2018年秋旅 伏見稲荷と三井寺、初めての琵琶湖サイクリング

2018/11/23 - 2018/11/25

関西へ紅葉を見に行く旅は今年で三年目。
今回は京都の中でも特に混雑する嵐山や東山を避けるつもりで伏見を訪ねました。更に滋賀に移動し紅葉で有名な三井寺を参拝しました。
その後琵琶湖の湖西エリアで一泊しサイクリングにも挑戦しました。

エリア 京都

訳あってここ数年何度も京都に来ていますが、伏見稲荷は初めてです。さすがに紅葉シーズンの三連休なので駅から既に観光客でいっぱい。大きな鳥居の傍らでは、稲荷大明神の使いとされている狐の像が迎えてくれました。ちょっと怖い感じ。

伏見稲荷大社 寺・神社・教会

伏見稲荷といえば千本鳥居が有名です。奉納されている鳥居は実際には千本以上あるそうです。入口付近の混雑は半端なくて上の方しか撮れませんでした。この下は人の頭でいっぱい。

伏見稲荷大社 寺・神社・教会

どんどん登って行くと途中にも小さな社がいろいろありました。それぞれ祀られている神さまがいらっしゃるようですが、不信心な私には有難いはずのパワーもよく解らず、もったいない事です。

更に頂上を目指します。この辺りまで登ると観光客も少なくなり空いてて良かった。ちょっとしたハイキングくらいの登りなので、歩きやすい靴は必須です。

なかなかシュールなお狐さまです。稲荷山自体はそれほど紅葉の名所にはなっていない様ですが、山頂付近には色付いている紅葉も見えました。

上の方はこんなに空いてました。

奉納されている鳥居は様々なサイズがあり、千本鳥居のようなくぐれるものから、両手で抱えられそうなものなども。

稲荷山の頂上から京都市内を望みました。京都ってやはり盆地なのですね、山に囲まれています。

稲荷山 自然・景勝地

狐さんの置物。縁起物だそうです。自分への参拝記念の土産としてキリッとしたお顔の子を選びました。

午後は伏見を後にして京阪電車で大津の三井寺に向かいました。三井寺というのは通称らしく、正式には長等山園城寺（ながらさんおんじょうじ）といいます。

三井寺(園城寺) 寺・神社・教会

枯れた感じの仁王門が良かったです。

三井寺（園城寺）は天台寺門宗の総本山。国宝や重要文化財などが数多く残り、春は桜、秋は紅葉の名所として知られているようです。
石段の向こうに見えるのは、国宝に指定されている金堂です。

近江八景の一つ「三井の晩鐘」で知られる鐘を吊るす鐘楼が建っています。背景の紅葉がちょうど見頃でした。

日本三名鐘の一つに数えられているほどの音色の美しさが有名らしく、もしかしたら除夜の鐘を中継したテレビを見たことがあるかもしれません。
鐘つきは有料でしたので、他の方の突かれる音色を拝聴しました。

「一切経蔵」の内部にある「八角輪蔵」です。
仏教の事は実はよくわかりませんが、数あるお経をまとめたものを一切経と呼ぶらしく、膨大な一切経がこの回転式の八角の建造物に安置されているのだそうです。
元々は山口市の国清寺にあったものが1602年に移築されたとの事。この古い感じが何とも味わいあります。

境内は紅葉真っ盛り。
秋の連休とは思えないほど混雑が無く、紅葉の穴場スポットです。

午後の遅い時間だからか、観光客も少なくゆっくりできました。

今年の紅葉は少し物足りない気がしていましたが、こんなに綺麗な色のもありました。

境内を登っていくと遠くに琵琶湖が望めました。

広い境内を出口に向かって歩いていると所々でお地蔵さんに出会えます。

いつも思うのですが、お地蔵さんってちゃんと日頃から参拝してお世話している方がいらっしゃるのですね、どなたも割にきれいで新しめの装束です。

三井寺を後にして「琵琶湖疎水」を眺めながらのんびり歩いて京阪三井寺駅に向かいます。
大津市にある琵琶湖取水口から京都に延びる水道の原水路です。明治のインフラ事業の一環で国造り史跡にも指定されているそうです。春は桜が綺麗だろうなあ。

この後は大津京で乗り換え湖西線で近江今津に移動して一泊します。

琵琶湖疏水 名所・史跡

子供たちが独立して旅行の機会が増え、遅ればせながら御朱印集めを始めました。三井寺で御朱印帳を購入し伏見稲荷大社で頂いたのも貼り付けました。旅の楽しみが増えました。

湖西線の近江今津で一泊しました。
ホテルは「今津サンブリッジホテル」の湖側を予約したので、明け方の琵琶湖を部屋から眺めることができました。

今津サンブリッジホテル 宿・ホテル

前日まで湖西エリアは雨だったので、サイクリングができるのか心配でしたが、朝日の様子だと大丈夫みたいです。
ホテルの部屋からの眺望は抜群で、刻一刻と変化する空と静かな湖面をずっと眺めていました。

今回の旅の最大の目的だったのが、サイクリングで「マキノメタセコイア並木」の紅葉を見に行くことでした。
今年の紅葉は夏の酷暑のせいなのか今ひとつって気がしました。それでも人気のスポットらしく、車は渋滞していました。私たちは並木道のそばに自転車を停めて、いわゆるインスタ映えする写真を撮ることができました。

以前からロードバイクでのサイクリングの経験のある夫と違い、私はサイクリング初挑戦です。道具から入るタイプなので、装備は一人前でしたが自転車はクロスバイクをレンタルしました。結構体力使います。お尻も痛くなりました。

メタセコイア並木道 自然・景勝地

周りはほとんど何もない田園と里山の景色なのですが、ここだけ見るとヨーロッパのようです。

並木道を外れて遠くから眺めてみると、いい景色なのですがやはり唐突な感じが否めません。

のどかな田舎道を走っていると、田んぼの側を流れる小川でこんな珍しい光景を目にしました。魚が小さな堰を登っています。そういえば所々にビワマスの密漁禁止の幟（のぼり）が立っていましたが、これがビワマスなのかしら。

実はこの後私のクロスバイクがパンクするというハプニングに見舞われ、4、5キロも押して歩くことになったのです。マキノの駅前の高島市観光案内所でレンタルしたので、もちろん快く代車に交換してもらえましたが。

思いがけない自転車の交換トラブルで時間を取られてしまい、計画していた梅津大崎まではいけませんでしたが、「マキノ湖のテラス」というなかなかお洒落な湖畔の公園で琵琶湖を眺めながらおにぎりを食べました。
お天気がもう少し良かったら琵琶湖の色ももっと青いのでしょう。

琵琶湖 自然・景勝地

自転車を返却して、ホテルに預けてあった荷物を受け取りにきた頃、ようやく天気が回復して青空が。とはいえ雨は降らなかったので、琵琶湖の穏やかで美しい景色を堪能できた大満足の旅になりました。