2016/02/07 - 2016/02/07
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めんまさん
2016年2月。初めての大島。
伊東からのジェット船に乗り込みますが・・・まさかこんなことになるなんて。
ブログ 雨女ニモマケズ
http://blog.livedoor.jp/doroboumenma/
ジェット船とクジラが衝突! 運が悪かったお話【1】
https://4travel.jp/travelogue/11468733
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船が曳航されている間、船室はだいぶ和やかな雰囲気だったので、私は隣の方とお話をしたりして楽しく過ごしました。
それからしばらくして、乗組員からの説明。
「この船ですが、伊東港の沖合まで行って、それから当社が手配したタグボートに乗り移っていただきます。」
え (@_@;) まだ港まで帰れないの???
海上保安庁は、最後まで面倒見てくれないんだ(・o・)すんなりとは帰れないもよう。まぁ大きな船は港まではきっと行けないんだね。
やがて船は伊東港沖に止まりそこから15人ほど乗れるらしいタグボート2艘が残りの乗客を3回に分けて伊東港まで送るという。前方に乗っている客から順に乗り込んでいくがこの頃になると皆安心していて、我先に、という感じではなくなっていました。
人間は何とか帰れるのが解って安心しましたが残るのは荷物の心配です。
小さな船に乗り込むので大きな荷物は極力持たないように、という指示だったのですが、じゃあ残された荷物はどうなるのか?と聞くと「まだ分からない。最終の船で伊東に戻すかそれともこの船が東京まで行き、そこから乗客に連絡を取り郵送になるか・・・・」なんて言ってる。夜になるどころか、何日後になるか・・・。
それは困ります。
乗客の殆どはリュック1つくらいの軽装ですがそれ以外の客は、釣り客なので大荷物。しかもオキアミなどの生ものも含んでいます。私たちも相当な数と重さの荷物を持ち込んでいました。竿が5,6本入った大きな竿ケースと着替えの入ったボストンバッグ、クーラーボックス、冷凍オキアミの入った袋、大きめのウエストバッグ、仕掛けの入ったリュック、それから貴重品の入った手持ちのバッグです。
しかも私の場合は、連れが先に帰ってしまっていたのでそれを全部持っていくのは無理です。
でも荷物を置いていってしまうと、その後の予定が立ちません。
どうしても荷物を持っていきたいと言うとまあ仕方ないでしょう、と言ってくれたのでお隣の方に頼んで荷物を持ってもらい、乗り込みます。
船の横に小さなタグボートが2そう並び、両側に人が何人も立っていて、手を引いてくれます。私は奥の船に乗ったので、1艘船を渡る感じになりました。乗り込むと直ぐに発進します。
数分で港に到着しましたがその時、重要なことに気づきます。
・・・・・貴重品の入った手荷物を座席に忘れてきた(×_×)
荷物を全部運ぼうと気がそちらへいってしまって大事な手荷物を忘れて来ちゃいました。
相当、アホですね(笑)
ボートの人に、このまま船に戻ることが出来ないか尋ねるもちょっと無理そう。待合所に行って船に連絡してもらいました。
幸い、手荷物は次の船で運んでくれていました。
どうやら他の方の荷物も運んでくれたみたいです。慌てて損した(笑)
でも、荷物を運んでくれた中学生のボクとそのお母さんには本当に感謝しています。ありがとうございました。受験頑張ってね。
そしてタグボートで救助の協力をしてくださった地元の船の方々、ありがとうございました。
こういう時って海上保安庁だけが助けてくれるわけじゃないって事を知りました。みなさんのおかげです。
そして、重い船酔いから立ち直った相方と再会。
ま~それはそれは、嬉しかった会いたかった(笑)
沈没しないと分かっていてもやはり不安でした。
こんなこと初めてだし。
さながら、海の上の交通事故って感じですかね。運が悪かったとしか言いようがありません。
でもこれは人身事故(相手はクジラですが)ですから
重く受け止めなくては。
ネットニュースのコメントなどで、
「人間なんてどうでもいいけど、クジラがかわいそう。」と書いている人もいましたが船の中の人は皆、漂流するという不安な中でも、くじらが可哀相だと言っていましたよ。何事も、物事の上っ面だけを見て批判をしてはいけませんね。
待合所はマスコミでごった返しており船内で撮った写真や動画などの撮影、インタビューなどでとても賑やかでした。
