物を預けて、14時までのチェックインの間に、ランチをしようと、まずは正面入り口から温泉街へ行ってみることにしました。

けどね、この、ずっと見てみたかった「千と千尋の神隠し」のモデルになったという橋を見てしまったら、ランチなんて後回し。とりあえず撮影よ～～って。
宿泊客じゃない観光客の方もたくさんなので、なかなか無人の所を撮れず・・
下にはちゃんと川が流れています。
この橋の裏の、ピンクになっているところが、有名な「元禄の湯」です。夕方に一度入りに行ったけど、本当にレトロ。昔の銭湯！って懐かしさ満点。
正面の本館2階までは、徳川綱吉将軍時代に建てられたものなんですって！ガチレトロ。
ちょうどこどもの日・・・鯉のぼりがいいね。
この廊下は、宿泊者には解放してなかったような。。。行き方がわかりませんでした。
写真撮ってたら結構時間が経ってしまって、急いで街中の方へ向かったのですが・・・。
元々あまり飲食店が多くないのと、GWで人が多かったのと、時間がもう14時近かったので、どこも一杯だったり、準備中だったり、材料切れだったり・・・汗

もう、とにかくお腹が空いたので、もつ煮とか定食とかのお店でいいや！ってのれんが出ていたお店に入ったら、女性のスタッフが「満席なんですよ。だからそこに準備中って張り紙張ってあるでしょ？？」って。指差された方を見たら、出入り口じゃない側ののれんに、小さい張り紙でなにやら書いてあり。。。「そんな小さい字読めるかよむかっこっちは老眼なんだよっ。」って思いながら、「そうですか・・・」って後ずさりして出て引き戸を閉めようとしたら、そのスタッフが私が出るか出ないかの内に、私の目の前でピシャっと、戸を閉めたんですよ～～。
なんでしょう～～、この態度。
せっかく来ていただいたのに申し訳ございません、とか思わないんですかねぇ。。。びっくりだわ。久々に、こんな愛想のカケラもない失礼な店に遭遇しました。

その後も、飲食店が並ぶ別の通り（積善館の正面に続く道）へ行ったのですが、ちょうど目の前のグループで材料が切れてしまったりとか、14時ちょうどだったので中にまだ人はいるけど、準備中になってしまったところとか・・・。せめて、パン屋さんとかでもあればーと思ったけど見つけられず、コンビニもなく。。。結局ランチにあり付けなかったのですぅぅ。。。

この飲泉で仕方なくお腹を少しだけ満たした（汗）
こっちのね、積善館の目の前の横丁みたいな方に先に行けばよかったよ。。。写真撮らずに、先にこっちに来てれば、お蕎麦屋さんとか入れたのになー。

写真を撮る前に、ランチ場所探しに向かうべきだった。あと、もっと四万温泉の飲食店をリサーチしとくんだった～～。
で、ちょうどチェックインタイムが来たので、ランチは諦めて、お宿に戻ることにしました。
今回泊まったのは、前の記事で写真をたくさん載せたレトロな本館ではなく、積善館の３つの棟（本館、山荘、佳松亭）の中で一番新しい「佳松亭」です。
エントランスも、山の傾斜に建っている積善館の、一番下にある本館とは反対側で、山の上側にあります。
ちなみに、大きな車は本館側の駐車場には停められないようで、佳松亭の駐車場に停めるようにHPに記載がありました。（確かに、本館側の駐車場は通路がめちゃ狭く感じました！）
建物も、江戸時代の木造ではなく、昭和の時代に建てられたもの。
あの千と千尋のモデルの橋がある方とは全く別の旅館みたいな佇まいですよね。
私たちは、チェックイン時間前の13時過ぎ頃に一度到着したのですが、すぐにスタッフの方が迎えに来てくださって、荷物を預かって頂けました。
ロビーもきれい～。

本館の面影、全くなし（笑）
同じ旅館なのに、ここまで雰囲気が違うってすごいですね～～。
チェックイン手続きは奥のラウンジで。
翌朝、こちらが朝食会場でした。
その後、お部屋に御案内頂きました。

最上階8階にある、カテゴリーで言うと「五ツ星客室最上階貴賓室」というお部屋です。

同じ五つ星の「コンセプト客室」というカテゴリーも気になったのですが。。。客室露天風呂とシャワーブースが隣り合っているので、使い勝手はコンセプト客室の方が良さそうって思って。

