3日間で香港・マカオ③　世界遺産巡り2日目

2016/07/22 - 2016/07/26

マカオの世界遺産巡り　続編。
7月のマカオですべきじゃない観光。でもした。
世界遺産は近くに固まっているので、主に歩いて移動したのですが、ほんの5分でも、心が折れそうになる蒸し暑さ。
世界遺産巡りは過ごしやすい冬がおすすめです。切実に。

マカオの世界遺産の建物は素晴らしいし、見る価値あります。
セナド広場やカジノ、ショッピングモールは中国本土のお上りさん観光客だらけで正直うんざりするのですが、なぜかその人たちは世界遺産の観光はしていません。いても、少人数のお上品な人々なので問題ありません。

裏路地はマカオ・ローカルの生活が見え、南国らしいのんびりまったりした雰囲気とポルトガル風の街並みが面白かったです。カジノのぎらぎらした感じとは違う素のマカオ。安くておいしそうなお惣菜屋さんや小さな庶民的スウィーツの店をのぞき見して、元気なマカオ老人が公園でフィットネスしているのに感心したり。なんだかのどか～。

エリア 香港(香港)

• 旅行の満足度: 4.5

• 同行者: 友人
• 交通手段: 高速・路線バス タクシー 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

マカオ２日目。朝食は付いていないので、歩道橋を渡って、ローカルなお店に食べに行く。私はお粥を注文。中華粥は良いねえ

友達の頼んだ豬扒包。パンズに豚肉の焼いたものが挟まれたマカオ式バーガー。肉が分厚いのに柔らかく、生姜焼きみたいな味のたれもとってもイケる。香港もだけど、マカオのパンもとても美味しい。

奥に写っている餅みたいなものは私のお粥のおまけ。お腹いっぱいになりすぎるんですけど。

世界遺産巡り2日目スタート。
まずはちょっと遠いマーコッミウ（媽閣廟）までタクシー移動。海の神様「媽祖」を祀ったお寺。儒教、道教、仏教、民間信仰ごちゃ混ぜのいいとこ取り。ともかくここにお詣りしとけばOKなお寺です。海沿いのさわやかな場所に立ち、気持ちがいい場所でした。

風鈴みたいなお供え。

寄ってみると願い事が書いてありました。

中華圏でよくみるグルグル線香もあり。

岩を祀るのは民間信仰かしら？

竹林もあり、暑さを忘れるさわやかさ。

ここから徒歩で観光。7月のマカオは日差しと蒸し暑さが半端ない！
だから歩いて観光してる人なんてめったにいない。昨日のセナド広場の人混みが嘘のような静まりかえった街並み。暑いせいか、もしくは興味がないのか、マカオに死ぬほどいる中国本土人観光客は、ここにはいない。落ち着いてていいけどね。

路上のタイルの芸が細かい。

Quartel dos Mouros　港務局大楼
1874年にインドのゴアから派遣されたムーア人連隊の宿舎として作られた建物。ポルトガル式とムガール様式が融合した建築

この回廊だけ見ることができます。

インドっぽい。
素敵な場所なのに、訪れていたのは私達とハイソな感じの中国人カップル1組のみ。

リラウ広場。
かつてのポルトガル人居住区の一つにある広場。ヨーロッパの広場のような雰囲気も残しています

Casa de Mandarim 鄭家大屋　マンダリンハウス

ここは観光客いました

19世紀の思想家一族の家。4000㎡の敷地に数件の家が建つ。
中国様式と西洋様式の調和した空間。

中庭は南欧的ですね

建物もこちらから見ると南欧スタイルで

こちらから見ると広東スタイルで。

薔薇の窓はヨーロッパテイストだし、

こっちは風水のイメージのファザードになっている

見ていて飽きないフォトジェニックなお屋敷です

さらに歩いて次の場所。

聖ローレンス教会

16世紀に作られたマカオ最古の教会の一つ。聖ローレンスは海の神様。マーコッミウとの共通点があるのが面白い。ポルトガル人にとってもマカオ人にとっても航海の安全は大切だったということでしょう。

続いてたくさん階段を登ってたどり着いた場所が、聖ヨゼフ修道院と教会。

イエズス会の修道院だった所。あのフランシスコ・ザビエルゆかりの場所。腕の遺骨が安置されている

天井にはイエズス会のマーク　IHS が入っています

バロック様式で中はヨーロッパそのもの

この祭壇にザビエルが？？　　記憶定かでなくてごめんなさい。
ザビエルの遺骨が届いて以来、マカオの台風被害は減ったと言われているそうで、ザビエルはマカオの守り神になっているそう。

