2018/05/03 - 2018/05/07
17位(同エリア161件中)
orangeさん
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2014年以来毎年訪れているスコットランド。
去年まではパリ経由でエディンバラに滞在していましたが、今年はヒースロー経由グラスゴー滞在です。かつ、今年は7月、8月に休暇が取れないことが分かったためGWに行きました。
【行った場所】
①フィニストンクレーン
②フェアフィール・シップビルディング・アンド・コーポレーション
③タイタンクレーン
④フォース鉄道橋
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 3.0
- グルメ
- 3.0
- ショッピング
- 3.0
- 交通
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス 徒歩
- 航空会社
- ブリティッシュエアウェイズ JAL
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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今日は造船関連の観光施設へ向かいます。
天気が良いため散歩がてらに造船所が立ち並ぶ"Govan"エリアに歩いて向かいます。
ホテル周辺にも”立派な落書き”があります。 -
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The Glenlee
1896年、ポートグラスゴーにある"Andesrson Rodger&Co"の"Bay Yard"で建造され、貨物船として使用されました。現在は現役を退き、船の歴史を伝える博物館として子供たちに人気です。
ちなみに後ろにある変わった建物は"Riverside Museum"
東京オリンピックの新国立競技場デザイン案で日本でも知られるようになったザハ・ハディド氏によるデザイン。車・自転車・船などありとあらゆる乗り物に関する博物館です。 -
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この辺りは造船の父として尊敬された"ロバート・ネイピア”が1815年に創設した造船会社"Robert Napier and Sons"の跡地。
現在は住宅地になっています。
彼の元で多くの造船技術者たちが育ち、世界の船の20%がグラスゴーで建造されるほど成長しました。 -
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Fairfield Shipbuilding & Engineering Co
19世紀後半にグラスゴーで繁栄を極めた造船会社です。
荒れ果てていた社屋を10年前に地元住民と建物保護団体が博物館兼オフィススペースとして変貌させました。 -
無料で中を見学できます。
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入り口です。
ベルを押すと中から80歳くらいのおじいちゃんが出てきました。
中を見学できるか聞くと迎え入れてくれました。すると、50歳くらいの女性がやってきてこの造船会社の歴史を簡単に話してくれます。
スタッフは皆ボランティアで、彼らの父親や親戚の多くがかつてこの造船所で働いていたようです。
まずは造船所の歴史を知るための10分ほどのビデオ見ます。 -
"Fairfield Shipbuilding&Engineering Co"の歴史は1834年まで遡ります。この年に"チャールズ・ランドルフ"によってエンジニア工場が創設され、後に"ジョン・エルダー"が加わり、海事エンジンを製作する"Randolf, Elder and Co"が創設されたのが起源です。
エルダーの経営参加により革新的な造船技術が発明されていきます。
代表的なものとして、1854年の"二連成連鎖エンジン(多段膨張式往復動蒸気機関)"。このエンジンにより蒸気の力をトコトン活用できる蒸気機関が出来上がりました。他にも、今では推進力として一般的になった船の"スクリュープロペラ"も開発し、19世紀後半から第一次世界大戦にかけて絶頂を極めます。 -
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1885年、社名が"Fairfield Shipbuilding&Engineering Co"へ改名され、会社は徐々に繁栄していきます。
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造船所内は主に2つのエリアに分かれています。
船の要であるエンジン製作を行うエンジン部門。巨大な船を構築していく造船部門。 -
1870年から80年代にかけて、大西洋を最短最速で航海可能な船を競っており、各造船会社も技術競争を展開していました。
特に、"Fairfield Shipbuilding&Engineering Co"と"J&G Thomson(後のJohn Brown Co)"は激しく競争していました。 -
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1965年、"Fairfield Shipbuilding&Engineering Co"は外国企業との価格競争に敗れ破産に追い込まれますが、政府主導により当時赤字に悩まされていた”Alexsander Stephen and Sons”、”Charles Connell and Co”、”Yarrow Shipbuilders“、”John Brown Co”を含む4社と合併し、"Upper Clyde Shipbuilders"として再編されます。
