冬のレッサーパンダ紀行【２】神戸どうぶつ王国＆神戸市立王子動物園＆姫路市立動物園　ようこそ、神戸へ！！お婿入り後長らく非展示だったレモン君に会えました！！＠こべど　望外の即席リンゴタイムに大歓喜！！＠王子　そして、休園前の姫路ズーの様子

2018/12/08 - 2018/12/09

今日は遠く札幌から来神されたレサ友さんをアテンドして神戸の２園・・・神戸どうぶつ王国（こべど）と神戸市立王子動物園を訪問しました。
三ノ宮をお昼過ぎに出る関空行きのバスまでの短い時間ではありましたが、
”こべど”では９月末に佐世保からお婿入りして来て以来非公開だったレモン君に会え、王子では僅かな滞在時間中に即席のリンゴタイムに遭遇するなど、好きこそ物の上手なれと言うか、一念岩をも通すと言うか・・・ほぼ満点に近いアテンドが出来たとホスト役としてもも大満足の２園訪問となりました。

そして、その前日には園路舗装工事のために１２月中旬から２ヶ月ほど休園となる姫路市立動物園に、こちらは一人で行きましたのでその様子も合わせてご覧頂ければと思います。


これまでのレッサーパンダ旅行記はこちらからどうぞ→http://4travel.jp/travelogue/10652280

エリア 神戸(兵庫)

この日は札幌のレッサーパンダファンの方がご来神、帰札が関空発15時代のフライトとのことで午前中で神戸の２園を早回りでご案内しました。

まずは神戸どうぶつ王国・・・通称”こべど”です。
入園料は大人1800円。

10時の開園と同時に入園しアジアの森ゾーンへ。

10時45分からのレッサートークがお目当てです。

こちらレッサーパンダ放飼場・・・３匹のレッサーパンダが思い思いにのんびりしていました。

今日ご案内したファンの方、そして、なにより僕自身もですが、９月末に佐世保の九十九島動植物園森きららからお婿入りしたレモン君に会いたいと言うのが今日の最大の目標です。
レモン君の来園から既に２ヶ月が経ちますが、彼の公開の情報はなく、先週の段階でファンの方が”こべど”に問い合わせた際も「まだ未定です」との回答だったそうです。
しかし、昨日レモン君が展示されていたとの情報があり、「ひょっとしたら今日も・・・」の期待が否が応でも盛り上がっていたのですが・・・眼前に繰り広げられていたのはこれまで通りの那須どうぶつ王国生まれの３つ子兄妹の変わらぬ姿・・・。
もちろん彼らに会えるのは嬉しいのですが今日はレモン君に会いたかったとちょっとテンションが下がったのは・・・ごめんなさい、事実です。

右奥の陽那ちゃん以外の２匹はお顔を隠してお昼寝中ですが毛並から真ん中の子が須々ちゃん、そして、左の子はこの時点では引き算で朝日君だと思っていました。

”こべど”の看板娘陽那ちゃん。

神戸空港や阪急三宮駅の階段の広告看板にドーンと出ているのが彼女です。

以前、キーパーさんにお伺いしたところ「広報として特に陽那を前面に押し出そうと言う意図はないのですが、多くの園内の写真から主役を選ぶとどうしても彼女が選ばれちゃうんです」との事・・・生まれもってのアイドルなんですね。

レッサートークまで時間がまだあるためか朝日君（だと思ってた）はぐっすり。

お隣の放飼場ではビントロングの母子がわちゃわちゃでした！！

ルナお母さんと４月６日生まれの３つ子ちゃんです。

３つ子ちゃんの名前はウータン君、ウダーラ君、アイルちゃんだそうですが、当然僕には見分けがつかず（笑）

小熊猫（レッサーパンダ）と熊猫（ビントロング）では違うかもしれませんが、長年レッサーの仔パンダを見て来た経験から言うと・・・人間も概ねそうかもしれませんが・・・男の子は甘えたさんでママにべったり、女の子は自立心が旺盛でママと離れて遊ぶことも苦にしない傾向があると思います。
そう言う観点で見ると、この子達も常にお母さんにべったりの２匹と比較的単独で遊んでいる時間の長い１匹に分かれていましたので、前者２匹が男の子、後者が女の子なんだと思います・・・おそらく間違いないでしょう。

