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<前編>では、JR境港駅周辺のライトアップをレポいたしました。<br /><後編>では、800mある水木しげるロードの本丸を攻めます。ただし、旅行1日目の夕食後と3日目の早朝散策の内容を駅側から順番にレポしていますので、昼夜の写真が同居していることをお許し下さい。ブロンズ像の昼と夜の顔が比較できるようにしています。<br />主な見所は、通りの歩道に設置された「妖怪のブロンズ像」や「河童の泉」、「妖怪神社」、「ゲゲゲの妖怪楽園」、「水木しげる記念館」となります。ライトアップでは、これらに影絵が加わります。個人的な感想としては、妖怪のブロンズ像もライトアップされると凄みが増し、インパクト大で印象的です。JR境港駅周辺で宿泊し、ライトアップを鑑賞されることをお勧めいたします。<br />水木しげるロード全体マップです。<br />http://www.sakaiminato.net/user/filer_public/f8/60/f860d8c4-c941-4e5c-956d-f4737c2e73e1/201812061350.pdf

萬福笑來 山陽・山陰紀行④鳥取 境港(水木しげるロード)<後編>

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2019/01/30 - 2019/02/01

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montsaintmichel

montsaintmichelさん

<前編>では、JR境港駅周辺のライトアップをレポいたしました。
<後編>では、800mある水木しげるロードの本丸を攻めます。ただし、旅行1日目の夕食後と3日目の早朝散策の内容を駅側から順番にレポしていますので、昼夜の写真が同居していることをお許し下さい。ブロンズ像の昼と夜の顔が比較できるようにしています。
主な見所は、通りの歩道に設置された「妖怪のブロンズ像」や「河童の泉」、「妖怪神社」、「ゲゲゲの妖怪楽園」、「水木しげる記念館」となります。ライトアップでは、これらに影絵が加わります。個人的な感想としては、妖怪のブロンズ像もライトアップされると凄みが増し、インパクト大で印象的です。JR境港駅周辺で宿泊し、ライトアップを鑑賞されることをお勧めいたします。
水木しげるロード全体マップです。
http://www.sakaiminato.net/user/filer_public/f8/60/f860d8c4-c941-4e5c-956d-f4737c2e73e1/201812061350.pdf

旅行の満足度
5.0
観光
5.0
ホテル
5.0
同行者
カップル・夫婦
交通手段
観光バス
旅行の手配内容
ツアー(添乗員同行あり)
利用旅行会社
クラブツーリズム
  • 御宿 野乃<br />ホテルの部屋から望む境水道です。<br />今回のレポは、少々複雑な構成です。<br />旅行1日目のナイトミュージアムと3日目の早朝散策をまとめてレポしています。レポの順番はホテルから近い側から紹介しています。<br />「水木しげるロード全体マップ」を参照していただけると判り易いと思います。

    御宿 野乃
    ホテルの部屋から望む境水道です。
    今回のレポは、少々複雑な構成です。
    旅行1日目のナイトミュージアムと3日目の早朝散策をまとめてレポしています。レポの順番はホテルから近い側から紹介しています。
    「水木しげるロード全体マップ」を参照していただけると判り易いと思います。

  • ゲゲゲの鬼太郎の塔<br />今やすっかりアイドルと化した鬼太郎は、昭和34年頃には漫画誌『妖奇伝』において『幽霊一家・墓場鬼太郎』とおどろおどろしいタイトルで登場しました。また、往時の鬼太郎は、今のような可愛らしいキャラクターではなく、グロテスクな怪奇キャラでした。<br />当方が鬼太郎と出会ったのは、昭和40年に『週刊少年マガジン』で連載が始まった頃です。当時は5円で貸本がありました。やがてアニメとしてTV放映が決まった際、「墓場」はいかがなものかと「ゲゲゲ」に改称されました。現在見られるような鬼太郎ファミリーはこの時に誕生しました。

    ゲゲゲの鬼太郎の塔
    今やすっかりアイドルと化した鬼太郎は、昭和34年頃には漫画誌『妖奇伝』において『幽霊一家・墓場鬼太郎』とおどろおどろしいタイトルで登場しました。また、往時の鬼太郎は、今のような可愛らしいキャラクターではなく、グロテスクな怪奇キャラでした。
    当方が鬼太郎と出会ったのは、昭和40年に『週刊少年マガジン』で連載が始まった頃です。当時は5円で貸本がありました。やがてアニメとしてTV放映が決まった際、「墓場」はいかがなものかと「ゲゲゲ」に改称されました。現在見られるような鬼太郎ファミリーはこの時に誕生しました。

  • ゲゲゲの鬼太郎の塔<br />パーツだけ見ているとテーマが判り難いですね!<br />2018年7月に「水木しげるロード」のリニューアルもあり、訪問客数が5年ぶりに年間270万人を突破し、過去4番目の盛況ぶりだったようです。<br />妖怪のブロンズ像は、どれも今にも動き出しそうなほど生き生きと作られているだけでなく、細部まで精巧に制作されています。単なる子どもだましではありません。

    ゲゲゲの鬼太郎の塔
    パーツだけ見ているとテーマが判り難いですね!
    2018年7月に「水木しげるロード」のリニューアルもあり、訪問客数が5年ぶりに年間270万人を突破し、過去4番目の盛況ぶりだったようです。
    妖怪のブロンズ像は、どれも今にも動き出しそうなほど生き生きと作られているだけでなく、細部まで精巧に制作されています。単なる子どもだましではありません。

  • ゲゲゲの鬼太郎の塔<br />このオブジェは、ゲゲゲの鬼太郎の永遠のテーマでもある、妖怪と自然、人間の共存を願うブロンズ像になっています。鬼太郎像の足元には窪みが設けられ、野鳥が水浴びなどで寛げるようにバードバスになっています。<br />水木しげるロードの中で最も高い像ですが、鬼太郎は10体いる中で最小の像です。地上2.3mある八雲石の上から鬼太郎を見守っているのが目玉おやじです。

    ゲゲゲの鬼太郎の塔
    このオブジェは、ゲゲゲの鬼太郎の永遠のテーマでもある、妖怪と自然、人間の共存を願うブロンズ像になっています。鬼太郎像の足元には窪みが設けられ、野鳥が水浴びなどで寛げるようにバードバスになっています。
    水木しげるロードの中で最も高い像ですが、鬼太郎は10体いる中で最小の像です。地上2.3mある八雲石の上から鬼太郎を見守っているのが目玉おやじです。

  • テレビくん<br />貧乏時代をなんとか食いつないでいた水木先生の元に講談社から「自由に作品を書いてもいい」とオファーが舞い込み、その時に誕生した記念碑的な作品が『テレビくん』です。<br />原稿料は水木先生がそれまで描いていた貸本漫画の10倍以上の破格値だったそうです。夫人が「こんなにもらっていいの?」と驚くと、先生は「貸本漫画の原稿料は人間の原稿料じゃなかったんだ!」と答えたとのエピソードがあります。 <br />内容は、少年誌連載と言うこともあり、テレビの中を自由に行き来できる不思議な少年のファンタジーです。食べたい物をテレビの中から取ったり、貧しい人を励まして回ったり、貧困に苦しんだ水木先生の想像力の逞しさが生んだ哲学的な作品と評されています。

    テレビくん
    貧乏時代をなんとか食いつないでいた水木先生の元に講談社から「自由に作品を書いてもいい」とオファーが舞い込み、その時に誕生した記念碑的な作品が『テレビくん』です。
    原稿料は水木先生がそれまで描いていた貸本漫画の10倍以上の破格値だったそうです。夫人が「こんなにもらっていいの?」と驚くと、先生は「貸本漫画の原稿料は人間の原稿料じゃなかったんだ!」と答えたとのエピソードがあります。
    内容は、少年誌連載と言うこともあり、テレビの中を自由に行き来できる不思議な少年のファンタジーです。食べたい物をテレビの中から取ったり、貧しい人を励まして回ったり、貧困に苦しんだ水木先生の想像力の逞しさが生んだ哲学的な作品と評されています。

  • 丸毛<br />この妖怪は名前の通り毛むくじゃらの体に目と手足が付いた小さくて丸い妖怪で、口は頭のてっぺんにあります。普段は貯金箱のふりをしており、お金を入れる時にはおとなしいのですが、貯めたお金を取り出そうとすると指に噛み付きます。やがてお金が貯まるとどこかへ消えてしまいます。貯めたお金と一緒に消えてしまうのは困りものですが、お金を貯めるのが苦手な人にはありがたい妖怪かもしれません。<br />子どもたちにお金を大切にしてもらいたいとの願いから水木先生が創作された妖怪だそうです。<br />このブロンズ像の頭頂部には、貯金箱のふりをするために10円玉と5円玉が付けられていました。しかし、2008年に「5円玉」が無くなり、境港署境港駅前交番に被害届が提出されています。折って持ち去られた可能性が高いそうです。罪なことをするものです。<br />現在は復元されているようです。

    丸毛
    この妖怪は名前の通り毛むくじゃらの体に目と手足が付いた小さくて丸い妖怪で、口は頭のてっぺんにあります。普段は貯金箱のふりをしており、お金を入れる時にはおとなしいのですが、貯めたお金を取り出そうとすると指に噛み付きます。やがてお金が貯まるとどこかへ消えてしまいます。貯めたお金と一緒に消えてしまうのは困りものですが、お金を貯めるのが苦手な人にはありがたい妖怪かもしれません。
    子どもたちにお金を大切にしてもらいたいとの願いから水木先生が創作された妖怪だそうです。
    このブロンズ像の頭頂部には、貯金箱のふりをするために10円玉と5円玉が付けられていました。しかし、2008年に「5円玉」が無くなり、境港署境港駅前交番に被害届が提出されています。折って持ち去られた可能性が高いそうです。罪なことをするものです。
    現在は復元されているようです。

  • 隠岐へ向かう鬼太郎親子と水木しげる先生<br />水木先生にとっては隠岐の島もルーツであり、隠岐にも妖怪のブロンズ像が10体あります。本名の姓「武良(むら)」が島根県隠岐の島町内にある地名と同じという縁です。<br />3人は隠岐諸島の方向を眺めており、像の高さは30cmあります。御影石の台座には隠岐の島に繋がっているという設定の直径20cmの妖怪トンネルが空けられ、妖怪たちが観光客を島に案内する通路となっています。

    隠岐へ向かう鬼太郎親子と水木しげる先生
    水木先生にとっては隠岐の島もルーツであり、隠岐にも妖怪のブロンズ像が10体あります。本名の姓「武良(むら)」が島根県隠岐の島町内にある地名と同じという縁です。
    3人は隠岐諸島の方向を眺めており、像の高さは30cmあります。御影石の台座には隠岐の島に繋がっているという設定の直径20cmの妖怪トンネルが空けられ、妖怪たちが観光客を島に案内する通路となっています。

  • 河童の泉<br />2008年に水木しげるロードの妖怪広場に新たな観光スポットとして誕生しました。<br />人間と妖怪の憩いのスポットとなっており、泉の中には河童や小豆洗いと言った水に関係のある妖怪や泳ぐねずみ男など、計9体のブロンズ像が設置されています。また、泉からは、時折り、妖気漂う妖怪ミストが4ヶ所から噴出される仕掛けになっています。<br />夜はライトアップされ、目玉おやじ街灯やシダレエンジュの怪しげな形の木と共に「妖怪の町らしい」奇怪な雰囲気を醸しています。

    河童の泉
    2008年に水木しげるロードの妖怪広場に新たな観光スポットとして誕生しました。
    人間と妖怪の憩いのスポットとなっており、泉の中には河童や小豆洗いと言った水に関係のある妖怪や泳ぐねずみ男など、計9体のブロンズ像が設置されています。また、泉からは、時折り、妖気漂う妖怪ミストが4ヶ所から噴出される仕掛けになっています。
    夜はライトアップされ、目玉おやじ街灯やシダレエンジュの怪しげな形の木と共に「妖怪の町らしい」奇怪な雰囲気を醸しています。

  • 河童の泉<br />「河童の泉」は、泉(深さ30cm)を中心に小屋(高さ1.3m)や切り株(高さ2.3m)、塔(高さ3m)といった舞台に妖怪のオブジェを散り嵌めています。<br />実はこの泉にもとてもありがたい効能があります。「トレビの泉」風に背を向けてコインを<br />一つ投げると、妖怪パワーをもらえる。<br />二つ投げると、金魂(かなだま)が飛んでくる。<br />三つ投げると、のん気に暮らせるようになる。<br />それにしても、夜の「河童の泉」は「妖界につき立入り禁止」の看板がシャレになりません!怖ろしや~!!

    河童の泉
    「河童の泉」は、泉(深さ30cm)を中心に小屋(高さ1.3m)や切り株(高さ2.3m)、塔(高さ3m)といった舞台に妖怪のオブジェを散り嵌めています。
    実はこの泉にもとてもありがたい効能があります。「トレビの泉」風に背を向けてコインを
    一つ投げると、妖怪パワーをもらえる。
    二つ投げると、金魂(かなだま)が飛んでくる。
    三つ投げると、のん気に暮らせるようになる。
    それにしても、夜の「河童の泉」は「妖界につき立入り禁止」の看板がシャレになりません!怖ろしや~!!

  • 河童の泉<br />泉では「ねずみ男」が余裕の顔で泳いでいます。しかし、『ゲゲゲの鬼太郎』ではよく溺れて「助けてくれ~」と叫ぶシーンがあったと記憶にあり、本来水泳は不得意のはずです。しかし、泉の底を観ると、ご利益に与ろうと沢山のコインが投げ込まれています。<br />それで合点です。ねずみ男もお金のためなら必至になって泳ぐのですね!

    河童の泉
    泉では「ねずみ男」が余裕の顔で泳いでいます。しかし、『ゲゲゲの鬼太郎』ではよく溺れて「助けてくれ~」と叫ぶシーンがあったと記憶にあり、本来水泳は不得意のはずです。しかし、泉の底を観ると、ご利益に与ろうと沢山のコインが投げ込まれています。
    それで合点です。ねずみ男もお金のためなら必至になって泳ぐのですね!

  • 河童の泉<br />小屋で談話しているのは、『河童の三平』に登場するカッパの国の長老の息子「カン平」と「インテリ狸」です。『河童の三平』はラストが悲哀を誘うのですが、その哀愁を偲ばせるのがこの2人のブロンズ像の佇まいです。『河童の三平』は、「カン平」が人間の文明を取り入れるために人間界に留学させられ、自分とそっくりな「三平」と入れ替わりながら、人間の学校へと通うというストーリーです。「三平」をからかうのが大好きな「インテリ狸」は、「三平」や「カン平」とケンカしながらも、いつも一緒に行動し、心通わせていきます。<br />泉の畔に座っているのは「さざえ鬼」(左)と「岸涯(がんぎ)小僧」(右)です。さざえ鬼は歴代の鬼太郎を脅かす鬼キャラです。妖怪としての伝承では、30年以上も生きのびた「サザエ」が妖怪になったものとされます。普段はおとなしく海中に潜みますが、時々美しい女性に化けては、その気になった男性の睾丸を取ってしまうという恐ろしい妖怪です。くれぐれも色仕掛けにはご用心を!<br />一方、岸涯小僧は、歯車(雁木)のようなギザギザの歯で捕った魚を頭からバリバリとスゴイ音を立てて食べるのが特徴とされる河童系の妖怪です。ねずみ男を尊敬する妖怪という激レアなキャラとして登場します。

    河童の泉
    小屋で談話しているのは、『河童の三平』に登場するカッパの国の長老の息子「カン平」と「インテリ狸」です。『河童の三平』はラストが悲哀を誘うのですが、その哀愁を偲ばせるのがこの2人のブロンズ像の佇まいです。『河童の三平』は、「カン平」が人間の文明を取り入れるために人間界に留学させられ、自分とそっくりな「三平」と入れ替わりながら、人間の学校へと通うというストーリーです。「三平」をからかうのが大好きな「インテリ狸」は、「三平」や「カン平」とケンカしながらも、いつも一緒に行動し、心通わせていきます。
    泉の畔に座っているのは「さざえ鬼」(左)と「岸涯(がんぎ)小僧」(右)です。さざえ鬼は歴代の鬼太郎を脅かす鬼キャラです。妖怪としての伝承では、30年以上も生きのびた「サザエ」が妖怪になったものとされます。普段はおとなしく海中に潜みますが、時々美しい女性に化けては、その気になった男性の睾丸を取ってしまうという恐ろしい妖怪です。くれぐれも色仕掛けにはご用心を!
    一方、岸涯小僧は、歯車(雁木)のようなギザギザの歯で捕った魚を頭からバリバリとスゴイ音を立てて食べるのが特徴とされる河童系の妖怪です。ねずみ男を尊敬する妖怪という激レアなキャラとして登場します。

