箱根に行ってきたよ

2019/03/27 - 2019/03/28

子供の中学卒業＆高校入学（中高一貫であまり意味はない）と、娘の大学卒業(しばらく大学に残るから意味はない)と、夫の定年（そのまま同じ会社に再雇用されるからそう意味はない）と、義理母の米寿のお祝い（誕生日は10月だから正確にはまだ）、
そして何のイベントもなく年度末で馬鹿忙しい私とで、箱根の温泉に行ってきた。
私は１月にも強羅でセミナーがあって行ってきたばかり、しかも、仕事が休めず後から追いかける形になった。　ううう。

せっかくなので、ホテル情報などは１月のものも入れておこう。

エリア 神奈川

• 旅行の満足度: 4.0

• 同行者: 家族旅行
• 一人あたり費用: 3万円 - 5万円
• 交通手段: レンタカー JR特急 私鉄
• 旅行の手配内容: 個別手配

自宅から出る夫と息子と、仕事をしてから合流する私と、横浜の義理母&娘なので、小田原で待ち合わせをする。　小田原から箱根に向かう途中、かっこいい建物【千世倭樓】を見つけて、少し遅い昼食にする。お蕎麦のエリアと定食のエリアに分かれていたが、どちらもとても混んでいて、30分待ち。

千世倭樓 潮の音 グルメ・レストラン

千世倭楼の庭。苔の庭も、道祖神みたいな石の大黒様も、いい感じ。

内装も面白くて、周りを見ているうちにあっという間に時間が過ぎる。向かい側に【鈴廣かまぼこの里】という小田原名物のショッピングセンターみたいなものもあって、待ち時間に買い物をするにも便利だ。
鈴廣かまぼこ、”紫蘇かをり巻き”のちくわが絶品♪　息子が惚れ込んで、帰りにも買おう、と騒いでいたので備忘録。http://ec.kamaboko.com/products/1718.html

辛い大根おろしと、辛くないものが両方ついてきたおろし蕎麦。細麺でのどごしが良く、私は好きなタイプの蕎麦だが、蕎麦好みの人はどうだろう。いわゆる山間で食べるような田舎蕎麦ではない。
黒七味（色が黒く、辛さが穏やか）の入れ物がかわいい♪

【石垣山一夜城歴史公園】小田原でレンタカーを借りたので、強羅に向かう前に秀吉の一夜城を見に行く。義理母＆夫は長らく神奈川在住なので、箱根にも何度となく訪れているらしい。歴史好きの娘に、解説ボード以上に詳しい説明をしていた。

石垣山一夜城 公園・植物園

城の土台の石積みの跡。一夜でできるわけないと思うが、これらを隠していた周辺の木を伐採するのだって、一夜ではかなり難しいと思うぞ？

あたりは桜が満開。美しい。

枝垂桜を撮影したかったのだが、風が強くて花が動いてしまう。

一夜城の公園から見た太平洋。湾のところの町並みと、霞んだ水平線が限りなく広い。

今回宿泊したのは【ホテルリゾーピア箱根】。実は10年位前に泊まって、その頃はガラ空きで経営難だったと思うのだが、静かで広くて、贅沢な間取りが気に入ったので、今回の家族旅行で探してみた。広さは健在だったが、観光客で混雑していた。

ホテルリゾーピア箱根 宿・ホテル

夕食会場のテーブルの一つ一つに、小さな花が飾られていて、家族連れや外国人が多い割に、静かだったしゆったりと食事ができたと思う。

これが復活の理由かな、と思う、目の前で揚げてくれる海鮮の天ぷら。ローストビーフやステーキ、寿司類も、少し贅沢系のビュッフェで提供してくれる。
入場制限、入れ替え制で時間制限はあるものの、十分に楽しむ時間があった。

はじめて見る箱根鍋。肉とねぎくらいのシンプルな豚汁、といった感じ。

翌朝の【日本料理　樹林】は、ぐっとシックな料亭といったお店で、温泉のお湯で炊く湯豆腐も、卓上の丸い菊の花も、出汁巻きたまごも、焼き物も、すべて贅沢で美味しかった。ベーコンチップなどが振りかけられたサラダのドレッシングも、絶品。

日本料理 樹林 グルメ・レストラン

１月訪問に訪問したホテル【KKR箱根静雲荘】は、今回は空室がなくて断念した。
広くて良かったのだが今年の夏には閉鎖するのだそうだ。もう一度来るチャンスはなさそうだ。唐籠細工のような椅子もお風呂も、印象良かったんだけどな。公務員宿舎も保養所も、どんどんなくなっていくな～。もちろん、企業の保養所もなくなっているんだけどね、別の旅行記で書いた鬼怒川の某所みたいに。

四季の湯　強羅静雲荘 宿・ホテル

箱根静雲荘の食事。こちらは、悪くはないんだけど、特にすばらしく美味しいというわけでもないかも。普通のレストランレベル。

翌朝は車をホテルに置いて、中強羅からケーブルカーに乗り、ロープウェーに乗り換えて大涌谷に向かう。夫と義理母はこのあたりもやたら詳しいし、私も１月に来たばかりなので迷いようがない。
これは１月にきたときの写真のロープウェー。

