2015/12/31 - 2016/01/04
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トゥーバーズさん
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この旅行記のスケジュール
2016/01/01
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車での移動
Kiruna Airport ------ STF Mountain station Abisko
2016/01/02
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車での移動
STF Mountain station Abisko ------ Narvik Norway
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車での移動
Narvik Norway ------ Katterjokk Apartments
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車での移動
Riksgransen ------ Abisco + Aurora hunt
2016/01/03
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車での移動
Riksgransen ------ Jukkasjarvi +ICEHOTEL
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車での移動
Jukkasjarvi ------ Kiruna CampRipan
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この旅行記スケジュールを元に
マイナス20度の世界って、どんなんだろうね?極寒の世界を体験したい!ついでに世に言うオーロラってヤツも見てみるべく正月の厳寒期にスゥエーデンはラップランドにオーロラハンティングに行ってきた時のお話です!
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11時過ぎのフライトまで時間もあるので、スカイシティのお店を見て回ってから、キールナ空港へのフライトです。
キールナに着いたのはお昼の1時。さすがに明るいだろうと思っていたのですが、写真の通り、かろうじて明るいくらい。
飛行機のタラップ降りるところから、はじめての北極圏だとテンション上がります。 -
空港の建物に時計と温度計がついていて、表示が出ています。1時なのにこの暗さ、そして気温は思っているよりは暖かいマイナス5度でした。
とりあえずマイナスでも寒くないことを確認して、キールナ空港に入ります。
小さい空港なので、荷物をピックアップしたら、あっという間にセキュリティエリアを超えられます。
同じ建物の向かって左側、到着と出発ロビーの間にレンタカーオフィスがあるので、車をレンタル。
返却の際にはボックスにキー入れておいてね!と窓口のお姉さんからキーを受け取って、表の駐車場にあるというクルマの方へと向かおうと、建物を出てギョッとすることに。
く、暗い!
まだ2時だというのに、もう夕方感が半端ありません。目的地のアビスコまではおよそ100キロ。
国道とはいえE10は田舎道。雪国の運転は慣れていますが、真っ暗になる前に距離を稼いでおきたいところです。
保温用のケーブルを抜いて、早速エンジンをかけて一路アビスコへ。
途中から案の定周囲は真っ暗闇。晴れていてくれはいますが風が強く、いわゆる地吹雪が起きてライトに照らされる道も時折見えにくいと思える中、慎重に距離を重ねて、なんとか5時頃には無事に今夜の宿、アビスコツーリストステーションに到着です。
このお宿はスウェーデンの国民宿舎STFの一軒で、オーロラスカイステーションという、ロープウェイでのぼっていく施設を持っているとのことで予約したお宿です。
いつも使う予約サイトではなくて、直接サイトでSTF会員になって予約しておきました。
レセプションで受付をし、夕飯のレストランを予約。既に支払ってあるスカイステーションの予約について教えてもらおうと聞いてみたら、なんということでしょう!
レセプションのお姉さん、「今年は風が強くて、ゴンドラが壊れちゃったのよ~」だそうです。
楽しみにしていただけに、ショックも大きかったのですが、なんでもお姉さん曰く、代わりにオーロラのツアーをやるからそれに参加してね!