  • 河童の泉 小豆洗い<br />橋の下や川の畔などでショキショキと小豆を洗うような音をたてる聴覚系の妖怪です。時には「小豆とごうか、人とって喰おうか、ショキショキ…」と物騒な歌を口ずさみもします。面白がって近づくと水の中に落とされてしまいます。また、物の数を数えるのが得意で、小豆の数を一合でも一升でも間違いなく言い当てたといいます。日が暮れたら子どもたちが必ず家に帰るように、躾けのために創作された妖怪ではないかとも考えられています。<br />古来、小豆はその赤い色から魔除けや穢れを払う霊力があると信じられ、お祝いの日には赤飯を食べる風習があります。東北地方の伝承では、貧乏な百姓の嫁取りの折、何もごちそうができないのを見かねて「小豆洗い」が赤飯を山のように置いていったそうです。見掛けからは想像もできない、心優しい妖怪なのです。

    河童の泉 小豆洗い
    橋の下や川の畔などでショキショキと小豆を洗うような音をたてる聴覚系の妖怪です。時には「小豆とごうか、人とって喰おうか、ショキショキ…」と物騒な歌を口ずさみもします。面白がって近づくと水の中に落とされてしまいます。また、物の数を数えるのが得意で、小豆の数を一合でも一升でも間違いなく言い当てたといいます。日が暮れたら子どもたちが必ず家に帰るように、躾けのために創作された妖怪ではないかとも考えられています。
    古来、小豆はその赤い色から魔除けや穢れを払う霊力があると信じられ、お祝いの日には赤飯を食べる風習があります。東北地方の伝承では、貧乏な百姓の嫁取りの折、何もごちそうができないのを見かねて「小豆洗い」が赤飯を山のように置いていったそうです。見掛けからは想像もできない、心優しい妖怪なのです。

  • 河童の泉 <br />切株の上には『河童の三平』の主人公「三平」、塔の上には『悪魔くん』の「悪魔くん」といったように2大主人公が揃い踏みです。<br />左側が初代「悪魔くん」です。3人いる悪魔くんの内の元祖です。<br />

    河童の泉
    切株の上には『河童の三平』の主人公「三平」、塔の上には『悪魔くん』の「悪魔くん」といったように2大主人公が揃い踏みです。
    左側が初代「悪魔くん」です。3人いる悪魔くんの内の元祖です。

  • 河童の泉 <br />島根半島の山並みを借景に、切株の上から不届きにも泉に小便をする妖怪が…。<br />よく観ると幼少期の鬼太郎ではありませんか!?<br />どうやら境港版「小便小僧」のようです。<br />

    河童の泉
    島根半島の山並みを借景に、切株の上から不届きにも泉に小便をする妖怪が…。
    よく観ると幼少期の鬼太郎ではありませんか!?
    どうやら境港版「小便小僧」のようです。

  • 千代むすび酒造株式会社 岡空本店<br />慶応元年(1865年)創業で、現存する境港唯一の造り酒屋です。裏手には酒蔵があり、酒蔵見学をすることもできます。創業当時は、「日本魂」「岡正宗」の銘柄で販売していましたが、1926年に銘柄を「千代むすび」に改めています。<br />酒米は、鳥取県産を中心に酒造好適米「強力」や「山田錦」、「五百万石」、「玉栄」を用いています。仕込み水は、人里離れた中国山地の麓 大東町に湧き出る、知る人ぞ知る地元の天然水を汲んでいます。

    千代むすび酒造株式会社 岡空本店
    慶応元年(1865年)創業で、現存する境港唯一の造り酒屋です。裏手には酒蔵があり、酒蔵見学をすることもできます。創業当時は、「日本魂」「岡正宗」の銘柄で販売していましたが、1926年に銘柄を「千代むすび」に改めています。
    酒米は、鳥取県産を中心に酒造好適米「強力」や「山田錦」、「五百万石」、「玉栄」を用いています。仕込み水は、人里離れた中国山地の麓 大東町に湧き出る、知る人ぞ知る地元の天然水を汲んでいます。

  • 目玉おやじ<br />茶碗のお風呂に入浴中です。<br />髪で隠れている方の鬼太郎の目が目玉おやじだと思われている方も多いと思いますが、目玉おやじは、死んだ父親が我が子の未来を心配するあまり、自らの魂を死体の左目に乗り移らせて蘇生したものです。<br />妖怪のことなら何でも知っている生き字引的な存在で、鬼太郎からも尊敬されています。体が小さいため、敵に踏みつぶされたりしますが、蘇生機能があるので心配はいりません。食べられてしまった時には、敵の脳をコントロールするという戦術も持っています。

    目玉おやじ
    茶碗のお風呂に入浴中です。
    髪で隠れている方の鬼太郎の目が目玉おやじだと思われている方も多いと思いますが、目玉おやじは、死んだ父親が我が子の未来を心配するあまり、自らの魂を死体の左目に乗り移らせて蘇生したものです。
    妖怪のことなら何でも知っている生き字引的な存在で、鬼太郎からも尊敬されています。体が小さいため、敵に踏みつぶされたりしますが、蘇生機能があるので心配はいりません。食べられてしまった時には、敵の脳をコントロールするという戦術も持っています。

  • 鬼太郎<br />宇宙は人類だけのものではないこと、物や心を大切にすること、環境保護の必然性、自分以外の誰かを大切にする気持ちなど、人として成長し豊かになるためのエッセンスは山ほどあります。そうした、様々なことを教訓や伝承を通して教えてくれる妖怪たちには、感謝しかありません。<br />他人をあやめたり、悪事を働けば罰が当たると考えるのは、日本古来の「祟り信仰」に由来するものだと思いますが、最近のコンビニやファストフード店の動画投稿問題を鑑みると、そうした概念が過去のものとなりつつあるのを感じて寂しい気持ちになります。<br />妖怪のブロンズ像を眺めながらその由来に触れることが、情操教育の一環となるよう祈りたいものです。

    鬼太郎
    宇宙は人類だけのものではないこと、物や心を大切にすること、環境保護の必然性、自分以外の誰かを大切にする気持ちなど、人として成長し豊かになるためのエッセンスは山ほどあります。そうした、様々なことを教訓や伝承を通して教えてくれる妖怪たちには、感謝しかありません。
    他人をあやめたり、悪事を働けば罰が当たると考えるのは、日本古来の「祟り信仰」に由来するものだと思いますが、最近のコンビニやファストフード店の動画投稿問題を鑑みると、そうした概念が過去のものとなりつつあるのを感じて寂しい気持ちになります。
    妖怪のブロンズ像を眺めながらその由来に触れることが、情操教育の一環となるよう祈りたいものです。

  • ねずみ男<br />握手を求めるねずみ男の像です。<br />どんな時もビジネスライクで頻繁に鬼太郎を裏切る質の悪い輩ですが、鬼太郎も寛大な心でそれを許してしまうという名コンビです。時には姑息な手段を用いて貧しい時代に必死に生きようとする人々の姿を、ねずみ男を通して表現しているのが『ゲゲゲの鬼太郎』のスパイスではないでしょうか?

    ねずみ男
    握手を求めるねずみ男の像です。
    どんな時もビジネスライクで頻繁に鬼太郎を裏切る質の悪い輩ですが、鬼太郎も寛大な心でそれを許してしまうという名コンビです。時には姑息な手段を用いて貧しい時代に必死に生きようとする人々の姿を、ねずみ男を通して表現しているのが『ゲゲゲの鬼太郎』のスパイスではないでしょうか?

  • 街路樹<br />妖怪のブロンズ像を必死になって見ているせいか、こうした木の窪みもロールシャッハ・テストのように「人面」に見えくるから不思議なものです。<br />歩道の舗装には松江市宍道町来待地区特産の「来待石(きまち いし)」を粉状にしたものをコンクリートブロックの表面に練り込んでいます。風合いは、本物とは異なります が、水木しげるロードにマッチした素朴で落ち着いた雰囲気となっています。

    街路樹
    妖怪のブロンズ像を必死になって見ているせいか、こうした木の窪みもロールシャッハ・テストのように「人面」に見えくるから不思議なものです。
    歩道の舗装には松江市宍道町来待地区特産の「来待石(きまち いし)」を粉状にしたものをコンクリートブロックの表面に練り込んでいます。風合いは、本物とは異なります が、水木しげるロードにマッチした素朴で落ち着いた雰囲気となっています。

  • 三平茶屋<br />河童の泉の先にある「三平茶屋」は、鬼太郎のお土産とご当地グルメのお店です。<br />妖怪「いったんもめん」のオブジェに店名が書かれています。<br />オリジナルソフトクリームの「日本海のしおソフト」は、大山産の濃厚で上質なミルクに日本海産のおいしい塩が入っています。

    三平茶屋
    河童の泉の先にある「三平茶屋」は、鬼太郎のお土産とご当地グルメのお店です。
    妖怪「いったんもめん」のオブジェに店名が書かれています。
    オリジナルソフトクリームの「日本海のしおソフト」は、大山産の濃厚で上質なミルクに日本海産のおいしい塩が入っています。

  • 三平茶屋<br />「目玉おやじ」をモチーフにしたデザインを街のあちらこちらで見かけますが、こちらはペットボトルの飲料水です。<br />

    三平茶屋
    「目玉おやじ」をモチーフにしたデザインを街のあちらこちらで見かけますが、こちらはペットボトルの飲料水です。

  • 影絵<br />お正月バージョンの影絵です。<br />今回の影絵は単色でしたが、クリスマスバージョンでは多色になります。

    影絵
    お正月バージョンの影絵です。
    今回の影絵は単色でしたが、クリスマスバージョンでは多色になります。

  • 影絵 いそがし<br />「いそがし」の解説はブロンズ像のところを参照してください。<br />

    影絵 いそがし
    「いそがし」の解説はブロンズ像のところを参照してください。

  • 砂かけ婆<br />妖怪研究の権威 柳田國男氏の論集『妖怪談義』には妖怪の名前と伝承を集めた「妖怪名彙(めいい)」があります。そこに「スナカケババ」の項があり、奈良県の光明寺や常教寺に現れたと記されています。神社の鳥居から砂を撒いたり、人通りの少ない森などを歩いていると砂を撒いて脅かすなどの怪異を伝えています。また、姿が見えないながら老婆の妖怪と考えられており、「砂かけ婆」と呼ばれていると記しています。何故、老婆なのかは、普通に考えれば山姥などの妖怪と結び付いたと容易に想像できます。<br />『ゲゲゲの鬼太郎』シリーズでは、通称「おばば」で、妖怪アパートの管理人という設定です。同じ管理人のこなき爺とは茶飲み友達です。必殺技は、相手に砂を撒いて動きを封じ込めてしまうことです。趣味は尺八、好物は笹と地味ですが、鬼太郎がピンチの時には助けてくれる心強い仲間です。

    砂かけ婆
    妖怪研究の権威 柳田國男氏の論集『妖怪談義』には妖怪の名前と伝承を集めた「妖怪名彙(めいい)」があります。そこに「スナカケババ」の項があり、奈良県の光明寺や常教寺に現れたと記されています。神社の鳥居から砂を撒いたり、人通りの少ない森などを歩いていると砂を撒いて脅かすなどの怪異を伝えています。また、姿が見えないながら老婆の妖怪と考えられており、「砂かけ婆」と呼ばれていると記しています。何故、老婆なのかは、普通に考えれば山姥などの妖怪と結び付いたと容易に想像できます。
    『ゲゲゲの鬼太郎』シリーズでは、通称「おばば」で、妖怪アパートの管理人という設定です。同じ管理人のこなき爺とは茶飲み友達です。必殺技は、相手に砂を撒いて動きを封じ込めてしまうことです。趣味は尺八、好物は笹と地味ですが、鬼太郎がピンチの時には助けてくれる心強い仲間です。

  • 水木ロード郵便局<br />この郵便局の窓口や水木しげる記念館の中庭に設置されている「妖怪ポスト」からハガキを出すと、消印が鬼太郎のキャラクターになる特典があります。<br />郵便局のネームプレートの文字が妖怪ロードに相応しい雰囲気を醸しています。

    水木ロード郵便局
    この郵便局の窓口や水木しげる記念館の中庭に設置されている「妖怪ポスト」からハガキを出すと、消印が鬼太郎のキャラクターになる特典があります。
    郵便局のネームプレートの文字が妖怪ロードに相応しい雰囲気を醸しています。

  • 影絵 提灯お化け<br />江戸時代に提灯お化けのモデルとなった提灯が、小田原提灯です。このお化け提灯は、各地で色々とデフォルメされています。代表的なのがお化け屋敷の演出などに見られる破れ提灯が舌を出しているタイプです。影絵のものは羽を持つタイプです。霊が宿って妖怪化した提灯で、突如、羽が生え、目鼻を現し、大口を開けて笑います。 <br />室町時代の『付喪神絵巻』という絵巻物には、人間に捨てられた器物が妖怪となり、物を粗末にする人間に復讐する話があります。器物も霊が宿ると化けるということです。羽まで持って執拗に人間を追いかけ回して脅かすのは、狐や狸の類が化かしている場合が多いともいいます。<br />物を大切にしましょうと言うメッセージを発する、教訓妖怪とも言えます。

    影絵 提灯お化け
    江戸時代に提灯お化けのモデルとなった提灯が、小田原提灯です。このお化け提灯は、各地で色々とデフォルメされています。代表的なのがお化け屋敷の演出などに見られる破れ提灯が舌を出しているタイプです。影絵のものは羽を持つタイプです。霊が宿って妖怪化した提灯で、突如、羽が生え、目鼻を現し、大口を開けて笑います。
    室町時代の『付喪神絵巻』という絵巻物には、人間に捨てられた器物が妖怪となり、物を粗末にする人間に復讐する話があります。器物も霊が宿ると化けるということです。羽まで持って執拗に人間を追いかけ回して脅かすのは、狐や狸の類が化かしている場合が多いともいいます。
    物を大切にしましょうと言うメッセージを発する、教訓妖怪とも言えます。

  • たにぐく<br />『古事記』の「国づくり」に登場する蝦蟇の神で、多繭具久や谷蟆、谷蟇の字を当てます。大国主神が出雲国美保ノ崎で、小さな舟に小さな神が乗ってやってくるのを見た。何者かを供の者に聞いたが、誰にも判らなかった。多爾具久が進み出て、「久延毘古(くえびこ)が知っているだろう」と進言した。久延毘古は「少彦名神(すくなびこなのかみ)である」と答えた。そこで、大国主命は少彦名神と兄弟の契りを結び、力を合わせ国造りをし、出雲國をますます豊かで大きく広げていった。<br />この神の影響で「蝦蟇は山の精を食べているので、食べると人は仙人のようになる」と伝わったと言います。また、蝦蟇には神通力があり、これを殺すと憑いたり、祟ったりするとされます。

    たにぐく
    『古事記』の「国づくり」に登場する蝦蟇の神で、多繭具久や谷蟆、谷蟇の字を当てます。大国主神が出雲国美保ノ崎で、小さな舟に小さな神が乗ってやってくるのを見た。何者かを供の者に聞いたが、誰にも判らなかった。多爾具久が進み出て、「久延毘古(くえびこ)が知っているだろう」と進言した。久延毘古は「少彦名神(すくなびこなのかみ)である」と答えた。そこで、大国主命は少彦名神と兄弟の契りを結び、力を合わせ国造りをし、出雲國をますます豊かで大きく広げていった。
    この神の影響で「蝦蟇は山の精を食べているので、食べると人は仙人のようになる」と伝わったと言います。また、蝦蟇には神通力があり、これを殺すと憑いたり、祟ったりするとされます。

  • 八岐大蛇<br />「キングギドラ」を彷彿とさせる造形です。<br />『古事記』に登場する8つの頭を持つ大蛇で、高天原で悪行を重ねた挙句に追放された素戔嗚尊(スサノオノミコト)が櫛名田比売(クシナダヒメ)を救うために退治しました。<br />斐伊川は昔から度々洪水を起こしており、また大蛇のように大きく蛇行しているため、川そのものが八岐大蛇だという説もあります。

    八岐大蛇
    「キングギドラ」を彷彿とさせる造形です。
    『古事記』に登場する8つの頭を持つ大蛇で、高天原で悪行を重ねた挙句に追放された素戔嗚尊(スサノオノミコト)が櫛名田比売(クシナダヒメ)を救うために退治しました。
    斐伊川は昔から度々洪水を起こしており、また大蛇のように大きく蛇行しているため、川そのものが八岐大蛇だという説もあります。

  • シーサー<br />古代オリエントで創られていたライオンの石像が、シルクロードを経て中国から沖縄に伝わったものとされます。名前の語源は「獅子」がなまったものとされます。村や家、人からあらゆる災難や悪霊を追い払う魔除けとされています。

    シーサー
    古代オリエントで創られていたライオンの石像が、シルクロードを経て中国から沖縄に伝わったものとされます。名前の語源は「獅子」がなまったものとされます。村や家、人からあらゆる災難や悪霊を追い払う魔除けとされています。

