オーロラ直行便で北欧へ３　アイスホテル編

2018/12/23 - 2018/12/30

極夜の北欧は寂しいです。北極圏ですから。
日中でも雪に覆われた街は薄暗く、観光する場所も限られます。
そんな中で楽しみを見つけるためにはアクティビティに参加が必要です。
その１つ「アイスホテル」が素敵だったので、アイスホテル編でまとめてみました。

エリア キルナ(スウェーデン)

• 旅行の満足度: 4.0

アイスホテルは　キルナから１７Ｋｍ　車で約３０分
ユッカスヤルヴィの村にある世界初の氷のホテルです。

ホテルのレセプション
見学を含め世界中から３万人の人が訪れるそうです。

ホテルのアクティビティで犬ぞりも用意されています。

ホテルの脇を流れるトルネ川から氷を切り出し、ホテルを作ります。
2000トン以上もの氷でできているそうです。

12月から氷を使用して建築され、4月頃には溶けてなくなる「冬季限定」ホテルなのです。

1989年に初めて登場した「アイスホテル」ですが、日本から氷の彫刻家を招いて構想を練ったそうです。
北海道の雪まつりや氷の彫刻等がお手本だったようです。
日本とご縁があるのですね。

氷でできた「アイスホテル」は２棟
そして、もちろん暖かい木造のホテル棟もあります。

こちらは２０１６年にできた新館　
年間を通じて泊まることができるエリアです。
昨晩、テレビで特集をやっていました。言葉はわからなかったけど…

こちらが４月にはすべて解けてしまう旧館（？）
毎年作りかえられるけど旧館？　これいかに
とにかく、この外で説明を聞いていた時が一番寒かった！

では、旧館から入ってみましょう。
扉はトナカイの毛で覆われていました。
内側から写真を撮りました。
あ～、暖か～い！

中に入ると、いきなりそこは幻想的な世界。
感嘆の声が上がります。

気温は-5度から-8度で維持されているそうです。
しかし、この地は北極圏。
外気温が-30度までにも低下するので、すべてが氷でつくられていても外より遥かに暖かいです。

メインホールです。
ここから両サイドに通路が伸びています。

シャンデリアももちろん氷。影も美しい！

エントランスから右に進むとチャペルがあります。
「アイスチャペル」で結婚式を挙げる人たちが年間３００組もいるそう！

チャペルのシャンデリアも素敵です。
花嫁さんのウエディングドレスは万国共通　もちろん薄い。
一生に一度の晴れ姿　美しさのためには寒さなんてなんのその！
でも参列者はもこもこ厚着だそうですよ。

ではお部屋を見てみましょう。
こちらの棟には「アイスルーム」という部屋があります。
冬の時期に期間限定で作られる雪と氷でできたシンプルなお部屋です。
凝った装飾ではないけれど、氷の世界を十分にお楽しめます。

こちらがベッドになります。
毛皮が敷かれていますが、宿泊者はその上で寝袋にくるまって寝ると言います。
しかも、部屋に入るのは寒すぎるので夜間寝るときだけだとか。
１８：００以降の入室なんだって。

新館に入ります。
入るとすぐに「アイスバー」
カウンター、グラス、椅子、店内すべてが氷で作られています。

ここでカクテルを飲もうと思って来ました。
でも、寒い中で冷たいものは…やめました。

こちらがメニュー
アイスバーの室内ってもっと暖かいと思っていた…残念！

夜になると宿泊者が集まってくるのですね。
素敵な室内です。

でも寒いだろうな～。
トナカイの皮の座布団を敷いていても、下から冷たさが伝わってきます。

アイスバー続く扉を抜け、お部屋の見学へ。
こちら新館のお部屋は「アートスイート365」
デラックススイートもあります。（暖房付のバスルーム(バスタブ付)あり）
世界中から選ばれたデザイナーが趣向をこらしてデザインした、世界で唯一のお部屋です。

「Out of The Box」
箱がいっぱい　崩れてきそう…
閉塞感があって、私は無理…

入口の柱には箱を持った人がいる…こわっ。

「YOU ARE MY TYPE」
部屋の中がＬＯＶＥであふれていました。

「ＯＨ　ＤＥＥＲ」
名の通り「シカ」の部屋
シカに見つめられて眠れる？

「ＴＥＣＫＡＲＡ」
英語ではないので意味がわからない…
でも、シンプルで好きです。

テーブルも椅子も氷でできたスイートルームです。
ここなら泊ってみたいかも。

「ＨＹＤＲＯ　ＳＭＡＣＫ」
クラゲの触手にぴしゃりとたたかれる？
痛そう！

「DANCERS IN THE DARK」
「ダンサーインザダーク」という映画がありました。
女性像はダンサーさん？

「The Drift」
漂っていたものが集まってきたの？

日本人には感覚的に合わないかも…。
宿泊よりも見学で十分満足しました。

外に出るとクリスマスツリーが輝いています。
もう夕方だね。まだ１４：００前ですが。

トルネ川は全面凍結で大氷原のようです。
ここから氷を切り出してホテルを作っています。
明日はこの上を犬ぞりで滑走します。

１４：００　ライトアップが始まりました。
さらに雰囲気が出てきて素敵ですね。

見学は２時間が限界です。
何といってもアイスホテル内にはトイレがありませんからね。
火が恋しい。

素敵な氷の彫刻をたくさん見ました。
満足してアイスホテルを後にします。

アイスホテル見学後、遅い時間のランチです。
アイスホテルのレストランは道路を渡ってすぐのところにあります。
ここに宿泊しても朝食は、ダウンを着てスノーブーツを履いていかないといけないのですね。

レストランは美味で評判だそうです。楽しみ。
オーロラを模したカーテンが天井に張られています。
もちろん夜はオーロラ観賞ができます。

人が多くて大変なランチでした。
だって、この周辺にはレストランが全くないのです。
ゆっくり食事はできないので、アイスホテルを見学するなら午前中がお勧めですね。