2019/02/15 - 2019/02/15
3266位(同エリア11690件中)
梅の忍者さん
地元のコミュニティ誌に掲載されていた「伊賀青山の山間部を巡る旅」を見て、位置関係を確認して出かけようと思い ネットでgoogleの地図を確認すると血生臭い地名「血首ケ淵」を発見。なんだこれはと興味が湧いたが、紹介されているコースより離れているので近くまで行って行く事の判断する事にした。結果、そこに行った。非常に良く、まさに秘境を巡る様な川沿いの薄暗い山道を歩き、日本一の有形文化財(甌穴)を見る事が出来、これは4トラで紹介せねばと思い記載しました。「甌穴(ポットボール)」と「太平記」と「首」が関係しているようです。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 自家用車
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-
車で出発し、目的の「高尾地区市民センター」に到着
左の高台の茶色い屋根の所、駐車場もありそこに停める
カーナビに 高尾地区市民ンセンター(0595-55-2700)をセット
すると簡単です -
市民センター前には川(前深瀬川)
そこにはサンショウウオが居た
大きさ50cm位
帰ってきた時にはどこか隠れて撮れず
4トラに掲載する予定だったら撮っているが
その気はなく散策のみで雰囲気を確認する為だけの撮影だった -
コミュニティ誌の紹介通り
前深瀬川の川下に沿って、いざ散策開始
7.2kmの道のり -
しばらく行くと左側に
岩の間を流れ落ちる「黒渕の滝」が出現
落差5m程度だが岩との相性が良くて迫力がある
地元の人たちが展望しやすい様に整備
水は綺麗 -
原池の集落
この農村の風景は心癒される
(住んで居る人にとっては当たり前だがーー)
私が海外に行って興味が湧くのは、その町、村の風景である
人々の暮らしが垣間見れるからである
この農村の風景は外国人でも興味が有るのではないかな?
どの国に行っても都会は高層ビルが建ち綺麗なお洒落な店はある
後進国のアフリカ ケニアのナイロビでも南米ボリビアのラパスでもある
しかし、この日本の風景はどこにもない
(中国には少し似た所はあるが)
日本の文化の一端が象徴されている様に思うのは私だけか? -
出合地区まで下りそこから床波川を川上に向かって歩く
道路沿いに民家が現れる
谷あいの集落 -
右側の川向うには藁葺き屋根の家が見える
現在 屋根は波板で覆われているが形状はそのままで趣がある
日本の原風景 -
しばらく行くと萬松寺の看板が見えて来る
-
萬松寺への急な石段
-
萬松寺境内
-
そこに丸い石がある
これが「卵石」か?
もしそうとすれば、この石はーーー -
萬松寺からしばらく行くと看板有り
血首ヶ淵と千方古道が紹介されている
エー
何か血生臭く不気味だが行けるかも?