  • 大元神(おおもとがみ)<br />大元神は、荒神と共に島根県や広島県などで村の守護神として祀られている農耕にまつわる土着の豊穣神です。神木に蛇藁(へびわら)という蛇に似たしめ縄をとぐろ状に巻いた形で祀られます。蛇は東方を司り、太陽神でもあることから五穀豊穣の神とされてきました。<br />このブロンズ像は水木しげるロードの東側に設置され、境港の自然ならびに訪れる人たちを見守っています。<br />島根県鹿足郡津和野町笹山の足谷には大元神を祀る神木と祠があり、周辺の木を伐ると松明のような火の玉が落ちてきて大怪我をするという記述があります。従って、むやみに撫でる類の妖怪ではありませんので留意してください。

    大元神(おおもとがみ)
    大元神は、荒神と共に島根県や広島県などで村の守護神として祀られている農耕にまつわる土着の豊穣神です。神木に蛇藁(へびわら)という蛇に似たしめ縄をとぐろ状に巻いた形で祀られます。蛇は東方を司り、太陽神でもあることから五穀豊穣の神とされてきました。
    このブロンズ像は水木しげるロードの東側に設置され、境港の自然ならびに訪れる人たちを見守っています。
    島根県鹿足郡津和野町笹山の足谷には大元神を祀る神木と祠があり、周辺の木を伐ると松明のような火の玉が落ちてきて大怪我をするという記述があります。従って、むやみに撫でる類の妖怪ではありませんので留意してください。

  • 影絵 傘化け<br />お化けの絵を描いたことのある人は、この傘化けを一度は描いたはずです。傘化けは「付喪神」の一種で、長年使われてきたにもかかわらず、粗末に捨てられた器物の霊だとされます。<br />今でも、使わなくなった物を捨てる時には針供養や筆供養を行う風習があります。祟りを恐れてというより、物への感謝の気持ちを忘れないようにするためです。

    影絵 傘化け
    お化けの絵を描いたことのある人は、この傘化けを一度は描いたはずです。傘化けは「付喪神」の一種で、長年使われてきたにもかかわらず、粗末に捨てられた器物の霊だとされます。
    今でも、使わなくなった物を捨てる時には針供養や筆供養を行う風習があります。祟りを恐れてというより、物への感謝の気持ちを忘れないようにするためです。

  • 妖怪神社<br />「水木しげるロード」内に佇み、小規模ながら『ゲゲゲの鬼太郎』ファンにとっては見逃せない聖地です。<br />参拝の前に「目玉おやじ清め水」で手を清めます。石でできた目玉おやじを水の力で動かすことができるオブジェです。鳥居も、人間界のものとは一風変わった、一反木綿を模した形をしています。

    妖怪神社
    「水木しげるロード」内に佇み、小規模ながら『ゲゲゲの鬼太郎』ファンにとっては見逃せない聖地です。
    参拝の前に「目玉おやじ清め水」で手を清めます。石でできた目玉おやじを水の力で動かすことができるオブジェです。鳥居も、人間界のものとは一風変わった、一反木綿を模した形をしています。

  • 妖怪神社<br />千年の節目の2000年1月1日午前0時に落成入魂式を行い創建されました。<br />年始には「妖怪神社落成法要式典」が行われ、全国から人や妖怪が集結したそうです。この神社には、水木しげるロードにいる妖怪たちの故郷として、また妖怪達が住みやすい自然環境を守り育てるため「妖怪の郷」としての意が込められています。<br />2000年の10月には震度6強の「鳥取県西部地震」が発生しましたが、妖怪ブロンズ像や周辺の店はほどんど被害がなかったそうです。地元では「妖怪のおかげではないか…」と噂されており、ここには不思議なパワーが宿っていのが窺えます。

    妖怪神社
    千年の節目の2000年1月1日午前0時に落成入魂式を行い創建されました。
    年始には「妖怪神社落成法要式典」が行われ、全国から人や妖怪が集結したそうです。この神社には、水木しげるロードにいる妖怪たちの故郷として、また妖怪達が住みやすい自然環境を守り育てるため「妖怪の郷」としての意が込められています。
    2000年の10月には震度6強の「鳥取県西部地震」が発生しましたが、妖怪ブロンズ像や周辺の店はほどんど被害がなかったそうです。地元では「妖怪のおかげではないか…」と噂されており、ここには不思議なパワーが宿っていのが窺えます。

  • 妖怪神社<br />入口には直径38cm、重さ70kgの御影石でできた目玉石があり、下から涌き出す水の力でクルクルと回転させることができます。

    妖怪神社
    入口には直径38cm、重さ70kgの御影石でできた目玉石があり、下から涌き出す水の力でクルクルと回転させることができます。

  • 妖怪神社<br />手水もユニークです。<br />「目玉おやじ清めの水」は、水木先生が命名されたそうです。<br />

    妖怪神社
    手水もユニークです。
    「目玉おやじ清めの水」は、水木先生が命名されたそうです。

  • 妖怪神社<br />妖怪神社の御神体は、3m程ある黒御影石と推定樹齢300年の欅です。御神木はそれなりに怪しさを醸し、夜の雰囲気も格別です。<br />神社建立の折、水木先生が直々に入魂されています。その際、水木先生が御神体の黒御影石の一部分を指し、「ここに目玉をつけると面白い」と語られたという逸話も残されています。

    妖怪神社
    妖怪神社の御神体は、3m程ある黒御影石と推定樹齢300年の欅です。御神木はそれなりに怪しさを醸し、夜の雰囲気も格別です。
    神社建立の折、水木先生が直々に入魂されています。その際、水木先生が御神体の黒御影石の一部分を指し、「ここに目玉をつけると面白い」と語られたという逸話も残されています。

  • 妖怪神社<br />目玉石が剥がれ落ちた場所が判りますか?

    妖怪神社
    目玉石が剥がれ落ちた場所が判りますか?

  • 妖怪神社 目玉石<br />水木先生が御神体入魂の折、「ここに目玉を…」と指差された部分が、「ポロッ」と剥がれ落ちたのがこの『目玉石』です。御神体同様、今尚強い妖力を放つこの石は、御神体の左側に安置されています。<br />家内安全・交通安全・厄除開運・心願成就・心身健全・合格祈願・病気平癒など、妖怪たちの妖力がご利益として授かれます。

    妖怪神社 目玉石
    水木先生が御神体入魂の折、「ここに目玉を…」と指差された部分が、「ポロッ」と剥がれ落ちたのがこの『目玉石』です。御神体同様、今尚強い妖力を放つこの石は、御神体の左側に安置されています。
    家内安全・交通安全・厄除開運・心願成就・心身健全・合格祈願・病気平癒など、妖怪たちの妖力がご利益として授かれます。

  • 妖怪神社<br />神社の裏手には小さな庭があり、そこにも陶器の「ねこ娘」がいます。

    妖怪神社
    神社の裏手には小さな庭があり、そこにも陶器の「ねこ娘」がいます。

  • 妖怪神社<br />絵馬の形も妖怪神社ならではのユニークなものです。<br />奉納するよりも記念に持ち帰りたくなりそうです。<br />

    妖怪神社
    絵馬の形も妖怪神社ならではのユニークなものです。
    奉納するよりも記念に持ち帰りたくなりそうです。

  • 妖怪神社<br />「からくり妖怪みくじ」は、妖怪からくり人形がおみくじを運んできてくれます。 <br /><br />

    妖怪神社
    「からくり妖怪みくじ」は、妖怪からくり人形がおみくじを運んできてくれます。

  • 妖怪神社<br />絵馬やお守りは、妖怪神社の右隣にある手作り工芸館『むじゃら』で授与していただけます。<br />絵馬の種類も豊富です。

    妖怪神社
    絵馬やお守りは、妖怪神社の右隣にある手作り工芸館『むじゃら』で授与していただけます。
    絵馬の種類も豊富です。

  • 妖怪神社<br />有名人などが奉納された絵馬は、『むじゃら』の正面壁に奉納されています。

    妖怪神社
    有名人などが奉納された絵馬は、『むじゃら』の正面壁に奉納されています。

  • 妖怪神社<br />妖怪神社前の西大正町と水木しげる記念館近くの西本町には、昭和レトロな「井戸」が設置されています。<br />単なるオブジェではなく、ポンプを押し引きすれば水が出てきて手洗いができます。

    妖怪神社
    妖怪神社前の西大正町と水木しげる記念館近くの西本町には、昭和レトロな「井戸」が設置されています。
    単なるオブジェではなく、ポンプを押し引きすれば水が出てきて手洗いができます。

  • 座敷童<br />座敷童子がいる家は繁栄し、幸運に恵まれると伝わります。逆に座敷童子が居なくなれば家運が傾くとされ、大切にされてきました。姿を見ることは滅多にないそうですが、見えた時には出て行く時が多く、「家の中で見知らぬ子どもを見かけたと思ったら、その後、急に貧乏になった」との言い伝えが多いそうです。<br />岩手県遠野にある小学校では、生徒に交じって遊んでいたという逸話もあります。ある年齢を過ぎるとその姿を見ることができなくなるのは、大人になるに連れて欲深くなり、純粋な心を忘れてしまうからなのでしょう。

    座敷童
    座敷童子がいる家は繁栄し、幸運に恵まれると伝わります。逆に座敷童子が居なくなれば家運が傾くとされ、大切にされてきました。姿を見ることは滅多にないそうですが、見えた時には出て行く時が多く、「家の中で見知らぬ子どもを見かけたと思ったら、その後、急に貧乏になった」との言い伝えが多いそうです。
    岩手県遠野にある小学校では、生徒に交じって遊んでいたという逸話もあります。ある年齢を過ぎるとその姿を見ることができなくなるのは、大人になるに連れて欲深くなり、純粋な心を忘れてしまうからなのでしょう。

  • クサビラ神<br />人々を飢餓から救ったキノコの神様です。舒明天皇の頃に滋賀県草津市で起こった飢饉の折、神社の神域に食用茸(ひらたけ)を大量生させて人々を餓死から救ったとされます。それを食べたことで餓死せずに済んだ住民たちは、これを神意の顕れであると崇め、その神社を「菌(くさびら)神社」と呼ぶようになったそうです。「クサビラ」という妖怪は、キノコのように、丸くて禿げた頭をしており、 そこから命名されたとされます。<br />一方、奈良県吉野郡十津川村には、「クサビラ」という妖怪が現れたとの話があります。別名「木の子」という子どもの妖怪で、「山童(やまわろ)」の一種だそうです。<br />水木先生は太平洋戦争での食糧難を乗り越えられてきたこともあり、前者の伝説を基に生み出したものと思われます。

    クサビラ神
    人々を飢餓から救ったキノコの神様です。舒明天皇の頃に滋賀県草津市で起こった飢饉の折、神社の神域に食用茸(ひらたけ)を大量生させて人々を餓死から救ったとされます。それを食べたことで餓死せずに済んだ住民たちは、これを神意の顕れであると崇め、その神社を「菌(くさびら)神社」と呼ぶようになったそうです。「クサビラ」という妖怪は、キノコのように、丸くて禿げた頭をしており、 そこから命名されたとされます。
    一方、奈良県吉野郡十津川村には、「クサビラ」という妖怪が現れたとの話があります。別名「木の子」という子どもの妖怪で、「山童(やまわろ)」の一種だそうです。
    水木先生は太平洋戦争での食糧難を乗り越えられてきたこともあり、前者の伝説を基に生み出したものと思われます。

  • 金霊(かなだま)<br />座敷童子や倉ぼっこと同様、見た人に幸運をもたらしてくれるありがたい妖怪です。<br />10円玉みたいな物体とも鶏卵のような玉とも言われる、お金の精霊です。江戸時代に狩野派の妖怪絵師  鳥山石燕によって描かれた『今昔画図続百鬼』では、蔵の窓から大判小判が溢れている絵、もしくは入っているような絵が掲載されています。また、この金霊が入ってきた家は栄え、この金霊が出て行った家は滅びると伝えられます。<br />『今昔画図続百鬼』の解説文には、唐詩『不貪夜識金銀気』や『論語』の「富貴在天」が引用されており、富を得ることは天命によるもので、無欲で善行を行っている者のところに福が訪れることを諭していると読めます。<br /> 水木先生は幼少期に10円玉のような金霊が飛んでいるところを見たと言われており、また自伝漫画には仕事が軌道に乗った時にも見えたと書かれています。

    金霊(かなだま)
    座敷童子や倉ぼっこと同様、見た人に幸運をもたらしてくれるありがたい妖怪です。
    10円玉みたいな物体とも鶏卵のような玉とも言われる、お金の精霊です。江戸時代に狩野派の妖怪絵師 鳥山石燕によって描かれた『今昔画図続百鬼』では、蔵の窓から大判小判が溢れている絵、もしくは入っているような絵が掲載されています。また、この金霊が入ってきた家は栄え、この金霊が出て行った家は滅びると伝えられます。
    『今昔画図続百鬼』の解説文には、唐詩『不貪夜識金銀気』や『論語』の「富貴在天」が引用されており、富を得ることは天命によるもので、無欲で善行を行っている者のところに福が訪れることを諭していると読めます。
    水木先生は幼少期に10円玉のような金霊が飛んでいるところを見たと言われており、また自伝漫画には仕事が軌道に乗った時にも見えたと書かれています。

  • 土用坊主<br />神奈川県相模原市に現れたとされる土地の精霊です。土用(四季の終わりの18日間)になると邸地内に現れるとされ、この間は土用坊主の頭を引っ掻いてしまうから、草むしりや庭木の植え替えや土いじりは忌まれていました。<br />姿ははっきりしておらず、土が固まって人の形になったものという目撃談が多いようです。一方、別の伝承では、土の人型が徐々に崩れ、その人の一番嫌いなものや見たくないものに姿を変えるという説もあります。<br />陰陽五行説における土公神も同様に、所在時に土を動かすと祟りがあるといわれることから、土用坊主とはこの土公神を指すものと見られています。<br />江戸時代の『和漢三才図会』では、土用に土地を犯すと方位神である金神が災いを下すとあることから、土用坊主と金神との関連性を指摘する説もあります。<br />影絵は、「ヒョウズンボ」です。空を飛ぶ河童で、春は川に、秋になると山へ移動し、ヒョンヒョンと鳥のような声を出して集団で空を飛びます。

    土用坊主
    神奈川県相模原市に現れたとされる土地の精霊です。土用(四季の終わりの18日間)になると邸地内に現れるとされ、この間は土用坊主の頭を引っ掻いてしまうから、草むしりや庭木の植え替えや土いじりは忌まれていました。
    姿ははっきりしておらず、土が固まって人の形になったものという目撃談が多いようです。一方、別の伝承では、土の人型が徐々に崩れ、その人の一番嫌いなものや見たくないものに姿を変えるという説もあります。
    陰陽五行説における土公神も同様に、所在時に土を動かすと祟りがあるといわれることから、土用坊主とはこの土公神を指すものと見られています。
    江戸時代の『和漢三才図会』では、土用に土地を犯すと方位神である金神が災いを下すとあることから、土用坊主と金神との関連性を指摘する説もあります。
    影絵は、「ヒョウズンボ」です。空を飛ぶ河童で、春は川に、秋になると山へ移動し、ヒョンヒョンと鳥のような声を出して集団で空を飛びます。

  • 影絵<br />こちらもお正月バージョンです。

    影絵
    こちらもお正月バージョンです。

  • 川猿<br />1707年の林花翁著『三河雀』に記述されており、静岡県榛原郡に現れた子どもの姿をした臆病で酒好きな妖怪です。名前には「猿」が付きますが、猿よりむしろカワウソと河童が合体したような容姿です。しかし、河童系にしては珍しく頭に皿が無いのが特徴です。<br />童子の姿となり人を化かすこともある他、馬は川猿に会っただけで倒れて死んでしまうと言われ、馬の疫神として恐れられていました。体からは魚の匂いがし、股と眼球が急所で矢が当たると弱ってしまうとされます。酒好きで臆病な性質ですが、自分を助けてくれた人の顔は忘れないという恩義に厚い妖怪です。<br />鬼太郎の物語では、ねずみ男を黙りしたり、鬼太郎の配下になったり、西洋妖怪の魔女に消されたりします。

    川猿
    1707年の林花翁著『三河雀』に記述されており、静岡県榛原郡に現れた子どもの姿をした臆病で酒好きな妖怪です。名前には「猿」が付きますが、猿よりむしろカワウソと河童が合体したような容姿です。しかし、河童系にしては珍しく頭に皿が無いのが特徴です。
    童子の姿となり人を化かすこともある他、馬は川猿に会っただけで倒れて死んでしまうと言われ、馬の疫神として恐れられていました。体からは魚の匂いがし、股と眼球が急所で矢が当たると弱ってしまうとされます。酒好きで臆病な性質ですが、自分を助けてくれた人の顔は忘れないという恩義に厚い妖怪です。
    鬼太郎の物語では、ねずみ男を黙りしたり、鬼太郎の配下になったり、西洋妖怪の魔女に消されたりします。

