【おすすめしない】プノンペンからプレアビヒアへの行き方。ローカルバスで行ったらハプニングがありすぎた

2019/04/13 - 2019/04/15

世界遺産「プレアビヒア」のメジャーな行き方は、シェムリアップというアンコールワットがある街からの、ツアーに参加するか車をチャーターして向かう方法。

一番確実で、日帰りでプレアビヒアを観光することができるので、誰かに行き方を聞かれたら、シェムリアップからのアクセスを紹介すると思うのですが、私のようにプノンペンからどうしても行きたいという人もいると思うので、参考になればいいなと思います。

さいごまでオチまでつくほど（笑）とにかく最後までハプニングだらけだった今回の旅。バラエティー番組みたいだけどリアル旅。
大変だったけど濃くていい思い出になりました。

今回の旅行記はほとんどバス写真ですが（笑）よかったら読んでください。

エリア その他の都市(カンボジア)

• 同行者: カップル・夫婦
• 交通手段: 高速・路線バス
• 旅行の手配内容: 個別手配

今回のルートはこんな感じ。

長距離のローカルバスを利用します。
プノンペンのバス会社から出発して、プレアビヒアの遺跡に一番近い街のスラアムを目指します。Google Mapだと５時間30分の道のり・・・

バスで行こうと決める前に、プノンペン市内でプレアビヒア遺跡へのツアー会社を探してみたのですがほんとに全然ない！！！ちなみにアンコールワットやkepなどカンボジアの他の場所へのツアーはリバーサイドあたりを歩いていればすぐに見つかります。

ローカルの方にG.S.T Express busを紹介されたのですが、直接行ってチケットについて聞いてみたら、チケット予約は出発の３日前じゃないとできないとのことだったので、困ったな・・・と周辺を歩いてみたら別の会社を発見！

聞いてみると今日予約ができるみたい。よし。


チケット代は片道９ドルでしたが、旅行時期がカンボジアのお正月だったので、お正月価格で１２ドルでした。ちなみに予約できない方の会社だと、確か片道７ドルだったと思います。

もしプレアビヒア遺跡に行きたい場合は、目的地はプレアビヒアではなくてスラアムがベストです。プレアビヒアだと遺跡から８０キロ程度手前に降ろされてしまいます。スラアムは「ア」にアクセントを置くようにしてアとエの中間みたいな音で発音すると通じました。

バス会社の場所はここ。１がチケットを買ったLIANG U.S Expressというバス会社。２が紹介されたG.S.T Expressです。セントラルマーケットから徒歩２分くらいの場所です。

GrabなどのトゥクトゥクでいくときにはG.S.T Expressって行き先に入力すると出てくるので便利。


プレアビヒア方面は、プノンペンからは今のところこの２社しか運行してなさそうです。

プレアビヒアは毎日朝の７：３０と８：３０に出発のようです。
LIANG U.S Expressでは、VIP VANと呼ばれるミニバンタイプはなくて、この大型バスタイプらしい。

私はカンボジアの国内移動は、VIP VANで行くのが好きです。


この日は７：３０出発だったので７時にチケット売り場に来て、と言われていたので行って待っていたら、乗り場がそこではなくて、目の前の道が混み合っていてバスが入れないから、同じブロックの逆サイドの方に行ってと直前に案内されました。

ちょっと慌てましたが、同じスラアム行きのバスに乗るファミリーがいたので着いていくと、バスが待っていました。

朝だけど、初の寝台バス！！

カンボジアでは、バス会社によってこんな感じの寝台バスサービスもあって、夜に出発して朝に到着できます。

アンコールワットの観光でお金と時間を節約したい人は、プノンペン到着日の夜に乗れば午前中から観光できますね。私は利用したことはないのですが、シェムリアップ行き（アンコールワット）の寝台バスでおすすめは、ソリアというバス会社です。

今回乗ったバスではフルフラットではないのですが、ソリアは完全にまっすぐに寝れるので寝やすいんだとか。席はダブルとシングルがあって、一人旅やできるだけぐっすり寝たい人は、予約時にシングルを指定してもらうといいですよ。