伊賀市(旧青山町)の教育委員会が紹介している所なので
変な事はないどろうと思うが -
千方古道(血首ケ井戸)と表記
コースも整備されている様だが
表記通りだと草むらがありそうで
この時は、そこまで冒険する気は無し
よって舗装道路を真っ直ぐ歩く
千方古道とは(帰宅後調査)
「太平記」巻第十六に藤原千方と将軍がいたと記載
藤原千方は平安中期の東国の武将で村上天皇の時(946~947年)
正二位を望んだが達成できず、この地に逃れてきたとの事
その当時の道が千方古道として散策道になっている
古道は床波川沿いにある。
-
2~3軒の民家を過ぎると急に道が狭くなる
その先に写真の所に来る
写真の左が林道で右側に千方古道がある
林道は車の通行は少なく落ち葉が積もっている
ここまで来ると千方古道で「血首の淵」まで800mと看板有り
800mだったら何かあってもなんとかなるなー
ここで決意、よし行くぞ -
林道から分かれて50m程度入った所に床並ダムの看板
床波でなく床並の表記? -
これが床並ダムの堤防
ここまでは道は広いがこれから先は一人が歩くのが精一杯
特にダム横は足場が悪く危ない
小学校高学年以上でないと無理かも
この先に
足を滑らすとダムに落ちそうな所もある -
ダムの上部を過ぎると薄暗い杉林
川の水量は少ないが
歩道は整備されていなく自然のまま
但し、川を横切る所には丸太橋有り -
足場は苔が生えており滑りやすい
人があまりと通っていない証拠である -
この様な薄暗い道が続く
この辺りを歩いていると、秘境にいる様に感じ
「血首の井戸」の表記が不気味さを連想させる -
少し開けた所では大きな一枚岩が見えて来た
-
川の横を歩くので雨量が多い時には歩けない道
現在の水深は1~10cm程度
岩の表面をサラサラと流れている感じ -
斗蓑ケ淵(とさがぶち)の看板現れる
-
これが淵
段差50cmの下に淵(3X4m程度の池)
大して強調する様な感じではないが
ここで千方将軍が4人の鬼と酒盛りをした後 杯を洗ったとの事 -
更に進むと
血首の淵への案内板
丸太橋を渡って行くように示している -
その丸太橋
この当たりは開けており
水深は浅く。夏などは「流しそうめん」でも出来そう
ーーー それはダメ「流れ残った麺が自然破壊を起こす」
その位楽しめそうな所でした -
さらに上流へ
-
さらに行くと看板発見
-
後ろを振り返ると
この様な穏やかな渓流 -
さらに前進し目的地に到着
-
血首ケ淵(井戸)は甌穴(おうけつ)ポットホールの事でした
これにて安心しました。
千方将軍が打ち取った敵の首を投げ入れた井戸と説明有り
そしてこのポットホールは「日本一」と有り
エー と大感激
来るまでは血生臭いと思っていたが
来て良かった
これは4トラで紹介しなくてはと決意 -
ポットホール(甌穴)は2個有り
それぞれ名前が付いている
川下側(写真)が雌井戸
直径3.0m 深さ1,5m -
雌井戸の拡大(前方)
川底に点在する緑色の物は
樹脂の袋に石等を入れ渡れるように人工的に作った物
これにより雄井戸も観に行ける -
川上の雄井戸
直径:1,2m 深さ:4.0m
穴が良く確認できます。
この当たりの川底は岩盤で出来ており
水量がそんなに多くなく、よくぞこんな深さまで出来たものだと感心
何千年かかったのだろう
凄いとかいいようがない -
看板にはポットホールが出来た由来が説明されていた
また、ここには萬松寺の「卵石」についても記載有り
卵石は千方が血首ケ淵(井戸)へ投げ入れた敵の首の化身と言われていると
看板の写真からみると床の間に祭られているようだが
私が見た石は境内の石碑の横にあった
よって、私が写したのがそれかどうかは確認出来ていませんが
大きさと形から同一の物の様に思う
雨乞いにも使用されていた様だ -
伊賀市の近くに30年近く住んで居ますが
こんな所が有る事を知りませんでした。
この様な自然遺産を保護されている事に感謝します。
今回、4トラに紹介しましたが
多くの人が来るとまた自然破壊が起きますがーーー
今回紹介しませんが「太平記」に記載されている
藤原千方の伝説の地、千方明神等があります。 -
ここで行き方を紹介
基本は自動車がベスト
もし、公共交通機関を使うとすれば
近鉄大阪線 青山町駅下車、にて高尾行き?
このバスは青山町営バスなので本数が少なく
観光客が乗れるかも不明です。 -
時刻表を参考に登載
-
尚、「血首の井戸」のみ行くのであれば
高尾市民センターより少し上流(ほぼ真横)の道が近い
要所に看板が有ります -
この橋を渡って道なりに右に行きます
ちなみに、私はこの橋に戻って来るコースでした。
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