2018/10/27 - 2018/10/27
11位(同エリア414件中)
かっちんさん
平成28年度日本遺産に認定された『未来を拓いた「一本の水路」』には、郡山・猪苗代周辺に38の構成施設があります。
「一本の水路」とは、明治初期に猪苗代湖から水を引いた安積疎水(あさかそすい)のことです。
安積疎水は大地を潤し、米の作付面積を大幅に増やし、疎水の落差を利用した発電所の電力が郡山の製糸、紡績の産業を発展させました。
始めに着手した工事は、猪苗代湖から会津盆地と安積原野への水の流れを調整する「十六橋水門(じゅうろっきょうすいもん )」の建設。
その後、十六橋水門を活用し、猪苗代湖の西側に建設された「猪苗代第一・第二発電所」の電力が関東へ長距離送電を実現し、近代日本を支えました。
今日は紅葉の磐越西線に乗り、猪苗代駅から「十六橋水門」、磐梯町駅から「猪苗代第一・第二発電所」を訪れます。
特に大正期に建設された猪苗代第一発電所は6本並ぶ水圧鉄管が堂々たるもので、鉄管を跨線橋でまたいで通ることができます。
なお、旅行記は下記資料を参考にしました。
・交通新聞社トレたび「鉄道遺産を訪ねてvol10 新旧スイッチバックを訪ねる」
・日本遺産『未来を拓いた「一本の水路」』「十六橋水門」「猪苗代第一・第二発電所」
・資材と素材Vol.109「曹鉄メタルと日曹金属化学における製鋼煙灰処理」
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 高速・路線バス JRローカル 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
磐越西線の紅葉(車窓)
郡山駅から会津若松行きの電車に乗り、磐梯熱海駅で丸守発電所が見えます。
丸守発電所は安積疎水の落差を利用しています。 -
中山宿駅スイッチバック跡(車窓)
急勾配の中山峠を越える手前に、旧中山宿駅(きゅうなかやまじゅくえき)が平成9年(1997)3月まで存在していました。
列車が水平な部分に設置された旧中山宿駅に停車するため、スイッチバック方式でした。
現在は、交換する客車や貨物列車が無くなり、この先の勾配区間に駅が設置され、普通電車のみ停車します。 -
イチオシ
磐梯山に現れた虹色
今日の天気は、雨が降ったり晴れたりの繰り返し。
磐梯山のすそ野が虹色に染まります。 -
猪苗代駅に到着
-
猪苗代湖周辺の案内図
猪苗代湖の北西端に「十六橋(じゅうろっきょう)水門」があります。
アクセスは猪苗代駅から路線バスに乗り、「金の橋」バス停から徒歩10分。 -
磐梯東都バス
猪苗代駅から会津レクリエーション公園行きの路線バスに乗ります。
途中に野口英世記念館があるので、利用客が多いです。 -
街路樹の紅葉(車窓)
猪苗代駅前通りのトウカエデが色づいているので、帰りに立ち寄ります。 -
「金の橋」バス停で降ります
「金の橋」は猪苗代湖から日橋川(にっぱしがわ)に流出する地点の国道に架かる橋です。
日橋川は耶麻郡猪苗代町と会津若松市の境界になっています。
途中に中州があるため二つの橋が架かり、猪苗代町側を「金の橋」、先の会津若松市側を「銀の橋」と名づけられています。 -
イチオシ
十六橋水門
正式名称は「安積疎水十六橋水門(あさかそすい じゅうろっきょうすいもん )」。
安積原野へ水を流すために、猪苗代湖に水位を調整する水門です。
明治13年(1880)当時は16の石造のアーチでできており、日本では長大な水門でした。
大正期には日本の工業化を進めるべく東京への送電を目的とし建設された猪苗代第一発電所に併せて、水門は大規模な改修が行われました。 -
水門を上下に開閉する装置(十六橋水門)
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水位の調整(十六橋水門)
安積疎水の取水口は猪苗代湖の東側にあり、十六橋水門を閉めて水位を上げ、安積疎水に流す必要があったのです。 -
猪苗代湖(奥)からの流入口
十六橋水門から見えます。 -
ツタウルシの紅葉(金の橋)
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旧会津バスターミナル(猪苗代)
猪苗代駅に戻り、時間があるので町なかを散策します。
すると、今は使われていない建物を発見。
2011年に会津バスは猪苗代管内のバス路線から撤退した歴史があります。 -
イチオシ
〒マークの建物(猪苗代)
鬼瓦にも〒マークがあり、元郵便局だったことがわかります。 -
四方八方に〒マーク(猪苗代)
どこからみても郵便局とわかります。 -
鮮やかに紅葉するトウカエデ(猪苗代)
駅前通りの街路樹です。 -
イチオシ
街灯が似合うトウカエデ(猪苗代)
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クリームボックス(猪苗代)
郡山駅ナカで買っておいた「ロミオのクリームボックス」が遅い昼食になりました。
パンに載せた濃厚なミルク味のクリームが、ほどよく口の中で溶け、絶品です。 -
更科信号場
猪苗代駅から磐梯町駅へ電車で向かうのですが、途中で停車。
