2018/11/21 - 2018/11/30
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タヌキを連れた布袋(ほてい)さん
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「1979年1月7日,ヘン・サムリン率いるカンボジア救国民族統一戦線軍とベトナム軍はプノンペンに入城した。ポル・ポト政権の恐怖政治のもとでカンボジア各地で死に瀕していた国民は解放され,ポル・ポトやイエン・サリら首脳陣はタイ国境へ逃亡して行った。
それから約一ヵ月経った2月17日,中国とベトナム間の国境線約一千キロの六省全域にわたって中国軍七個師団約八万人がベトナム領内に侵攻した。中越戦争の勃発だった。
ランソンの洞くつで
【ランソン7日発高野】2月17日以来,人海戦術という前近代的戦術をもって侵略戦争をすすめてきた中国は,あまりの損害に,ひとまず主力軍を引きあげることにしたようです。
しかし,この戦争は7日現在,すべて終わったわけではありません。130ミリ砲を用いてはげしい砲撃をランソン市に加えています。
こうした中で記者は7日午前ランソン市に入りました。
中国軍はまだ高地を占領しており,車が見えるとすぐに砲弾が飛んできます。ランソン市の2キロ手前に橋があります。これこそが現在の中国のねらいです。前の車が通ると,すぐに伏せて砲弾を避けなければなりません。一連の砲弾がさく裂します。
コトンとそばに落ちてきた砲弾の破片は,まだあつく,白っぽい帽子をかぶってはだめだといわれて帽子を脱いでいただけに,頭の上に落ちずによかったと,まずは強運に一安心。
ベトナム兵士の計算では,10分間隔で弾丸が飛んでくるといいます。一連の砲弾のあと,まさにその間隔をねらって,ジープで市内に入りました。道のわきには,被弾したジープ,四つの足を上にあげてひっくりかえった水牛がころがっています。
ここで止まって写真を,というわけにはいきません。家々は無差別の砲撃をうけ,大きな被害を受けていました。
『カメラよりもジープにしっかりつかまって』とどなる運転手さん。道路には穴があき,レンガの破片が飛び散っています。あまりの振動に飛び上がり,頭を屋根にゴツン。なんとか12,3分後に,市内の鉄道の横にあるティエン寺の岩山の陰に飛び込みました。そのあと,わずか30秒。この岩山のうしろの方の山につぎつぎとさく裂します。
この岩山の洞くつに入ると,先に突入していたベトナムの兵士が,『いま,この近くで,中国の残存部隊と交戦したばかり』といいます。
軍を引きあげ,交渉したいと一方で口にしながら,中国は,まさに無差別の砲撃を加えてきているのです。
日本共産党機関紙『赤旗』のハノイ特派員高野功は1979年3月7日,ベトナム・中国間の国境の町ランソンにいた。このメモは彼が中国軍の狙撃兵の放った銃弾によってこめかみを撃ちぬかれ,即死する数十分前に記されたものである。」
殿島三紀著「わが夫、還らず ベトナム戦争に消えたジャーナリストの妻たちの30年」(砂書房)より
ランソン逍遥その1:ハイフォンからランソンへ移動&ランソン公共バス
https://4travel.jp/travelogue/11483237
ランソン逍遥その3:街歩き後篇
https://4travel.jp/travelogue/11483265
- 旅行の満足度
- 3.5
- 観光
- 3.5
- ホテル
- 3.0
- グルメ
- 3.5
- ショッピング
- 3.5
- 交通
- 3.5
- 同行者
- その他
- 一人あたり費用
- 25万円 - 30万円
- 交通手段
- 高速・路線バス タクシー 徒歩
- 航空会社
- ベトジェットエア
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
ランソン市街地の地図を広げると,その中心にあるのがドンキン市場である。
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市場は整備された三階建ての建物になっている。
ドンキン市場 市場
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安い中国製品が多く並ぶ。
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ドンキン市場の周辺には大衆食堂が集まっている。
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COM HOP 弁当
COM RANG 炒飯(ベトナムの炒飯は不思議なくらいハズレが多い。)
CAC MON XAO 炒め物 -
人気の弁当屋。
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惣菜はセルフサービスで米飯の上に載せていく。
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買って帰ろうと思っていたら,店主に「店で食べてけ!」と招じ入れられた。
店主は甘い薬用酒を振舞ってくれた。喜んでご馳走になる。風邪に効くとうれしいが。 -
ドンキン市場付近からは,ランソンのランドマーク・ファイヴェ山がよく見える。
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近くにはホーチミン(胡志明)の胸像もある。
像の両脇にあるのは「団結,団結,大団結。成功,成功,大成功」のスローガン。
同じ漢字文化圏だけあって,日本語の音読みと似ていて面白い。 -
ランソン駅から西へ伸びるのはランソンのメインストリート・レロイ(黎利)通り。
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その北側は目下開発中のエリア。
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中国人や富裕層向けの海鮮レストランや,
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建設中のカラオケビル。
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レロイ通り沿いには,ランソンでもっとも品揃えのよいモール(スーパーマーケット併設)がある(DONG TIEN CENTER)。
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川向こうはチーラン市場があるエリア。
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橋を渡るとタイン寺がある。
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この辺りも再開発の真っ最中で,
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真新しい建物やホテルが建っている。
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しかしチーラン市場は,
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元の姿のままのように見えた。
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合鴨の丸焼き。肉の丸焼きはランソンの名物。
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市場の一角でブンチャーの店を発見した。
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ブンチャーはもとより好物だが,この店の親爺が炙る肉は最高だった。
一人前30kd。(1kd=約5円)
ランソン逍遥その1:ハイフォンからランソンへ移動&ランソン公共バス
https://4travel.jp/travelogue/11483237
ランソン逍遥その3:街歩き後篇
https://4travel.jp/travelogue/11483265
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