2008/01/07 - 2008/01/18
1位(同エリア33件中)
ユウジさん
今回の旅はスウェーデンの小さな村アビスコが舞台です。この村はオーロラを見るにはスウェーデン一と言われているだけあって様々な国の人々が集まりました。
オーロラはもちろんの事、他にも犬ぞり、クロスカントリースキー、サウナなど日本では得られない貴重な体験もあり、カルチャーショックでもありました。ストックホルムやノルウェーのナルビクにも立ち寄っています。
(2008年1月7日~1月18日)
1月7日
成田→ウィーン(オーストリア航空)
ウィーン→ストックホルム(オーストリア航空)
宿:夜行列車
1月8日
ストックホルム→ボーデン(veolia,夜行列車)
ボーデン→アビスコ・オストラ(veolia)
宿:Abisko Fjallturer
1月9日
アビスコ・オストラ
宿:Abisko Fjallturer
1月10日
アビスコ・オストラ
宿:Abisko Fjallturer
1月11日
アビスコ・オストラ→ナルビク<ノルウェー>(veolia)
宿:spol1
1月12日
ナルビク→アビスコ・オストラ(veolia)
宿:Abisko Fjallturer
1月13日
アビスコ・オストラ
宿:Abisko Fjallturer
1月14日
アビスコ・オストラ→ボーデン(veolia)
ボーデン→ストックホルム(veolia,夜行列車)
宿:夜行列車
1月15日
ストックホルム
宿:Bed& Breakfast
1月16日
ストックホルム
宿:Bed& Breakfast
1月17日
ストックホルム→ウィーン(オーストリア航空)
ウィーン→成田(オーストリア航空)
1月18日
成田
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 5.0
- ショッピング
- 5.0
- 交通
- 3.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 鉄道
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
1月7日
成田空港からウィーン経由で、夜8時にストックホルムの空港に到着しました。10時発の夜行列車に乗るべく、荷物を受け取り、すぐにアーランダ エクスプレスでストックホルム中央駅へ急ぎます。切符は、SJ(スウェーデン国鉄)のホームページから予約していたので、これまた急ピッチで発券し、何とか夜行列車に乗車。ヒヤヒヤでしたがこれで、オーロラの村アビスコへ向うことができます。我ながらぎりぎりのスケジュールでよくやってるなと思います。 -
1月8日
夜行列車では、相席だったのもありますが、結構騒いでいる人がいたため全然寝れませんでした。眠いですが、何とか、スウェーデン北部の町ボーデンまで来ることができました。ここまで来るとすっかり雪景色、アビスコまではあと少しです。在来線に乗り換えて2時間ほどでアビスコに到着です。
アビスコまでの電車は乗客も少なく静かだったので、夜行列車で寝れなかった分、寝てしまいました。乗り過ごしたら大変ですね。 -
17時頃にアビスコ・オストラ駅に到着しました。宿は、日本で予約した赤い外壁が特徴的なAbisko Fjallturerに泊まります。ドミトリーで、シャワーもあるのですが、基本は宿に泊まっているみんなで一斉にサウナに入ります。サウナは何も着てはいけないのはもちろんですが、色々とルールがあって最初は何とも緊張しました。
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宿には、スウェーデン留学中の日本の方が先に宿泊しており、その方にオーロラの良く見えるスポットに連れていってくれるということでした。
外は-20度ぐらいで寒く、眠かったですが、気合をいれてオーロラを見に行きます。この日は薄曇りであったこともあり、久しぶりに見たオーロラは優しい光でした。
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フィンランドでオーロラを見た時はほとんど曇っていたオーロラは1日しか見ることができなかったので、アビスコに着いた初日からオーロラを見ることが出来たのはラッキーとしか言いようが無いです。さすがスウェーデン一の晴天率をほこるアビスコだ!
