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2018年もいよいよ大晦日となった。恒例の月記も、今月は”年記”の意味も含めて記させて頂こうと思う。<br /><br />前日に某鉄道会社のフリー切符を利用して、本年最後の旅を終えたばかりだが、この旅の初日において、私が2018年中にどうしても足を運んでおきたかった施設に行くことが出来た。それが三重県松阪市の元三雲町域にある、松浦武四郎記念館である。<br /><br />2018年は、全国的には明治維新150年で盛り上がっていた印象を受けるが、北海道内では、”北海道”と命名されてから150年という節目の年でもあり、その関連で何かと盛り上がっていたのだが、私個人としては、寧ろ2017年に北海道内179市町村を巡る旅を終えたばかりだったので、世の中的に騒がれるほどには、あまり北海道150年を意識した旅をしていなかったと思う。そういう訳で、この年の最後に、北海道でお世話になっている身である以上、最後にはどうしてもこの方にお会いしておかなければならない、と、年末に訪問することを決めていた。<br /><br />で、記念館の同年の最終営業日が12月28日だったので、その日に現地へと向かったのだが、この日は暖かいイメージの三重にも寒波が押し寄せていて、この記念館は少し交通が不便な場所にあるので、私は松坂駅前で自転車を借りて走って出かけたのだが、丁度、記念館に到着する頃に、霰交じりの雪が降り始めて、これは、松浦氏が、北海道から遥々やって来た私を歓迎、或いは、試練を与えて下さっているのだろう、と、好意的に捉えつつ、念願の記念館内を見学させて頂いた。<br /><br />勿論、これまでにも氏の業績はそれなりに存じていたつもりだったが、やはり、地元の展示は氏がどれだけ素晴らしかったのかをより如実に伝えて下さっていて、また、やはり記念館のスタッフの方々も、氏への思いが強い方ばかりなので、色々な話を伺いながら、改めて氏の偉大さを再認識させて頂いた時間であった。<br /><br /><br />松浦武四郎が何より素晴らしいと思うのは、先住民族のアイヌに対する畏敬から、彼らと寝食を共にしながら、北海道を具に歩いて巡っていることであるし、ある意味、”人付け”をした上での調査、という意味では、現代的な視点からは、本来あるべき文化人類学者の魁的な人物であったのかもしれない、等とも思う訳だ。<br /><br />このサイトを訪れる皆様方は、基本的に旅好きな方ばかりだろうから、敢えてここで言わせて頂くと、やはり現代の旅人は、基本的に歩かなさ過ぎなのだと思う。私は現代の旅人の基準からしたら、比較的歩いている方だとは思うが、それでも、一日歩いて、せいぜい20キロ位のアマちゃんでもある訳で、毎日平気で60~80キロを歩いていたというから、武四郎の脚力には改めて驚かされる。<br /><br />実際に歩いて旅をした中で、彼は大和民族のアイヌに対する暴挙を沢山見聞していきながら、その後の氏は、松前藩や新政府に対して対決姿勢を見せつつ、苦難の人生の旅路も歩んでいく訳なのだが、それ故に、これまでの正規の日本史の中で、彼のことが大々的に語られることはなかった。結局のところ、現代の教科書という文献も、”正しい道”を歩んだ人々のことを中心に綴られる、一種の洗脳書に過ぎない訳で、学ぶ側はそういう胡散臭さを意識しながら、書かれていることをそのまま鵜呑みにして学んでいてはいけない、同じようなことは、自分達に都合の悪いことはさりげなく隠して、民主主義の冒涜ともいえる強行採決を繰り返している、どこかの国の”権力者”達にも言えることなのだろうが…。<br /><br /><br /><br />という訳で、ここまでは松浦武四郎のことをずっと綴らせて頂いたが、結局のところ、私が一番言いたいのは、”現代人、もっと歩けよ”ということである。何をするにもすぐ車でチョロチョロ、そんな生活をしている馬鹿者で溢れているし、全然歩かないし、たいして運動もしない割には、美食三昧の毎日で、世の中的な免罪符で、腹を出したお互いを見つめ合いながら、色々な言い訳をしつつ、より美食への道を歩む人々ばかりなのだ…。<br /><br /><br />武四郎には遠く及ばないけれど、私は現代の”歩く旅人”の視点から一つ言わせて頂くと、大体にして、ひたすら歩いた後に食べる食材なんて、何でも美味しいし、出されるものに対してまずいと思ったことなんてない。だからこそ、私は食べ物に対しての興味は基本的に薄いし、勿論、ネタとしてこうしたサイトで綴ることはあっても、まずい、等と批判することはまずない。”飽食大国”の日本は、沢山の美食家が群雄割拠する中で、沢山の食糧を無駄に廃棄している、”食糧に対する暴力大国”でもあることを、今一度、我々は真剣に考えることだろう…。<br /><br />しかし、資本主義的なルールを食糧に対しても当てはめるならば、実はそうした無駄が経済を回している、という”利益”にもなる訳で、そもそも論として、無駄に高い飲食代を払っている我々には、そうした資本主義的な原罪を感じて生きていかなければ、こうした食糧廃棄の問題が収束する日は、一向に訪れないであろうし、まずみんなが食糧を大切に考えている社会ならば、そもそも飲食店のビジネスというのは成り立たないのである。<br /><br />飲食関連の仕事にもこれまで色々と従事してきたが、そんな中で、毎度、廃棄せざるを得ない食糧達のことを見ていると、悲しい気持ちしか沸いてこないし、こんな生活を続けていると、世の美食家達とは距離をおきたくなる訳だが、そんな彼らの立場からは、別に廃棄された食糧は豚の餌とかにも再活用されている訳だし、いいんじゃね?という反論があることも勿論認識しているし、それも正論だと思う。<br /><br />でも、少なくとも旅人の立場としては、自分のエネルギー源としての食糧が存在すれば、それで良い訳だし、そもそも例えば”うまい”料理を求めて、行列に並ぶところから料理が提供されるまでの時間を待つ、という時間的なロスの方が、私には勿体ないと思えてしまう。その時間があれば、より旅先で沢山の事物に触れる歩き旅をしたい、と思ってしまうから…。<br /><br /><br />何にせよ、ごちゃごちゃ言っていても話がまとまらないので、最後に一言でまとめると、<br /><br />「沢山歩いて、お腹を減らして、空腹に対して必要なだけ食べればそれで良い」<br /><br />ということで、これを世の中の人が実践したおかげで、飲食店や農業が潰れていくならば、それはそれで私は良いと思っているのである。<br /><br /><br /><br />という訳で、今月は松浦武四郎のことを通じて、徒歩旅の重要性を再認識させられた月でもあったので、このような内容で綴らせて頂いたが、一応、年末ということで、月並みの挨拶ではあるけれど、これで締めさせて頂こうと思う。<br /><br /><br />2018年もしょーもない旅行記やクチコミにお付き合い下さった、4トラ業界の皆様方、本当に有難うございました。<br />よいお年をお迎え下さいませ。<br /><br /><br /><br />そして、2019年の年明け以降、これをご覧下さった方に向けては、<br /><br />あけましておめでとうございます。<br />本年も何卒宜しくお願い申し上げます。<br />