参加するなら8時にレセプションに集合だけど、どうする?とのこと。
返金してもらうのもめんどくさい話ですし、ツアーに参加することにしました。 -
夕食は北極イワナのソテーとタラのソテーで、ちょっとしょっぱいのが雪国らしい味付けでした。
そうこうするうちに集合時間が来て、裏庭のテントに火が入り、キャンプファイアで沸かしたホットコーヒー片手に参加者思い思いに北の空に向かって三脚立てて、和やかなムードでのオーロラ待ちが始まりました。
ツアーといっても、なんだ裏庭かと思うと、なんかなぁと思わないわけではないですけれど、これはこれでゆったりして楽しいわけで。
寒空の下で、コーヒーおかわり貰ったりしながら、時折ファインダーを覗いたりするうちに時間は過ぎていきます。
程なく、お?なんか北の方が明るい?と北向きの空に変化が出ます。
カメラを覗くとうっすら緑がかっていて、少しオーロラ出ているみたい。ただ、ずっと向こうの北の空がぼうっと光っているだけで、なかなか近づいてきてくれません。 -
随分粘ってみましたが、この日はずっとそんな調子で、常に北の空は緑がかったモヤはかかっているものの、オーロラだ!と驚くようなものではありませんでした。
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北の方が緑なのが気のせいなのか確認する意味で、反対側の空を撮ってみたところ、深いブルーの綺麗な星空。
うわあ……と思わず息を呑みます。緑のモヤがかかってないぶん、透明感のある澄んだ星空です。これはこれで綺麗です。
実際、オーロラは3日もあれば見れるという話もあるけれども、こういうのも含めれば、なんか見えるってということなんだろうな……と思いつつ、アビスコでの最初の観測は終了です。
とりあえず天気予報では明日の天気も悪くなさそうなのが救いです。出発前に、自然のものだから見れないこともあるとは思って覚悟はしていましたが、初日のオーロラスカイステーションの期待が大きかったぶん、登れなかったことで本当にオーロラ見れるのか、不安になります。 -
チェックアウト前に、着いた時には真っ暗だったので明るくなるのを待ってツーリズムステーションの周りを確認してみます。
9時過ぎだというのに、まるで早朝です。 -
今日の日中は、ノルウェーまで足を伸ばす予定で、朝焼けの中車を走らせます。
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トーネ湖は凍っていませんが、途中にある小さい湖は凍りついてました。湖畔を抜けると山道ですが、基本平たいお国柄だけに、アップダウンはキツくないので運転はしやすいです。
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ノルウェーとの国境付近には、風力発電の風車が山の稜線にたくさん建っています。ピンクの空がぼうっと明るくなんとも幻想的です。
国境のゲートを越えて、峠をこえて目指すは海側の港町ナルヴィクです。 -
山を抜けるとフィヨルド沿いに道は走ります。
ここまでくると道もしっかりしていますし、安心感マシマシで。道の印象としては、日本の三陸……45号線からアップダウンを減らした感じの海沿いのグネグネ道。走りにくさでは三陸の方が走りにくい感じです。およそ1時間でナルヴィク近辺まで到着です。
初フィヨルドで、一応車を駐車場に停めて厳寒のなか記念撮影など楽しんで、ちょっと休憩をとって、気合いを入れ直してナルヴィクの街に向かいます。 -
だんだんと街らしくなってきます。
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ナルヴィクの街は、山の裾野にへばりつくみたいに住宅街が広がっていて、一番下の部分に駅や博物館、ショッピングセンターなどがある造りになっているので、山の上の方にかわいいお家が固まって建っています。
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まずは市内観光と、広場に車を停めて、駅の方や戦争博物館のあたりをウロウロ。