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1月9日
アビスコは民家がちらほらある程度の小さな町です。隣駅にあるアビスコツーリストステーションはそれなりに規模がありそうですが、アビスコ・オストラ駅あたりはそんなに観光客もいません。人が発するな光が少ないからこそ、オーロラの微かな光も輝きを失わず地上まで届いてくれます。 -
アビスコにはスーパーマーケットがあります。このスーパーは、町の規模に対してけっこう充実していて、食料品や日常的な雑貨であれば困ることなく調達することができました。
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静かな土地ではありますが、その分、日中に何をするかは悩むところです。ただ、周りを眺めてみれば、贅沢なほどの大自然に囲まれていますので、それを堪能しないわけにはいきません。そこで、宿からはちょっと離れていますが、このあたりでは有名なアビスコ国立公園へ散歩に行くことにしました。宿の主人に、ちょっとした地図を書いてもらいましたが、何とも不安です。とりあえず宿のある集落を抜け、大きな通りまで出て国立公園を目指します。
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国立公園に着いてからは、どこが入口なのか迷うところですが、何となく入口のようなところがありましたので、その先の細い雪道を歩いていきます。これは少し心細いですね。
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はたして道が合っているのか、なおも不安になりますが、ここまで来たなら何かあるところまで行ってやろうと、黙々と歩みを進めます。すると木製の橋がかかっているのが見えました。これは何かあるぞと思い、橋の真ん中から川上を望むと、氷結した川とその両岸に荒々しくも神秘的な渓谷が姿を現しました。目の当たりにした時は思わず息を呑み、時が止まりました。
ゆっくりと渓谷を眺めていたい気持ちですが、そうもしていられないのが、冬の北極圏の宿命です。日照時間が短いため、あたりはどんどん暗くなっていき、急いで帰らないとすぐに帰り道が見えなくなってしまいます。一人で行ったのは、少し危険かもしれないですね。 -
氷結した湖も途中にありました。寒そうですね。
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1月10日
朝、共同の食卓にいましたら、気の良いドイツ人大学生のクリストファー、ジョージ、オリバーが犬ぞりに誘ってくれました。 -
朝9時頃、車で近くの会場に着きますと、15人くらいの参加者が集まっていました。イントラクターが参加者に対して英語で説明してくれますが、自分が理解できているかどうも不安です。そりは結構激しく走るので、何度も振り落とされ、必死にそりにつかまりつつも、体を地面に引きずられ、西部劇なんかで見る刑罰のようです。オリバーも何だか途中で小川に落ちたと言っていましたねぇ。次第に何とか乗れるようにはなりますが、汗だくでもう疲労困憊です。人間はこんなものですが、犬は慣れたもので元気ですねぇ。
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午後はトムとケム(アメリカ人夫妻)とクロスカントリースキーをしました。これがなかなか難しい。細いスキー板で、硬い雪面の平地を滑るのは、柔らかい雪が積もった斜面を滑るのとは一味違います。コントロールの利かなくなった僕は、勢い良く林に突っ込むことに…
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1月11日
実は、アビスコはノルウェーとの国境付近にあります。せっかくなので、アビスコの宿に荷物を置かせていただき、ノルウェーのナルビクへ1泊旅行に行くことにしました。国境を越えてナルビクに近づくとノルウェーらしく車窓から美しいフィヨルドが見えてきました。 -
ナルビクに着くと不凍港で有名な街だけあり、北極圏であっても、ちょっとしたビルもあるような大きな街だということに驚きます。
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宿は、たまには良いところに泊まろうかとも思いましたが、あまりに高いので、橋の下に建つ安宿「spol1」に泊まることにしました。季節柄なのか、宿には誰もおらず、電話をかけて管理人さんに来てもらうことになりました。
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1月12日
朝9時、街を散策に出かけます。日はほとんど昇らないので、まだ暗いですが、静けさがナルビク教会を一層幻想的にさせてくれます。
