インド　グジャラート州周遊の旅　その３　アーメダバード

2019/02/12 - 2019/02/20

2019年最初の海外旅行はインドのグジャラート州になりました。
インド内でも屈指の工業地帯なんだそうですが、観光としては日本では少しマイナーな場所かもしれません。
ところが実際に行ってみると巨大な階段井戸や山の上のジャイナ教寺院群など素晴らしい場所がたくさんある地域でした。
ムンバイからの新幹線が出来上がれば2時間ほどで行けるそうなので、観光客も増えるかもしれません。
旅行日程は以下のとおり

2月12日　成田前泊
2月13日　成田空港～デリー経由～アーメダバード
2月14日　アーメダバード観光　階段井戸、ジャマーマスジット、モデラー
　　　　　太陽神寺院など
2月15日　アーメダバード～チャンパネール　パーヴァガドゥ遺跡公園など
2月16日　チャンパネール～ロータル観光～パリタナ
2月17日　シャトルンジャヤ　ジャイナ教寺院観光～ジュナーガド
2月18日　ジュナーガド観光　ウパルコート砦、マハーバート・マクバラー
　　　　　など。午後は自由に街歩き
2月19日　ジュナーガド～アーメダバード～デリー～成田
2月20日　成田到着

ファイブスタークラブ「グジャラート州周遊！！今人気の階段井戸めぐり　ジャイナ教の聖地シャトルンジャヤ巡礼　アジアで唯一ライオンの住むササンギールでサファリ体験」というツアーに申し込みましたが、申し込んだ後になって、予定通りにサファリをやっていると帰りの飛行機に間に合わないなどと言ってきたので、サファリは割愛して、ジュナーガドに2泊することにしました。
自然遺産より文化遺産の方に興味がある私たちにとっては、ヒンドゥー教、ジャイナ教、イスラム教、それぞれの建築物などを堪能できる素晴らしい旅行になりました。

旅行記その３はアーメダバード観光の後半です。郊外に移動して世界遺産のラニ・キ・ヴァヴなどを見て回ります。

エリア アーメダバード(インド)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 5.0
• グルメ: 5.0

• 同行者: カップル・夫婦
• 一人あたり費用: 20万円 - 25万円
• 交通手段: タクシー
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行なし）

アーメダバード観光後半です。
郊外に点在する観光地を回ります。まずはアダラジヴァヴです。市内にあるダーダ・ハリ・ヴァヴをすっぽかされたので、これが人生初の階段井戸とのご対面になります。

この井戸の建設には、悲劇の王妃や、悲惨な石工たちの物語が伝えられています。
地上から1段下がったところがホールになっており、そこからさらに階段で下まで降りて行きます。

外国人観光客の姿はほとんど見られませんでしたが、インド人観光客の数が意外と多く、大変人気のあるスポットであることがわかります。

壁や柱にびっしりと施された彫刻に圧倒されます。

この井戸は世界遺産には指定されていませんが、一見の価値ありの素晴らしい観光スポットです。

こんなに美しい階段井戸ですが、入場は無料です。アーメダバードの市街から車で30分くらいの距離にあります。

上から井戸全体の構造を眺めることもできます。

金網で覆われていますが、井戸の底を見ることができます。

地上から1段降りたホール部分にある小さなバルコニー。ここに入って記念撮影をするのが定番のようです。私たちもガイドさんに取ってもらいました。

物乞いと野良犬。
すごいスポットですが、それほど混雑していないのがうれしいです。じっくり楽しむことが出来ました。

ここからさらに郊外に移動します。
約2時間ほどかけて世界遺産のラニ・キ・ヴァヴへ向かいます。

水牛の大群が道路を逆走してきます。
近くで見ると素晴らしくデカい牛です。

世界遺産ラニ・キ・ヴァヴに到着しました。
インド人は入場料４０ルピー、外国人は６００ルピーだそうです。１５倍です。
物価を考えるとこのくらいの差はあるのでしょうか。ちなみにファイブスタークラブから来た資料には、現地ガイドにあげるチップの目安は、１日１２００ルピーだと書いてありました。

世界遺産だけあって、周囲はきれいな公園として整備されていました。

王妃の階段井戸と呼ばれるこの井戸は、11世紀に作られた、古くて巨大なものです。

井戸が完成した後、水脈の移動が原因でこの井戸は放棄されたそうです。そのまま砂に埋まってしまったため、後のイスラム教国家による破壊を免れることができたそうです。

古さ、規模、装飾の美しさなど、世界遺産にふさわしい素晴らしいものです。

彫刻の保存状態が非常に良いので、新しく造ったのではないかと思ってしまいます。

ガイドさんが写真中央の柱の間、さらに向こうの四角い窓の中を指さしています。
私たちには全然わからなかったのですが、ガイドさんは目が良くて何か見えているようです。

寝転がった神様の彫刻があったのでした。

井戸というより、神殿という感じですね。

ここもインド人だらけです。
観光していると「一緒に写真を撮ってくれ」とよく言われます。

井戸の裏側にもまわれます。

日本人が考える井戸とは全く別のものでした。
インドに来るたびに新鮮な驚きがあります。

世界遺産ラニ・キ・ヴァヴを観光した後、ちょっと遅めの昼食です。ホテルの１Ｆ
にあるレストランのようです。

飲み物。アイスをのっけたラッシー120ルピー。
甘くておいしいです。

ガイドさんが適当に見繕って頼んでくれます。
これはパリパリの薄い生地の上にトマトや玉ネギ、スパイスなどを振りかけたもの。
スナック感覚で食べられてとても美味しいです。

カレーです。
今回のガイドさんは完全なベジタリアンなので、基本的に野菜のカレーしか注文してくれません。

昼食後の観光はモデラー太陽神寺院です。

ここもインド人と外国人で値段が違うようです。１２倍です。

旅行前に調べてもあまりこの場所に関する詳しい情報が手に入りませんでした。
１１世紀頃に建てられたお寺のようです。太陽を祀るお寺でしょうか、春分と秋分に太陽光線が建物奥にあるスーリヤ像にあたるように建造されているとのこと。

内部の彫刻は大変すばらしいものでした。

あまり知識のないまま寺院内に入ったので、柱や天井、壁の美しさに圧倒されてしまいました。

カジュラホ出身のガイドさんは、カジュラホの彫刻の方がすごいと言っていました。
我々はまだ、カジュラホに行ったことがないので、ここの彫刻に大感激しました。

ここにもエロティックな姿の像がいくつかありました。

外側の壁もびっしり彫刻が施されています。
かわいいゾウが並んでいます。

寺の前にある池も見応えがあります。
遊びに来ていたインド人青年グループがニコニコで走り寄ってきます。
当然一緒に写真撮影になりました。

ここも大満足の観光スポットでした。
カジュラホやアジャンタ、エローラなどの超有名観光スポットと比べたら、アピール度が低いのかもしれませんが、私たちはまだそういうスポットに行ったことがないので、目いっぱい感動できました。

午前中に行かなかったアーメダバード市街にあるダーダ・ハリ・ヴァヴは帰りに立ち寄るということだったのですが、結局時間が遅くなってしまったので翌日の朝立ち寄ってからチャンパネールに移動することになりました。
ホテルに戻って今日の観光は終了。
１９：３０～ホテルのレストランで夕食です。バイキングでした。

ここでもカレー。
なかなかおいしかったです。

グジャラート州はお酒の販売が禁止されているので、レストランでもお酒はありません。旅行中はほとんどお水とチャイしか飲まなかったので、全然お金を使いませんでした。
お腹いっぱいカレーを食べて、すぐに部屋で寝てしまいました。