箱根ロープウェイ 乗り物

そういえば2007年には子供も連れて家族で大涌谷に来たのだった。
ロープウェーに乗ったことなど、娘よりも当時３歳だったはずの息子がよく覚えていて、驚く。あの頃よりも、噴煙が多い。

大涌谷 自然・景勝地

噴火して以来、入っていける場所がかなり少なくなったようで、昔は黒たまごを作っている近くまでいけたんだけどな。

立ち入り禁止のゲートに、そこはかとない “サイレントヒル感” がある。うん、いつ噴火するかわからない危険な場所でもあるんだよね。

大涌谷から見た富士山。我々のいる側がわずかに曇っているようで、シルエットが薄い。大涌谷にも数日前には雪が降った残っていたくらいだから、富士山が寒そうに白いのも納得だ。

朝ごはんを食べたばかりのはずなのだが、息子は山頂でやきそばを、娘は黒たまごと黒豚まんを食す。

１月にきたときに食べた“黒ラーメン”。何でも黒くすればいいってもんじゃないぞ、と思いつつ、注文してしまうのだよね。色に比べて、穏やかなとんこつラーメンだった。

中強羅まで戻って、ホテルで車を出すのを待っている間に、娘＆息子がうずくまって何か覗き込んでいた。何をしているのか……

寒かったからか、ぴったりとくっついていた模様の同じ二匹の猫。穏やかに眠っていて、はじめは警戒していたのに、いじめられないとわかったのか、薄目を開けて触らせていた。小田原、箱根、と、たくさんの猫を見る。

芦ノ湖畔のプリンスホテルの駐車場に車を停めて、九頭龍神社の本宮へ向かう。
他の駐車場に停めようとしてついでに九頭竜神社への行き方を聞いたら、係員が、「九頭竜神社に行くならプリンスホテルに停めさせてもらうのがいい、駐車料金も同じだし」と教えてくれた。

九頭龍神社 寺・神社・教会

芦ノ湖のフェリー。本当はこれに乗りたかったのだが、時間が合わずに、また、時間がかかりすぎるので断念。

芦ノ湖 自然・景勝地

車の入っていけない遊歩道を歩いて、【箱根九龍竜の森】まで１５分、九頭竜の森で料金を払って本宮はその奥にあるらしいのだが。歩いても歩いても、一本道。

義理母は健脚だが、さすがに88歳なので、我々のほうが気遣ってゆっくり歩く。子供たちは湖のそばに下りたり、じゃれて追いかけあったり。そんな合計で３０分は歩いた気がする。

やっと九頭龍神社の本宮に到着する。思ったよりもずっと小さい。

九頭龍神社は、箱根神社の一部らしい。パワースポットでもあるらしい。湖に張り出した岩場（？）に桟橋やお社がある。昔の桟橋の跡なのか、湖面の近くに下りていく階段から、湖を見るとーーー

こんな風に、芦ノ湖に浮かぶ鳥居がよく見える。

広島は厳島神社の有名すぎて、ほかの鳥居が小さく見えてしまうが、こちらもなかなか美しい。

その後、小田原で車を返してから、今度はまた登山列車で箱根湯本に戻って遅い昼食をとる。【みはる屋】というのは食事だけではなく、上の階は旅館になっているようだ。

親子丼の定食。味は可もなく不可もなくだし、店の雰囲気は良かったんだけど……卵に一本、髪の毛が入って固まっていた。かな～り年配の店員さんと、年配のシェフ（？）だったので、苦情は言わなかったけど、さすがに印象が良くないよな。

箱根湯本の駅の下にある【えう"ぁ屋】に行く。海外から来ていると思われる観光客と、おたっきーな日本人客で溢れている。いや、我々(息子と私)も同類か。

えう゛ぁ屋 専門店

よく見るとちゃんとエヴァなのに、鳥獣戯画っぽい。大阪駅でエヴァ新幹線を見た時にも同じことを思ったが、きちんとデザインされていて、フォルムとして無理がない。新幹線にも和のものにも似合っていて、美しい。

息子は以前から欲しがっていた長財布をねだり倒した。母親もエヴァ好きなのを知っていて、実物を見せて、ずるいなあと思うが、根負けして購入する。中学生（いや、来月から高校生）で４千円の財布は高いのか安いのか。これもデザインはちゃんとエヴァなので悪くない。
なお、奥のミニオンは小学校のときから使っているペンケースで、こちらはかつての米国土産。

息子は友達とLINEで連絡を取り合って、ゆるしとの手ぬぐいをお土産に購入した。ゆるしと、黒たまごから生まれてる……箱根だなあ。

いや、もちろん箱根湯元に戻ってきたのは、【鈴廣かまぼこ】の”シソ巻きちくわ”を購入するためでもあったのだが。なお、【小田原籠清】の”黒胡椒チーズ巻き”もお勧め。

１月の出張のときは利用したのだが、今回は（横浜に帰る人がいるので）乗っていない小田急ロマンスカー。
気がついたら息子が写真に撮影していた。男の子は、いつになっても電車好きなようだ。

一泊だったけど、仕事以外の旅行は久々だったので、なかなか良かったです。

小田急ロマンスカー 乗り物