2019/03/30 - 2019/03/31
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miharashiさん
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桃源郷の代名詞にもなっているパキスタンのフンザ。ここへの旅は長年の夢だったが、外務省の治安情報の悪さから中々踏切りがつかなかった。最近ようやく治安が回復してきたようなので、今回思い切ってフンザへの旅を計画。ところが、航空券を予約した翌日、インドとパキスタンの間でトラブルが発生し、その影響でイスラマバードからフンザに飛ぶ航空便はストップする事態に。果たして予定通りの旅ができるか危ぶまれたが、出発の数日前にはフンザへのフライトも再開され、なんとか予定通り出発。ところが、最初にスカルドゥへ飛行機で入る予定だったのが、飛行機は飛び立ったものの視界不良で着陸できず、イスラマバードに引き返すことに。そのため、急遽バスでカラコルムハイウェイを走りフンザに直行することに。フンザに着いてみると、今年の冬が異常に寒かったせいか、開花時期が2週間近く遅れ、時期としては若干早すぎ。しかし、滞在期間を1週間と長めにとったことと、2日目からほぼ快晴の天気が続いたこともあり、結果的にはフンザの花と山の絶景を存分に満喫できた旅になった。
第二部は、フンザ滞在の1,2日目の様子と、二日目にナガール渓谷とイーグルネストを訪れた時の旅行記です。(表紙写真は、カリマバードから眺めたナガール渓谷の方角)
今回の旅程は以下の通り
3/27 羽田ー>(北京)->イスラマバード(泊)
3/28 イスラマバードから航空機でスカルドゥに向かうも着陸できず。
イスラマバードー>(バス)->ギルギット(3/29)
3/29 ギルギットー>(マイクロバス)->カリマバード(泊)
3/30~4/5 カリマバード滞在(7泊)
4/5 カリマバードー>(マイクロバス)ー>ギルギット(泊)
4/6 ギルギットー>(バス)->イスラマバード(4/7)
4/7 イスラマバード滞在(1泊)
4/8 イスラマバード->(北京)->羽田(4/9)
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- タクシー
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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フンザには3月30日~4月5日まで7日間滞在。初日の30日は小雨も降る曇り空で、気温も10度に届かずかなり寒いので、宿の近くの散策だけに留めた。宿のフンザラウンジの裏にある杏の木も、写真の通り一部が咲き始めただけ。明日以降は天気が良くなるようなので、たぶん滞在中に満開になるだろう。
フンザラウンジのオーナーは、名前をムシュタクといい、やや太めの35歳。宿の近くに家族と一緒に住んでいる。彼は面倒見が非常に良く、滞在中何かとお世話になることに。この宿は3年前に開業したらしいが、宿の電気は自家発電で賄っている。フンザは電力事情が危機的状況らしく、ほとんどのホテルが自家発電を用意しているようだ。そのため、発電機が停まると停電になり、電子機器の充電も出来なくなってしまう。滞在中、何度もムシュタクにお願いして発電機を回してもらうことになった。また、シャワー設備も貧弱なので、この宿に滞在した5日間はまともなシャワーは使えなかった。フンザの安宿では、シャワーは期待しない方がいいだろう。ネット環境も悪く、高級ホテルでもほとんど使えない。景観は素晴らしいところだが、ここで生活していくのはかなり大変のようだ。 -
フンザ1日目は曇りでどこにも行かず、休養日にあてることに。昼前に昼食を兼ねて有名なカフェドフンザへクルミケーキを食べに出かけた。最初通り過ぎてしまい、居合わせた人に尋ねて、ようやく見つけることができた。お店の名前は扉に小さく書かれているだけで、カフェは2階にあった。
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ここはバックパッカーがネットを使いに、通ってくる有名なカフェだ。さっそくクルミケーキを2個注文したら、お店の人が1つにしたほうがいいとアドバイスしてくださったので、ケーキ1個と地元のティー蜂蜜付きを頼んだ。たしかにケーキは一人で食べきるには重かったかも。ティーのほうはジャスミンティーに似ていて、あまり私好みではなかった。ふつうのチャイにすればよかったと後悔。カフェのまどからはカリマバードの村が一望できるので、花が満開だったらよかったのにと残念に思った。
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カフェの前のホテルは2階を増設中。屋根の上できれいな鳥が餌をついばんでいた。名前はわからないが、この地方に生息する鳥のようだ。その後何度も見かけた。
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その日の夕食は宿の隣にあるホテルのレストランへ。給仕さんのお勧めで地元のスープ(左)を頼んでみた。中にちじれ麺が入ったもので、とても美味しかった。写真右はスープみたいに見えるが、中華丼のルーに似た味付けで、白いごはんにかけて食べるもの。食べやすかったが、もう少しトロミがほしかった。もう一品頼んだのが、一番おいしかったが、写真を撮るのを忘れてしまった。2人で1000円もしないので、また食べに来ようと思った。
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フンザ2日目の3月31日は朝から快晴。宿の屋上からは360度の眺めがすばらしい。正面には今日訪れるナガールの谷の方面の山がきれいに見えた。滞在中、この眺めを部屋から毎日眺めることになった。
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こちらはアーリアバードの方面。
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宿の屋上(4日目の朝撮影)。