スマホの動画をテレビカメラで撮影する様は初めて見ましたが何かちょっと笑えました。
なぜかマスコミは私たちをスルーしたので(笑)
東海汽船さんが用意してくれたおにぎりやパンを食べて一息ついて、帰ります。
時間は午後3時半頃。
朝8時30分に出発してからおよそ6時間になります。
事故の直後と漂流している間は本当に怖かったです。
海上保安庁の対応が遅くてジリジリしました。
でも東海汽船の乗務員の皆さん。細やかな気遣いと迅速な対応、本当にありがとうございました。
この時の乗務員さん達は、このようなことは初めてだそうですが、マニュアルではない優しい対応をして下さったと思います。
今回は、シートベルトを着用していたことが人間の怪我に繋がらなかったようでした。
早く移動したい人間達が、自然に暮らす海の生き物たちをなるべく邪魔しないように、何か工夫が出来たらいいと思います。
結局、大島には渡れずじまいでしたので宿、レンタカーなどをキャンセルしました。 -
そうそう、漂流中、海の上から相方に送ったメールは
「とりあえず何か美味しいもの食べたい」でした(笑)
なので港を出て一番先に向かったのはレストラン。
伊豆高原にあるアメリカン・ジャンクフードのお店BUZZ HOUSE(バズ・ハウス)。
店の前には今が真っ盛りの河津桜が咲いています。
相方はまだ船酔いが完全に回復していなかったので車中で休憩しているそうです。
一人で 店内に入ると、お客さんは誰も居ない。
注文を済ませ、なんとなく気まずいのでマスターとおしゃべり。
話題は・・・・
そう、それしかないですよね(笑)
途中で奥様も出てきて「えええ!?」とビックリされていました。 -
お店はカントリーでアメリカンな内装で木の家具が落ち着いた雰囲気です。常連になったら迷わずカウンター席ですかね。
タルタルソースがかかったホットドッグを注文。それとコーヒーね。
ホットドッグは単品なら1100円と結構いいお値段がしますが
パンもソーセージもパリッと焼かれています。
そしてこのポテトチップスがとても美味しいの。
揚げ具合が絶妙。プロのお仕事ですね~BUZZ HOUSE グルメ・レストラン
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しばらくして相方も少し回復して入ってきました。ワッフルと紅茶を頼みました。こちらもパリパリふわっとしていて美味でした。
帰りがけにマスターに「宝くじを買うといいよ!」と冗談を言われ、失笑(笑)
宝くじには当たりたいけれど、金輪際、クジラには当たりたくないわ。クジラだってそうでしょう。
遅いお昼ごはんを済ませ、二人ともかなり落ち着いてきました。
で、いつも通り温泉を探します。
下賀茂温泉「石廊館」。
遅めの時間で飛び込みで入ったにもかかわらず、
笑顔で対応してくださいました。
お風呂も小さめながら、清潔で良い感じです。 -
お風呂の後に夕食ですが来た道を戻り 台湾料理福来順へ。
長い長い一日が終わります。
朝、伊東のマリンタウンで起きてから食後のコーヒーを飲むまでどんなに長かったか(´Д⊂)
今回の事故は突然のことで、私も未だに興奮冷めやらず、というところですがホント、運が悪かったの一言に尽きます。
自分の周りに起こる事故は日々たくさんありますが人って、まさか自分が事故に巻き込まれるとは思っていないものです。
事故の瞬間、ドカーン!!!の後しーーーーーーーーん・・・・・・となった時
「・・・まさかまさかまさか、自分がこんなことになるなんて、うそうそ、うそだよ。なにかの間違いよ」という言葉が頭の中をぐるぐる回りました。
そして事故から3年が経ちますがどんどん怖くなっていくんです、思い出すと。本当に怖いです。
でもこういうことってきっとあるんでしょうね。
あっちゃいけないとは思いますけど。
どんなに気をつけても、起こるときは起こる。クジラがあと10秒遅かったら・・・高速船があと10秒早かったら・・・・
起こらなかったことです。
これから出来ることはこういった経験を無駄にしないよう「船に乗らない」ではなく!「乗るけどベルトは締めよう」「荷物は最小限にきちんとまとめよう」「事故に遭ったら冷静になれるようにしよう」と思いました。
この事故の後少しして、クジラが小田原に上がったそうです。
なんだかやりきれない。
クジラの冥福を祈ります。台湾料理福来順 グルメ・レストラン
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