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ジャマイカ(Jamaica)を代表するものとしてよく広告に使われており、それ故、もしかしたらジャマイカの観光スポットの中で一番有名かも知れないダンズリバーの滝(Dunn&#39;s River Falls)はセントアン(St. Ann)パリッシュ、北海岸のクルーズ船停泊地の一つのオーチョリオス(Ocho Rios)の町の西3.5㎞くらいのところにある。キングストン(Kingston)からだと約85㎞、車でT3高速を通ると空いていれば1時間余りで着く(高速代片道1300JM$)。T3高速の終点のラウンドアバウトをオーチョリオス方向に3㎞ほど走ると右手に駐車場へ上る道がある。ダンズリバーを過ぎて500mくらいで大きな看板が出ているので、見逃すことはないだろう。坂道を250mほど登ると駐車場。入口にセキュリティいて、名前を聞かれたが、何の意味もなかった。単なる暇つぶしか? ここではまだ入場料は払わない。<br /><br />広い駐車場の奥にチケット売り場と入場ゲートがある。滝を登るには泳げる格好で踵のある濡れてもいい靴かサンダルが必要なので、チケット売り場の横か、入場してからのロッカーエリアで有料ロッカー(確か500JM$からとあったように思う)を使うか、最初からそう云う格好で行くかしかない。私は駐車場から、水着に濡れていいTシャツを着て、踵のあるサンダルと云う格好で、防水ケースに入れたスマホのみ持って行った。最後にガイドに上げる小銭もあった方がいいかもしれないが、これは必須ではない。入場料はジャマイカ在住者ならジャマイカの運転免許証提示で1000JM$。非移住者は23US$なので、かなり違う。<br /><br />ダンズリバーはその源からわずか183mしかない短い川で、高さ55mからトラバーチン(travertine;石灰華)で出来たいくつもの石灰華段で構成される滝を経て、一気に海に流れ込むカリブ海地域で唯一の、世界でも珍しい川。水源から炭酸カルシウムを豊富に含んだ湧水が大量に噴出されており、こういう滝が形成された。この滝を河口と云うか海の滝壺から登るのが人気のアトラクションとなっており、まるでアトラクション用に造られたようだが、全て自然の産物で、長い時間をかけて形成された。<br /><br />この辺りは1655年にジャマイカ島を占拠したイギリス(イングランド)軍とキューバ島から遠征してきたそれ以前の支配者であったスペイン軍との間で1657年に起こったラス・チョレーレス(Las Chorreras)の戦いの舞台と云われる。戦いはイギリス軍の勝利に終わり、チャールズ・プライス(Charles Pryce)が最初の地主となった。その後ベルモント財団(Belmont property)のものとなったが、1972年にレクレーション公園開発のために政府が買い取り、都市開発公社(UDC)の管理下となり、現在はセントアン開発公社(St. Ann Development Company:SADCo)が運営している。<br /><br />近くの町のオーチョ・リオスはスペイン語で8つの川を意味するが、実際にはこの辺りにはケーブリバー(Cave River)、ローリングリバー(Roaring River)、タートルリバー(Turtle River)とこのダンズリバーの4つしかなく、このダンズリバーがその源からの急な流れと連続する滝からラス・チョレーレス(元の意味は滝や泉)と呼ばれていたことから変化したものと云われている。<br /><br />最初のボンド映画、「007 ドクター・ノオ(1963年の日本初公開時の邦題は「007は殺しの番号」、原題は&quot;007 Dr. No&quot;で62年作品)」で、初代ボンドガールのウルスラ・アンドレス(Ursula Andress;私の若い頃はアーシュラって云われてたのが変わったんだ)が最初に登場するシーンがこの河口があるビーチで撮影されている。ちなみに私がこの映画を見たのはリバイバル公開の時だったので72年。これまで多分全部のシリーズを見てるけど、最初に見たのは地味な評価の「女王陛下の007(On Her Majesty&#39;s Secret Service);69年作品」で、見た順番としては71年作品の「007 ダイヤモンドは永遠に(Diamonds Are Forever)」についで3本目と思われる。<br /><br />9時45分頃中に入る。まずは5分ほど歩きスタート地点へ。ここでグループとしてまとめられるので、しばらく待つ。滝の上部にあたり、滝登りの終点で、先に登った人たちが見える。数分で20人くらいが溜まり、出発。まずは川横の階段を3分くらい降りる。ほとんど川は見えないが、ところどころに開口部があり、川から上がることが出来るようになっている。完全に海まで降りる前の広場で集められてしばらくガイド(2人)の説明がある。説明が終わるとさらに階段を降り、10時頃ビーチに到着。ここがウルスラ・アンドレスとショーン・コネリー(Sir Sean Connery)が55年余り前に歩いていたところ。<br /><br />海に入ったところで、みんな手を繋ぐように云われ、一列になって滝登り開始。この時はこれから約50分掛けて、滝を登ったが、結構な流れ。これは確かにしっかりした履物でないと厳しい。ちなみに靴は10US$でレンタル出来る。手はずっと繋いでる訳ではないが、登りが急になるところでは自然にみんな手を出す感じ。まあ、手を繋いで上がるのがお約束の光景なので、やはりやらなくちゃ。途中3ヶ所ほど、ガイドが自分のカメラで写真を撮ってくれるところがある。水中でも大丈夫なカメラがあれば完璧だが、防水ケースのスマホでなんとか大丈夫だった。15分ほどで北沿岸ハイウェイ(Northern Coastal Highway)の下を潜るが、結構高さが低いので頭をぶつけないように注意が必要。また、パスしてもいいが、後ろ向きで立ったまま滝壺に倒れこんだり、岩を滑って足から滝壺に飛び込んだりできるポイントもある。ガイドもサポートに付き写真は撮ってもらえないので、一人だとどうしようもないが、グループならお互いにそういう場面も写せる。最後に登る様子を撮影したDVDをグループ毎に売っているが40US$するそうで、買った人のコメントでは最悪の出来らしい。写真も売っており、それは1枚10US$らしい。<br /><br />50分ほどで滝登りを終えたあと、川の水源に近い部分が遊歩道となっているので、散策したが、ここが水源と云うところは分からなかった。園内には噴水やウォータースライダーもあり、ピクニックエリアもあり、食べ物や飲み物も売っているので、長時間園内で楽しむことも可能。出口に向かうエリアには土産物屋もたくさんある。<br />https://www.facebook.com/media/set/?set=a.2425562800847063&amp;type=1&amp;l=dc19cc1bd6<br /><br />私は11時過ぎに次の目的地に向かった。<br /><br /><br />セントアンズベイに続く。