だけど、せっかくなので貴賓室にしてみました。

ドア開けると、踏み込み部分が贅沢に広い～～。靴を脱いで居間へのふすまを開けるところまで畳3枚ありました。

踏み込みから上がって正面が内風呂、左にお手洗いがあり（ちなみに、洋式お手洗いの背中合わせ、内風呂の洗面台の裏にも謎のドアがあって、空けたら和式の水洗トイレがありましたーーー笑　もちろん、一度も使わなかったけど、このお部屋は定員がMAX8名と多いので、みんなで泊まるときはおトイレ２つあるのもいいかもねｗ）
そして、襖を開けると、この見事な老松が、大きな窓枠いっぱいに広がっていました！これは絶景。
そして、贅沢に広い和室。１５畳って書いてあったかな？
ランチありつけなかったから、とりあえず珈琲とお饅頭と落雁、一気に食べちゃいました～～～。
松のおかげで、下からの視線も気になりません。
床の間も立派。

TVは一度も使いませんでした。。。
和室の隣にはリビングスペース。
ゆったりした広いソファーがあって、ここで寝れちゃいそう。私、和室+座椅子だと足腰が痛くてずっと座ってられず、疲れてしまうので、やっぱりソファーがあるお部屋をどうしても選んでしまいます。
ソファの裏の障子を開けると、リビングの裏には寝室が。
このシモンズのベッドがとっても心地よかった！他でもシモンズのお宿に何度か泊まってるけど、シリーズとかが違うのかなぁ？詳しくないのだけど、こちらのシモンズが今までで一番寝心地良かったのです。
和室とリビング（ソファ）と寝室、それぞれしっかりした広さがあって、本当さすが貴賓室、って感じ。
内風呂の洗面台はダブルシンクで便利。
アメニティ。Leaf & Botanicsのアメニティが付いてます。（内風呂のシャンプー類もこれでした。）
夕飯の後に大浴場でシャンプーしたりしようと思ったけど、結局行くの面倒で、内風呂のシャワーを使いました。お部屋の露天風呂とこの内風呂が離れているのが少し不便だったかな。
バスタブは使わず。

トイレ。そして、この壁側、背中合わせの位置に和式トイレもあるんですよ～～。使わなかったけど。
タオル類も十分。かごバッグが便利。
こちらは、お部屋の露天風呂の出入り口に置いてあるタオル。
そして、バルコニーの露天風呂。これ、最高に気持ち良いです。松の向こうには四万温泉街が見えるのだけど、御簾越しなのであまり気になりません。そ
れに、風がほんとに心地よくて！！！泉質も良くて、ポッカポカになります。
いいお湯です。
一通り写真を撮った後は、私は早速、佳松亭の大浴場へ。露天風呂に入りましたが、源泉が熱くて、熱いの苦手な人は一瞬であがっていたよ（笑）私は結構強い方なので、ゆっくり浸かったら、３時間くらいはずーっと体がぽかぽかでした！！！（写真はありません。）

ちなみに、本館のお風呂へ行く時は、この有名なトンネルを通ります！
この、本館と山荘を結ぶトンネルも、千と千尋の神隠しの冒頭で出てくるあのトンネルのモデルになってるとか。。。
ちなみに、積善館は山の斜面に建っているので、本館～山荘～佳松亭の移動には、こういうトンネルや廊下やエレベーターを通って行くんです。ここって、山の中になるのかな？だから、水がチロチロ流れる音がして、一度だけ1人で本館のお風呂まで行ったときがあって、たまたま誰も一緒にならなくて、1人でエレベータとこのトンネルを通ったときは、どこからともなく聞こえてくる水の音がちょっと不気味で怖かったです。でも、他のときはたいてい誰かしか一緒になるので大丈夫でしたけど♪
本当、迷路みたいなので、この道案内がないと最初は迷子になります。

こちらは山荘の廊下。
本当、同じ旅館の中なのにタイムスリップしたみたい！
さて、１６時から積善館の社長さんによる館内ツアーが開催されていたので、参加してみました。

参加は予約制ではなく、希望者は直接本館３階のこちらのお部屋に集合します。さすがGW、たくさんの参加者がすでに集合していました！
このお部屋は今は宿泊には使われていないのかな。橋が見渡せるいいお部屋。
こちら側から眺める橋もなかなかですね♪
なんか、この窓枠とガラスが本当いい雰囲気～～。
こんな、昔の宿泊料金表も飾ってありました。明治時代のものですね。特等が３円、上等が１円50銭、中等が1円、一番下のは何等って読むのかな～？65銭。上下の差が約5倍くらい。今と同じくらいの感覚かな？

お食事もそれぞれ差があるんですね。

時代を感じたのが、「外国人の宿泊は5円申し受け候」って書いてあるよね～～？特等より更に2円も高いってあせる今なら日本人3万円、外国人5万円ね、みたいな？時代を感じる～～。
こちらは、本館のエントランス。江戸時代だ～～。
こちらが社長さん。