それにしても・・・木も折れそうな勢い（笑）

この距離感でビントロ親子の遊びが見れるなんて・・・ファンには堪りませんね！！

こちらはコツメカワウソのゆうひ君＆ゆうこちゃん。

以前はゆうこちゃんがウッドチップの中に完全に潜ってお昼寝していてビックリしたことがあるのですが、今日は仲良く２匹で寄り添ってお昼寝していました。

10時45分からのレッサートークが近くなり、朝日君だと思っていた子が顔を上げてくれました・・・って、レモン君やん！！

昨日のレモン君の展示の様子をファンの方のツイッターで見てはいたのですが、レモン君単独での写真しかなかったので、てっきりレモン君は単独展示だと思い込んでいたのです。
確かにこうして見ると毛並や毛色が朝日君とは違いますもんね・・・思い込みってこわいですね。

レモン君と陽那ちゃん、須々ちゃんの３ショット！！

展示開始までの時間が長かったのでてっきりレモン君は”こべど”の環境に慣れずに苦戦しているだろうと勝手に心配していたのですが・・・何？もう同居なの？
ホッとしたよ。

双子兄弟のライム君（現、千葉市動物公園）のライム君もそうですがこの兄弟は本当に綺麗な顔立ちをしていますね。

レモン君とライム君は成長が遅れたのか子供の頃は他の園の同じ月齢の子と比べてかなり小柄だったようで心配されましたが、こうして２匹とも立派な男の子に成長して、それぞれ、新天地にお婿入り・・・感慨深いです。

キーパーさんが来るであろう方向を凝視するレモン君・・・陽那ちゃんと須々ちゃんの脱力さ加減とは好対照（笑）

各園それぞれに各園毎の雰囲気がありますからね・・・”こべど”での公開から間の無い彼はかなり緊張しているんでしょうね。

１０時４５分が近づき陽那ちゃん少し起動。

大欠伸の須々ちゃんもそろそろ起動。

この辺りの腹時計の正確さはさすがですね。

でも、土日と平日ではイベントの時間も違うしな・・・彼らの腹時計は週間タイマー機能も付いているのかな？

キーパーさんが来られて、10時45分からレッサートーク開始です！！

須々ちゃんと、

陽那ちゃんはキーパーさんの所に駆け寄り、トークのお手伝いをしつつリンゴをもらっていましたが、

レモン君はこの通り完全無視（苦笑）

さっきまでキョロキョロと落ち着かなかったのは何だったんだろう？ってくらいふて寝を決め込みます。

しかし、レッサートーク後のリンゴタイムにはしっかり参加してくれました！！

そうだよね、こんな特殊なイベントのシステムを短期間で理解できるわけないよね。

キーパーさんにお伺いしたところ、レモン君の展示は休園日だった木曜日に開始してまだ３日目とのことでした。

まだまだレッサートークのシステムや陽那ちゃん＆須々ちゃんとの同居に戸惑いを感じている様なレモン君でしたが、リンゴタイムにはしっかり参加してくれていたのですぐに慣れてくれると思います。

なお、”こべど”のレッサーパンダ舎はバックヤードに直接つながっておらず、個体の出入りはケージでの移動となることもあり展示交替は容易ではなく、レモン君が出ている日は朝日君の展示はないようです。

レモン君、今日は会えて嬉しかったよ！！

次は日那ちゃん＆須々ちゃんと仲のいい姿が見れたら嬉しいな。

”こべど”でレッサートークとレモン君を満喫した後は王子動物園へ。

11時45分頃に到着、入園料は大人600円です。

関空へのバスの時間を考えると長くても３０分ほどしか滞在出来ず、「全くの空振りも十分あり得るけど、ちょっとでもジャズ・メロに会えればいいですね」などと話しながらレッサーパンダ舎へ。

予備放飼場にジャズ・メロ兄妹の姿が見えたので思わず駆け寄りました・・・が、２匹は計ったようにバックヤードへ（苦笑）

こちら王子動物園のレッサーパンダ舎、写真右が予備放飼場で左がメイン放飼場になります。
あと、こことは別にミンファちゃんが子育て中にガイア君が別荘として使っている放飼場が坂の上のカバ舎横にありますが今は使われていません。

現在、王子動物園で暮らしているのはガイア君、ミンファちゃん、そして、昨年うまれのジャズ・メロ兄妹の４匹です。

この時間、メイン放飼場にはガイア君とミンファちゃんご夫婦が出ていました。

ミンファちゃんの千社札が見返り美人なのはなんとも彼女らしくていいですね、なんせ、日本一の美人パンダですからね、彼女は。

予備放飼場にジャズ・メロ兄妹。

ガイア君。

前妻のルナちゃん（現、富士サファリパーク）とは仲が良かったものの子宝に恵まれなかったガイア君、ミンファちゃんに出会い１０歳を越えてから３匹のお父さんになりました。

