【ロシア】廃線間近？今後が怪しいウラジオストク市電とケーブルカー

2018/08/14 - 2018/08/14

ウラジオストクの街には平地がほとんどなく、海に囲まれた急斜面に無理くり街がつくられています。
当初レンタサイクルを借りて街を探検しようと考えていましたが、海岸線を除いて全てが山の斜面に街が形成されているので断念しました。

そんなウラジオストクの街中のメインとなる交通手段は路線バス。路線ごとに番号が割り当てられ、グーグルマップのナビ機能はそのバスの路線番号と対応していて、料金も一律23ルーブルなので移動にとても便利。小銭処分の為に乗りまくりました。

バス以外の移動手段として路面電車があります。かつていくつもの路線が走っていたようですが、ほとんど路線バスに取って代わっているようです。現在唯一一路線残っている路面電車がウラジオストク市街の東部にあります。
その路面電車の路線は幹線道路と並行に走っていて、その幹線道路にはたくさんの路線バスが走っています。そして路面電車の車両は今にも壊れそうなボロボロな車体で、いつ廃線になってもおかしくない状態です。

あともう一つウラジオストクのシンボルでもある黄金橋の北詰付近、鷲の巣展望台とその麓を結ぶケーブルカーです。
坂だらけというか坂しかないウラジオストクの街中に、なぜここに、なぜここだけにしかないのか謎のケーブルカーがあります。
麓から鷲の巣展望台へ行くにはこのケーブルカーを利用すると最短で行くことができるのですが、麓の駅も中腹にあり、頂上の駅も展望台へ行くには少し不便な場所にあります。地元の人の足の為にあるにしても頂上に展望台しかないので、あまり利用価値が無いように思えます。観光用でも市民用でもないとすれば、軍事利用の目的で当初つくられたのかもしれません。

閉鎖都市軍港ウラジオストク色んな意味で面白いのです。

エリア ウラジオストック(ロシア)

• 旅行の満足度: 3.5
• 観光: 3.5
• ショッピング: 2.0
• 交通: 2.5

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス 徒歩
• 航空会社: オーロラ航空 S7航空
• 旅行の手配内容: 個別手配

ウラジオストク市電でたぶん一番乗降客が多いと思われるルゴヴァヤ駅。
駅付近には昔ながらのロシア風と今時のショッピングモールが混在してます。

ウラジオストク駅周辺と比べ下町感満載です。

ウラジオストク市電 鉄道系（地下鉄・モノレールなど）

南側の終点サハリンスカヤからルゴヴァヤ駅に入ってくる路面電車。

ルゴヴァヤ駅を出て北上する路面電車。1.6km先のミンニ・ガラドク終点へ向かいます。

白く綺麗に塗装されているように見えますが、車体は相当傷んでます。
冬の寒さで痛むのでしょうか、今にでも躯体がばらけそうです。レールも凸凹で何もかもが壊れかけてます。

路面電車の運転手はおばちゃんが多い。

ロシアの昔ながらのショッピングモールは広い空間を細かく間仕切りで区割して、それぞれに個人商店がはいっているような感じ。
写真の左手のショッピングモールは比較的新しく、ケンタッキーがあります。

路面電車に乗ってウラジオストク南東部の終点サハリンスカヤにやってきました。
写真はサハリンスカヤ駅（Sakhalinskaya）

線路と平行して左手に幹線道路が走っています。
この道路には路線バスが路面電車よりたくさん走っているので、バスの方が利便性が高い。

サハリンスカヤ駅で終点なので、路面電車は写真手前に進んでいき、ぐるりと回って戻ってきます。

線路がΩ状に敷かれていてUターンします。

サハリンスカヤ駅から少し（1分程）南下したところにクラシックカー博物館があります。
興味と時間があまりなかったので入りませんでした。

サハリンスカヤ駅からまた路面電車に乗って戻ります。

近くに工場があるのか、一定方向から仕事帰りっぽい人たちが続々と駅にやってきます。

路面電車の中の様子。料金は運転手に払うか、料金徴収係りの人に払えばＯＫ。

路面電車にのってルゴヴァヤの手前、キタイスキー市場へ向かいます。

キタイスキー市場の全景。この青い屋根の下には中国系の人たちが同じものをたくさん売っています。

キタイスキー市場 市場

青い屋根の周りにはショッピングモールや家電量販店があります。
ここにもケンタッキーがあります。

青い屋根の下の様です。主に中国系の人たちが衣料や鞄、靴などを売っています。
たくさんの個人商店が入っていますが、どこの店も売っている物が同じです。
冗談抜きで同じです。売ってる本人達は何も疑問に思わないのか、こっちが心配になるくらいです。

個人的な予想ですが、ここで最初に店を出した人が成功して、そのビジネスモデルを完全に模倣しようとした人たちが集まったのか、仕入先の業者にそそのかされてココに店を出しているのか、色々妄想が膨らみます。

キタイスキー市場 市場

ケーブルカーの麓の駅「ニージュニャヤ」です。
街に溶け込みすぎていてケーブルカー駅には見えません。

駅は標高の一番低いスヴェトランスカヤ通りになく、一本北側の通りにあり駅にたどり着くまでに坂を登らないといけません。

ケーブルカー 鉄道系（地下鉄・モノレールなど）

駅舎に入るとワーゲンバスの様なケーブルカーが停車してる。

進行方向を見てみると、頂上の駅がかすかに見えます。
直線距離で200m程の短いケーブルカーです。

写真に写っている立っている人が料金を徴収します。

走り出してすぐ下り列車とすれ違う。
わずかながらも人が乗ってます。半分が観光客で半分が地元っぽい人。

車両の天井には中華料理店の広告が掲載されてます。
運賃以外でも広告収入をいくらか得ているようです。

あっというまに頂上駅の「ヴェルフナヤ」に到着。

観光スポット鷲の巣展望台に行くには、一旦駅前の大通りを迂回する為に地下道を通り、そして階段を上り展望台へ行かないといけません。

ちなみにケーブルカーの駅舎にはトイレがありません。料金を回収していたおばちゃんにトイレを聞くと、そのへんでしてくださいと言われた。