2018年12月・雑感8

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2018/12/28 - 2018/12/28

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ケロケロマニア

ケロケロマニアさん

2018年もいよいよ大晦日となった。恒例の月記も、今月は”年記”の意味も含めて記させて頂こうと思う。

前日に某鉄道会社のフリー切符を利用して、本年最後の旅を終えたばかりだが、この旅の初日において、私が2018年中にどうしても足を運んでおきたかった施設に行くことが出来た。それが三重県松阪市の元三雲町域にある、松浦武四郎記念館である。

2018年は、全国的には明治維新150年で盛り上がっていた印象を受けるが、北海道内では、”北海道”と命名されてから150年という節目の年でもあり、その関連で何かと盛り上がっていたのだが、私個人としては、寧ろ2017年に北海道内179市町村を巡る旅を終えたばかりだったので、世の中的に騒がれるほどには、あまり北海道150年を意識した旅をしていなかったと思う。そういう訳で、この年の最後に、北海道でお世話になっている身である以上、最後にはどうしてもこの方にお会いしておかなければならない、と、年末に訪問することを決めていた。

で、記念館の同年の最終営業日が12月28日だったので、その日に現地へと向かったのだが、この日は暖かいイメージの三重にも寒波が押し寄せていて、この記念館は少し交通が不便な場所にあるので、私は松坂駅前で自転車を借りて走って出かけたのだが、丁度、記念館に到着する頃に、霰交じりの雪が降り始めて、これは、松浦氏が、北海道から遥々やって来た私を歓迎、或いは、試練を与えて下さっているのだろう、と、好意的に捉えつつ、念願の記念館内を見学させて頂いた。

勿論、これまでにも氏の業績はそれなりに存じていたつもりだったが、やはり、地元の展示は氏がどれだけ素晴らしかったのかをより如実に伝えて下さっていて、また、やはり記念館のスタッフの方々も、氏への思いが強い方ばかりなので、色々な話を伺いながら、改めて氏の偉大さを再認識させて頂いた時間であった。


松浦武四郎が何より素晴らしいと思うのは、先住民族のアイヌに対する畏敬から、彼らと寝食を共にしながら、北海道を具に歩いて巡っていることであるし、ある意味、”人付け”をした上での調査、という意味では、現代的な視点からは、本来あるべき文化人類学者の魁的な人物であったのかもしれない、等とも思う訳だ。