  • 濡れ女<br />長い髪が常に濡れていることから「濡れ女」と呼ばれています。下半身は蛇の姿をした恐ろしい妖怪で、尻尾は300m以上もあり、思いを寄せられた男性は逃げることは不可能です。<br />こうした伝承があるせいか、このブロンズ像には、家出人が見つかる、素敵な出会いがあるというご利益があるようです。意中の人を射止めたい方は、濡れ女の像を撫ぜるとご利益があるかも!?<br />濡れ女の正体には諸説ありますが、島根県岩見地方では、牛鬼が人を海に引き込む際の手助けをすると伝わります。海辺に赤子を抱いた全身ずぶ濡れの女がどこからともなく現れ、暫く赤子を預かって欲しいと頼みます。赤子を預かると、女は海に潜ってしまう。すると、代わりに牛鬼が現れ、襲い掛ってくるといいます。<br />抱いている赤子を投げ捨てて逃げようとしても、その赤子は重い石になり、手に吸い着いて離れなくなっている。もたもたしているうちに、襲い掛かる牛鬼に海に引き込まれてしまうといいます。

    濡れ女
    長い髪が常に濡れていることから「濡れ女」と呼ばれています。下半身は蛇の姿をした恐ろしい妖怪で、尻尾は300m以上もあり、思いを寄せられた男性は逃げることは不可能です。
    こうした伝承があるせいか、このブロンズ像には、家出人が見つかる、素敵な出会いがあるというご利益があるようです。意中の人を射止めたい方は、濡れ女の像を撫ぜるとご利益があるかも!?
    濡れ女の正体には諸説ありますが、島根県岩見地方では、牛鬼が人を海に引き込む際の手助けをすると伝わります。海辺に赤子を抱いた全身ずぶ濡れの女がどこからともなく現れ、暫く赤子を預かって欲しいと頼みます。赤子を預かると、女は海に潜ってしまう。すると、代わりに牛鬼が現れ、襲い掛ってくるといいます。
    抱いている赤子を投げ捨てて逃げようとしても、その赤子は重い石になり、手に吸い着いて離れなくなっている。もたもたしているうちに、襲い掛かる牛鬼に海に引き込まれてしまうといいます。

  • 大正橋<br />水木しげるロードの中ほどを横切る大正川に架かる大正橋も撮影スポットです。<br />

    大正橋
    水木しげるロードの中ほどを横切る大正川に架かる大正橋も撮影スポットです。

  • 大正橋 小豆洗い<br />不可解と言えば、鬼太郎ファミリーのねこ娘や一反木綿、ぬりかべ、砂かけ婆、こなき爺が一体しかないのに、何故か小豆洗いは2体あります。<br />江戸時代の絵師 竹原春泉の『絵本百物語』に「小豆洗い」の原形が描かれています。「小豆洗い」は広く伝承され、怪しげな音がする位の話で終わっているのが大勢ですが、『絵本百物語』では次のように記しています。<br />越後国に一升瓶に入った小豆の数をピタリと言い当てる特殊能力を持った小僧がおり、住職は小僧に寺を継がせようと考えていました。ところが、それを妬んだ寺の僧により、事故死に見せかけて殺されてしまいました。<br />その後、夜な夜な小僧の死体を投げ込んだ井戸から小僧の形をしたものが出たり、寺の雨戸に小豆をぶつける音がしたり、近くの小川で小僧らしきものが小豆を洗いながら数を数えている姿が目撃されたりします。村では寺の僧が小僧を殺したのではないかと言う噂が広がり、結局その寺の僧は小僧殺害の事実を認めて捕らえられたそうです。

    大正橋 小豆洗い
    不可解と言えば、鬼太郎ファミリーのねこ娘や一反木綿、ぬりかべ、砂かけ婆、こなき爺が一体しかないのに、何故か小豆洗いは2体あります。
    江戸時代の絵師 竹原春泉の『絵本百物語』に「小豆洗い」の原形が描かれています。「小豆洗い」は広く伝承され、怪しげな音がする位の話で終わっているのが大勢ですが、『絵本百物語』では次のように記しています。
    越後国に一升瓶に入った小豆の数をピタリと言い当てる特殊能力を持った小僧がおり、住職は小僧に寺を継がせようと考えていました。ところが、それを妬んだ寺の僧により、事故死に見せかけて殺されてしまいました。
    その後、夜な夜な小僧の死体を投げ込んだ井戸から小僧の形をしたものが出たり、寺の雨戸に小豆をぶつける音がしたり、近くの小川で小僧らしきものが小豆を洗いながら数を数えている姿が目撃されたりします。村では寺の僧が小僧を殺したのではないかと言う噂が広がり、結局その寺の僧は小僧殺害の事実を認めて捕らえられたそうです。

  • ねずみ男<br />欄干に寝そべる「ねずみ男」は愛嬌たっぷりです。<br />自分が幸せになるためなら手段を選ばない。ずるくて、怠け者、目先の金儲けのためなら得意の話術で仲間も裏切ってしまう。<br />そんなねずみ男ですが、鬼太郎ファミリーには欠かせない存在です。鬼太郎もあきれながらも面倒をみているのは、ねずみ男のその憎めないキャラクターにあるのかも!?

    ねずみ男
    欄干に寝そべる「ねずみ男」は愛嬌たっぷりです。
    自分が幸せになるためなら手段を選ばない。ずるくて、怠け者、目先の金儲けのためなら得意の話術で仲間も裏切ってしまう。
    そんなねずみ男ですが、鬼太郎ファミリーには欠かせない存在です。鬼太郎もあきれながらも面倒をみているのは、ねずみ男のその憎めないキャラクターにあるのかも!?

  • 水木しげる夫妻<br />大正橋の中央には、仲睦まじく寄り添う水木夫婦の像があります。NHK連続テレビ小説『ゲゲゲの女房』が放映されることを記念し、出版社より寄贈されたブロンズ像です。水木先生の88歳の誕生日だった2010年3月8日に除幕されました。<br />実はこれと同じ像が鳥取県庁にもあり、知事は「夫婦仲が悪くなっても、ここに来れば仲直りできるパワースポットになれば…」とコメントされています。<br />

    水木しげる夫妻
    大正橋の中央には、仲睦まじく寄り添う水木夫婦の像があります。NHK連続テレビ小説『ゲゲゲの女房』が放映されることを記念し、出版社より寄贈されたブロンズ像です。水木先生の88歳の誕生日だった2010年3月8日に除幕されました。
    実はこれと同じ像が鳥取県庁にもあり、知事は「夫婦仲が悪くなっても、ここに来れば仲直りできるパワースポットになれば…」とコメントされています。

  • 石碑<br />「水木語録」には戦争体験者ならではの死生観を説く珠玉の言葉が詰まっています。お金や名誉などに人生の価値を見いだす思想には、牧歌的な口調でやんわりと反論されています。<br />「要は虫とか植物みたいに自然に順応しながら『屁』を出しているのが一番幸せなのかもしれない。ときには屁を止めたり、溜めてみては大きな屁をひねってみるというのもおもしろいだろう。要するにすべては屁のようなものであって、どこで漂っていてもたいしたことはないようである」。<br />これは、先生との別れを惜しんだ約7000人のファンへの手向けに贈られた「最後の金言」です。煩悩に惑わされず、何とかなるさと時の流れに身を任せる。それこそ幽霊のようにフワフワと漂う生き方を勧めています。<br />この言葉を空虚と受け止めるか、先生だから許されると受け止めるか…。ラバウルで生死を彷徨い、爆撃で左手を失いながらも生還した先生がその後何十年もかけて熟成された「悟りの境地」のようにも思えます。

    石碑
    「水木語録」には戦争体験者ならではの死生観を説く珠玉の言葉が詰まっています。お金や名誉などに人生の価値を見いだす思想には、牧歌的な口調でやんわりと反論されています。
    「要は虫とか植物みたいに自然に順応しながら『屁』を出しているのが一番幸せなのかもしれない。ときには屁を止めたり、溜めてみては大きな屁をひねってみるというのもおもしろいだろう。要するにすべては屁のようなものであって、どこで漂っていてもたいしたことはないようである」。
    これは、先生との別れを惜しんだ約7000人のファンへの手向けに贈られた「最後の金言」です。煩悩に惑わされず、何とかなるさと時の流れに身を任せる。それこそ幽霊のようにフワフワと漂う生き方を勧めています。
    この言葉を空虚と受け止めるか、先生だから許されると受け止めるか…。ラバウルで生死を彷徨い、爆撃で左手を失いながらも生還した先生がその後何十年もかけて熟成された「悟りの境地」のようにも思えます。

  • こちらは本物のアオサギです。<br />車道を闊歩していました。

    こちらは本物のアオサギです。
    車道を闊歩していました。

  • 岩魚坊主<br />江戸時代の随筆『想山著聞奇集』には岐阜県中津川市に伝わる岩魚の妖怪と記されています。毒を川に流して魚を捕る「毒もみ漁」は禁じられていましたが、それをしようとする若者たちがいた。そこへやって来たひとりの坊主が毒もみを止めるよう説得したが、若者たちは体よくあしらおうと食事を振る舞い、立ち去らせた。その後、毒もみ漁を始めると人ほどもある大岩魚が捕れ、村に持ち帰り腹を裂いてみたところ、坊主に振舞った食事がそのまま出てきたという。怯えた若者たちは、誰ひとりその岩魚を食べなかったそうです。<br />各地に伝承があり、そのストーリーにもバリエーションがありますが、最後に腹を割かれることで坊主と岩魚を同一視させるという流れは変わらず、必ず死んでしまう可哀想な妖怪です。

    岩魚坊主
    江戸時代の随筆『想山著聞奇集』には岐阜県中津川市に伝わる岩魚の妖怪と記されています。毒を川に流して魚を捕る「毒もみ漁」は禁じられていましたが、それをしようとする若者たちがいた。そこへやって来たひとりの坊主が毒もみを止めるよう説得したが、若者たちは体よくあしらおうと食事を振る舞い、立ち去らせた。その後、毒もみ漁を始めると人ほどもある大岩魚が捕れ、村に持ち帰り腹を裂いてみたところ、坊主に振舞った食事がそのまま出てきたという。怯えた若者たちは、誰ひとりその岩魚を食べなかったそうです。
    各地に伝承があり、そのストーリーにもバリエーションがありますが、最後に腹を割かれることで坊主と岩魚を同一視させるという流れは変わらず、必ず死んでしまう可哀想な妖怪です。

  • 床屋さん<br />こちらは床屋さんです。鬼太郎ファミリーを飾って「水木しげるロード」にしっかり貢献されています。<br />この通りには、このような昭和レトロな商店が今なお息づいています。妖怪たちが居座る街は、鬼太郎世代にとっては居心地の良い空間でもあります。「昭和の妖怪」たちも、さぞかし暮らし易いに違いありません。

    床屋さん
    こちらは床屋さんです。鬼太郎ファミリーを飾って「水木しげるロード」にしっかり貢献されています。
    この通りには、このような昭和レトロな商店が今なお息づいています。妖怪たちが居座る街は、鬼太郎世代にとっては居心地の良い空間でもあります。「昭和の妖怪」たちも、さぞかし暮らし易いに違いありません。

  • エンコウ(猿猴)<br />中国・四国地方に古くから伝わる伝説上の生き物です。河童の一種で、河童と異なるのは姿が毛むくじゃらで猿に似ている点です。金物を嫌う、相撲が好き、人に憑くなどの特徴は河童と同じです。<br />1969年に土佐民俗学会が発行した『近世土佐妖怪資料』によると、3歳ほどの子供のようで、手足は長く爪があり、体はナマズのようにぬめっていたそうです。1863(文久3)年に土佐国で生け捕りになったとされる猿猴は、顔は赤く、足は人に似ていたと伝えます。<br />高知県南国市の後川筋では今でも「えんこう祭り」が開催され、子どもの水難事故防止を祈願してキュウリやお酒などを備えます。

    エンコウ(猿猴)
    中国・四国地方に古くから伝わる伝説上の生き物です。河童の一種で、河童と異なるのは姿が毛むくじゃらで猿に似ている点です。金物を嫌う、相撲が好き、人に憑くなどの特徴は河童と同じです。
    1969年に土佐民俗学会が発行した『近世土佐妖怪資料』によると、3歳ほどの子供のようで、手足は長く爪があり、体はナマズのようにぬめっていたそうです。1863(文久3)年に土佐国で生け捕りになったとされる猿猴は、顔は赤く、足は人に似ていたと伝えます。
    高知県南国市の後川筋では今でも「えんこう祭り」が開催され、子どもの水難事故防止を祈願してキュウリやお酒などを備えます。

  • 影絵 辻神<br />古より辻は現世と来世との境界となっているという説があり、そうした場所に棲み付き易いといわれる魔物が辻神です。「神」の文字を持ちますが、いわゆる信仰対象の神ではなく、災いをもたらす邪神や悪神の類です。<br />因みに、一反木綿はよくこの辻神に間違えられるそうです。<br />沖縄県などでは、こうした魔物の侵入を封じるため、辻に「石敢當(いしがんとう)」と呼ばれる石碑を置く習俗が残されています。

    影絵 辻神
    古より辻は現世と来世との境界となっているという説があり、そうした場所に棲み付き易いといわれる魔物が辻神です。「神」の文字を持ちますが、いわゆる信仰対象の神ではなく、災いをもたらす邪神や悪神の類です。
    因みに、一反木綿はよくこの辻神に間違えられるそうです。
    沖縄県などでは、こうした魔物の侵入を封じるため、辻に「石敢當(いしがんとう)」と呼ばれる石碑を置く習俗が残されています。

  • 一反木綿<br />教育者 野村伝四氏と柳田國男氏の共著『大隅肝属郡方言集』に記されています。鹿児島大隅地方にある権現山に出現した、一反(約10m)ほどある白い反物が風に乗って空を飛んでいるような外見の妖怪です。外見とは裏腹に、非常に気性が荒く、思いの外早く飛ぶとされ、人の首に巻き付いたり、顔を覆って窒息させるなどする凶悪な妖怪です。それもあってか、『ゲゲゲの鬼太郎』では目玉おやじをしてベテランと言わしめるほど豊富な戦闘経験を持つ設定で、鬼太郎たちの強力な戦力となっています。また、空を飛べることから鬼太郎の乗り物としても活躍しています。<br />出没の伝えられる地方では、子供が遅くなるまで遊んでいると「一反木綿が来るぞ~」と言って戒める風習があったそうですから、子どもを危険から守るための言い伝えとも考えられます。<br />一方、近年においても布状の飛行物体の目撃談は絶えず、2004年には兵庫県のUFOビデオ撮影友の会が、六甲山上空に正体不明の布状の飛行物体があるのを撮影しており、その大きさは30mにも及ぶ巨大なものだったそうです。また、東日本大震災の時にも多数目撃されています。

    一反木綿
    教育者 野村伝四氏と柳田國男氏の共著『大隅肝属郡方言集』に記されています。鹿児島大隅地方にある権現山に出現した、一反(約10m)ほどある白い反物が風に乗って空を飛んでいるような外見の妖怪です。外見とは裏腹に、非常に気性が荒く、思いの外早く飛ぶとされ、人の首に巻き付いたり、顔を覆って窒息させるなどする凶悪な妖怪です。それもあってか、『ゲゲゲの鬼太郎』では目玉おやじをしてベテランと言わしめるほど豊富な戦闘経験を持つ設定で、鬼太郎たちの強力な戦力となっています。また、空を飛べることから鬼太郎の乗り物としても活躍しています。
    出没の伝えられる地方では、子供が遅くなるまで遊んでいると「一反木綿が来るぞ~」と言って戒める風習があったそうですから、子どもを危険から守るための言い伝えとも考えられます。
    一方、近年においても布状の飛行物体の目撃談は絶えず、2004年には兵庫県のUFOビデオ撮影友の会が、六甲山上空に正体不明の布状の飛行物体があるのを撮影しており、その大きさは30mにも及ぶ巨大なものだったそうです。また、東日本大震災の時にも多数目撃されています。

  • 豆腐小僧<br />名の通り、豆腐が載ったお盆を持つ妖怪です。江戸時代の草双紙や黄表紙、怪談本に登場する妖怪であり、幕末~明治時代にかけては凧の絵柄や双六などの玩具のキャラクターとして親しまれたそうです。見た目は子どものように可愛く、特に悪さはしませんが、勧められた豆腐を食べてしまうと体内にカビが生えると伝わります。<br />恋川春町の黄表紙『妖怪仕内評判記』では、豆腐小僧はイタチが化けたものと記されており、後の書物では、父は妖怪の総大将「見越入道」、母は「轆轤首」としています。また、豆腐屋が創作したCMキャラクターだったとの説もあります。<br />しかし、それ以上に吃驚するのは、この像が他の作品が見劣りするほどサイズが巨大なことです。噂によると、「各像には出資者がおり、この豆腐小僧に出資した豆腐屋さんが相当額を提供した」と言うことです。<br />やはり、CMキャラクター発祥説が正しいようです…。

