カンボジア首都プノンペン市内をぐるっと1日観光ルート

2019/03/23 - 2019/03/23

日本からはANA直行便でも気軽にアクセスできるようになったカンボジアの首都プノンペン。
日本人観光客にとってはアンコールワットのある町シェムリアップの方がメジャーな観光地になっていますが、首都プノンペンはシェムリアップとは全く違う「都会」の街です。カンボジアの急速な経済成長・発展を街の景色に感じる一方で、プノンペン近郊にはポルポト時代に最大規模であったキリングフィールドや、収容施設として利用されていたS21トゥールスレン刑務所博物館などカンボジアの現代史に触れられる場所や、カンボジア王国を象徴する王宮など、遺跡の街シェムリアップとは全く違った観光を楽しみ、学ぶことができます。
プノンペンは東京、シェムリアップは京都のイメージです。カンボジア旅行の機会があれば、両方の都市を比べて観光するのも楽しいと思います。

トップ写真はカンボジア独立記念塔

エリア プノンペン(カンボジア)

プノンペンハイライトの一つは、シハヌーク通りとノロドム通りの交差点に建てられている独立記念塔です。
それまでフランスの統治下にあったカンボジアは、1953年11月に独立を果たしました。この塔は1958年にこの独立を記念して建てられたものです。
周辺は広く芝生が敷かれた広場になっています。

独立記念塔 モニュメント・記念碑

独立記念塔と並んで建てられているのが、前国王シハヌークの像です。
かつてはコンポンソムと呼ばれた港町が、現在は「シハヌークビル」という名称で呼ばれていることからも分かるように、前国王はカンボジア国民からも大変に慕われた存在でした。

独立記念塔エリアを見学したのち、次に向かうのはカンボジアで最大規模であったキリングフィールドです。市内中心部からは少し離れており、チェンエクというエリアにあります。周辺道路は開発中の箇所も多く、アクセスにトゥクトゥクやパスアップ（配車アプリを利用したオートバイリキシャー）はおすすめできません。また朝・夕のラッシュ時間帯は、プノンペン全体が交通渋滞となります。ツアー利用など、車でアクセスされることをおすすめします。

キリングフィールド 史跡・遺跡

キリングフィールドでは、各人がオーディオガイドを聴きながら観光します。
日本語のガイドも収録されていますので、日本語での説明を聴きながら見学することができます。写真の骸骨は、祈念塔のなかに安置されているものです。

敷地内では各所に、どのような方法で当時の人々が粛清されたのか、またどのように収容されていたのかということが、説明されています。

なおこのチャンエクキリングフィールドは、1975年以前は中国人墓地として利用されていた土地でした。

キリングフイールドの下には、今もなお、多くの犠牲者の方々の遺骨や遺品が埋められたままとなっています。

ポルポトおよびクメールルージュによる支配が行われていた当時、カンボジア国内にはこのチャンエクも含め、343の粛清場（キリングフィールド）が設置されていました。その中で最大であったのがこのチャンエクです。犠牲者の数は、２万人以上に及びます。

続いて見学するのは、S21トゥールスレン刑務所博物館です。1975年以前は高校として使用されていた建物が、ポルポト時代には反逆者および政治犯の収容施設として使用されていました。

トゥールスレン虐殺博物館 博物館・美術館・ギャラリー

建物内部には複数名を収容させていた部屋だけでなく、独房、また拘禁・拷問を行なっていた部屋がそのままの状態で残されています。

トゥールスレン虐殺博物館 博物館・美術館・ギャラリー

ポルポト時代が終わり、トゥールスレンから生き残ることができたのは、わずか7人でした。そのうち２名の方は今もご健在で、後世に当時の様子を伝え続ける活動をされています。

トゥールスレン虐殺博物館 博物館・美術館・ギャラリー

お昼ご飯を挟んで、午後は市内中心部のプノンペンハイライトを観光します。カンボジア王国を代表するのが、首都プノンペンにある王宮です。

シルバーパゴダ 寺院・教会

王宮の敷地の中には、カンボジアの文化を紹介する展示物を多く見ることができます。また国の象徴にもなっているアンコールワットのミニチュアなども展示されています。

王宮 (プノンペン) 城・宮殿

王宮内には多くの国宝が収められていると言われています。

王宮 (プノンペン) 城・宮殿

王宮を観光したのち、セントラルマーケット（プサートメイ）などを見学し、夕方はサンセットリバークルーズに向かいます。サンセットの後にはリバーサイドエリアおよび王宮周辺のライトアップを眺めることができます。

トンレサップ川 滝・河川・湖