2005/12/24 - 2005/12/31
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スタリモストさん
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年明け早々台湾に出かけた2005年は、夏にスリランカにも行き、年末にはタイの北部を回った。
海外旅行のスキルがある程度付いてきて、渡航先では移動の手段も宿も、すべて飛び込みでもなんとかなることを体得していた。
非日常の旅の空のもと、普段はしないことをしたり、異文化と接することが無上の喜びとなった。
→■1日目・・・関空→バンコク
→■2日目・・・バンコク→チェンマイ→チェンライ
→■3日目・・・「アカ族・カレン族、メーサロン、ドイ・トゥン・パレス」へ
以下続編
■4日目・・・チェンライ→チェーンセン→メーサイ・タチレク→チェンライ
■5日目・・・チェンライ→チェンマイ
■6日目・・・チェンマイ→バンコク
■7日目・・・ワットポー、タイ式マッサージ、ショッピング
■8日目・・・バンコク→関空
※航空券=77600円(関空・バンコク往復/バンコク・チェンマイ往復)・滞在費2人で6万円
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■1日目(12/24)
関空18:45発・JL727便で、バンコク・スワンナプーム空港に着いたのは、22:55だった。5万円を空港で両替しておいた。レートは1円が0.3435バーツ(以下B)で17175Bが手元に戻ってきた。※1B=3円
バンコクからチェンマイに向かうのだけど、フライトは翌日の早朝だ。
この旅行を思い立ったのは、ほとんど直前と言ってもよい時期で、12/24発のバンコク行きはフルが多く、チェンマイへのフライトと抱き合わせることで、バンコク行きチケットが購入できた。
フライトまで6時間程あったので、近くのホテルや、空港のディルームの利用も検討したが、結局、空港のベンチで夜を明かすことにした。
国際線ターミナル1から長い連絡通路を歩き、国内線ターミナルに移動した。国内線サイドにも何軒か店が開いていることを期待していたが、夜も11時を過ぎると皆無だったし、航空会社のチェックインカウンター近くの待合いコーナーのベンチも少ない。一端国際線に戻ろうかとも考えたが、ベンチ4つを占有して横になることにした。
しかしこのベンチ、尻の形にあわせてウェーブがあるプラスチック製で、しかも間が10㎝程開いているものだがら、熟睡モードになかなか入らず、壁際に新聞を敷いて横になった。まわりを見ると、タイ人、欧米の若者が雑魚寝をしている。こういう状況だとなんら抵抗なく通路に寝られるものだ。
ターミナルは、がんがんに冷房をきかせているので、冬の日本から常夏のタイに来ているのにもかかわらず、着ていたフリースが脱げなかった。 -
■2日目(12/25)
TG100は定刻にフライトし、チェンマイに7:35に着いた。 -
今日の目的地はチェンライ。バンコクからチェンライまで飛んでも良かったのけれど、この航路の便数は少なく、しかもチケットは決して安くはなかったので、チェンマイからバスで向かうことにした。
空港から、タクシー(80B)でアーケードバスターミナルに向かった。ドライバーは、ターミナルを一周してくれて、「あの黄色いバスがチェンライ行きのバスだ」と教えてくれた。
※バスターミナルの売店 -
早速チケット(158B)を購入したが、なんとこのバス、発車直前だった。タイミングの良さに嬉しくなる。不思議にこの旅では「タイミングの良さ」を何度も体験することになった。
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バスに乗り込んで数分後の8:20出発。40席は満席だった。
女性車掌が挨拶をしたあと、お茶やお菓子、おしぼりのサービスをしてくれた。運転席と客席の間にドアが取り付けてあるので、電車の中にいるようだ。 -
走行中の3時間半、バッチリ熟睡して元気回復し、12時前にチェンライのバスターミナルに到着した。曇天の空で、Tシャツ一枚では肌寒い。長袖シャツや上着は必需品だ。
「歩き方」を開き、地図を見て、お目当ての「tourist inn G.H」の位置を確認しようとしたが、なかなか理解が出来ない。磁石で地図の方向は正確に保持したつもりだが・・・。何人か通行人に尋ねながら、目印になるワット・チェットヨート寺院が見えた時はほっとした。
「tourist inn G.H」は日本人の大久保さんが経営しているゲストハウスで、ツイン一泊250Bはとてもリーズナブルだ。湯量豊富なホットシャワー・トイレが付いている。市内の地図をもらい、チェンライのおおよその概略を教えてもらった。 -
ランチはワット・チェットヨートの斜め前の食堂でとった。タイ語は全く出来ないし、英語も通じないので、他のお客が食べている席まで行き、皿を指さして、鶏の手羽焼き・肉のスープ・野菜炒め、そして餅米・ミネラルウォーターなどを注文した。どれも違和感なく美味しかった。あわせて80Bで、リーズナブルだ。
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地元NGOが設立した「山岳民族博物館」(50B)に入った。
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建物の3階部分が博物館となっており、チェンライの6つの山岳民族(アカ、リス、モン、カレン、ムス、ヤオ族)の服飾や生活用具を展示していた。山岳民族について日本語で解説をしてくれるビデオも流していた。
1階のレストラン「キャベツ&コンドーム」はバンコクの有名社会活動家が開業した店で、博物館の入場料にはここでのコーヒー代が含まれている。キャベツは換金作物作付け推進、コンドームはエイズ撲滅をめざす旗印と言うことだった。 -
市内を歩いた。そこかしこにランナー様式の寺院が建つ。
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三つ頭を持つナーガが両脇に・・。
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「布袋」?・・中国仏教の影響?・・それにしても立派な体躯!!。
キリスト教教会ではクリスマスのミサの最中だった。異国の地で迎える初めてのクリスマスだ。 -
時計台近くに広がる市場
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様々な食材を見かけた。
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民芸品や土産を商う店が所狭しと並ぶナイトバザールに出かけた。バスターミナル周辺に広がる観光客用のエリアだ。
特設ステージでは、(おそらく)ニューハーフショウが・・ -
オープーエアのフードコートでは、揚げ物・焼き物・鍋物・中華・日本食・タイ料理と、バリエーションに富んだ店が軒を連ねていた。