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不凍港のナルビク港です。確かに凍ってない!「キルナでとれた鉄鋼石が不凍港であるナルビクから運びだされる。」この地理の教科書で見たフレーズをこの目で見られるのは感激です。
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昼は結構明るくなりますので、街の坂を登ったりして家並を眺めたりしました。半日あれば、街はある程度見て回れるので、15時発の列車で、17時にまたアビスコに戻ります。
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アビスコに戻ると、すぐにオーロラが現れたので、新しいルームメイトのアンドレア(イタリア人)、ショーン(カナダ人)と一緒に外へ出ました。
この日のオーロラは激しく舞っていました。感動した!この世に神がいるとしたらこの事だろう…なんて -
稜線から天空に伸びるようにオーロラが舞っています。オーロラが消えるまで、1時間ぐらいみんなで外にいました。
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1月13日
ショーンは朝に旅立ってしまいましたが、ナルビクから戻ると他にも新しい仲間が増えていました。韓国人女子(ソンカ、ボンサン、ウンジャ)、ポーランド人カップル(ジャック、ナタリア)、イタリア人男子(アンドレア)、みんな良い人です。今日会ったばかりなのに、本当に楽しい時間を過ごすことができました。日が沈んでいる間はたどたどしくも、色々な話をし、日の光がある時間はクロスカントリースキーをしました。僕は相変わらずの様でしたが、みんな、徐々にうまくなっていくのが不思議です。
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たまにちゃんと斜面もあります。景色もいいですね。
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日が暮れるまで、クロスカントリースキーをして宿のある集落に戻ってきました。楽しかったですね~。
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夜は、サウナに入っている時またオーロラが現れました。皆で、極寒の中に出て全裸のままオーロラを見るというノリに…
みんな思いのままにポーズをとります。
これぞ、スウェーデンスタイル!かな? -
1月14日
沢山の思い出の詰まるアビスコを後にするのは寂しいですが、昼頃にアンドレアと同じ列車でストックホルムへ向かいます。
アンドレアはキルナで降り、雪でできたアイスホテルに泊まるらしいです。
ここでお別れですが、アンドレアは「残酷な天使のテーゼ」を空で歌えるような日本通(?)で、このようなヨーロッパ人と知り合えたことは貴重な体験でした。 -
1月15日
ストックホルムには朝7時に着きました。スウェーデンにはもちろんオーロラを見に来たのですが、北欧好きの自分にとってはやはり北欧一の都市であるストックホルムを堪能したい気持ちもあります。
まずはお決まりの宿探しですが、ご多分に漏れずここストックホルムでも宿代は高く、結局ドミトリーに泊まることにしました。
ストックホルムは先程言ったとおり北欧一の大都市なのですが、北欧特有の落ち着いた雰囲気があります。観光地だとノーベル賞授賞式で有名な市庁舎や旧市街であるガムラスタンがありますね。 -
特にガムラスタンは、映画やアニメの世界に入ったような近世的な雰囲気で、細い路地を歩くのも楽しく自分もおしゃれな人になったと錯覚させてくれます。
ストックホルムは運河と島の街で、それが独特の情景を生み出していますが、何度も橋を渡って島々を移動するので少し疲れました。今なってみれば、運河クルーズでもして優雅に過ごすのも良かったかなとも思います。 -
1月16日
美術館や博物館を訪れると何となくその国の国民性が分かる気がします。たくさん回るぞーと意気込み、ストックホルムカードというフリーパスを買って美術館・博物館めぐりをしました。施設はいくつかの小さい島に集中して立地しているので移動しやすく国立美術館、北方民族博物館、王宮内の宝物館などを回ってみました。 -
なかでも野外博物館のスカンセンは、伝統的な建物や牧場が広い敷地にポツポツあり、景色を見ながらゆっくり散歩できます。僕が行った時は人も少なくのんびりと旅の余韻に浸れました。
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1月17日