他の会社でもそうですが、バスは完全に指定席なので、好きな席を指定できます。

この日はカンボジアのお正月の前日ということもあって席は満席。
座席はもちろんのこと、通路にも人がいっぱい乗ってきました。

帰省の荷物でいっぱい。
乗客で観光目的で利用しているのは、多分私たちだけだと思う。

見えるかな？

出発して数分の距離から、この大渋滞！！！！
プノンペンを出る前だけで、３０分の距離がなんと２時間も。

なんでこんなに渋滞してるのかっていうと、カンボジアにはお正月が３回あって、日本の元旦にあたる１月１日はただの何かの祝日くらい、、の盛り上がりなのですが、毎年４月にあるお正月がカンボジア人にとっては本番、というか大切なお正月なので、みーんな家族でそれを祝うために、だいたい５日～１週間くらい休みをとって移動したりします。なのでこの日はお正月ホリデーの初日ということもあってプノンペンに住んでいる人の移動日。


ちなみに、もうひとつのお正月は２月にある中国の旧正月、チャイニーズニューイヤーと呼ばれるやつです。

やっと渋滞ぬけた～? と気持ちが晴れたところで、びっくり。


ドライバーが急に首にまくらをつけだしたw

なんでやねん。

まってました休憩タイム。
足を伸ばせる寝台バスとはいえ、大渋滞に巻き込まれて辛かった。



過去にシェムリアップやケップ、シアヌーク、そしてベトナムのホーチミンへバス（VIP VAN）を利用したことがありますが、すべてのバスは２～３時間の場所で、合計２回の休憩がありました。

１度目はただのトイレ休憩、
２度目は食事休憩で１５分～３０分というのが基本みたい。


休憩場所には絶対にトイレがあるのですが、トイレットペーパーがないところがほとんどなので、バス移動の時はトイレットペーパー持参で乗り込んだほうがいいです。
（トイレットペーパーは流さずに、ゴミ箱に捨てます。）

休憩場所は、ガソリンスタンドの横に併設されているレストランだったり、道の駅的なレストランだったりします。

毎回絶対に同じ場所というわけではなくて、おそらくドライバーの気分で決めていそう。レストランはだいたいこんな感じのローカルなレストランです。

一皿はだいたい２ドル程度で、ライスも着いてきます。おいしいですよ。

そう、これこれ。

カンボジアで人気なのがゆでたまご！

孵化する前のたまごを茹でたものなのですが、鶏肉とたまごの１粒で２度おいしい的な・・・

そんな感じらしいです。私は未だに挑戦できず。

カンボジアならどこでも買えるので、みんなぜひ挑戦してみて。笑

道もスムーズに走るようになって順調、順調・・・と思ってたら突然のトラブル発生！

急に後ろの方でバンっって大きな音がして、バスは停車。
揺れたりはしなかったのでぶつかったりはしてなさそう。


ドライバーが確認しにいって、しばらくすると戻ってきたけど、何の説明もなくただエンジンをストップさせてしまったので、体感３８度くらいの中、みんなバスを降りて静かに待っていました。


待っている途中で、たまたまバイクでフローズンジュース売りのおじさんが通りかかって、みーんな買ってました。おじさんボーナスステージだね。

ドライバーがバスの下にもぐって確認したり、、でも数十分しても何も作業始まらなくて、どうなるんだろう、とぼーっと考えていたら後ろからきた別のバスが停まってくれました。

その別のバスにあるスペアタイヤに交換していたので、原因はパンクだったんだなと思ってのんびりその場を見守ることに。

交換の様子を見ていたら普通のタイヤと違ってネジも大きいから鉄パイプみたいなものをつかったりしていて大変そうでした。


時間はみていなかったけど、たぶん２時間くらい苦戦してたかも。

タイヤ交換をして順調に走っていたその１０分後、、、、またあの音が。

またパンク？

目的地までまだ１００キロくらいあります。今度こそやばくないか？



素人考えでも、原因はタイヤにあるんじゃなくて、別にありそう。
今日中につけるだろうか・・・。

次の街までも１０キロ以上あるから歩くのはやだな。

また助け船ならぬ、助けバスきた！！！

さっきのときと同じように停まってくれました。
実は同じ会社の１時間後に出発してきたバスだったみたいです。


バスがきてからも、両方のドライバーでまた１時間くらい試行錯誤してたんだけど、数名が乗ってきたバスから荷物を運び出して、後のバスに乗り込みだしました。


ほとんど英語が通じなかったので、状況はわからなかったのですが、一緒にバスに乗りこまないと、エリア的なことを考えても今日中にたどり着くの難しそうなので、私たちも乗り込むことにしました。