本館の3階で20分程度ビデオを見ながら社長さんのお話を聞きます。本館は徳川綱吉将軍時代に建てられたものとか、当時は温泉に来る人は病を治したい一心で、命をかけて深い山奥までやってきたとか・・・。病院や薬のない（高い）時代は、温泉が病院みたいなもの。そう思うと、この後温泉に入って、ありがたみが倍増しましたよ～。

あと、数年前に日テレで放送されたジブリ特集の番組のスライドも紹介されてました。積善館が作品のモデルになったって自分達が勝手に言い出しているわけではない（笑）、その証拠に・・・って、本当に監督が積善館に泊まりに来られている映像が紹介されてて、びっくりしました～～！

館内ツアーのお話も温泉への熱い思いが溢れていました?
この部分は、本当に江戸時代にあったものらしいです。
ツアー後、記念に本館玄関前で撮影～

そのあとは、夕飯までしばしお部屋のお風呂を堪能しました。
そして、18時からお待ちかねのディナーです。貴賓室のゲストはお部屋食です。この日は、朝から温泉卵とおつき菓子のおまんじゅうを食べただけなので、お腹ペッコペコ！
まずは前菜です。木のお皿が可愛い。
アップで。一つ一つが美味しいです。サザエも柔らかくて美味しく煮てあったな～。
稚鮎も今年３回くらい頂いたけど、程よい苦味と鮎の香りがいいですね。
こちらは旬のホタルイカとあぶり蛸。蛸が柔らかくて！
お椀は、アイナメの葛打ち。お出汁美味しい～。
こんぶに、なんと積善館の透かし文字が！
お造り。海なし県なのに、お刺身が新鮮！築地から取り寄せてるみたい。泡のお醤油が香り高くて美味。
焼き物は桜鯛の焼きびたし。こちらもお魚美味しい。

蓋物、季節野菜と鮑のひろうず。これもまた美味しい～。
蒸し物。新緑蒸し。すり流しみたいな。
牛フィレ。蓋をして蒸し焼きで頂きました。ポン酢と紅葉おろしでさっぱりと。
ゴマだれも合ったけど、ポン酢の方が好き～～。
我が家やお酒を飲まないので、止め椀、香の物、ご飯は先にいただいてしまいました（汗）

そして、最後のデザート。今年初のスイカは甘買った～～。スイカだけでもよかったかも！

口コミ通り、お食事の味付けがすごく美味しくて、全部好みの味付けで、箸が進みました～～。朝ごはんも昼ご飯も抜きだったから、心置きなく、ご飯もお代わりして食べちゃった。

ご飯の後は、楽しみにしていた本館のライトアップを見に行きました。
夕食の後は、楽しみにしていた本館のライトアップを見に行きました！
これぞ、千と千尋の神隠しの世界～～
暗いレンズしか持ってないので、夜景がうまく撮れないの。。。

夜景が綺麗に取れる明るいレンズ欲しいなぁ。。。
顔なしが出てきそう～～（笑）
中から、湯宿の宴会の騒ぎが聞こえてきそうな。。。

いいね～～、風情があります。

この後は、お部屋に戻って部屋露天風呂にゆっくり浸かりました。。。で、21:30頃に、持参した本を読む前に、ちょっとベッドにゴロン、としたら、なんとそのまま寝落ち。。。オットが12時頃にお風呂に入って寝るときに「今何時～～？」なんて会話をしたのは覚えてるんだけど、結局、そのまま朝まで寝ちゃった！！この頃、ずっと睡眠時間５時間行くか行かないか、みたいな時が多かったので、久々にこんなに寝たよ～～。

やっぱ、温泉に浸かって体が温まると、寝つきがよくなるのかな。
翌朝は、8時半から朝食だったので、7時に起きて、まずはお部屋のお風呂でノーンビリ。。。朝の風が心地よくて、本当サイコー！やっぱ、温泉はいいねぇ。。。

そして、朝ごはんは、ラウンジでいただきます。和食のみです。
朝から品数豊富！またしても、山なのにお魚が美味しいっていう（笑）あと、おかゆとかお豆腐、煮物、漬物も美味しかったな～～。

私は、１１時のチェックアウト前に、最後にもう一度お部屋の露天風呂に入ってチェックアウトしました。

１泊2日で合計５回、温泉入れました！このくらいがちょうど良いかな。以前、伊豆のお宿で温泉はしごし過ぎて、翌日ヘルペスができちゃったことがあったから、あまり入りすぎるのも怖くて（泣）

去年10月の会津の温泉旅行以来、半年上ぶりの温泉。

しかも、一度来てみたかった積善館。

大満足のお宿でした～～。