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一品10Bぐらいからの価格設定だから、アレもコレもと手が伸びた。
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魚のフライの店の看板を見ると、「SHISHAMO」の表示が・・。
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guesthouseに置いてあった旅の情報ノート・・この界隈の体験記が詳しく綴られていた。
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ルーマニア「マラムレシュ地方」のレポートもあった。この書き込みに触発されたこともあり、翌年2006年に、ルーマニアのこの地方含め、ハンガリーとポーランドも一緒に回った。
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■3日目(12/26)
今日は、「JTRAVEL SERVICE」のツアーで、タイ・ミャンマーの国境近くの民族村やメーサロンをめぐる。旅行に出かける前に、この会社のHPをチェックしていて、ツアーを利用する際は、日本人女性が経営していることもあって、有力候補にしていた。
昨日、オフィスのガラス戸に貼られていた「明日決行、山岳部族ツアー」を見て、希望していた方面が合致したので、参加の手続きを済ませておいた。
料金は、1650B。入村料・入場料・ガイド料・保険料・昼食代が含まれている。
そのコースは・・①ヤオ族の村→②カレン族の村→③台湾式茶芸館で茶の試飲→④メーサロン→⑤茶畑→⑥中華のランチ→「Doi Tung Palace(ドーイ トゥン パレス)」(皇太后の離宮・フラワーガーデン)となっていた。
G.Hに8:30迎えの車が来た。
同行するのは、中年のオランダ人男性と若いタイ人男性、スェーデン人の母と娘、日本人夫婦、そして私たち・・の計8人。今日は雨。Jトラベルで傘を借りたが、12月の雨は珍しいようだ。 -
ヤオ族の村も雨に煙っていた。
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政府が、山岳民族の生活安定をはかるために、山奥からこの地に居住地を移し、観光村として整備した。
同行のタイ人の青年がオレンジを一袋買い求め、ここを去る時に小さな子どもにプレゼントしていた。ドライバーが車の後ろから、寄付するため持ってきていた大量の古着を降ろしていた。 -
動物のしっぽのような襟巻き状の袖がついた上着に、藍染めのターバンが、ヤオ族の女性たちの民族衣装の特徴だ。
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次に向かったのはいわゆる首長族のカレン族の集落だ。入村手続きをするオフィスに止まった。
ツアー代に入村料は含まれていたが入村するのには、300B必要だ。 -
そこから再び狭い道を下りきると集落が現れ、金属のリングを巻き、首を長くした女性が住む一画に至った。
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女性たちはそれぞれが営む土産屋に座って、笑顔でカメラに収まってくれるので、何点か買った後、撮らせてもらったが・・・。民族が伝承してきた習俗、それも特異な体の変形が売り物となると・・・カメラを向けることに、いささか後ろめたさを感じた。
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車がだんだん高地(標高1000m)に上がっていくにつれ、霧が深くなっていった。このあたりは茶が特産品となっている。
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茶芸館に寄って試飲した。対応した女性は、飾らない素のママの人で、テキパキと茶を入れてくれた。やはり極上の烏龍茶は香り高く甘みもあって美味しかった。
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お茶のあてにドライフルーツの他、「竹虫」の揚げ物もあった。台北で食べた時と同じく美味しかったけれど、やはりこの姿はグロテスクだなあ・・。
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メーサロンに着いた。
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アカ族の人たちが土産屋を出していた。
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このあたりには中国人が住んでいる。毛沢東に追われた蒋介石率いる国民党軍の98師団がこの地にとどまった経緯がある。
梅が咲いていた。桜も近々開花するという。 段将軍のお墓に立ち寄ったあと、中華料理のレストランでランチ。ツアー参加の8人が円卓につき、大皿から取り分けて頂く。スープも鶏肉炒め、野菜炒めも美味しい。 -
アップダウンをくりかえす山の中の道を1時間ほど行くと、『ドイ・トゥン・パレス』が現れた。皇太后の離宮とフラワーガーデンがある。ここについてはこれっぽっちも予備知識がなく、あまり期待してはいなかったのだが、こここそツアーのメインと言っていいほどの価値があった。
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フラワーガーデンの美しさには言葉がなかった。これほど整備され、これほど生き生きと花たちが咲き誇る場所は見たことがない。金魚草がルピナスのようにあでやかに咲き、蘭の種類も数知れない。すべての花が意志を持ち、花弁を広げることに喜びを感じているような気さえしてくる。
芝生も植栽も池や岩や滝の配置も、素晴らしい。 -
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立派な温室と培養室があり、研究が進められている。
こうした施設がこの辺りに住む山岳民族の雇用を生み出していることも素晴らしいことではないか。 -
皇太后の離宮も見学した。1988年に死去するまで住まわれていて、巨大な木造ロッジ風の建物だった。
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出口辺りに直立不動の青年兵が周辺警備していた。瞬き一つしないが、ガイドが妙なことを言うものだがら、ついほんの少し相好を崩したのだけど、そのホワッとニッコリの表情がとてもよかった。
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一路、チェンライに戻った時は18時を回っていた。
夕食は、GH近くの「Muang thong Restaurant」でとった。中華料理の店で、空き席を見つけるのに苦労したほど繁盛して、注文したエビと野菜の炒め物、ワンタンスープなどはいずれも美味しかった。
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