何やらバックヤード方向を気にするガイア君＆ミンファちゃん。

ひょっとしてキーパーさんがバックヤードに入った？？

何と望外にも12時ちょっと前にキーパーさんが放飼場に登場し即席リンゴタイム！！

３０分しか滞在出来ないのに即席リンゴタイムが見れるなんて・・・なんと言う良いタイミングで訪れたものでしょうか。

キーパーさんにリンゴを催促するミンファちゃん。

ガイア君も。

予備放飼場のジャズ・メロ兄妹のパパとママがリンゴ貰うのを羨ましそうに眺めます。

それにしてもこのご兄妹の体格はとても立派ですね（苦笑）

以前からキリッとした表情と立派な尻尾でイケメンレッサーとしてファンを魅了してきたガイア君、１４歳を越え何故だか可愛らしさに磨きが掛かってきました。

キーパーさんに頭を撫でてもらってご満悦なガイア君。

素晴らしい関係を築けているようですね。

ジャズ・メロ兄妹の所にもキーパーさんが来てくれましたよ！！

リンゴを期待したのにもらえなかったメロディちゃんはキーパーさんの背中に乗って猛抗議（苦笑）

それにしてもジャズ君の大きさよ（笑）

ジャズ君・・・だと思ってたんですが改めて写真を見ると自信なし（苦笑）
この兄妹はとても美形な２匹なので逆に識別が難しいですよね、僕的には目の形が識別ポイントになってはいるんですが間違うこともしばしば。

ちなみに、ジャズ君の体重は現在7kgオーバーだそうです。

メロディちゃん（以下、同文）

午前中の短い時間ではありましたが、遠来のお客様に”こべど”で新入りのレモン君に会ってもらい、王子では即席ながらリンゴタイムを見ていたき、レッサーファン的にはほぼ満点に近いおもてなしが出来たのではないでしょうか？

そして、おまけと言ってはなんですが、その前の日には札幌からのお客様に関係なく姫路市立動物園に行ってきました

入園料は大人２００円。

園路の舗装工事のために12月12日から約2ヶ月間休園になるのでその前に様子を見にいきました。

姫子さん、こんにちは。

レッサーパンダ舎へ。

ひなた君とミホちゃんが同居していました。

こちらひなた君。

岡山市の池田動物園生まれです。

そして、ミホちゃん。

静岡市日本平動物園からお嫁入りしてきました。

見た感じコンパクトなレッサーパンダ舎ですが、外気にも触れられ日光もあたり見た目よりはいい環境とは思うのですが、それにしても屋外放飼場も欲しいなと言うのが本音ではあります。

世界遺産の中なので動物舎の改築工事にも様々な規制、申請が必要との話も聞きますが、動物達のために有益な改築は積極的に実施して欲しいですね。
姫路城を訪れる多くの外国人の目もきになりますしね。

ユキちゃんが妊娠している可能性ありとのことでホッキョクグマ舎周辺は立ち入り禁止になっていました。

ユキちゃんは時期は未定ながら秋田県の男鹿水族館GAOへの繁殖のための一時貸出しが決まっています。
もし、仮に今年、彼女が出産し育児に成功したらGAO行きはどうなるのでしょうね？

ユキちゃんの旦那さんのホクト君は、妊娠の可能性のあるユキちゃんに心安らかに過ごしてもらうために一時的にホッキョクグマ舎を離れ猛獣舎暮らしています。

過去に何度か妊娠、出産を経験している日本で数少ないペアのホクト君とユキちゃん・・・でも、これまで一度も子供は成育しませんでした。
それを踏まえてのユキちゃんの男鹿貸出しも十分に理解はできますが、その前に、このペアにユキちゃんが安心して子育てが出来る設備を与えて欲しいと言うのが本音です。
もし、今年ユキちゃんが出産し子育てを開始したとして、園路舗装工事の耳慣れない騒音がホクト君とユキちゃんの最後のチャンスを阻むことがないように・・・心から祈っています。

彼らにもっといい設備があれば・・・仕方のない事ではありますがやるせないです。

彼は長年連れ添ってきた奥さんにもう一度会うことは出来るのでしょうか？

なんだか切ない気持ちで姫路市立動物園を後にしました。