このドライバーは英語は話せなかったんですが、行き先をつたえると頷いていたのでたぶん大丈夫だろう。信じるしかない。


もともと乗ってきたバスも１２０％の乗車率だったのですが、このバスも１２０％乗車率。入り口付近で座る場所もなくてどうしよう、、、と思っていたら、ダブルの席にいたフランス語とクメール語しかはなせないおじさんが片言英語で「ここに座っていいよ」と。神かと。

箱詰めっていうけどこんな感じだよね。とか、インドってこんなかなー？とか。

車内では小さい子供が泣きやまないし、かなりカオスだったけど車は順調に走りだしました。とりあえずよかった。

スラエム到着したよ！！！

バスを降りたらすっかり夜に。結局プノンペンから１２時間かかった計算。道には野犬がいるし、吠えてくるし。お腹へった。


そして予約していたホテルに到着。
街もだけど、ホテルも静か。お正月は地方が盛り上がるって聞いていたけれどスラアムはそうじゃないみたい。

プレア ビヒア ブティックホテル ホテル

次の日はプレアビヒア寺院へ。


旅行記はこちら。
【カンボジアの世界遺産、天空の寺院「プレアビヒア」へ！】
https://4travel.jp/travelogue/11482032



もう１泊して（トータル２泊）帰路につきます。

スラアムからの出発も同じく７：３０。到着したバスターミナルで乗れます。スラアムからの始発ではないので、バスがきたら乗る感じになりそうです。

写真はターミナルの様子。

乗ってきたLIANG U.S EXPRESS BUSの看板発見！

実はホテルからここまでホテルのスタッフが連れてきてくれたのですが、彼曰く、たぶん今日はこないよ、と。

心配になったので、プノンペンのチケット屋のオヤジに電話してみると「確認して折り返す」と言ったっきり全然折り返されてこない。

「誰かに電話したの？来るのこないの？」ってまた聞いてみても同じ返答。



もう直感的に来なそう。

さてどうする？

さっきの看板のあったところからお店を挟んですぐ隣に別のバス会社の看板が。プノンペンで３日前からしか予約できなかったG.S.T Expressでした。

聞いてみると７：３０にバスが来るということがわかりました。
このバスに乗るしかない。

ちょこっと英語話せた人がいなくなってしまったので、プノンペンのチケット屋のオヤジに電話して代わってもらって、『もしバスが来ないならば持っているチケットでこのバスに乗らせてもらえる』ように交渉してもらいました。


言ってみるもんだ。
とりあえずOK。この会社のバスチケットをゲット。

バス来るといいな。

バスが来ました。
こちらのバスは寝台ではなくて普通のバスでした。

海外のバスって効きすぎるくらいエアコン入れてたりするので上着を用意してたのですが、後ろの方でエアコンの効きが悪すぎてむしろ暑い～！

窓も開けられない仕様になってました。カーテンを閉めてエアコンの吹き出し口を自分前回にして移動。


あとね、謎の中国のアクション映画を上映してて、銃撃しすぎ。
でかいスピーカーから緊迫のバンバン打ち合いの音がしてます。（苦笑）

字幕ないし、乗ってるのみんなカンボジア人だし、、、。なのでこの映画チョイスは謎。

車窓からの景色。

ほのぼの。

プノンペンに到着！

帰りは道は空いていて１４時くらいに到着したと思う。

チケット屋のオヤジに文句の一つでも言おうと思ったんだけど、



おやじ上半身裸で気持ちよさそうに爆音でカラオケ歌ってた・・・

デスクには酒の瓶も。



・・・脱力。

お正月だしね。苦笑いするしか。

オヤジは私たちをみつけて、手招きして「こっちで歌おうぜ～」的なジェスチャー。


? ? Happy Khmer New Year ? ?




さいごに。

海外での予期せぬトラブルは怖いけれど、これからも自分が危険な目に合わないかぎりはゆるく楽しんじゃいたいと思っています。