    豆腐小僧
    名の通り、豆腐が載ったお盆を持つ妖怪です。江戸時代の草双紙や黄表紙、怪談本に登場する妖怪であり、幕末~明治時代にかけては凧の絵柄や双六などの玩具のキャラクターとして親しまれたそうです。見た目は子どものように可愛く、特に悪さはしませんが、勧められた豆腐を食べてしまうと体内にカビが生えると伝わります。
    恋川春町の黄表紙『妖怪仕内評判記』では、豆腐小僧はイタチが化けたものと記されており、後の書物では、父は妖怪の総大将「見越入道」、母は「轆轤首」としています。また、豆腐屋が創作したCMキャラクターだったとの説もあります。
    しかし、それ以上に吃驚するのは、この像が他の作品が見劣りするほどサイズが巨大なことです。噂によると、「各像には出資者がおり、この豆腐小僧に出資した豆腐屋さんが相当額を提供した」と言うことです。
    やはり、CMキャラクター発祥説が正しいようです…。

  • 泥田坊<br />鳥山石燕の画集『今昔百鬼拾遺』にあり、新潟県に現れた、「田を返せ」と毎晩叫びながら田んぼの中を彷徨う妖怪です。石燕による泥田坊は、一つ目で手に鋭い爪の生えた指が3本しかなく、泥田から上半身のみを現した姿で描かれています。<br />以下は『今昔百鬼拾遺』に添えられた解説文を要約したものです。<br />働き者の農夫がおり、荒れた土地を開拓し、米が穫れるまでに耕した。ところが、突然死んでしまった。息子は酒ばかり飲んで遊び耽り、田んぼの面倒を見なかったため、父親が遺した蓄えはすぐに底を衝いた。田んぼを手放す他になす術が無く、人手に渡してしまった。<br />ある夜、田んぼを買った農夫が見回りに出掛けると、暗闇にまぎれて田んぼの中に人影が見えた。すると真っ黒な人影は腕を振り上げ、「田を返せ、田を返せ」と叫んだ。それ以来、月夜の晩になると田んぼの中から恨めしそうな叫び声が聞こえるようになり、いつしか人々はこの声の主を泥田坊と呼ぶようになった。<br />この伝承からは、放蕩息子を怨んで妖怪と化したものと思われます。これも一種の「教訓妖怪」と言えるのでは…。

    泥田坊
    鳥山石燕の画集『今昔百鬼拾遺』にあり、新潟県に現れた、「田を返せ」と毎晩叫びながら田んぼの中を彷徨う妖怪です。石燕による泥田坊は、一つ目で手に鋭い爪の生えた指が3本しかなく、泥田から上半身のみを現した姿で描かれています。
    以下は『今昔百鬼拾遺』に添えられた解説文を要約したものです。
    働き者の農夫がおり、荒れた土地を開拓し、米が穫れるまでに耕した。ところが、突然死んでしまった。息子は酒ばかり飲んで遊び耽り、田んぼの面倒を見なかったため、父親が遺した蓄えはすぐに底を衝いた。田んぼを手放す他になす術が無く、人手に渡してしまった。
    ある夜、田んぼを買った農夫が見回りに出掛けると、暗闇にまぎれて田んぼの中に人影が見えた。すると真っ黒な人影は腕を振り上げ、「田を返せ、田を返せ」と叫んだ。それ以来、月夜の晩になると田んぼの中から恨めしそうな叫び声が聞こえるようになり、いつしか人々はこの声の主を泥田坊と呼ぶようになった。
    この伝承からは、放蕩息子を怨んで妖怪と化したものと思われます。これも一種の「教訓妖怪」と言えるのでは…。

  • がしゃどくろ<br />ライトアップ効果が絶妙で、恐ろしさのあまり手が震えます。<br />戦死者や野垂れ死にした者など、埋葬されなかった死者たちの骸骨や怨念が集まって巨大な骸骨の姿になったとされる妖怪です。夜中にガチガチという音をたてて彷徨い歩き、生きている人を見つけると襲いかかり、握りつぶして食べると伝えられます。

    がしゃどくろ
    ライトアップ効果が絶妙で、恐ろしさのあまり手が震えます。
    戦死者や野垂れ死にした者など、埋葬されなかった死者たちの骸骨や怨念が集まって巨大な骸骨の姿になったとされる妖怪です。夜中にガチガチという音をたてて彷徨い歩き、生きている人を見つけると襲いかかり、握りつぶして食べると伝えられます。

  • がしゃどくろ<br />1960年代後半に刊行された児童書の類において創作された妖怪であり、その姿は歌川国芳の浮世絵『相馬の古内裏』に描かれた巨大な骸骨の絵を参考にしています。

    がしゃどくろ
    1960年代後半に刊行された児童書の類において創作された妖怪であり、その姿は歌川国芳の浮世絵『相馬の古内裏』に描かれた巨大な骸骨の絵を参考にしています。

  • がしゃどくろ<br />水木先生の著書では、「どくろの恩返し」という平安時代前期に薬師寺の僧 景戒が著した仏教説話集『現報善悪日本霊異記』にある説話を引用されています。<br />宝亀9年、備後国(広島県)のある男が竹原という所で野宿をした。寝ていると、しきりに「目が痛い」と呻く声がどこからか聞こえてきた。朝になり近くを見ると竹薮に髑髏が転がっていた。12月だというのに筍が生え、それが髑髏の目を貫いているので早速筍を抜いてやった。そして、持っていた弁当を供えて冥福を祈り、その場を去った。<br />その日は、市場での商売がとても上手くいき、きっとあの髑髏のおかげだと思い、帰途も同じ場所で野宿することにした。すると、青年が現れ、髑髏が生きていた時の身の上を話し、貰った弁当のお礼を言った。そして今度は自分がご馳走すると言い、大晦日の晩に父母の住む里に来るように誘った。<br />半信半疑で里の家へ行くと、髑髏の青年が出迎え、大層なご馳走でもてなしてくれた。そこへ父母が帰って来たが、父母には青年の姿が見えません。見ず知らずの男が家にいるので驚いて訳を尋ねると、自分たちの息子が殺された経緯を話してくれた。哀れな息子は、父親の弟、つまり叔父さんに殺されていたのだった。<br />この説話を「がしゃどくろ」に関する伝承と混同される向きもあり、がしゃどくろの像にはお賽銭が供えられています。<br />ひとつ言えるのは、路傍に葬られた髑髏でも恩返しをするのだから、生きてる人間なら人から受けた恩は忘れてはならないということです。(合掌)

    がしゃどくろ
    水木先生の著書では、「どくろの恩返し」という平安時代前期に薬師寺の僧 景戒が著した仏教説話集『現報善悪日本霊異記』にある説話を引用されています。
    宝亀9年、備後国(広島県)のある男が竹原という所で野宿をした。寝ていると、しきりに「目が痛い」と呻く声がどこからか聞こえてきた。朝になり近くを見ると竹薮に髑髏が転がっていた。12月だというのに筍が生え、それが髑髏の目を貫いているので早速筍を抜いてやった。そして、持っていた弁当を供えて冥福を祈り、その場を去った。
    その日は、市場での商売がとても上手くいき、きっとあの髑髏のおかげだと思い、帰途も同じ場所で野宿することにした。すると、青年が現れ、髑髏が生きていた時の身の上を話し、貰った弁当のお礼を言った。そして今度は自分がご馳走すると言い、大晦日の晩に父母の住む里に来るように誘った。
    半信半疑で里の家へ行くと、髑髏の青年が出迎え、大層なご馳走でもてなしてくれた。そこへ父母が帰って来たが、父母には青年の姿が見えません。見ず知らずの男が家にいるので驚いて訳を尋ねると、自分たちの息子が殺された経緯を話してくれた。哀れな息子は、父親の弟、つまり叔父さんに殺されていたのだった。
    この説話を「がしゃどくろ」に関する伝承と混同される向きもあり、がしゃどくろの像にはお賽銭が供えられています。
    ひとつ言えるのは、路傍に葬られた髑髏でも恩返しをするのだから、生きてる人間なら人から受けた恩は忘れてはならないということです。(合掌)

  • べとべとさん<br />暗い夜道を歩いていると、後ろから付いてくる妖怪です。「べとべとさん、お先にお越し」と言うと、スーッと何かが前を歩いていく気配がし、その後は足音が止むと伝わります。<br />現在見ることができるべとべとさんの姿は、水木先生が創作したものです。真ん丸い体に三日月形の口、どこか愛嬌のある姿です。水木先生が幼少期に出会った妖怪のひとつで、その時はのんのんばあが一緒にいたため、攻略方法を指南してもらったそうです。<br />ある男が夜道を歩いているとべとべとさんが後を付けて来ました。「お先にお越し」と言うと「先に行くと暗くて歩けない」というので、男は提灯を貸してやった。翌朝、男の家の前に提灯が返してあったそうです。<br />一人で夜道を通る時は、後ろからの気配に注意してください。足音が聞こえたら、声をかけて先に行ってもらえばOKです。もし、べとべとさんではなかった場合は…。

    べとべとさん
    暗い夜道を歩いていると、後ろから付いてくる妖怪です。「べとべとさん、お先にお越し」と言うと、スーッと何かが前を歩いていく気配がし、その後は足音が止むと伝わります。
    現在見ることができるべとべとさんの姿は、水木先生が創作したものです。真ん丸い体に三日月形の口、どこか愛嬌のある姿です。水木先生が幼少期に出会った妖怪のひとつで、その時はのんのんばあが一緒にいたため、攻略方法を指南してもらったそうです。
    ある男が夜道を歩いているとべとべとさんが後を付けて来ました。「お先にお越し」と言うと「先に行くと暗くて歩けない」というので、男は提灯を貸してやった。翌朝、男の家の前に提灯が返してあったそうです。
    一人で夜道を通る時は、後ろからの気配に注意してください。足音が聞こえたら、声をかけて先に行ってもらえばOKです。もし、べとべとさんではなかった場合は…。

  • 鬼太郎ファミリーをはじめ、妖怪たちのフィギアが並べられています。<br />

    鬼太郎ファミリーをはじめ、妖怪たちのフィギアが並べられています。

  • 見上入道<br />新潟県佐渡島や長崎県壱岐郡などに現れた妖怪です。最初は小坊主のようなものが行く手を阻みます。ところが、見ているうちにどんどん背が高くなり、終いには見ている人が後ろにひっくり返ってしまいます。旅行者や通行人を襲い、金品を奪ったり、押し潰す事もあるとされます。逃れる方法がひとつだけあり、「見上入道、見越したり!」と呪文を唱えればスーッと消えます。<br />『ゲゲゲの鬼太郎』シリーズに頻繁に出没する敵キャラで、その姿は鳥山石燕『図画百鬼夜行』にある一つ目の法師の姿をした「青坊主」に相当するとされます。「見上げ入道の妖怪学校」では、妖怪学校の先生に扮し、妖怪世界の少子化を憂いて見込みのある人間の子供を誘拐して妖怪学校に入学させていました。これに関しては、JR境港駅前のレリーフ『妖怪学校』にも、教鞭を振るう見上入道が描かれています。この時代から日本の少子化を憂いたメッセージを発信されていたとは、その先見性に頭が下がります。こうしたことから、先生自らが妖怪だったのではないかと猜疑心をもたげます。

    見上入道
    新潟県佐渡島や長崎県壱岐郡などに現れた妖怪です。最初は小坊主のようなものが行く手を阻みます。ところが、見ているうちにどんどん背が高くなり、終いには見ている人が後ろにひっくり返ってしまいます。旅行者や通行人を襲い、金品を奪ったり、押し潰す事もあるとされます。逃れる方法がひとつだけあり、「見上入道、見越したり!」と呪文を唱えればスーッと消えます。
    『ゲゲゲの鬼太郎』シリーズに頻繁に出没する敵キャラで、その姿は鳥山石燕『図画百鬼夜行』にある一つ目の法師の姿をした「青坊主」に相当するとされます。「見上げ入道の妖怪学校」では、妖怪学校の先生に扮し、妖怪世界の少子化を憂いて見込みのある人間の子供を誘拐して妖怪学校に入学させていました。これに関しては、JR境港駅前のレリーフ『妖怪学校』にも、教鞭を振るう見上入道が描かれています。この時代から日本の少子化を憂いたメッセージを発信されていたとは、その先見性に頭が下がります。こうしたことから、先生自らが妖怪だったのではないかと猜疑心をもたげます。

  • 影絵<br />お正月バージョンです。

    影絵
    お正月バージョンです。

  • 影絵 夜雀<br />高知県や愛媛県、和歌山県、奈良県などに伝承される鳥の妖怪です。<br />名前で判るように雀のように「チッ、チッ、チッ」と鳴き声をあげながら夜間に現れる妖怪で、山道を歩いている人の前後について来るといいます。

    影絵 夜雀
    高知県や愛媛県、和歌山県、奈良県などに伝承される鳥の妖怪です。
    名前で判るように雀のように「チッ、チッ、チッ」と鳴き声をあげながら夜間に現れる妖怪で、山道を歩いている人の前後について来るといいます。

  • 夜雀を投影している機器です。<br />ドイツMEYER社ゴボスポットライトという影絵を投射できる照明器具です。<br />妖怪たちを影絵で道路に投影しており、最大直径6mにもなります。

    夜雀を投影している機器です。
    ドイツMEYER社ゴボスポットライトという影絵を投射できる照明器具です。
    妖怪たちを影絵で道路に投影しており、最大直径6mにもなります。

  • 木の葉天狗<br />寛保時代の雑書『諸国里人談』に「静岡県の大井川で目撃された」と記されている妖怪です。山の神として恐れられてきた天狗の一種ですが、2mを超える鳥の姿をしており、境鳥(さかいどり)とも呼ばれます。天狗と言えば「鼻が高い」のが一般的ですが、木の葉天狗は人間のような手足や顔をしています。鳥のような嘴が最大の特徴です。<br />鼻高の天狗は大天狗と呼ばれ、その家来が小天狗です。小天狗は別名「烏天狗」とも呼ばれ、鷹のような外見で目は金色、鋭い嘴を持ち、空を飛ぶことができます。また、木の葉天狗は烏天狗の一種ですが、最下位の天狗だとされます。天狗界では木の葉天狗は白狼とも呼ばれ、老いた狼が天狗になったものとされ、山で作った薪を売ったり、登山者の荷物を背負ったりして、他の天狗たちが物を買うための資金を稼ぎ、天狗の中でもその地位は相当低いとされます。<br />影絵も木の葉天狗になっています。

    木の葉天狗
    寛保時代の雑書『諸国里人談』に「静岡県の大井川で目撃された」と記されている妖怪です。山の神として恐れられてきた天狗の一種ですが、2mを超える鳥の姿をしており、境鳥(さかいどり)とも呼ばれます。天狗と言えば「鼻が高い」のが一般的ですが、木の葉天狗は人間のような手足や顔をしています。鳥のような嘴が最大の特徴です。
    鼻高の天狗は大天狗と呼ばれ、その家来が小天狗です。小天狗は別名「烏天狗」とも呼ばれ、鷹のような外見で目は金色、鋭い嘴を持ち、空を飛ぶことができます。また、木の葉天狗は烏天狗の一種ですが、最下位の天狗だとされます。天狗界では木の葉天狗は白狼とも呼ばれ、老いた狼が天狗になったものとされ、山で作った薪を売ったり、登山者の荷物を背負ったりして、他の天狗たちが物を買うための資金を稼ぎ、天狗の中でもその地位は相当低いとされます。
    影絵も木の葉天狗になっています。

  • 雷獣<br />栃木県や長野県に出現すると伝わる一見イタチのような姿の妖怪です。雷雨と共に現れ、雷雲に乗って天空を飛び回ります。落雷の時に樹木を裂いたり、人に落ちたりするのは、この雷獣の仕業と伝わります。<br />曲亭馬琴著『玄同放言』では、姿形は狼のようだとされ、前脚が2本、後脚が4本あり、尻尾が2股に分かれた妖怪とされます。江戸時代の随筆や近代の民俗資料にも名が多く見られ、一説には『平家物語』において源頼政に退治された妖怪「鵺」は実は雷獣であるとも言われています。 <br />江戸時代の奇談集『絵本百物語』にも「かみなり」と題した雷獣の記述があります。下野の国の筑波付近の山には雷獣という獣が住み、普段はネコのようにおとなしいが、夕立雲の起こる時に猛々しい勢いで空中へ駆けるという。