セントアン ダンズリバーの滝 (Dunn's River Falls, St. Ann)

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2018/10/27 - 2018/10/27

44位(同エリア44件中)

ちふゆ

ちふゆさん

ジャマイカ(Jamaica)を代表するものとしてよく広告に使われており、それ故、もしかしたらジャマイカの観光スポットの中で一番有名かも知れないダンズリバーの滝(Dunn's River Falls)はセントアン(St. Ann)パリッシュ、北海岸のクルーズ船停泊地の一つのオーチョリオス(Ocho Rios)の町の西3.5㎞くらいのところにある。キングストン(Kingston)からだと約85㎞、車でT3高速を通ると空いていれば1時間余りで着く(高速代片道1300JM$)。T3高速の終点のラウンドアバウトをオーチョリオス方向に3㎞ほど走ると右手に駐車場へ上る道がある。ダンズリバーを過ぎて500mくらいで大きな看板が出ているので、見逃すことはないだろう。坂道を250mほど登ると駐車場。入口にセキュリティいて、名前を聞かれたが、何の意味もなかった。単なる暇つぶしか? ここではまだ入場料は払わない。

広い駐車場の奥にチケット売り場と入場ゲートがある。滝を登るには泳げる格好で踵のある濡れてもいい靴かサンダルが必要なので、チケット売り場の横か、入場してからのロッカーエリアで有料ロッカー(確か500JM$からとあったように思う)を使うか、最初からそう云う格好で行くかしかない。私は駐車場から、水着に濡れていいTシャツを着て、踵のあるサンダルと云う格好で、防水ケースに入れたスマホのみ持って行った。最後にガイドに上げる小銭もあった方がいいかもしれないが、これは必須ではない。入場料はジャマイカ在住者ならジャマイカの運転免許証提示で1000JM$。非移住者は23US$なので、かなり違う。

ダンズリバーはその源からわずか183mしかない短い川で、高さ55mからトラバーチン(travertine;石灰華)で出来たいくつもの石灰華段で構成される滝を経て、一気に海に流れ込むカリブ海地域で唯一の、世界でも珍しい川。水源から炭酸カルシウムを豊富に含んだ湧水が大量に噴出されており、こういう滝が形成された。この滝を河口と云うか海の滝壺から登るのが人気のアトラクションとなっており、まるでアトラクション用に造られたようだが、全て自然の産物で、長い時間をかけて形成された。

