芸術（と食欲）の秋を上野で満喫【1】　根津

2018/09/09 - 2018/09/10

★11/09　根津・谷中・東京都美術館（ムンク）
　11/10　上野の森美術館（フェルメール）・寛永寺・上野恩賜公園

エリア 谷根千(東京)

歴女の妹が上野寛永寺の特別参拝に当選したのでお付き合いで上野へ。

妹が好きなフェルメールとわたしが好きなムンクの展覧会もちょうど開催されているので、1泊2日で上野の秋を満喫することにしました。

1日目はあいにくの雨。写真は西洋美術館。

国立西洋美術館 美術館・博物館

西洋美術館はルーベンス展をやっていましたが、今回はパスしてお庭だけ拝見。

ロダン『考える人』

「世界でいちばん有名な彫刻ってこれかな？」「ミロのヴィーナス？」「ダビデも有名だよね？」などどおしゃべりしながら。ちなみにわたしが世界でいちばん好きな彫刻はサモトラケのニケです。

ロダン『カレーの市民』

これ大好きでいつも魅入ってしまう。でも今は時間がないので（ランチを予約している）あとでゆっくり観ましょう。

根津の串揚げ屋さんでランチなので上野恩賜公園を突っ切っています。明日観に行くフェルメール展の看板があった。妹はこの『牛乳を注ぐ女』がいちばん好きなんだって。わたしは実はフェルメールはそんなに好きではない。でも英語表記の「Vermeer」っていう字面はかっこよくて好き。

上野恩賜公園 公園・植物園

根津の串揚げ屋さんの場所がよくわかっていなくて、google mapを見ながらウロウロ。そこへ「あ！きのうテレビで見た地下鉄の空気が吹き上がるとこだ！」

って、なんのことだかわかりませんよね（笑）。

ちょうどテレビ東京の「アド街ック天国」という番組で寛永寺の特集を放送したので、前日に録画を見たのです。寛永寺のことはあまり紹介してくれなくて上野周辺の見どころを紹介した中にこの空気孔がありまして。

テレビを見ながら妹と「もっと寛永寺をやって欲しいのになんで空気孔に時間割くわけ？」と文句を言っていて、その空気孔が目の前に出現したので妹とわたしにとっては大変HOTなトピックでした（笑）。

迷わず到着。本日のランチは根津のはん亭。

はん亭 根津本店 グルメ・レストラン

空襲や関東大震災をくぐり抜け、明治のままの姿で残っている建物です。

風情ある～。

一階のテーブル席。うなぎの寝床。

一階の大人数用のテーブル。

一階の個室。鳥獣人物戯画ののれんがかわいい～。

わたしたちは細～い階段を上って二階へ。

予約したのは二階の和室です。

天井が低くて、襖とかもいろいろがひとまわり小さくできている。

懐かしいすりガラス。サッシじゃないし！

外国の人が喜びそう～（外国人のお客さんがすごく多いそうです）。

ランチは1種類しかなくて、串揚げとお茶漬けのセットです。

まずは乾杯。お通しは生野菜。はん亭特製の肉味噌を付けていただきます。前菜はサーモンのエスカベッシュ。

串揚げは2本ずつ4回に分けて出てきます。揚げたて熱々。

最初の2本は海老と谷中生姜。

さんまの串揚げにキュウリのペーストがかかってるのと、隣の丸いのは栗。栗の串揚げ超美味しい。

お口直しはポルチーニのフラン。

生麩の串揚げにナッツのソースが乗ってるのと、牛ヒレごぼう。

最後の2本は帆立と、蓮根の肉詰め。

なんだか旅行記じゃなくて食べログになってますけど。

串揚げが終わると、お茶漬けが出てきます。

真っ黒でびっくりですが、岩のりのお茶漬け。すごく美味しい～。

デザートは和栗ミルクプリン。最後まで全部美味しかった。

合間にちょいちょい洋のものが入ってきて、老舗も新しいメニューを取り入れて切磋琢磨してるんだな、偉いなと思いました（上からか！）。

「三代目か四代目が、若いときは老舗の串揚げ反抗期でイタリアンとか勉強して家出しちゃって、30代半ばくらいで大人になって父親と関係修復して戻ってきて、今は仲良く串揚げとイタリアンの融合を成し遂げているのでは」というのが妹とわたしが作った勝手なストーリー。

ゆっくり食事をしたけど雨は止まず残念。谷中ぎんざに向かいます。