宿「Bed& Breakfast」はドミトリーのため、音付きのアラームは当然使えません。朝早い出国の僕は、起きれるか心配でしたが、何とか目が覚め、静かに二段ベットから降り、そそくさと家路につきました。 -
1月18日
また、ウィーンを経由して成田到着です。
オーロラも綺麗でしたし、良い人にも沢山出会えた良い旅でした。これからの生きる力になります。
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この旅行記へのコメント (4)
-
- olive kenjiさん 2022/07/14 11:39:51
- 行ってみたい、行けない オーロラ観測
- ユウジさん 北海道の旅行記にいいね有難うございました。
今回も貴重な面白い旅行記見せて頂きました。
とても北欧らしいアクティブなスポーツにも挑戦して来たのですね。
犬ぞりでは西部劇の刑罰のようになられましたか。ハハハ
クロスカントリーはあんな細い棒に立つという事自体がしょせん無理ですよね。
私もスキーしていたので分かる分かる。
オーロラって写真で見るとボヤーっとした炎みたいだけですが、実際に見られた方は皆感激なさるので、本物と写真とは偉く差があるみたいですね。
そんなにいいも物だったら、私も一度は見てみたいのですが、やはり寒さは痔に悪いし、とにかく物価が高すぎる。それに名物サウナは余り好きではないのです。窒息したような気分になる。
やはり、ホテルも高いでしょうからドミトリーになるでしょうが、目覚まし時計を使えない不安とか、いびきが周りに迷惑かけるので一晩中起きていたとかで、かなりしんどいですね。
でもいつか行けたらいいなと思っています。そしてユウジさんみたいに沢山のお友達が出来たら、オーロラ以上に凄い感動を持って帰って来られます。
- ユウジさん からの返信 2022/07/14 22:31:46
- 素敵なコメントありがとうございます^_^
- olive kenjiさん こんにちは
丁寧に読んでいただき、一つ一つに面白いエピソードを交えた素敵なコメントをありがとうございます(^^)
スウェーデン、オーロラ、20代だった頃の自分にとってはどれも憧れでした。
自分は、あの当時、いくらかの閉塞感のある時間を過ごしていましたので、未来への活力を得るため、少し無理をして旅に出たものでした。
オーロラ自体の記憶は、だんだんとおぼろげになってきましたが、やはり他に代わることできない特別なもので、見た瞬間に湧き上がる感動だけは今もよく覚えています。
たくさんの友達もでき、みんな仲良く過ごしていたので、今となってみれば、よく気の合う人があの日に揃ったなぁと思うところでもあります。
確かに色々なことが重なって、かけがえのない旅になっていたんだなぁと思い返すことができました。
ありがとうございます^_^
-
- sanaboさん 2020/02/20 19:45:12
- はじめまして
- ユウジさん、はじめまして
ヴェルサイユ旅行記をご覧下さり、ご投票もありがとうございました。
今日はスウェーデンのアビスコ(初めて聞く地名です)へ
オーロラ鑑賞にいらしたときの旅行記を拝見させていただきました。
まず表紙のお写真ですが、息を呑むほどの美しさに目が釘付けになりました!
このお写真を拝見しただけでも、どれほど素晴らしい成果を得られた
大満足なご旅行だったかが窺われます。
犬ぞりに乗られたりクロスカントリーをなさったり
同宿の方たちとの交流も楽しそうでしたね。
「感動した!この世に神がいるとしたらこの事だろう」とのコメントからも
ユウジさんの感動がひしひしと伝わってきました。
感動を分けていただき、ありがとうございました。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。
sanabo
- ユウジさん からの返信 2020/02/20 23:37:00
- コメントありがとうございます!
- sanaboさん、初めまして!嬉しいコメントありがとうございます。
表紙のオーロラの写真は、自分の旅の写真の中でもお気に入りの一枚ですので、お褒めいただき嬉しく思います(^^) アビスコは小さな町でしたが、その分、オーロラ、自然、旅人との交流と凝縮された時間が今でも心に残っています。
sanaboさんのフランスの旅も楽しく読まさせていただきました。自分にとってもヴェルサイユは初めて訪れてたヨーロッパですので、とても印象深く心に残っています。当時はまだ、旅慣れていなかったので、パリ周辺にしか行けてないですが、sanaboさんのようにレンタカーで色々な都市を回れたら楽しいだろうなぁと思いました。
自分もヨーロッパは好きですので、sanaboさんの旅行記もまた読まさせていだければと思います^_^
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