この辺りは1655年にジャマイカ島を占拠したイギリス(イングランド)軍とキューバ島から遠征してきたそれ以前の支配者であったスペイン軍との間で1657年に起こったラス・チョレーレス(Las Chorreras)の戦いの舞台と云われる。戦いはイギリス軍の勝利に終わり、チャールズ・プライス(Charles Pryce)が最初の地主となった。その後ベルモント財団(Belmont property)のものとなったが、1972年にレクレーション公園開発のために政府が買い取り、都市開発公社(UDC)の管理下となり、現在はセントアン開発公社(St. Ann Development Company:SADCo)が運営している。

近くの町のオーチョ・リオスはスペイン語で8つの川を意味するが、実際にはこの辺りにはケーブリバー(Cave River)、ローリングリバー(Roaring River)、タートルリバー(Turtle River)とこのダンズリバーの4つしかなく、このダンズリバーがその源からの急な流れと連続する滝からラス・チョレーレス(元の意味は滝や泉)と呼ばれていたことから変化したものと云われている。

最初のボンド映画、「007 ドクター・ノオ(1963年の日本初公開時の邦題は「007は殺しの番号」、原題は"007 Dr. No"で62年作品)」で、初代ボンドガールのウルスラ・アンドレス(Ursula Andress;私の若い頃はアーシュラって云われてたのが変わったんだ)が最初に登場するシーンがこの河口があるビーチで撮影されている。ちなみに私がこの映画を見たのはリバイバル公開の時だったので72年。これまで多分全部のシリーズを見てるけど、最初に見たのは地味な評価の「女王陛下の007(On Her Majesty's Secret Service);69年作品」で、見た順番としては71年作品の「007 ダイヤモンドは永遠に(Diamonds Are Forever)」についで3本目と思われる。

9時45分頃中に入る。まずは5分ほど歩きスタート地点へ。ここでグループとしてまとめられるので、しばらく待つ。滝の上部にあたり、滝登りの終点で、先に登った人たちが見える。数分で20人くらいが溜まり、出発。まずは川横の階段を3分くらい降りる。ほとんど川は見えないが、ところどころに開口部があり、川から上がることが出来るようになっている。完全に海まで降りる前の広場で集められてしばらくガイド(2人)の説明がある。説明が終わるとさらに階段を降り、10時頃ビーチに到着。ここがウルスラ・アンドレスとショーン・コネリー(Sir Sean Connery)が55年余り前に歩いていたところ。

海に入ったところで、みんな手を繋ぐように云われ、一列になって滝登り開始。この時はこれから約50分掛けて、滝を登ったが、結構な流れ。これは確かにしっかりした履物でないと厳しい。ちなみに靴は10US$でレンタル出来る。手はずっと繋いでる訳ではないが、登りが急になるところでは自然にみんな手を出す感じ。まあ、手を繋いで上がるのがお約束の光景なので、やはりやらなくちゃ。途中3ヶ所ほど、ガイドが自分のカメラで写真を撮ってくれるところがある。水中でも大丈夫なカメラがあれば完璧だが、防水ケースのスマホでなんとか大丈夫だった。15分ほどで北沿岸ハイウェイ(Northern Coastal Highway)の下を潜るが、結構高さが低いので頭をぶつけないように注意が必要。また、パスしてもいいが、後ろ向きで立ったまま滝壺に倒れこんだり、岩を滑って足から滝壺に飛び込んだりできるポイントもある。ガイドもサポートに付き写真は撮ってもらえないので、一人だとどうしようもないが、グループならお互いにそういう場面も写せる。最後に登る様子を撮影したDVDをグループ毎に売っているが40US$するそうで、買った人のコメントでは最悪の出来らしい。写真も売っており、それは1枚10US$らしい。

50分ほどで滝登りを終えたあと、川の水源に近い部分が遊歩道となっているので、散策したが、ここが水源と云うところは分からなかった。園内には噴水やウォータースライダーもあり、ピクニックエリアもあり、食べ物や飲み物も売っているので、長時間園内で楽しむことも可能。出口に向かうエリアには土産物屋もたくさんある。
https://www.facebook.com/media/set/?set=a.2425562800847063&type=1&l=dc19cc1bd6

私は11時過ぎに次の目的地に向かった。


セントアンズベイに続く。

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