しかし慢性的な赤字は続き、1971年に会社存続の危機に陥ります。そこに労働組合代表"ジミー・リード"が”Work in"と呼ばれるストライキを始めます。このストライキは仕事を放棄するのではなく、むしろ給料をもらわずに造船所で働き続け、造船企業として今後も存続できるよう政府に訴えかけるもので、幅広い市民から支持を得て大きな運動へ展開していきます。その結果として、政府は"Fairfield Shipbuilding&Engineering Co"と”Charles Connell and Co”を"Govan Shipbuilders"として再編し、彼らの運動は造船会社として存続させることに成功しました。(しかし、”Alexsander Stephen and Sons”は破産、”John Brown Co”は石油関連会社に売却され、全ての造船会社が造船事業を継続できたわけではないです。)
その後、”Govan Shipbuilders”として生まれ変わった"Fairfield Shipbuilding&Engineering Co"は1988年にノルウェー企業により買収され"Kaverner Govan Ltd"となり、1999年には政府系軍事会社"BAE Systems"が買収し、"BAE Systems Marine"となり現在もクライド川で船を建造しています。
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1980年代のサッチャー政権とも度々対立していたようです。基本的に保守党政権は造船企業に厳しく対応し、労働党政権時に造船会社の合併や再編が行われていたようです。
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1879年に開発された三連鎖エンジン(多段膨張式往復動蒸気機関)
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Managing Director Office
立派な椅子と机のある社長室です。 -
Al Mubarakiah
Govan Shipbuilders時代に建造した船 -
Sea Lunch Commander
Kaverner Govan Ltd時代に建造した船。 -
Board Room
経営会議など会社の重大事項を社長を含め経営陣が開催した部屋。 -
ウィリアム・ピアース
1870年から会社を率いた取締役社長。先代ジョン・エルダーの妻"イザベラ・エルダー"から経営権を引き継ぎ、”Fairfield Shipbuilding & Engineering Co”として社名を改名した人物。 -
Lahan
1887年、Fairfield Shipbuilding & Engineering Co時代に建造した蒸気機関船。 -
Circassia
1937年、Fairfield Shipbuilding & Engineering Co時代に建造した蒸気機関船。 -
社の紋章
2階や1階の一部は一般企業に賃借しているようで入れませんが、スタッフさんのご好意により2階の階段から会社の紋章を撮っていいとのことでしたので1枚パシャり。
日本人がこのエリアに立ち入るのは珍しいらしいようです。
造船業に興味がないとここは全く興味がないでしょうね。 -
エルダーパーク
ジョン・エルダーを記念して作られた公園。 -
ジョン・エルダー
蒸気機関を携えて立っています。 -
天気がいいですね。
時間も余裕があるので、歩いて市内中心部まで帰りましょう。 -
フィニストンクレーン
クライド川沿いにある造船所の名残。船のエンジンや船内に搭載するものをクレーンで釣り上げて設置するときに使いました。
かつては川沿いにクレーンが乱立していましたが、市内中心部で見られるのはここだけ。 -
BBC
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グラスゴーセントラル駅から電車で20分ほどかけてクライドバンクへ向かいます。
ここには"タイタンクレーン"と呼ばれるフィニストンクレーンと同等の造船用クレーンがあります。 -
クレーンがある駅出口方面は何もありません。反対側は人が比較的いました。
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タイタンクレーン
クライドバンクにはかつて"ジョン・ブラウン”という造船会社があり、このクレーンもジョン・ブラウン社でエンジンを釣り上げて設置する際に使用されていました。 -
今となっては寂れた街ですが、1960年代までは造船所があり活気にあふれていました。
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ちなみにクレーンではバンジージャンプができるようです。
世界の果てまでイッテQで誰かが飛び降りてました。チャンカワイさんだったかな?笑 -
クレーン近くにはグラスゴー空港があるため、飛行機音がうるさいです。
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ジョン・ブラウン社の造船所があった名残
次はダルメニー駅まで電車で向かい、"フォース鉄道橋"を見に行きます。
世界遺産です。 -
フォース鉄道橋
エディンバラ近郊のフォース湾にかかる橋で、湾の南北を結んでいます。1890年に完成しました。その11年前にテイ湾で起こったテイ橋の悲劇を教訓に、「鋼の恐竜」と呼ばれるほど強い素材と組み立て方式で造られました。1878年に開通したテイ橋は、翌年に崩壊し橋を渡っていた列車は湾に落ち、75名もの死者を出す大惨事となってしまいました。
強風を考慮に入れなかったことが原因とされ、フォース鉄道橋は51,000トンの鋼鉄、800万個のリベット(接続部品)が使用され、菱形のカンチレバー(片持ち梁)とカンチレバー同士の間のガーダー橋、そして岸からから橋本体への取り付け部分の3つのパートで構成された頑健な構造により、100年以上経過した今でも現役です。
世界遺産に登録されました。 -
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日が沈んでいきます。
鉄道橋の周辺にはレストランなどもありますが、どこも混んでいました。この夕日と鉄道橋を見ながらの食事をしてみたかったですが、ぼーっと眺めてるだけでもかなりオススメです。
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