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朝食を8時過ぎに食べ、近くの宿に滞在中のK君と一緒にムシュタクの運転でナガール渓谷に向けて出発。K君は、29日にギルギットからカリマバードに来るときに同じワゴンに乗っていた日本人青年だった。渓谷に入る前に村の歴史的建造物(写真左)とムシュタクが住む家(写真右)の前を通過。警笛をならして通り過ぎる。この家は宿の真下にあり、宿からも良く見えた。
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車は山間の渓谷沿いを登っていく。左手にみごとな段々畑があらわれた。
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未舗装で道幅が狭い道を谷奥に向かって進んでいく。
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振り返ると眼下に川が見える。だいぶ高度を上げてきた。
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坂道を登った先は意外と広々とした平地が広がっていた。
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前方に白く輝く高峰が見えてきた。右側はたぶんゴールデンピーク(7027m)。宿からも見える山だ。
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左側にも別の高峰群。
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対岸にはみごとな段々畑が見えるようになった。
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車の後方に、雲に隠れていた山の頂上が姿を現した。ウルタルという山だという(標高7388m)。なかなか見ごたえのある山だ。
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奥のほうにもパタゴニアで見たような形の山が見えた。名前はわからない。
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ウルタルの雲がすっかりなくなり、青空が広がってきた。
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左手に段々畑と高峰群を見ながら、さらに奥の方へと進んでいく。
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奥の斜面一面にも段々畑が作られていた。
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段々畑を拡大して。
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さらに進むと意外に広々とした平野が広がっていたのには驚きだった。その先に、目指す氷河のある山が見えてきた。ムシュタクによるとゴールデンピークという山らしい(標高7027m)。
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ナガール村に到着。門を入って駐車。ここも杏がたくさんあるところだが、花は全く咲いていなかった。ここの開花はカリマバードよりも1カ月ほど遅れるということだった。
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氷河が見渡せるところまで少し歩いて登る。数分の登りだ。氷河の名前はホッパー氷河。
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氷河の展望台から後ろを振り返ってみると、ウルタルがひときわ高く聳えていた。その左側に小さく見える尖った山はレディ・フィンガー。カリマバードからも見える山だ。
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レディ・フィンガーを拡大して。標高は5965m。
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再びホッパー氷河。
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上記の左側。
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氷河をパノラマで(画像をクリックしてください)。
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氷河の前で記念撮影。
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ムシュタクに3人一緒の写真を撮ってもらう。
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展望台入り口のカフェで休憩した後、氷河から戻る。村の出口で川で洗濯をしている風景に出会った。
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帰り道は、ウルタルを眺めながら村の中をもどる。途中村の女性達に何回も出会った。昼間女性たちが出歩いている姿を見かけないので、めずらしかった。
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中にはこんなに大きな荷物を背中に背負って運ぶ人も。ウルタルに雲が湧いてきて、そのうち見えなくなってしまった。
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渓谷沿いまで下ってきた。この赤いテントは川で金を採る人のテントだという。