修道院への入り口

ドン・ペドロ5世劇場。
1850年落成の西洋式劇場。

高さ6ｍ　幅3ｍの3つのアーチがイチオシ。ネオクラシック様式だそうです。

現在でもコンサートホールとして使われています

ロバート・ホートン図書館。
香港の実業家ロバート・ホートンが19世紀末に購入した邸宅で遺言により現在は図書館になっている。

こんな素敵な公共図書館なんて羨ましい。

聖オーガスティン広場付近。この通りはポルトガル式の建物が並んでいる。セナド広場までもう少し。

なぜ聖オーガスティン教会正面で写真を撮っていないのか。。。多分これ裏です。

セナド広場に戻ってきました。昨日見学していない民政総署ビル　レアル・セナド　の中を見学したいと思います。

こちらは1784年に作られたマカオ市庁舎で、現在も政府機関の建物として使われています。ポルトガルのタイル「アズレージョ」が美しい！

夏なので蓮が茂りすぎ笑

新古典様式の建物。

窓枠、外灯、全て絵になる

館内には図書館やギャラリーがあります

ちょっと休憩。レアル・セナドの前の通りをまっすぐ行って、昨日行ったレストランソルマーより一つ先の路地を曲がり、ICBCの路地を入った所にある行列の店へ。
マカオで一番、いや世界で一番美味しいエッグタルトの店として有名な　Margaret's Café e Nata　カフェ・エ・ナタ。できたて熱々を買ってみました。お隣にジュース屋さんがあって、私はスイカジュースも購入。

こちらのエッグタルトはマカオ式。玉子感の強い生っぽい柔らかいカスタードで、タルトの生地はパイ生地。すごく濃厚です。

きっと大半の日本人が好きな味なんだと思いますが、生＆半熟玉子がダメな私には苦手な味。一口でギブアップしてお友達に食べてもらいました。私はクッキー生地でプリンみたいな香港式エッグタルトがいいです！！

友達は2コ食べたのでランチ代わりでお腹いっぱいになったんですが、私は空腹。どうしようかなと思っていたら、目の前に混雑した飯店が！　この店はきっと美味しい！　直感で入店しました。

「陳光記飯店」。ワンタンと焼味飯を注文。外国語なんて通じない店なので周りの人のを見て指さし注文。この店の焼味は本当に美味しかったです！！！いつかマカオに行ったらまた食べたい。

元気が出たので、観光の続き。

聖アントニオ教会。婚姻の神である聖アントニオを祀っている。

教会の中。

世界遺産巡りの総仕上げは　ギア要塞。
マカオでもっとも高い場所にある。ものすごーーーく急な坂の上にあります。反対側にロープウェイがあったらしいのですが、タクシーが連れて行ってくれた場所は坂の下のホテル前。健脚なマカオの老人たちがトレーニング代わりに登っている！！負けてられないので登りました。「坂があったら登る」が長寿の国マカオ老人たちの常識らしい。

登り切ったら広場があります。太極拳みたいな謎の踊りをしているご長寿グループもいました笑

眺めは最高です。天気だって眩しすぎる程、最高でしょ

この灯台は中は近代的に直されています。

砲台があるのもお約束。

よく頑張ったなあ、世界遺産クリアです！！

ところが帰るのがまた大変。ギア要塞は中心地から離れた場所にあり、タクシーがつかまらないのです。バス停に行ってみてもなぜか全く来ない。仕方なく少し歩いて移動。もう疲れた･･･
その後やっとつかまえたタクシーは乗車拒否。えーーーと思っていたら、その次に同じタクシーに話しかけた中国人ファミリーが「拒否するな！」と激怒。彼らはうちらが困っているのも見ていたようで（何しろお互い10分くらい同じことをしていた）、次にやってきたタクシーを止めてくれました。迫力がすごかったので私達もタクシーに乗れました笑。良かった。多謝。

さあ、冷房の効いた涼しい世界へ行こう。

そう思って行ったのは、ザ・ヴェネツィアン・マカオのショッピングモール。
ヴェネツィアというよりお台場みたい･･･ヴィーナスフォートでしょ、これ。

ゴンドラもあるんだけどさ、室内だからなんか変。

ディズニーシーの方が本格的かなあ。
大人128MOP　子ども　98MOP。

世界遺産で本物の建物を見た後なので偽物感がハンパない。でも世界遺産を観光してる人よりこちらの方が圧倒的に人がいます！！

いろんなお店があるんですが、高級なのはなく、庶民的な店が多い。お上りさんの買い物向き。田舎の人から見たらしゃれてるのかもしれない。

5つ星ホテル巡りが面白いのでおすすめ。ホテル・ヴェネツィアン・マカオやフォーシーズンズへの通路やフロントはびっくり＆あきれるほどのゴージャスさ。泊まりたいような嫌なような。モナコの5つ星のような貴族趣味はなく、成金趣味。行ったことないけどラスベガスはこうなのかな。いや、これは中国的なのかな。なんて考えてしまう

楽しんだので、フードコートでお食事して帰ります

青島ビールとじゃがいもの辛い酢の物。

そして最後も焼味飯。

フードコートは良心的お値段で安心ですよ

お疲れ様でした。

サンズ・マカオまでは無料バスが頻繁に出ているので楽々帰れました。

マカオの旅を終わります！