    雷獣
    栃木県や長野県に出現すると伝わる一見イタチのような姿の妖怪です。雷雨と共に現れ、雷雲に乗って天空を飛び回ります。落雷の時に樹木を裂いたり、人に落ちたりするのは、この雷獣の仕業と伝わります。
    曲亭馬琴著『玄同放言』では、姿形は狼のようだとされ、前脚が2本、後脚が4本あり、尻尾が2股に分かれた妖怪とされます。江戸時代の随筆や近代の民俗資料にも名が多く見られ、一説には『平家物語』において源頼政に退治された妖怪「鵺」は実は雷獣であるとも言われています。
    江戸時代の奇談集『絵本百物語』にも「かみなり」と題した雷獣の記述があります。下野の国の筑波付近の山には雷獣という獣が住み、普段はネコのようにおとなしいが、夕立雲の起こる時に猛々しい勢いで空中へ駆けるという。

  • 妖怪電話ボックス<br />「妖菓堂」の前にある電話ボックスは、「鬼太郎の家」風に屋根が付けられています。電話ボックスにまで遊び心が満載です。<br />車道の舗装には「半たわみ性舗装」を採用しています。普通の黒いアスファルトとは異なり、グレーを基調とし、周囲の景観に溶け込ませています。カッターにより表面に筋を入れることで、石畳に見えるよう工夫されています。

    妖怪電話ボックス
    「妖菓堂」の前にある電話ボックスは、「鬼太郎の家」風に屋根が付けられています。電話ボックスにまで遊び心が満載です。
    車道の舗装には「半たわみ性舗装」を採用しています。普通の黒いアスファルトとは異なり、グレーを基調とし、周囲の景観に溶け込ませています。カッターにより表面に筋を入れることで、石畳に見えるよう工夫されています。

  • ショップのウィンドウには色々なフィギアが置かれ、そのディスプレイも凝ったものが多いようです。

    ショップのウィンドウには色々なフィギアが置かれ、そのディスプレイも凝ったものが多いようです。

  • のんのんばあと幼少時の水木先生のフィギアです。

    のんのんばあと幼少時の水木先生のフィギアです。

  • こなき爺<br />徳島県阿波地区の人里離れた山奥に棲む妖怪で、柳田國男著『妖怪談義』に記されており、老人の姿でありながら夜道で赤ん坊のような産声をあげるとされます。「おぎゃー」と泣く声を聞いて「どうしてこんなところに赤ん坊が…」と抱き上げると、抱きついて離れなくなります。赤ん坊は50貫(188kg)にも重たくなり、遂には押し潰されてしまいます。<br />「こなき爺」伝説を子供の頃に聞いたという最後の伝承者によると、親の言うことを聞かない子どもを脅かすために妖怪「こなき爺」が使われたと証言されています。つまり、「教訓妖怪」という訳です。

    こなき爺
    徳島県阿波地区の人里離れた山奥に棲む妖怪で、柳田國男著『妖怪談義』に記されており、老人の姿でありながら夜道で赤ん坊のような産声をあげるとされます。「おぎゃー」と泣く声を聞いて「どうしてこんなところに赤ん坊が…」と抱き上げると、抱きついて離れなくなります。赤ん坊は50貫(188kg)にも重たくなり、遂には押し潰されてしまいます。
    「こなき爺」伝説を子供の頃に聞いたという最後の伝承者によると、親の言うことを聞かない子どもを脅かすために妖怪「こなき爺」が使われたと証言されています。つまり、「教訓妖怪」という訳です。

  • こなき爺<br />元々はマイナーな妖怪でしたが、一躍スターダムにのし上がったのは香川県からやって来た民俗学者 武田明氏の報告の賜物です。この報告が柳田国男編纂『妖怪名彙』に既述され、全国デビューを果たしました。この書籍には、「こなき爺」が現れるのは地震の前触れであると記されています。<br />因みに、『ゲゲゲの鬼太郎』では、砂かけ婆と妖怪アパートの管理人をしています。また、2010年には徳島県三好市の「道の駅大歩危」に妖怪ミュージアムとして「こなき爺の里・妖怪屋敷」がオープンし、人気を博しています。

    こなき爺
    元々はマイナーな妖怪でしたが、一躍スターダムにのし上がったのは香川県からやって来た民俗学者 武田明氏の報告の賜物です。この報告が柳田国男編纂『妖怪名彙』に既述され、全国デビューを果たしました。この書籍には、「こなき爺」が現れるのは地震の前触れであると記されています。
    因みに、『ゲゲゲの鬼太郎』では、砂かけ婆と妖怪アパートの管理人をしています。また、2010年には徳島県三好市の「道の駅大歩危」に妖怪ミュージアムとして「こなき爺の里・妖怪屋敷」がオープンし、人気を博しています。

  • ねこ娘<br />境港のおいしい魚をすごい形相でかぶりついています。<br />『ゲゲゲの鬼太郎』シリーズで無くてはならないのが「ねこ娘」です。鬼太郎に密かに思いを寄せるガールフレンド役でお馴染みですが、大好物のネズミや魚を見ると、目は吊り上がり、牙を剥きだして変身します。跳躍力も猫のように優れ、鋭い爪と牙が武器です。

    ねこ娘
    境港のおいしい魚をすごい形相でかぶりついています。
    『ゲゲゲの鬼太郎』シリーズで無くてはならないのが「ねこ娘」です。鬼太郎に密かに思いを寄せるガールフレンド役でお馴染みですが、大好物のネズミや魚を見ると、目は吊り上がり、牙を剥きだして変身します。跳躍力も猫のように優れ、鋭い爪と牙が武器です。

  • ねこ娘<br />ねこ娘は、『墓場鬼太郎』の「寝子さん」がモデルとなって誕生しました。「鬼太郎夜話」に寝子という少女が元祖「ねこ娘」として登場します。鬼太郎と目玉おやじが住む下宿屋の娘で、鬼太郎が思いを寄せる美少女です。しかし、猫の妖怪に取り憑かれ、不憫な最期を遂げます。

    ねこ娘
    ねこ娘は、『墓場鬼太郎』の「寝子さん」がモデルとなって誕生しました。「鬼太郎夜話」に寝子という少女が元祖「ねこ娘」として登場します。鬼太郎と目玉おやじが住む下宿屋の娘で、鬼太郎が思いを寄せる美少女です。しかし、猫の妖怪に取り憑かれ、不憫な最期を遂げます。

  • 石見の牛鬼<br />島根県石見地方に現れる、顔が牛、体は土蜘蛛の姿をした獰猛で恐ろしい妖怪です。別名「牛鬼」とも言われます。「毒を流して魚を捕ろうとしている人たちの元に、美女に化けてやめてくださいと言いに行ったものの、言うことを聞かずに毒を流したため、その人たちを食い殺した」など、改悛の機会を一度与えてから獰猛さを発揮するタイプの牛鬼もいたようです。<br />人による破壊から自然を守る番人的なイメージを纏いますが、『ゲゲゲの鬼太郎』では強敵中の強敵で、いつも鬼太郎が苦しめられる相手です。<br />次のような伝承があります。妖怪「濡女」とコンビで人を食べる妖怪のようです。<br />昔、石見の釣り好きの男が夜の浜辺を歩いていると、海の中から赤子を抱いた「濡女」が現われ「この子に魚を食べさせてください」と言うので魚をやると次々に食べた。女が「どうか、お腰のものも食べさせてくさい」というので刀をやると、それも食べてしまった。赤子を男に抱かせると女は海の底に消え、その途端、牛鬼が現われて襲いかかろうとしたが、男の家に代々伝わる名刀が飛んできて牛鬼を退治できた。

    石見の牛鬼
    島根県石見地方に現れる、顔が牛、体は土蜘蛛の姿をした獰猛で恐ろしい妖怪です。別名「牛鬼」とも言われます。「毒を流して魚を捕ろうとしている人たちの元に、美女に化けてやめてくださいと言いに行ったものの、言うことを聞かずに毒を流したため、その人たちを食い殺した」など、改悛の機会を一度与えてから獰猛さを発揮するタイプの牛鬼もいたようです。
    人による破壊から自然を守る番人的なイメージを纏いますが、『ゲゲゲの鬼太郎』では強敵中の強敵で、いつも鬼太郎が苦しめられる相手です。
    次のような伝承があります。妖怪「濡女」とコンビで人を食べる妖怪のようです。
    昔、石見の釣り好きの男が夜の浜辺を歩いていると、海の中から赤子を抱いた「濡女」が現われ「この子に魚を食べさせてください」と言うので魚をやると次々に食べた。女が「どうか、お腰のものも食べさせてくさい」というので刀をやると、それも食べてしまった。赤子を男に抱かせると女は海の底に消え、その途端、牛鬼が現われて襲いかかろうとしたが、男の家に代々伝わる名刀が飛んできて牛鬼を退治できた。

  • ぬりかべ(塗壁)<br />「ぬりかべ商店」の向かい側に置かれており、九州北部に伝わる妖怪です。身長約3m、体重約1トンあり、夜道で人の前に立ちはだかり、姿の見えない壁になって通行の邪魔をします。『ゲゲゲの鬼太郎』では、鬼太郎の仲間として登場します。<br />ブロンズ像は、大きな妖怪にしては食パンのお化けかと見紛う程のサイズですが、小さな目がチャームポイントです。<br />水木先生の著書には、太平洋戦争での従軍中、ラバウル島で「ぬりかべ」に遭遇した体験談が記されています。敵軍に襲われ、仲間とはぐれて森をあてどもなく彷徨っていた時、コールタールを固めたようなものが前方に立ち塞がって行く手を阻み、右も左もその壁に阻まれて身動きできず、暫く途方に暮れているうちに消えたと言います。水木先生はこの「ぬりかべ」に命を助けられたと思ったのかもしれません。

    ぬりかべ(塗壁)
    「ぬりかべ商店」の向かい側に置かれており、九州北部に伝わる妖怪です。身長約3m、体重約1トンあり、夜道で人の前に立ちはだかり、姿の見えない壁になって通行の邪魔をします。『ゲゲゲの鬼太郎』では、鬼太郎の仲間として登場します。
    ブロンズ像は、大きな妖怪にしては食パンのお化けかと見紛う程のサイズですが、小さな目がチャームポイントです。
    水木先生の著書には、太平洋戦争での従軍中、ラバウル島で「ぬりかべ」に遭遇した体験談が記されています。敵軍に襲われ、仲間とはぐれて森をあてどもなく彷徨っていた時、コールタールを固めたようなものが前方に立ち塞がって行く手を阻み、右も左もその壁に阻まれて身動きできず、暫く途方に暮れているうちに消えたと言います。水木先生はこの「ぬりかべ」に命を助けられたと思ったのかもしれません。

  • 青女房<br />鳥山石燕『今昔画図続百鬼』や尾田郷澄『百鬼夜行絵巻』などの江戸時代の妖怪画に登場する女官姿をした妖怪です。「青女房」の本来の意味は、貴人に仕える若い女や未熟な女性を指し、石燕はそれを基に創作妖怪を描きました。<br />荒れ果てた古御所に棲む位の高い女官は、ゲジゲシ眉に大きく開けた口、鋭い牙にお歯黒を付け、誰かが訪ねて来るのに備えて手鏡を手に化粧に余念がありません。しかし、ここを訪ねたが最期、生霊となって相手にとり憑いて食い殺し、その骨は床下に放り込まれます。<br />古墳~平安時代にかけての結婚は妻問婚と言い、夫が妻の家を訪れるもので、貴人には複数の妻がいるのが常でした。そして夫の訪れがなくなった女は、嫉妬だけでなく経済的な困難もあり、大変悲惨な日々を送りました。<br />また、清少納言や美人で知られた小野小町などは官女として仕えましたが、宮廷を退いた後、生活に困窮したといった話もあります。「青女房」は、そうした女の怨念が生霊となって妖怪化したものと思えてなりません。<br />ブロンズ像の青女房の手鏡には本物の鏡が嵌め込まれており、ライトアップが鏡で反射して大きく開けた口を照らしています。ライティングデザイナー 長町志穂さんの真骨頂がこうした細部にもキラリと光ります。

    青女房
    鳥山石燕『今昔画図続百鬼』や尾田郷澄『百鬼夜行絵巻』などの江戸時代の妖怪画に登場する女官姿をした妖怪です。「青女房」の本来の意味は、貴人に仕える若い女や未熟な女性を指し、石燕はそれを基に創作妖怪を描きました。
    荒れ果てた古御所に棲む位の高い女官は、ゲジゲシ眉に大きく開けた口、鋭い牙にお歯黒を付け、誰かが訪ねて来るのに備えて手鏡を手に化粧に余念がありません。しかし、ここを訪ねたが最期、生霊となって相手にとり憑いて食い殺し、その骨は床下に放り込まれます。
    古墳~平安時代にかけての結婚は妻問婚と言い、夫が妻の家を訪れるもので、貴人には複数の妻がいるのが常でした。そして夫の訪れがなくなった女は、嫉妬だけでなく経済的な困難もあり、大変悲惨な日々を送りました。
    また、清少納言や美人で知られた小野小町などは官女として仕えましたが、宮廷を退いた後、生活に困窮したといった話もあります。 「青女房」は、そうした女の怨念が生霊となって妖怪化したものと思えてなりません。
    ブロンズ像の青女房の手鏡には本物の鏡が嵌め込まれており、ライトアップが鏡で反射して大きく開けた口を照らしています。ライティングデザイナー 長町志穂さんの真骨頂がこうした細部にもキラリと光ります。

  • 青女房<br />背後から気付かれないようにそっと覗き込んでみると、手持ちの鏡には恐ろしい顔が映り込んでいます。<br />『百鬼夜行絵巻』では、目の充血した女が団扇を仰いでいる姿で描かれています。「青女房」は、過労から精力の衰弱した女を意味する言葉でもあり、目の充血はそれを彷彿とさせます。もしも衰弱が精神的なものに裏打ちされるのであれば、「青女房」はこの妖怪の本質である「妄執」を表していると言えます。<br />また、扇で仰ぐ様を意味する「煽ち(あおち)」は、いくら働いても貧乏から抜け出せない「煽ち貧乏」に通じることから、一種の貧乏神のような妖怪との説もあります。

    青女房
    背後から気付かれないようにそっと覗き込んでみると、手持ちの鏡には恐ろしい顔が映り込んでいます。
    『百鬼夜行絵巻』では、目の充血した女が団扇を仰いでいる姿で描かれています。「青女房」は、過労から精力の衰弱した女を意味する言葉でもあり、目の充血はそれを彷彿とさせます。もしも衰弱が精神的なものに裏打ちされるのであれば、「青女房」はこの妖怪の本質である「妄執」を表していると言えます。
    また、扇で仰ぐ様を意味する「煽ち(あおち)」は、いくら働いても貧乏から抜け出せない「煽ち貧乏」に通じることから、一種の貧乏神のような妖怪との説もあります。

  • 青女房<br />室町時代の猿楽師 世阿弥の作と伝えられる能の演目に『葵上』というものがあり、そこにも「青女房」が登場します。演目は『葵上』ですが、葵上ではなく、六条御息所が登場します。六条御息所は生霊となって葵上にとり憑き、散々に苦しめるのですが、その原因となったのは見物によい場所を占めようとする「車争い」でした。六条御息所の車は、葵上の車によって何も見えない所に押し込められ、大変な屈辱を受けました。また、光源氏を廻る嫉妬とも相俟って、六条御息所は生霊と化します。能『葵上』の古式の演出では、破れ車に乗った六条御息所の生霊の横に「青女房」というお付の女官の生霊が現れ、さめざめと泣きます。

    青女房
    室町時代の猿楽師 世阿弥の作と伝えられる能の演目に『葵上』というものがあり、そこにも「青女房」が登場します。演目は『葵上』ですが、葵上ではなく、六条御息所が登場します。六条御息所は生霊となって葵上にとり憑き、散々に苦しめるのですが、その原因となったのは見物によい場所を占めようとする「車争い」でした。六条御息所の車は、葵上の車によって何も見えない所に押し込められ、大変な屈辱を受けました。また、光源氏を廻る嫉妬とも相俟って、六条御息所は生霊と化します。 能『葵上』の古式の演出では、破れ車に乗った六条御息所の生霊の横に「青女房」というお付の女官の生霊が現れ、さめざめと泣きます。

  • うわん<br />佐脇嵩之『百怪図巻』や鳥山石燕『画図百鬼夜行』など、江戸時代の妖怪画に登場する妖怪です。<br />静かな夜道で突然「うわん」と大きな奇声で人を驚かす妖怪です。本来は声がするだけで、その姿は見えないそうです。また、「うわん」という奇声の意図も不明とされます。<br />夜道だけでなく、古屋敷でも就寝しようとすると家中に響く声で「うわん」と叫んで現れると伝えます。<br />裸で禿頭の妖怪がぎょろりとした大きな目を剥き、黒いとがった牙の揃った口を大きく開け、3本指の両腕を掲げて威嚇しているような姿で描かれることが多いそうです。尚、下半身は何かで隠れていたりして明確に描かれる事がないため、どんな姿なのかは不明です。3本指は鬼の特徴を意味しているとの説もあります。<br />熊本県や鹿児島県ではお化けのことを「わんわん」や「わん」と呼ぶことから、そこから創作された妖怪との説もあります。

    うわん
    佐脇嵩之『百怪図巻』や鳥山石燕『画図百鬼夜行』など、江戸時代の妖怪画に登場する妖怪です。
    静かな夜道で突然「うわん」と大きな奇声で人を驚かす妖怪です。本来は声がするだけで、その姿は見えないそうです。また、「うわん」という奇声の意図も不明とされます。
    夜道だけでなく、古屋敷でも就寝しようとすると家中に響く声で「うわん」と叫んで現れると伝えます。
    裸で禿頭の妖怪がぎょろりとした大きな目を剥き、黒いとがった牙の揃った口を大きく開け、3本指の両腕を掲げて威嚇しているような姿で描かれることが多いそうです。尚、下半身は何かで隠れていたりして明確に描かれる事がないため、どんな姿なのかは不明です。3本指は鬼の特徴を意味しているとの説もあります。
    熊本県や鹿児島県ではお化けのことを「わんわん」や「わん」と呼ぶことから、そこから創作された妖怪との説もあります。

  • 口裂け女<br />学校帰りの子どもに「わたし、きれい?」と訊ねてきます。「きれい!」と答えると、「これでも?」と言いながらマスクを外して耳まで裂けた口を現す妖怪です。「きれいじゃない!」と答えると、包丁や鋏で斬り殺されると伝わります。<br />1970年代後半、岐阜県での目撃情報が関西ローカル番組『ヤングタウン』で紹介されると、各地の目撃譚などの投稿が相次ぎ、噂が全国へ拡散しました。<br />口裂け女はこのように都市伝説として有名ですが、実は1790年代の江戸近郊(新宿周辺)でも、口裂け女の伝説が存在したようです。江戸時代の怪談集『怪談老の杖』には、江戸近郊にキツネが化けた「口裂け女」が現れたと記されています。<br />大窪百人町(現  新宿区)で権助という10代後半の男が雨の中を傘をさして歩いていると、ずぶ濡れの女がいた。権助が傘に入るよう言うと、振り向いた女の顔は口が耳まで裂けていた。権助は腰を抜かし、気がつけば老人のように歯が抜けて呆けた顔になり、言葉も話せなくなった挙句、息を引き取ったという。<br /> 都市伝説は、古今東西問わずあるものなのですね!