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フンザの村の手前の川の色はコバルトブルーできれいだ。
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前方にイーグルネストがある山が見えてきた。イーグルネストは、茶色い部分の最も高いところにあるという。
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フンザに戻ったあとは、カラコルムハイウェイをギルギット方面に走り、29日にギルギットから来る途中に見た杏の花が満開の村まで行ってもらうことにした。走っている途中、5分咲きになった杏の花やほぼ満開のアーモンドの花のきれいなところがあったので、車を停めてもらって撮影。
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もう数日で満開になりそうだった。
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すでに満開になっているものも。
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フンザで見える山で一番高いラカポシ山(7788m)をバックに。
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ラカポシ山の雄姿。
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左手の山をバックにもう一枚。
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杏の花が満開の村は、アーリアバードから近いと思っていたが、フンザの外でギルギットに近いところだったことがわかり、申し訳ないので、手前の村で引き返してもらった。このあたりは花が完全に満開で、1週間後の帰りに通過したときはもう完全に終わっていた。
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白い山をバックに花満開の村。
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ここは、29日に来るときにも撮ったところ。今日は青空をバックに撮影できた。
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29日に走る車の中から辛うじて撮影できたところ。今日は車を停めてもらい、じっくり撮影できた。
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K君は来るときの乗り合いワゴンに私達と一緒に乗っていた。ワゴンでは反対側に座っていて、まったく撮影できなかったらしい。今日一緒に来てよかったかも。
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アーリアバードの町にもどり、ムシュタクに頼んで、帰りのギルギットからのバスのチケットを購入。これで一安心。来るときに乗ったNATCOとは別のマッシャーブルムという名前のバスだった。ムシュタクによるとNATCOより快適だというので、それを信じて購入。ギルギットを昼の12時に出発して、イスラマバードには翌日の早朝到着するバスだった。
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カリマバードに戻り、宿の近くのレストランの前で降ろしてもらい、3人でおそい昼食。その後宿に戻り休憩。写真は、戻った時に撮影した宿の裏の杏。冒頭の写真と同じ木だ。1日しかたっていないが、昨日よりかなり開花が進んでいる気がした。
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午後4時ごろにイーグルネストに向かう。未舗装の急傾斜の山道をグングン上り、イーグルネストに到着。駐車場から岩山を歩いて登っていくと、はるか下にフンザの村々が展望できた。ただ村は逆光になっていた。多くのツアーは夕方ここに来るらしいが、日本のツアーだけは早朝ここに来るようだ。国民性の違いか?
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東側の山々は夕日を浴びて、クリアに見えた。
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はるか下に見えるアルチットフォート。
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フォートを拡大して。
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イーグルネストの下に広がるカリマバードの村。もう日がすっかり落ちていた。
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イーグルネストから見るレディ・フィンガー(5965m)。夕日で赤くなることを期待したが、ここまでだった。
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イーグルネストから歩いて下る途中、イーグルネストホテルの上に聳えるレディ・フィンガーを撮影。
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この日の夕食は、29日に食べたところと同じエンバシーホテル。宿のすぐ上にあるホテルだ。今日もスープを二人でシェア。まちがいなくおいしい。
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メインは酢豚風の味付けで酸っぱく甘い鶏肉のハヤシライス風ライス付き。おいしいが酢豚のイメージとはちがっていた。明日は、天気が良ければ中国国境のクンジュラブ峠まで行ってもらう予定だ。(その3に続く)
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