早春の花　ｉｎ　高知　（バイカオウレンに出会った！）

2019/02/18 - 2019/02/21

昨年夏に、高知を訪問した際、佐川の町並み散策を楽しみました。でも、時間がなかったので牧野公園には行くことができず残念に思っていました。今回、高知から土佐中村に向かう旅で、佐川で途中下車して牧野公園に立ち寄る計画を立てました。
　牧野富太郎博士は、佐川の造り酒屋に生まれ、佐川に自生する植物を独学で研究された方。佐川で見つけた花にバイカオウレンと名付けたのが牧野博士です。このことから、バイカオウレンは牧野博士と佐川町のトレードマークとなっています。今回、この花に出会えたことは旅の大きな収穫でした。

エリア 中村・四万十川周辺(高知)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• 交通: 4.5

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: ANAグループ JRローカル 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

羽田から高知龍馬空港へ。富士山が清冽な姿を見せてくれました。幸先のいい出来事。
高知空港では、早速に高知の観光パンフを手渡され、歓迎モードの洗礼を受けました。
飛行機の到着にあわせて出発するバスで高知市内へ。
北はりまや橋で降りて、高知駅まで歩きました。

バスを降りてわずか2分。荒物屋さんでかごを衝動買いしてしまいました。

和紙工房パピエ。夏にここで買ったレンズクリーナーが友人達に大人気。この見せに立ち寄ってレンズクリーナーを買うのが、北はりまや橋で降りた本当の理由でした。

個性豊かな店が並ぶ界隈です。

しゃれた喫茶店や雑貨屋さん、手ぬぐいの染め工房など。裏通りだからこその楽しい道。

こんな良心市も。土佐文旦がなんと、一袋100円。このまま箱詰めして宅配便で送りたい！！

通りの奥には八幡様。

包丁、箸、魚の供養する塚がありました。
さて、八幡様を抜けて、高知駅に向かいます。

観光立県、高知。

駅前には、土佐三志士・坂本龍馬、武知半平太、中岡慎太郎の像が。その左奥には「太平洋学園高等学校」の看板が見えます。太平洋とは土佐人らしい大風呂敷かと・・・。

土佐電のチンチン電車。

高知の観光案内所「とさテラス」。前に鎮座するのはやなせたかしさんのアンパンマンとバイキンマン。
いよいよ高知駅から佐川に向かいます。途中、土佐加茂駅で「バイカオウレン祭り」ののぼりがたくさん立っていました。「エエ？バイカオウレンが今さいてるのお？」
嬉しいサプライズ。よほど降りようかとまよったものの、今回のメインは牧野公園。佐川にもきっと咲いているはずと、とりあえず佐川へ。

佐川駅から公園までは徒歩１５分ほど。

歴史を感じさせる町並み。

古い商家。竹村邸。

旧青山文庫。今は須崎警察署佐川分署。月曜日午後３時半。誰もいません。

酒造、司牡丹の一号倉の白壁。

ここまで、町を見ながらゆっくり歩いて駅から20分。牧野公園入り口到着。佐川の駅は四時半で無人になるのでと、手荷物を預かってもらえませんでしたが、管理事務所にいたおじさんが「荷物を置いていけば」と声をかけてくれました。さらに、「５時27分発の列車に乗るのであまり時間がない」と言うと、見所案内するよと親切に申し出てくれました。いよいよバイカオウレンに出会えるか？

まず出会ったのは、セツブンソウ。けなげに節分の頃に咲きます。

キクザキイチゲ。これも小さく可憐な早春の花。

そして、杉林の林床に・・・ちりばめたようなバイカオウレンの群落が。

右にあるのは500円玉。バイカオウレンは、小さく消え入りそうな清楚な花でした。

コケの地面にぎっしり。この群落を守るには大変な世話がかかるのでは？

そしてこれも早春の花、福寿草。

時期を同じくして、カワヅザクラも。

公園の頂にある物見岩から佐川の町を展望。

帰り道にもセツブンソウ。

管理事務所で預けた荷物を受け取り、お世話になったお礼を言って、公園の入り口に戻ってきました。奥に見える木は、土佐和紙の原料となるミツマタ。足元にはキクザキイチゲ。

高知県名勝・青源寺庭園。牧野公園入り口から徒歩2分。佐川駅に向かう途中です。列車にはまだ十分間に合う時間がありました。

はいってすぐに小さなお堂が。

どこも閉まっていたのですが、お願いしたら快く開けていただきました。

落ち着いた庭。ひとりで座って静かに鑑賞。

静かに時間が流れます。

雑貨の店・「丸久」

丸久の店内。高知の杉のコースターが目につきました。

古典的な文様が美しい土佐杉のコースター。ひとめぼれです。

佐川駅に戻ってきました。もう無人です。

宿毛行きの列車が入ってきました。
一日目の旅はこれにて終了。
　　　　　　　つづく。