広場には、WWⅡでのナルヴィクの戦いの記念として、戦車があります。 -
冬はやってないとのことでしたが、ロープウェイがあるのでそこの乗り場まで上がってみましたが、これは怖かったです。
駐車場そのものが斜めになってますし、脚で確認してみたら氷が張ってツルッツル。
途中の道も坂が急ですし、ちょっと乱暴に扱えばクルッといってもおかしくない感じで、かなり神経使って降りてきました。
街中なのでそんなに見晴らしがいいわけでもないので、冬場は車で街の上の方に上がるのはやめといた方が無難です。
その後は、せっかくノルウェーに来たのでノルウェーのショッピングモールに行ってお買い物。
駅前にもあるとのことだったんですが、街の外れに車でさっと入れるモールがあるというので、ナルヴィクストアセンターの方に向かいます。
ちょうどクリスマスモノの処分セールをやっていて、最近は日本でもポチポチ売られるようになってきたクリスマスツリーに飾る陶器の玉を見つけました。メーカーはノルウェーの陶器メーカー「ポシュグルン」で、お爺ちゃん妖精トムテの柄のカワイイやつです。激安で買うことができました。
ナルヴィクストアセンターには、ノルウェーのファストファッションブランド「days like this」のお店が入っていたり、なかなか楽しめます。
ノルウェーで50店舗を展開する第3のファッションチェーンで、シンプルなお洋服を置いている印象です。もちろん日本未上陸ですね。メイドインチャイナだったりするのでお土産向きとは言えませんが、お手頃プライスで普段使いにいい感じです。 -
ナルヴィクから再び山を越えてスウェーデン側に戻ります。昨日もそうでしたが、お昼を回って3時を過ぎるとどんどん暗くなってきます。
今日の宿泊予定はアビスコより少し手前のリクスグレンセンスキー場近くのお宿で、カッタリヨックアパートメントというお宿です。
今晩は自分たちでオーロラハントするつもりでしたので、ナルヴィク往路から、車を停められるポイントをこまめにマッピングしており、このお宿から、ちょうど湖沿いの平地で距離的には30キロくらいの間、海とは先程通り抜けてきた山が壁になるので雲が少なく、昨日泊まったツーリストステーション付近まで東西に晴れを求めて移動しやすい区間です。また、全行程が一度運転している経験済みの道になるのも心強く、ここに狙いを定めてのウロウロ大作戦です。 -
このカッタリヨックアパートメント。お部屋は2段ベッドが珍しいくらいで、何がどうというわけではないのですが、玄関を隣のCOOPとその上のレストランと共用しています。
そのため一歩も外に出ないでもスーパーでお買い物ができるという、お買い物好きにはたまらないお宿です。
こんな感じで向かって右手がお宿で左手がスーパーになっています。 -
チェックイン後に早速お買い物。お土産のグミやお菓子を買い込みつつ、黒パンなどの食料を買い込んで腹ごしらえ。
時間を気にせずスーパーのショッピング、贅沢な時間です。特にうちの旅行は観光に行かずに暇さえあればスーパーばかりチェックしている気がします。
お湯を沸かしてコーヒーを淹れて、日本から持ってきたサーモスにキープ。暗くなるのを待って、オーロラハンティングに出発です。 -
車で走り始めて、ビョークリーデンをすぎて、気がつけば昨日のツーリストステーションまで戻ってしまったので、折り返してまたリクスグレンセンに戻ります。
ライトに照らされる道もなんの変哲も無い雪道が続き、3度目ともなると飽きてきます。
先に異変に気がついたのは助手席で空を見張っていた嫁の方です。アビスコからトーネ湖畔のカーブの付近です。
「ねえねえ、アレ何か白い光みたいなの出てない?」
窓を指差しながら、旦那を呼びます。運転しながら、ちらっと空を見ても、旦那の方は、正直よくわからず、ハテナマーク。
「きっとアレだよ。ちょっと止めてカメラで確認してよ!」
言われて、角の手前に少し広くなっているところに車を停めます。私たち以外にも車で同じように追っかけている人もいるようで、オーロラが出現すると、E10のロードサイドの駐車出来そうなスペースには、結構路駐がいます。
車の中からモニターを覗くと、空に緑の帯が伸びています!
出てる!オーロラ出てるよ!
