マイナス20度の世界って、どんなんだろうね？極寒の世界を体験したい！ついでに世に言うオーロラってヤツも見てみるべく正月の厳寒期にスゥエーデンはラップランドにオーロラハンティングに行ってきた時のお話です！

極寒の世界ではバナナで釘が打てるんだってばついでにオーロラハントしてこよう！③

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2015/12/31 - 2016/01/04

4位(同エリア27件中)

エリア

アビスコ(スウェーデン)

気温はマイナス16度。
感動で熱くなっていましたが、あたりは冷え込んでいました。

ひー、寒い！
幻想的なオーロラを堪能できた一夜も開けて、ラップランドも3日目になります。
山際のリクスグレンセンから、今日は空港のあるキールナまで戻る予定ですが、その前にユッカスヤルビーのアイスホテルに立ち寄る予定です。

出発してすぐに、昨日車を突っ込んだ場所に明るくなってから行ってみました。

というのも、撮影していた時からトナカイ牧場なのはわかっていたんですが、どんなところか気になっていたんです。

それにしてもこんなにいっぱいいたなんて！
朝になって初めてわかったこともありました。
昨日オーロラが伸びてきていた小屋から、同じようなアングルで朝に撮るとこんな感じです。

トナカイだらけ……
アーランダ空港や観光地で売られてるトナカイの毛皮の元です。寒そうですが、この子達はこの雪の中で大丈夫なんですかね。
相変わらずのアイスバーンですが、車を走らせます。今日も晴れていて、ラポーテンというらしいですが、ラップランドを代表する景色がよく見えます。なんでも凹んだところは氷河が削ったんだそうです。
湖とラポーテンです。
キールナまで戻ったあと、行きすぎるかたちで目的地のアイスホテルのあるユッカスヤルビーに向かいます。
キールナからさらに1時間。アイスホテルのあるユッカスヤルビーに到着します。
さすが観光地。真冬の寒い中にもかかわらず、観光客がたくさん訪問しています。
アイスホテルの入り口の扉です。
こちらはホテルではあるのですが、別に泊まらなくても内部は観光できます。
到着したら、ちょうどガイドツアーがもうすぐ始まるとのことなのです。しばらくホテルの隣のお土産物屋さんで時間を潰して、ガイドツアーに参加することにします。
中は意外とあったかですが、外よりはマシというところ。見た目からまず寒そうです。

ホテルに入ってすぐの広間で、ガイドのお姉さんがアイスホテルについて色々と説明をしてくれます。なんでもユッカスヤルビーの若者が昔、札幌の雪祭りの雪像を見て感動し、自分の故郷にも雪と氷なら腐る程あると一念発起して建築したのがアイスホテルの始まりなんだそうです。
その後，きちんと建築許可を取るようになり，今では中で宿泊することもできるようになったんです～……なんて説明を聞いた後，思い思いの部屋を散策です。
それぞれの部屋には、デザイナーさんがいろんなテーマの雪像や彫像を使った装飾を施しています。
幻想的な氷の世界ですが、だんだん寒くなってきます。
現地の子どもをスナップ。かわいいです！
楽しい時間はあっという間に過ぎて、賑やかな観光地アイスホテルから、キールナへと移動します。
今日はキャンプリパンというオーロラ観測では有名なお宿に泊まる予定です。

国道のバイパスからラウンドアバウトでキールナセントルムに向かいます。

ただここまで晴れてきた天候がどうも嫌な感じになってきました。
フロントでチェックインしたら、お食事どうする？と聞かれて、迷ったのですがレストランを探しに出るよりはるかに楽ということで、キャンプリパンのレストランでいただきます。

お部屋の方は離れのコテージタイプで、部屋のすぐ横に車を停めることができるのが便利です。
敷地の裏っ手は森になっていて、オーロラの観測小屋もある立派なホテルです。周りをザッと見ても、敷地内は灯りが結構ついていて、街の灯りも結構あります。アビスコやリクスグレンセンに比べると、ものすごい明るいのは気になりますが、それ以前に天候が曇っていて、そっちの方が気になります。
なんとか晴れて欲しいものですが……

夕食のメインはラップランド名物のトナカイソテーのコケモモソースと、北極イワナ。
トナカイは好き嫌い別れる感じでしたが、ここで飲んだシイタケマッシュルームのポタージュが、めちゃくちゃ美味しかったので、レストランとしてはこの旅で一番美味しいお食事だった気がします。
雲が出ていてはどうにもならないので、キールナの街を散策です。ホテルに車を置いたまま、街の中心までお散歩してみます。
お庭や窓際に、クリスマスの飾り付けをしているお家が目立ちます。
窓際の作りが日本と違っていて、カーテンが内側にあって窓との間にスペースがある感じです。そこに色んなオーナメントを置いて飾り付けをしているのがかわいく出来ているお家がポチポチと。
そんなに大きな街ではないので、いったんホテルに戻ってきました。昼の間はソリとか借りてお客さんが遊んでいたキャンプリパンのレセプションも今はひっそりとしています。