    口裂け女
    学校帰りの子どもに「わたし、きれい?」と訊ねてきます。「きれい!」と答えると、「これでも?」と言いながらマスクを外して耳まで裂けた口を現す妖怪です。「きれいじゃない!」と答えると、包丁や鋏で斬り殺されると伝わります。
    1970年代後半、岐阜県での目撃情報が関西ローカル番組『ヤングタウン』で紹介されると、各地の目撃譚などの投稿が相次ぎ、噂が全国へ拡散しました。
    口裂け女はこのように都市伝説として有名ですが、実は1790年代の江戸近郊(新宿周辺)でも、口裂け女の伝説が存在したようです。江戸時代の怪談集『怪談老の杖』には、江戸近郊にキツネが化けた「口裂け女」が現れたと記されています。
    大窪百人町(現 新宿区)で権助という10代後半の男が雨の中を傘をさして歩いていると、ずぶ濡れの女がいた。権助が傘に入るよう言うと、振り向いた女の顔は口が耳まで裂けていた。権助は腰を抜かし、気がつけば老人のように歯が抜けて呆けた顔になり、言葉も話せなくなった挙句、息を引き取ったという。
    都市伝説は、古今東西問わずあるものなのですね!

  • 鍛冶媼(かじばばあ)<br />一見トーテムポールを彷彿とさせる造形ですが、一番上に乗っているのが恐ろしい顔をした鍛冶媼です。高知県室戸市に現れたという妖怪です。<br />鍛冶媼は、狼とその頭領が集団となって旅人を襲い、木の上に逃げた旅人に肩車をして迫り、刀で切り付けられて追い払われた後、頭領は正体を見破られ退治されるというストーリーです。島根県松江市には「小池婆(こいけばば)」、新潟県弥彦山をはじめ、山形県や福島県、静岡県には「弥三郎婆(やさぶろうばば)」といったバリエーションが伝わっています。いわゆる「千疋狼」という説話のひとつです。

    鍛冶媼(かじばばあ)
    一見トーテムポールを彷彿とさせる造形ですが、一番上に乗っているのが恐ろしい顔をした鍛冶媼です。高知県室戸市に現れたという妖怪です。
    鍛冶媼は、狼とその頭領が集団となって旅人を襲い、木の上に逃げた旅人に肩車をして迫り、刀で切り付けられて追い払われた後、頭領は正体を見破られ退治されるというストーリーです。島根県松江市には「小池婆(こいけばば)」、新潟県弥彦山をはじめ、山形県や福島県、静岡県には「弥三郎婆(やさぶろうばば)」といったバリエーションが伝わっています。いわゆる「千疋狼」という説話のひとつです。

  • 鍛冶媼<br />身重の女が奈半利(安芸郡奈半利町)へ向かうために峠を歩いていた。夜になると運悪く狼たちが襲って来た。そこへ飛脚が通りがかり、2人は木の上へ逃げることができた。狼たちは木に登れないため、肩車をして迫ってきた。そこで飛脚は刀で応戦した。<br />飛脚の応戦に狼たちは攻めあぐね、「佐喜浜の鍛冶媼を呼べ」と言い出した。やがて白毛の巨大な狼が兜の代わりに鍋を被って現れ、肩車の一番上に乗って飛脚に襲い掛かった。飛脚が全力で刀を切り付けると、鍋が割れると共に叫び声が響き、狼たちは一斉に姿を消した。<br />夜が明け峠に人が通り始めたので、飛脚は女を通行人に預けた。飛脚は血痕を辿って佐喜浜の鍛冶屋へ辿り着いた。家の者に老婆はどうしているか尋ねると、頭に大怪我を負って寝込んでいるようだった。飛脚は屋内に入り、布団を被って寝ていた老婆をいきなり斬り倒した。老婆の正体はあの白毛の大狼であり、床下には多くの人骨、そして老婆の骨もそこに転がっていた。<br />「小池婆」の方は鍋ではなく茶釜の蓋を被って現われたと伝わり、お国柄が表れています。出雲松江藩7代藩主 松平治郷は、大茶人として不昧公(ふまいこう)とも呼ばれていました。

    鍛冶媼
    身重の女が奈半利(安芸郡奈半利町)へ向かうために峠を歩いていた。夜になると運悪く狼たちが襲って来た。そこへ飛脚が通りがかり、2人は木の上へ逃げることができた。狼たちは木に登れないため、肩車をして迫ってきた。そこで飛脚は刀で応戦した。
    飛脚の応戦に狼たちは攻めあぐね、「佐喜浜の鍛冶媼を呼べ」と言い出した。やがて白毛の巨大な狼が兜の代わりに鍋を被って現れ、肩車の一番上に乗って飛脚に襲い掛かった。飛脚が全力で刀を切り付けると、鍋が割れると共に叫び声が響き、狼たちは一斉に姿を消した。
    夜が明け峠に人が通り始めたので、飛脚は女を通行人に預けた。飛脚は血痕を辿って佐喜浜の鍛冶屋へ辿り着いた。家の者に老婆はどうしているか尋ねると、頭に大怪我を負って寝込んでいるようだった。飛脚は屋内に入り、布団を被って寝ていた老婆をいきなり斬り倒した。老婆の正体はあの白毛の大狼であり、床下には多くの人骨、そして老婆の骨もそこに転がっていた。
    「小池婆」の方は鍋ではなく茶釜の蓋を被って現われたと伝わり、お国柄が表れています。出雲松江藩7代藩主 松平治郷は、大茶人として不昧公(ふまいこう)とも呼ばれていました。

  • すっぽんの幽霊<br />江戸時代、すっぽん好きの男がいた。男は連日すっぽん料理屋に出入りしてはすっぽん料理に舌鼓を打っていた。しかし、ある日、すっぽん料理屋の主人の顔がすっぽんになっており、それを見て驚いた男はショックですっぽんが食べられなくなったという。<br />これは、今でいうところのトラウマなのか、あるいは動物を処理する職業は呪われるという風習が昔はあり、すっぽんの執念深さが幽霊となって現われたものなのかは謎です。いくら好きなものでも、必要以上に食べ過ぎるのは良くないという戒めでもあるのでしょう。<br />何はともあれ今では超高級食材になったスッポン、化けて出られるほど食べられないのが現実では!?

    すっぽんの幽霊
    江戸時代、すっぽん好きの男がいた。男は連日すっぽん料理屋に出入りしてはすっぽん料理に舌鼓を打っていた。しかし、ある日、すっぽん料理屋の主人の顔がすっぽんになっており、それを見て驚いた男はショックですっぽんが食べられなくなったという。
    これは、今でいうところのトラウマなのか、あるいは動物を処理する職業は呪われるという風習が昔はあり、すっぽんの執念深さが幽霊となって現われたものなのかは謎です。いくら好きなものでも、必要以上に食べ過ぎるのは良くないという戒めでもあるのでしょう。
    何はともあれ今では超高級食材になったスッポン、化けて出られるほど食べられないのが現実では!?

  • 一つ目小僧<br />江戸時代から目撃談のある額の真ん中に大きな目がひとつある、10歳程の子どもの妖怪です。掛け軸を巻き上げて落としたり、豆腐を舐めたり、菓子箱の菓子を無断で食べたり、それを大人が注意すると「だまっていよ」と言って振り返った子どもが一つ目だったそうです。<br />暗闇で突然振り向いて人を驚かせたりと悪戯好きですが、人に危害は加えません。無闇に子ども叱るなという戒めをモットーとした妖怪なのかもしれず、どこか憎めないキャラクターです。

    一つ目小僧
    江戸時代から目撃談のある額の真ん中に大きな目がひとつある、10歳程の子どもの妖怪です。掛け軸を巻き上げて落としたり、豆腐を舐めたり、菓子箱の菓子を無断で食べたり、それを大人が注意すると「だまっていよ」と言って振り返った子どもが一つ目だったそうです。
    暗闇で突然振り向いて人を驚かせたりと悪戯好きですが、人に危害は加えません。無闇に子ども叱るなという戒めをモットーとした妖怪なのかもしれず、どこか憎めないキャラクターです。

  • いそがし<br />松井文庫が所蔵する妖怪絵巻『百鬼夜行絵巻』(1832年)などに、舌を出した顔を仰向け、着物を肩脱ぎに着て両手を広げる姿で描かれている妖怪です。「存在はしていたようだが、得体は知れない」という謎めいた妖怪です。<br />水木先生は、「いそがし」を『妖怪博士の朝食』の中で「この妖怪に憑り憑かれると落ち着きがなくなる」というユニークな設定で立ち回らせています。じっとしていると罪悪感を感じ、あくせく働くと妙に安心する。高度経済成長期に狂ったように働くサラリーマンを風刺するかのような妖怪です。<br />日本人の気質と言ってしまえばそれまでですが、この妖怪は一旦立ち止まって考えてみることの重要性を教えてくれているような気がします。

    いそがし
    松井文庫が所蔵する妖怪絵巻『百鬼夜行絵巻』(1832年)などに、舌を出した顔を仰向け、着物を肩脱ぎに着て両手を広げる姿で描かれている妖怪です。「存在はしていたようだが、得体は知れない」という謎めいた妖怪です。
    水木先生は、「いそがし」を『妖怪博士の朝食』の中で「この妖怪に憑り憑かれると落ち着きがなくなる」というユニークな設定で立ち回らせています。じっとしていると罪悪感を感じ、あくせく働くと妙に安心する。高度経済成長期に狂ったように働くサラリーマンを風刺するかのような妖怪です。
    日本人の気質と言ってしまえばそれまでですが、この妖怪は一旦立ち止まって考えてみることの重要性を教えてくれているような気がします。

  • 天井なめ<br />鳥山石燕の妖怪画集『百鬼徒然袋』には、長い舌で天井を舐める姿で描かれています。『百鬼徒然袋』の描写は室町時代の『百鬼夜行絵巻』を模して描かれており、顔を仰向けて舌を出した妖怪がそれに当たるとと考えられています。<br />「あかなめ」という妖怪をご存知の方は、天井を舐めて掃除してくれるありがたい妖怪だと思われたかもしれません。しかし、その真逆で、天井を舐めることで天井をシミだらけにする厄介者です。水木先生は、4歳の頃から、天井に不可解なシミを見つけるとこの妖怪のせいではないかと考えたそうです。<br />昔、群馬県で、この天井なめを捕まえて、お城の高い天井のクモの巣を舐めさせたという話もあります。妖怪を逆手に取るとは、時に人間は妖怪より恐ろしい存在と化します。

    天井なめ
    鳥山石燕の妖怪画集『百鬼徒然袋』には、長い舌で天井を舐める姿で描かれています。『百鬼徒然袋』の描写は室町時代の『百鬼夜行絵巻』を模して描かれており、顔を仰向けて舌を出した妖怪がそれに当たるとと考えられています。
    「あかなめ」という妖怪をご存知の方は、天井を舐めて掃除してくれるありがたい妖怪だと思われたかもしれません。しかし、その真逆で、天井を舐めることで天井をシミだらけにする厄介者です。水木先生は、4歳の頃から、天井に不可解なシミを見つけるとこの妖怪のせいではないかと考えたそうです。
    昔、群馬県で、この天井なめを捕まえて、お城の高い天井のクモの巣を舐めさせたという話もあります。妖怪を逆手に取るとは、時に人間は妖怪より恐ろしい存在と化します。

  • ゲゲゲの妖怪楽園<br />「水木しげる記念館」の裏手にある、妖怪ムードが体感できる妖怪アミューズメントパークです。園内には射的やスマートボールなどを体験できる妖怪縁日小屋やオリジナルグッズやお土産を販売している妖怪仲見世などがあり、ファミリーで愉しめるスポットになっています。<br />左下にあるトイレの看板にも注目です。「鬼太郎」と「ねこ娘」の絵柄になっています。

    ゲゲゲの妖怪楽園
    「水木しげる記念館」の裏手にある、妖怪ムードが体感できる妖怪アミューズメントパークです。園内には射的やスマートボールなどを体験できる妖怪縁日小屋やオリジナルグッズやお土産を販売している妖怪仲見世などがあり、ファミリーで愉しめるスポットになっています。
    左下にあるトイレの看板にも注目です。「鬼太郎」と「ねこ娘」の絵柄になっています。

  • ゲゲゲの妖怪楽園<br />ここには大きな「ぬりかべ」が壁に配され、絶好の撮影スポットです。

    ゲゲゲの妖怪楽園
    ここには大きな「ぬりかべ」が壁に配され、絶好の撮影スポットです。

  • 二口女<br />江戸時代の奇談集『絵本百物語』に記された、後頭部に2つ目の口を持つ妖怪です。人前では決して食事をせず、誰も居ない時を見計らって一時に数人前の食事を2つの口で平らげます。二口女の正体については諸説あり、継子を苛め殺した継母が継子の亡霊に取り憑かれて後頭部に人面瘡ができたとするものが有名ですが、「食わず女房」では山姥や蜘蛛が人に化けたものとする説を取ります。ブロンズ像は食事をしているので後者の説を基にデザインされています。 <br />ある処に吝嗇な男がおり、女房に飯を食わせるのがもったいと思っていた。それで常々「飯を食わない女房ならもらってもよい」と公言していた。すると、その望み通りの女が山から現われて嫁になった。嫁は働き者であったが、不思議なことに米をはじめとした食糧の減り方が異常だった。<br />ある日、仕事に出掛けるふりをして家を覗き込むと、嫁が大量の飯を炊き、髪をかきわけて後頭部にある大きな口からも食べていた。嫁の正体を知り離縁を言い渡すと、嫁は恐ろしい姿に戻って男を自分の家へ連れ去った。男は隙をついて逃走し、菖蒲の生えた湿原に身を潜めることで追跡から逃れることができた。<br />男は神仏の力で助かるという結末ですが、教訓として吝嗇を戒めています。また、所帯を持とうとしないというのも戒めているように思います。