なんとも慌ただしい感動の瞬間です。
車を出て、三脚を立てて撮影準備している間にも、オーロラはどんどん大きくなっていきます。 -
道端じゃなくて、もう少しいいポイントをと思って、少しリクスグレンセン側に移動して真っ暗な空き地に車を突っ込みます。
道から少し入ったところに駐車できる広さがあり、向こうに柵がある空間があるので、そこに停車して改めて三脚を構えます。念のためエンジンはかけたままにしておきました。
手袋は撮影の際にはインナーグローブのみにして、重ねてつけているグローブを外して撮影します。
暗いのでシャッタースピードが遅いのがもどかしく感じます。
私たちはインナーグローブはウールを、アウターは防水防風機能のあるものを用意しました。指先、足先はウールインナーで固めておくのがやはり暖かいです。また、気をつけないといけないのは、とにかく濡れないことです。
濡れさえしなければ、長く雪中にいても全然暖かいです。 -
何重にも緑の帯、肉眼には白い光の帯なんですが、頭の上の方までカーテン状に連なって押し寄せてきます。
ただただ感嘆しながら、カメラの設定変えて撮影します。
カメラについてですが、オーロラは夜中の真っ暗な中の光ですので、ケータイくらいの感度だと撮影ができません。カメラにまともに写りません。
そうなると、一眼レフのようなちゃんとしたカメラを用意する必要があるんですが、私たちはカメラについては素人なので、極寒の中、慣れない操作をするリスクを考えて、テクニックのいらない性能の高いカメラとして、コンデジを選択しました。
選んだのはCanonのPowerShot G7 Xです。
レンズやセンサーの性能も十分で、オートの設定に星空モードというのがあるので、モードを切り替えるだけでオーロラ撮影モードにすることができます。
実際には、F値や設定をマニュアルにしての撮影も色々試したのですが、明るくなりすぎても雰囲気が出ず、総じてバランスの良い夜の闇感とオーロラの光の具合がちょうど良く写せたのは星空モードだったかな……と思っています。 -
これはマニュアルモードの1枚です。光った感じはあるんですが、周りが明るくなりすぎています。
もう一つ。大事なツールの話をしておきます。それは三脚についてです。
カメラを準備する際に、三脚も必要になります。
暗い中での撮影ではシャッタースピードが遅いので、三脚で固定しないと写真がブレてしまいます。
私たちも三脚を準備していったのですが、ちょっと失敗していました。三脚が軽いと持ち運びは便利なのですが、風の影響で揺れてしまうのです。揺れのせいで、空の星やオーロラが微妙にボヤけてしまいます。思い出してみれば、プロユースでも使われるメーカーのSLIKのイイヤツはズシッと重く、安いヤツは軽かったっけ……
これに関しては、現地で痛いほど「重い理由」を思い知ることになりました。 -
タイマーをセットして夫婦で記念撮影。
丘の向こうのお家からこっちに向かってオーロラが流れてきます。 -
頭上がどうなっているかというと、こんな感じで、光が波のように押し寄せています。
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なんとか湖畔のオーロラを撮りたくて、また少し移動していったところです。光がトグロ巻いて蠢いています。
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どんどん変化していきます。
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光が強くなって、赤みがかったりもしはじめました。
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待っていたらハート型のオーロラも出ました。
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たどり着いて湖畔で撮った1枚です。
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もう空じゅう全部がオーロラになってきています。
夢中になって撮っていますが、結構な時間になっています。
寒冷地の状況では、カメラのバッテリーが直ぐに減ると聞いていたので、予め電池パックの予備を2つマックスで充電して、結露が出ないようにジップロックに入れて、懐に忍ばせています。
三脚立てていると、すぐに電池が減ってしまうので、バッテリーの準備はしっかりされた方がいいと思います。あと、サーモスは凄いです。ホットコーヒー助かりました。 -
実際はむわーッと登ってくような光なんですが、うまく撮れませんでした。
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2日目は、幸運にも見事なオーロラを見ることができました。北欧のオーロラは美しい緑です。
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この旅行記へのコメント (2)
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- Emi さん 2022/04/20 15:08:00
- はじめまして。
- トゥーバーズさん、こんにちは。
フォローありがとうございます。
スウェーデンに住んでいますが、オーロラはまだ見たことがありません。
一度見てみたいと思っていますが、予定も立てにくく難しいですね。
オーロラの写真、きれいです。
Emi
- トゥーバーズさん からの返信 2022/04/21 00:08:43
- Re: はじめまして。
- Emiさま
コメントありがとうございます。
いつも楽しくEmiさまの旅行記を拝見しておりましたが、勇気を出してフォローさせていただきました。フォローもしていただいてありがとうございます。
スウェーデンが大好きで、ここに乗せていないんですが、最初の旅行時は新婚旅行の旅行先だったんですよ。コロナ禍が落ち着いてきましたし、もう少し様子を見て、また行きたいと日頃思っています。そんな中で、Emiさまの旅行記はいつもほんと楽しみにしています。
ぜひまた時々いらしてください!
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