駅間が長いので、更科信号場で反対列車と交換します。 -
磐梯町駅に到着
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秋深まる磐越西線(磐梯町駅)
乗ってきた電車を見送ります。 -
磐梯町周辺の案内図
日橋川の高低差を利用した二つの発電所(猪苗代第一・第二発電所)を訪れます。
最初に磐梯町駅から日橋川右岸(上側)の道を歩き第一発電所(1.8km)へ。
そこから日橋川左岸(下側)の道を歩き第二発電所(2.7km)へ、最後に駅(1.8km)に戻って来ます。
全部で6.3kmの距離です。 -
アオツヅラフジの実(道端)
青く熟した実です。 -
取水堰
猪苗代第一発電所の下に、下流にある第二発電所の取水口が見えます。 -
TEPCO 猪苗代第一発電所に到着
東京電力の発電所です。 -
巨大な水圧鉄管(第一発電所)
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猪苗代第一発電所
大正3年(1914)に運用開始となった水力発電所で、初の115kv送電が行われたことにより、当時の日本の中心を支えていました。
運用開始時の出力37,500kwは、当時東洋一の規模を誇っていました。
建物は東京駅を手掛けた辰野金吾が設計しています。現在の建物を見ると綺麗なので改修されていると思われます。 -
発電所の放出口(第一発電所)
水圧鉄管が6本あるので、発電機も6基あるのでしょう。 -
変電所(第一発電所)
変圧器の定格銘板に、一次10.7kv、二次154kvと記載されています。
現在は154kvで東京方面へ送電されているのですね。 -
東電の境界標(第一発電所)
東電の立入可能な道を通り、第二発電所へ向かいます。
日橋川左岸の道を通ると近道(2.7km)です。 -
跨線橋(第一発電所)
東電の道が発電所上に出たので、これから水圧鉄管の跨線橋を渡ります。 -
イチオシ
堂々たる水圧鉄管(跨線橋からの眺め)
猪苗代湖の水が日橋川に流れ、最初に猪苗代第一発電所に利用されます。 -
発電所に入る水圧鉄管(跨線橋からの眺め)
こんな間近で水圧鉄管を見たのは初めてです。 -
木材の集積
輪のアートみたいです。
東電の道はやがて町道につながり、集落が現れてきます。 -
日橋川左岸の丘陵地帯
荻原地区を歩いています。 -
水路
突然、第二発電所への水路が現れます。
ここまでは暗渠の導水管だったのですね。 -
ガマズミの実(道端)
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曹鉄メタル工場
日橋川の対岸に見える工場です。
酸化亜鉛焼鉱と亜鉛化成品・ダイカスト亜鉛合金の製造を行っている会社です。 -
第二発電所の水圧鉄管
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水圧鉄管と並行する急な坂道
ここを下りると第二発電所。
この急坂なら水が勢いよく発電機に落ちます。 -
猪苗代第二発電所に到着
大正7年(1918)に運用開始になった水力発電所で、猪苗代第一発電所と同様、ここからの送電によって、当時の日本の中心を支えていました。
赤レンガの外壁が特徴的で、辰野金吾が監修しています。 -
壁面のマーク(第ニ発電所)
社章のように思えます。 -
猪苗代第ニ発電所の全景
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日橋川と合流(第ニ発電所)
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イチオシ
美しい建物の猪苗代第2発電所
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取水堰
猪苗代第二発電所の下に、下流にある第三発電所の取水口が見えます。 -
磐梯町駅
発電所巡りから駅に戻り、会津若松へ向かいます。 -
「フルーティアふくしま」(会津若松駅)
乗ってきた電車の後ろに連結されていました。
福島のオリジナルスイーツが楽しめる「走るカフェ フルーティアふくしま」。
スイーツセット付き座席の旅行商品の購入が必要です。
車両形式の「クシ」は珍しく、制御車の「ク」と食堂車の「シ」の車両という意味です。 -
会津地域のゆるキャラ(会津若松駅)
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お城の形をした会津若松駅
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そば処「一会庵」
夕食は駅直結のこの店で。 -
会津セット900円(一会庵)
つまみは会津の郷土料理「ぼうたら」と「ニシンの山椒漬」。
ニシンの山椒漬は初めて食べたのですが、山椒の風味のニシンがお酒にあいます。 -
重ね2枚そば(一会庵)
会津のつまみとそばを美味しくいただきました。
今晩は東横イン会津若松駅前に泊まり、明日は紅葉の只見線を訪れます。
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