    二口女
    江戸時代の奇談集『絵本百物語』に記された、後頭部に2つ目の口を持つ妖怪です。人前では決して食事をせず、誰も居ない時を見計らって一時に数人前の食事を2つの口で平らげます。二口女の正体については諸説あり、継子を苛め殺した継母が継子の亡霊に取り憑かれて後頭部に人面瘡ができたとするものが有名ですが、「食わず女房」では山姥や蜘蛛が人に化けたものとする説を取ります。ブロンズ像は食事をしているので後者の説を基にデザインされています。
    ある処に吝嗇な男がおり、女房に飯を食わせるのがもったいと思っていた。それで常々「飯を食わない女房ならもらってもよい」と公言していた。すると、その望み通りの女が山から現われて嫁になった。嫁は働き者であったが、不思議なことに米をはじめとした食糧の減り方が異常だった。
    ある日、仕事に出掛けるふりをして家を覗き込むと、嫁が大量の飯を炊き、髪をかきわけて後頭部にある大きな口からも食べていた。嫁の正体を知り離縁を言い渡すと、嫁は恐ろしい姿に戻って男を自分の家へ連れ去った。男は隙をついて逃走し、菖蒲の生えた湿原に身を潜めることで追跡から逃れることができた。
    男は神仏の力で助かるという結末ですが、教訓として吝嗇を戒めています。また、所帯を持とうとしないというのも戒めているように思います。

  • ひょうとく<br />東北地方の竈(かまどの)神とされ、一般的には「ひょっとこ」と呼ばれます。<br />昔々、ある処にお爺さんとお婆さんがおりました。お爺さんが山へ柴刈りに行き、怪しい穴に柴を詰め込んだところ、穴から美しい女性が出てきました。お礼にとご馳走を振舞われ、お土産にへそばかりいじる「ひょうとく」という名の子どもを貰い受けました。家へ帰ってもへそばかりいじっているので、火箸でへそをつついてみると金の小粒が出てきたという。お爺さんとお婆さんは、大金持ちになりましたとさ。ごんぼのは(=めでたしめでたし)、で終わればよかったのですがその続きがあります。<br />欲深なおばあさんは、もっと出そうとしてへそを強く突いたため、その子どもは死んでしまいました。悲しみに暮れるおじいさんの夢の中にその子どもが現われ、「俺に似た顔をつくって竈の柱に掛ければ、この家は繁栄する」と言いました。以来、東北では竈の近くに醜い面を祀るようになりました。その面のことを「ひょうとく」と言い、いつの頃からか「ひょっとこ」と呼ばれるようになったそうです。

    ひょうとく
    東北地方の竈(かまどの)神とされ、一般的には「ひょっとこ」と呼ばれます。
    昔々、ある処にお爺さんとお婆さんがおりました。お爺さんが山へ柴刈りに行き、怪しい穴に柴を詰め込んだところ、穴から美しい女性が出てきました。お礼にとご馳走を振舞われ、お土産にへそばかりいじる「ひょうとく」という名の子どもを貰い受けました。家へ帰ってもへそばかりいじっているので、火箸でへそをつついてみると金の小粒が出てきたという。お爺さんとお婆さんは、大金持ちになりましたとさ。ごんぼのは(=めでたしめでたし)、で終わればよかったのですがその続きがあります。
    欲深なおばあさんは、もっと出そうとしてへそを強く突いたため、その子どもは死んでしまいました。悲しみに暮れるおじいさんの夢の中にその子どもが現われ、「俺に似た顔をつくって竈の柱に掛ければ、この家は繁栄する」と言いました。以来、東北では竈の近くに醜い面を祀るようになりました。その面のことを「ひょうとく」と言い、いつの頃からか「ひょっとこ」と呼ばれるようになったそうです。

  • 影絵<br />目玉おやじのお正月バージョンです。<br />目玉おやじが、鏡餅の橙に化けているのが笑えます。

    影絵
    目玉おやじのお正月バージョンです。
    目玉おやじが、鏡餅の橙に化けているのが笑えます。

  • 砂かけ屋<br />妖怪たちの休憩所というキャッチフレーズの「砂かけ屋」は、立ち入ることはできません。<br />日中は何の変哲もない古めかしい屋敷としてその存在もままならないのですが、夜は障子に怪しげな影絵が映しだされ、胡乱な空気を漂わせます。

    砂かけ屋
    妖怪たちの休憩所というキャッチフレーズの「砂かけ屋」は、立ち入ることはできません。
    日中は何の変哲もない古めかしい屋敷としてその存在もままならないのですが、夜は障子に怪しげな影絵が映しだされ、胡乱な空気を漂わせます。

  • 妖怪饅頭総本店<br />左側のファサードに描かれた不気味な黒い柳の絵が目印です。<br />重厚な扉の上には「妖怪饅頭総本店」の名があります。<br />元銀行だった建物をリノベーションした店舗だそうですので、店内も一軒の価値がありそうです。

    妖怪饅頭総本店
    左側のファサードに描かれた不気味な黒い柳の絵が目印です。
    重厚な扉の上には「妖怪饅頭総本店」の名があります。
    元銀行だった建物をリノベーションした店舗だそうですので、店内も一軒の価値がありそうです。

  • ライティングも派手すぎず控え目で、おどろおどろしい妖怪の街に相応しい雰囲気を醸しています。

    ライティングも派手すぎず控え目で、おどろおどろしい妖怪の街に相応しい雰囲気を醸しています。

  • 水木しげる記念館<br />記念館の前庭には撮影スポットが満載です。<br />「鬼太郎誕生」や「のんのんばあとオレ」のブロンズ像などがあります。しかし、記念館前の魅力は夜のライトアップです。大木は日没と共に妖艶にライトアップされ、赤や青、紫へと変化します。さらに現在「踊るねずみ男」と「踊る水木先生」の影絵が投影されており、日没から22時まで愉しめます。

    水木しげる記念館
    記念館の前庭には撮影スポットが満載です。
    「鬼太郎誕生」や「のんのんばあとオレ」のブロンズ像などがあります。しかし、記念館前の魅力は夜のライトアップです。大木は日没と共に妖艶にライトアップされ、赤や青、紫へと変化します。さらに現在「踊るねずみ男」と「踊る水木先生」の影絵が投影されており、日没から22時まで愉しめます。

  • 水木しげる記念館<br />『水木しげるの古代出雲』が刊行された2012年は、古事記編纂1300年の節目に当たる年でした。<br />1984年に出雲「荒神谷遺跡」より、銅剣・銅矛・銅鐸が発見されました。その報を知った水木先生は「大和朝廷より前に、出雲王朝が存在したに違いない」と興奮し、詳しく調べられたそうです。事実、遺跡発見までは、出雲は神話の世界として歴史から抹殺されていたのです。『古事記』や『出雲風土記』などの神話や史実を交え、独自の出雲観を水木ワールドとして描き上げたのが『水木しげるの古代出雲』、つまり大国主神の視点で出雲の盛衰を描いた漫画です。発掘調査の成果なども取り上げ、先生なりの考察が展開されています。天地創生から大国主神の試練~国譲りなど、美談で装飾された『記紀』神話の真実を知らされ、目から鱗の思いでした。古代出雲族が天孫族に「国譲り」したというのは、『記紀』神話に記されたようなキレイ事ではなく、出雲とヤマトが争った結末と考える方が自然です。

    水木しげる記念館
    『水木しげるの古代出雲』が刊行された2012年は、古事記編纂1300年の節目に当たる年でした。
    1984年に出雲「荒神谷遺跡」より、銅剣・銅矛・銅鐸が発見されました。その報を知った水木先生は「大和朝廷より前に、出雲王朝が存在したに違いない」と興奮し、詳しく調べられたそうです。事実、遺跡発見までは、出雲は神話の世界として歴史から抹殺されていたのです。 『古事記』や『出雲風土記』などの神話や史実を交え、独自の出雲観を水木ワールドとして描き上げたのが『水木しげるの古代出雲』、つまり大国主神の視点で出雲の盛衰を描いた漫画です。発掘調査の成果なども取り上げ、先生なりの考察が展開されています。 天地創生から大国主神の試練~国譲りなど、美談で装飾された『記紀』神話の真実を知らされ、目から鱗の思いでした。古代出雲族が天孫族に「国譲り」したというのは、『記紀』神話に記されたようなキレイ事ではなく、出雲とヤマトが争った結末と考える方が自然です。

  • 水木しげる記念館<br />水木しげる記念館は、水木先生の足跡を紹介する市の施設です。2003年、先生の81歳の誕生日(3月8日)に開館しました。<br />ライトアップ中は、22時までは入口まで自由に立ち入ることができます。 <br />記念館のHPです。<br />http://mizuki.sakaiminato.net/

    水木しげる記念館
    水木しげる記念館は、水木先生の足跡を紹介する市の施設です。2003年、先生の81歳の誕生日(3月8日)に開館しました。
    ライトアップ中は、22時までは入口まで自由に立ち入ることができます。
    記念館のHPです。
    http://mizuki.sakaiminato.net/

  • 水木しげる記念館<br />こうしたカラーバリエーションがあります。

    水木しげる記念館
    こうしたカラーバリエーションがあります。

  • 水木しげる記念館 鬼太郎(赤ん坊)とお父さん<br />『墓場鬼太郎』の名場面を再現しています。生まれたばかりの鬼太郎を目玉おやじが安全な場所へ導いているシーンです。<br />鬼太郎の両親は幽霊族の最後の生き残りで、鬼太郎がお腹の中にいる時に母親は死んでしまいました。しかし、墓場に埋められた母親から生まれた鬼太郎は、自力ではい出してきました。父親も病気で死にましたが、我が子の行く末を心配するあまり、自らの魂を死体の左目に乗り移らせて蘇生し、鬼太郎を見守っています。<br />因みに、背後の影絵は「踊るねずみ男」です。

    水木しげる記念館 鬼太郎(赤ん坊)とお父さん
    『墓場鬼太郎』の名場面を再現しています。生まれたばかりの鬼太郎を目玉おやじが安全な場所へ導いているシーンです。
    鬼太郎の両親は幽霊族の最後の生き残りで、鬼太郎がお腹の中にいる時に母親は死んでしまいました。しかし、墓場に埋められた母親から生まれた鬼太郎は、自力ではい出してきました。父親も病気で死にましたが、我が子の行く末を心配するあまり、自らの魂を死体の左目に乗り移らせて蘇生し、鬼太郎を見守っています。
    因みに、背後の影絵は「踊るねずみ男」です。

  • 水木しげる記念館 のんのんばあとオレ<br />水木少年を妖怪の世界に誘った「のんのんばあ」が、水木少年に妖怪の話をする光景が表現されています。<br /> のんのんばあとは、境港の方言で信心深いおばあさんという意味です。妖怪の知識が豊富な近所の「のんのんばあ」は、幼少期の水木しげる氏に多大な影響を与えた人物です。この人なしでは水木先生は語れません。妖怪やお化け、地獄の話を日常の中で教え、水木漫画の原点ともいえる人物です。<br />『のんのんばあとオレ』シリーズは、水木先生の少年時代がベースとなっている漫画です。彼女は水木少年の家にお手伝いに来ていた、のんのんさん(仏さまの児童語)を拝むおばあさんです。彼女がお化けをはじめ古くからの信仰、生死についてなどを水木少年に語って聞かせるというストーリーです。

    水木しげる記念館 のんのんばあとオレ
    水木少年を妖怪の世界に誘った「のんのんばあ」が、水木少年に妖怪の話をする光景が表現されています。
    のんのんばあとは、境港の方言で信心深いおばあさんという意味です。妖怪の知識が豊富な近所の「のんのんばあ」は、幼少期の水木しげる氏に多大な影響を与えた人物です。この人なしでは水木先生は語れません。妖怪やお化け、地獄の話を日常の中で教え、水木漫画の原点ともいえる人物です。
    『のんのんばあとオレ』シリーズは、水木先生の少年時代がベースとなっている漫画です。彼女は水木少年の家にお手伝いに来ていた、のんのんさん(仏さまの児童語)を拝むおばあさんです。彼女がお化けをはじめ古くからの信仰、生死についてなどを水木少年に語って聞かせるというストーリーです。

  • 網切り<br />マップには載せられていませんが、「倉ほっこ」の先にあります。<br />鳥山石燕の妖怪画集『画図百鬼夜行』にも描かれており、サソリやアメリカザリガニに似た姿をし、蚊帳や洗濯物、漁網などを両手の先に付いたハサミで切り裂く妖怪です。石燕が人間の髪を切る妖怪「髪切り」を参考に描いたとも考えられています。心当たりがないのに不自然にスパッと切れている時は、このあみきりの仕業とされます。<br />山田野理夫著『東北怪談の旅』には、山形県庄内地方に伝わる話として、「網切り」が魚網を切り裂くことが続いたため、ある者が網を家に隠したところ、夜に虫除けのために部屋に吊っておいた蚊帳を「網切に」切り裂かれ、全身を蚊に刺されたと記されています。

    網切り
    マップには載せられていませんが、「倉ほっこ」の先にあります。
    鳥山石燕の妖怪画集『画図百鬼夜行』にも描かれており、サソリやアメリカザリガニに似た姿をし、蚊帳や洗濯物、漁網などを両手の先に付いたハサミで切り裂く妖怪です。石燕が人間の髪を切る妖怪「髪切り」を参考に描いたとも考えられています。心当たりがないのに不自然にスパッと切れている時は、このあみきりの仕業とされます。
    山田野理夫著『東北怪談の旅』には、山形県庄内地方に伝わる話として、「網切り」が魚網を切り裂くことが続いたため、ある者が網を家に隠したところ、夜に虫除けのために部屋に吊っておいた蚊帳を「網切に」切り裂かれ、全身を蚊に刺されたと記されています。

  • 公共桝ふた<br />沿道や水木しげる記念館の敷地内には、公共桝ふた(直径20cm、塩化ビニル製)7種類が74箇所にあります。<br />因みに、車道には、マンホールふた(直径60cm、鋳鉄製)1種類(ペイント無し)が13箇所にありますが、車両が通るので写真撮影は控えた方が無難です。<br />2012年、鳥取県警境港署は、コレクション目的で「水木しげるロード」の下水道のマンホールふたを盗んでいた男を窃盗容疑で逮捕しています。京都市中京区の会社員がゲゲゲの鬼太郎に登場する妖怪を掘ったプラスチック製のマンホールのふたを7つ盗んだようです。防犯カメラの映像に「京都ナンバー」の車が映っているなどのことから逮捕に至ったようです。<br />悪事を働けば、その報いとして恐ろしい妖怪たちの洗礼を受けるのは必至です。<br />写真ならいくら撮っても大丈夫ですよ!<br />設置場所については、境港市のHPに紹介されています。<br />https://www.city.sakaiminato.lg.jp/upload/user/00103790-TxZlmt.pdf

    公共桝ふた
    沿道や水木しげる記念館の敷地内には、公共桝ふた(直径20cm、塩化ビニル製)7種類が74箇所にあります。
    因みに、車道には、マンホールふた(直径60cm、鋳鉄製)1種類(ペイント無し)が13箇所にありますが、車両が通るので写真撮影は控えた方が無難です。
    2012年、鳥取県警境港署は、コレクション目的で「水木しげるロード」の下水道のマンホールふたを盗んでいた男を窃盗容疑で逮捕しています。京都市中京区の会社員がゲゲゲの鬼太郎に登場する妖怪を掘ったプラスチック製のマンホールのふたを7つ盗んだようです。防犯カメラの映像に「京都ナンバー」の車が映っているなどのことから逮捕に至ったようです。
    悪事を働けば、その報いとして恐ろしい妖怪たちの洗礼を受けるのは必至です。
    写真ならいくら撮っても大丈夫ですよ!
    設置場所については、境港市のHPに紹介されています。
    https://www.city.sakaiminato.lg.jp/upload/user/00103790-TxZlmt.pdf

  • 影絵 松の精霊<br />左上は、松の精霊です。一般的には、二龍松(にりゅうのまつ)と言われますが、水木先生は「松の精霊」として紹介されています。<br />石川鴻斎『夜窓鬼談』によると、三河国にある長興寺に伝承されています。 <br />長興寺の門前に生えていた「二龍松」と呼ばれる一対の松の木が2人の童子に姿を変え、住職に硯と紙を求めた。住職が童子たちに硯と紙を与えると童子たちは大層喜び、漢詩とおぼしき文章を走り書きで紙に記し「これでこの寺に災いが降りかかることは無いだろう」と言って再び、松の木に戻った。残された書き付けは寺に安置され、長らく人々の崇敬を集めた。 <br /><br />この続きは、萬福笑來 山陽・山陰紀行⑤出雲日御碕灯台でお届けします。

    影絵 松の精霊
    左上は、松の精霊です。一般的には、二龍松(にりゅうのまつ)と言われますが、水木先生は「松の精霊」として紹介されています。
    石川鴻斎『夜窓鬼談』によると、三河国にある長興寺に伝承されています。
    長興寺の門前に生えていた「二龍松」と呼ばれる一対の松の木が2人の童子に姿を変え、住職に硯と紙を求めた。住職が童子たちに硯と紙を与えると童子たちは大層喜び、漢詩とおぼしき文章を走り書きで紙に記し「これでこの寺に災いが降りかかることは無いだろう」と言って再び、松の木に戻った。残された書き付けは寺に安置され、長らく人々の崇敬を集めた。

    この続きは、萬福笑來 山陽・山陰紀行⑤出雲日御碕灯台でお届けします。

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