このサイトを訪れる皆様方は、基本的に旅好きな方ばかりだろうから、敢えてここで言わせて頂くと、やはり現代の旅人は、基本的に歩かなさ過ぎなのだと思う。私は現代の旅人の基準からしたら、比較的歩いている方だとは思うが、それでも、一日歩いて、せいぜい20キロ位のアマちゃんでもある訳で、毎日平気で60~80キロを歩いていたというから、武四郎の脚力には改めて驚かされる。

実際に歩いて旅をした中で、彼は大和民族のアイヌに対する暴挙を沢山見聞していきながら、その後の氏は、松前藩や新政府に対して対決姿勢を見せつつ、苦難の人生の旅路も歩んでいく訳なのだが、それ故に、これまでの正規の日本史の中で、彼のことが大々的に語られることはなかった。結局のところ、現代の教科書という文献も、”正しい道”を歩んだ人々のことを中心に綴られる、一種の洗脳書に過ぎない訳で、学ぶ側はそういう胡散臭さを意識しながら、書かれていることをそのまま鵜呑みにして学んでいてはいけない、同じようなことは、自分達に都合の悪いことはさりげなく隠して、民主主義の冒涜ともいえる強行採決を繰り返している、どこかの国の”権力者”達にも言えることなのだろうが…。



という訳で、ここまでは松浦武四郎のことをずっと綴らせて頂いたが、結局のところ、私が一番言いたいのは、”現代人、もっと歩けよ”ということである。何をするにもすぐ車でチョロチョロ、そんな生活をしている馬鹿者で溢れているし、全然歩かないし、たいして運動もしない割には、美食三昧の毎日で、世の中的な免罪符で、腹を出したお互いを見つめ合いながら、色々な言い訳をしつつ、より美食への道を歩む人々ばかりなのだ…。


武四郎には遠く及ばないけれど、私は現代の”歩く旅人”の視点から一つ言わせて頂くと、大体にして、ひたすら歩いた後に食べる食材なんて、何でも美味しいし、出されるものに対してまずいと思ったことなんてない。だからこそ、私は食べ物に対しての興味は基本的に薄いし、勿論、ネタとしてこうしたサイトで綴ることはあっても、まずい、等と批判することはまずない。”飽食大国”の日本は、沢山の美食家が群雄割拠する中で、沢山の食糧を無駄に廃棄している、”食糧に対する暴力大国”でもあることを、今一度、我々は真剣に考えることだろう…。

しかし、資本主義的なルールを食糧に対しても当てはめるならば、実はそうした無駄が経済を回している、という”利益”にもなる訳で、そもそも論として、無駄に高い飲食代を払っている我々には、そうした資本主義的な原罪を感じて生きていかなければ、こうした食糧廃棄の問題が収束する日は、一向に訪れないであろうし、まずみんなが食糧を大切に考えている社会ならば、そもそも飲食店のビジネスというのは成り立たないのである。

飲食関連の仕事にもこれまで色々と従事してきたが、そんな中で、毎度、廃棄せざるを得ない食糧達のことを見ていると、悲しい気持ちしか沸いてこないし、こんな生活を続けていると、世の美食家達とは距離をおきたくなる訳だが、そんな彼らの立場からは、別に廃棄された食糧は豚の餌とかにも再活用されている訳だし、いいんじゃね?という反論があることも勿論認識しているし、それも正論だと思う。

でも、少なくとも旅人の立場としては、自分のエネルギー源としての食糧が存在すれば、それで良い訳だし、そもそも例えば”うまい”料理を求めて、行列に並ぶところから料理が提供されるまでの時間を待つ、という時間的なロスの方が、私には勿体ないと思えてしまう。その時間があれば、より旅先で沢山の事物に触れる歩き旅をしたい、と思ってしまうから…。


何にせよ、ごちゃごちゃ言っていても話がまとまらないので、最後に一言でまとめると、

「沢山歩いて、お腹を減らして、空腹に対して必要なだけ食べればそれで良い」

ということで、これを世の中の人が実践したおかげで、飲食店や農業が潰れていくならば、それはそれで私は良いと思っているのである。



という訳で、今月は松浦武四郎のことを通じて、徒歩旅の重要性を再認識させられた月でもあったので、このような内容で綴らせて頂いたが、一応、年末ということで、月並みの挨拶ではあるけれど、これで締めさせて頂こうと思う。


2018年もしょーもない旅行記やクチコミにお付き合い下さった、4トラ業界の皆様方、本当に有難うございました。
よいお年をお迎え下さいませ。



そして、2019年の年明け以降、これをご覧下さった方に向けては、

あけましておめでとうございます。
本年も何卒宜しくお願い申し上げます。

旅行の満足度
5.0
観光
5.0
交通
5.0
同行者
一人旅
一人あたり費用
1万円未満
交通手段
私鉄 徒歩 バイク
旅行の手配内容
個別手配
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