ヘッセン 美しい3つの街(2) ミッヒェルシュタット:カロリング時代へ

2018/05/21 - 2018/05/21

ミッヒェルシュタットでは初めに
アインハルトのバジリカを見学します。
数少ないカロリング時代の遺産です。

エリア ミッヒェルシュタット(ドイツ)

ダルムシュタットからは 乗り換え無しで行けるので便利です

Odenwald オーデンの森の美しい自然を眺めつつ
もうすぐミッヒェルシュタットへ

ミッヒェルシュタット駅に到着

電光表示もありますよ

駅舎です

駅の周辺にはお花が

これはもしかして 日本で云う はまなす(の仲間)?

ぶんぶんぶん 蜂がとぶ♪　は確かドイツの歌でしたね

こういう光景を想像したら良いかしら

今回の旅は たくさんのお花が見られる時期でしたが
特に嬉しかったのは
バラの中でも割合原種に近そうな シンプルな造りのものに
よく出会えたことです。

踏切を渡り 線路の反対側へ

途中から林の中を通ります。

これは Mümling ミュムリングという川
Erbach エアバッハの街で川沿いの美しい光景の写真を見かけますが
そこを流れているのがミュムリング川です(行ったことは無いけど(^^;;)

Einhardsbasilikaへ向かう シュロス通り

うろこ状の家

あ! 見えてきた
あれがバジリカですね

Einhardsbasilika入口

解説板です

本来なら休みの曜日(月曜)で
これは予めインターネットで見ていました。
外観だけでも見られたら と思って来てみると
開いていました! 幸運
祭日(聖霊降臨祭後の月曜)のためでしょうか?

Einhardsbasilika　アインハルトのバジリカ聖堂

カール大帝に仕えた廷臣 アインハルトにより建造
アインハルトはカール大帝の伝記を書いた人で
このあたりを隠棲の地と定め 教会を建造したようです

周りには壁がありますね

そういえば以前 チロルでも
あまり大規模ではないけれど壁に取り囲まれた教会を
見たことがあります

あっ、模型!!

ヨーロッパの街では
建造物や街全体等、いろいろな種類の模型に出会えますね
大好きなんです(^^)
全体の様子も掴みやすく
実際には難しいアングルからも見られます。
それに何より 可愛らしい!

本物と共に

良く見ると 現状と少し異なっているようですね
建設されたころの様子を表しているのでしょうか

斜め前から。

ちなみに後の建物は
チケット売り場とショップになっています

こんな角度からもね

まあ折角現場にいますので
模型ばかりでなく実物を見なければ(^^;;

というわけで (多分)西側の入口へまわります

入ってみましょう

Einhardsbasilika 内部

南側の壁

その外側です

北側の壁
石の板は墓標 かな?

繊細な石の細工も

内陣 と云うんですか?
最も東側の重要な部分

その部分の上の方です。
半球のドーム状

3は神聖な数でしょうね

内陣を外から見たところ

別の部屋にも行けるようですね
何やら展示でも?

進んで行ってみましょう

壁の分厚さが感じられます

やはり展示がありました

カール大帝に仕えたアインハルトについての記述のようです

十字架や聖遺物箱など

聖遺物について書かれています

アインハルトは自分の教会に聖遺物が必要と思い
従者をローマに遣わして手に入れたのですが
ミッヒェルシュタットに到着してから
従者たちの夢に 盛んにお告げが出るようになる。
「聖人たちはここにまつられるのは望んでいない」という
ことだったため
Seligenstadt ゼーリゲンシュタットへ運ばれ
現在に至るまで崇敬されているそうです


以上のようなことを
ここの展示だけで読み取ったわけでは もちろん ありません(^^;;
事前に読んでいた、秋山聰氏著「聖遺物崇敬の心性史」に
アインハルトのバジリカ聖堂と聖遺物奉遷について
詳しく書かれていました。
この展示も多分この件に関することではないかと思われます。

聖遺物の運ばれた経路を表しているようですね

外へ出てみると 5月の晴天

もう一度東の外側を見てみましょう

何だか可愛い!

隅のこの敷石は?

昔の建築の形を示しているのかも知れませんね

クリプタもあるようです
中には降りられませんでしたが。

聞こえるのは 木々の音と鳥の声・・・
不快なものは何も耳に入りません

カロリング時代も このような感じだった?
いえその頃はもっと
木々は鬱蒼としていたでしょうか?
でも昔の人は我々よりずっと 木や鳥に親しんでいたでしょうね

心地良い所でした・・ アインハルトのバジリカ聖堂

ここを出て次は
近くにある フュルステナウ城 へ向かいます