車を再度出して、キールナのスーパー巡りに出発です。というのも、スウェーデンで最もポピュラーなスーパーのICAは街中に店舗があるのですが、COOPはセントラルに向かうバイパスに近いところに郊外型の店舗があるので、そっちとハシゴをするためには歩きだと少し遠いのです。
ICAの方が美味しかったり、良いものもあるんですが、ことグミに関していうと、COOPも外せません。車があるのは、こういう時に便利です。

天候は相変わらずの曇り空で、買い物から戻っても、むしろ雪が降ってるくらいで、なかなか晴れてくれません。

なんとかキールナのオーロラを見たいと願って、裏の林の方などカメラ抱えてウロウロしたのですが、うーん……
3日目は幸運の女神は微笑んでくれませんでした。

一瞬ちょっと晴れた時に緑の光がカメラに映った気がしたんですが、旦那はなんかの灯りが入ったんじゃ無いかと疑ってます。
実際、キャンプリパンの敷地はかなり明るいですし、真相はよくわかりません。

そんなこんなで北極圏最後の夜は更けていきました。
朝方、昨日の夜山の上で光っていた灯りの方を撮ってみたら、なんかの建物でした。
このピンクのかわいい空とももうお別れかと思うと残念です。
リパン裏の林です。雪が多いです。そしてなんだか今日は寒いです。
チェックアウトして空港に向かおうと車の温度計を見てビックリしました。
ここに来て、憧れのマイナス20度が！
どおりで寒いはずです。
オーロラジャケットのフードは顔を顎の方隠せるのですが、出てるところがピリピリします。

ひゃ～！冷た痛い！

人間マイナス20度くらいなら着込めば元気でいられることがわかりました。盆地のせいか天候でたまたまかわかりませんが、生まれて初めてのマイナス20度体験ができました！
キールナの街を、昼間なんですが夕焼けが照らします。綺麗な夕陽？です。今晩はきっと、この調子ならオーロラも見られるかもしれません、私たちに確認することはできないのは残念ですが。
バイパス沿いの建物にも温度計が。
やっぱりマイナス20度です。
帰りの飛行機です。ピンクの空の中、今日は来た時より空港も寒いです。
空港の温度計の下でマイナス26度の証拠写真もしっかり撮ってきました！
タラップを上がります。
これで北極圏でのオーロラハントの旅も終わりです。
ああ、名残惜しい……
凍てついた大地の上を飛んで、一路ストックホルムです。
実は今回の旅行は、本当はもう一泊する予定でした。直前になって旦那に年明けの仕事が入ってしまい、急遽飛行機の便を変更。
ホテルだけは、キャンセルしたらお金の戻ってこない予約でアーランダ空港の初日と同じラディソンブルスカイシティを予約していたため、キャンセルするくらいなら休憩に使わせてもらおうと、旦那が予約を残していました。
なので帰りのドーハ行きの飛行機が飛ぶまでの６時間ですが、ホテルにチェックインしました。
贅沢といえば贅沢ですけど、むしろ本当はこの後ストックホルムでお皿なんかを探したり出来たはずなのにと、無念さの方が先に立ちます。
実質の滞在が短くなってしまって、なんというか……スウェーデンが足りない！そんな気持ちです。
スカイシティでの気になっていたお寿司屋さんです。普段はあまり海外で和食を食べないのですが、サーモンやエビは北欧からも日本に輸入されていますし、どんなもんかな？と頼んでみました。
味は海外のお寿司にしては悪くなかったです。でも、やっぱり和食を海外で頼むものじゃありませんね。

また、今回はずっとアイスバーンの中、1人で運転してきた旦那が何も自分のものを買ってないので、ご褒美に無理矢理にスウェーデンのアウトドアメーカー、ピークパフォーマンスのセーターをご褒美に買って、お買い物のミッションも一応無事に終わり。

スウェーデンオーロラハントの旅も、楽しく帰ってくることができました！
最後に。書ききれなかったこととして、一応レスキューを考慮して携帯を通じるようにしています。
また、レンタカーは今回に限らずGPSをオプションでつけています。天気予報のサイトとオーロラ予報のサイトはホテルでチェックしていましたが、実際にはそれで行動を変えるというより、基本晴れていればオーロラは出るものと考え、晴れているかどうかを注意して行動していました。

また、計画段階から、できる限り悪天候で動けない場合の時間のマージンを帰りに回して旅行を組み立てています。最終的に旦那の休みがなくなったことで、安全マージンをほぼ使い切った状態で旅立つことになりましたが、旅行計画上は、この後のストックホルム一泊が天候マージンになっていました。実際、全部で5日間北極圏3泊のオーロラツアーは、ギリギリの日程だったと思います。一晩だけでもオーロラが出てくれたのは幸運の賜物です。

オーロラハントのための準備について、僅かでも参考になりましたら幸いです。