2019/03/11 - 2019/03/13
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KAWATAREさん
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フィレンツェで建築をめぐり歩いた、2日間の記録です。
ラベンナからフィレンツェへ入り、ローマへと抜けました。
紹介する建築は以下の通りです。
①サンタ・マリア・デル・フィオーレ(カンビオ+タレンティ+ブルネレスキ、1296-1436)
②サン・ロレンツォ聖堂(ブルネレスキ、1421-46)
③ラウレンツィアーナ図書館(ミケランジェロ、1524-35)
④メディチ家礼拝堂新聖具室(ミケランジェロ、1521-34)
⑤サント・スピリト聖堂(ブルネレスキ、1434-82)
⑥サンタ・マリア・ノヴェッラ聖堂(アルベルティ、1456-70 ※ファサード)
⑦ポンテ・ヴェッキオ(フィオラヴァンテ、1345)
⑧捨て子養育院(ブルネレスキ、1419-45)
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 交通手段
- 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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まずは《サンタ・マリア・デル・フィオーレ》(カンビオ+タレンティ+ブルネレスキ、1296-1436)から。
クーポラ部分の設計を手掛けたブルネレスキは、ルネサンスを代表する建築家です。 -
近くに寄ると、かなりの大きさです。
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正面のファサード。大理石のもつ不思議な透明感があります。
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クーポラ部分の見上げ。だまし絵的。
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続いて、《サン・ロレンツォ聖堂》(ブルネレスキ、1421-46)。比例の空間。
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《ラウレンツィアーナ図書館》(ミケランジェロ、1524-35)。ルネサンスの解体。
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前室とは対比的な整然とした空間。
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《メディチ家礼拝堂新聖具室》(ミケランジェロ、1521-34)。建築と彫刻が一体化しています。
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メディチ家の冨を象徴する空間。
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《サント・スピリト聖堂》(ブルネレスキ、1434-82)。未完のファサード。
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《サンタ・マリア・ノヴェッラ聖堂》(アルベルティ、1456-70 ※ファサード)。改築のファサード。
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内部。側廊の柱間隔の操作によって、奥行きが演出されています。
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《ポンテ・ヴェッキオ》(フィオラヴァンテ、1345)。橋と建築が一体化しています。
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最後は、《捨て子養育院》(ブルネレスキ、1419-45)、フィレンツェでみた建築のなかでいちばん印象に残った建築です。
もともとは、日本で話題になった赤ちゃんポストのような機能を持った建築で、今は子どもの活動を支えるオフィスと美術館になっています。
ブルネレスキの建築は明確な正面を持たないことが多く、広場に面した《捨て子養育院》のファサードも、ロッジア(列柱による半外部空間)が反復した結果としてあらわれています。 -
中へ入っていくと、男女それぞれのためのふたつの中庭があります。こちらは女の子のための中庭です。
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そしてこちらが男の子のための中庭。
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ここでもファサードと同様にロッジアが四周を囲っていて、かたちとしてはとてもよく似ていますが、空間から受ける印象は全く違くておどろきました。
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実際の空間体験としては、中庭に足を踏み入れた瞬間、ファサードで目にしたロッジアと似ているけれど全く違うロッジアに出会い、意識が両者のあいだで引き裂かれるような経験でした。
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それから、この建築が面している広場はロッジアをもった建築が取り囲んでいて、広場・ファサード・中庭A・中庭Bのあいだでロッジアの変奏が起きています。
人間の感覚器官ではこれら4つの空間は個々にしか経験されえませんが、これらをバラバラにせずひとつの全体として捉え、それらのあいだの関係を丁寧にチューニングしていくことが、そこを訪れた人(あるいは住む人)の経験に決定的なものを与えるのだと感じました。 -
おまけ。ミケランジェロ広場からみた、フィレンツェの街並みです。
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