2018/09/17 - 2018/09/17
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Ybaba姫さん
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故郷、新潟を巡るツアーに懐かしい親不知や高浪の池、姫川温泉・・
などという単語を見つけ、こんなところ、どんな風に案内してくれるんだろう?と
興味深々。他にも奥只見湖や弥彦山等々、行ったことのない場所を巡るようなので
参加してみることにしました。
・9月17日(月・1日目)
親不知コミュニティロード、高浪の池・明星山、糸魚川不動滝(姫川温泉泊)
・9月18日(火・2日目)
奥只見湖(咲花温泉)
・9月19日(水・3日目)
阿賀野川ライン下り、弥彦神社・弥彦山、八海山ロープウエイ
- 旅行の満足度
- 4.5
- ホテル
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- 観光バス 新幹線
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
- 利用旅行会社
- 阪急交通社
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-
親不知のこんな旧道や
-
幻の魚が住むと言われている高浪の池
-
明星山
-
糸魚川不動の滝などを巡ります。
-
さて、私の生まれ故郷をどんな風に案内してくれるんだろう!
ワクワクしながら東京駅8時44分発の北陸新幹線はくたか555号に
乗り込みます。 -
高崎駅だったと思うのですが・・。
ちょっと記憶が曖昧ですが・・
ホームに「SLみなかみ」が停まっていて
大勢の鉄道ファンの方がカメラを構えていました。
この日は実際に運航していたようでしたが、柱が邪魔して
写真を撮ることはできませんでした。 -
上越妙高高原で新幹線を降りバスに乗り込みますが・・
大型バスでは行けない道を行くらしく、2台のマイクロバスに
分かれて乗り込みます。
・・・ってことで、ガイドさんはいません。
案内を楽しみにしていたんですけど、それはなさそうです。
ということで、この後は、私の知っていることと
後から調べたりした話です。
(地元のことで、ついつい熱くなって文章が長くなって
しまうのは、お許しください。) -
関越自動車道で親不知を目指します。この川は・・
早川かなあ~。
前日までかなりの雨が降っていたそうで、
川はかなり増水しているようです。 -
糸魚川市(旧青海町)は新潟県の西の端っこ。
この町には黒姫山(信越線沿いにある黒姫山とは別の山です。)と
いう石灰岩でできた山があり、その石灰岩を利用してセメント等を
作っているデンカという大きな化学工場があります。 -
私たちが目指していたのはここ、
北陸道最大の難所・天険 親不知(てんかのけん おやしらず) -
怪しかった雲行きでしたが青空が出てきました。
この碑には「親不知 雪は海から天に降る」と
書かれていますが、まさに冬の日本海の
荒々しさを表していると思います。
この荒々しい交通の難所ゆえ、昔から多くの文学作品に
登場しています。 -
今は海の中を北陸自動車道が通り、
交通の難所・・という感はあまり感じることが
できませんが、その昔は絶壁の山が海に落ち込み、
砂浜も無いような海辺を、波を避けながら歩いて
いたのです。 -
ここには4つの世代の道があります。
第1世代は波打ち際・・道とは言えないかもしれませんね。
第2世代は明治時代にできた旧道(この後歩いてみます)。
第3世代は崖っぷちを通る国道8号線。
そして第4世代が海の上を通る北陸自動車道。 -
この辺りからは、4世代の道が見えるということで
青海八景に選ばれているようです。
海辺の第一世代。山肌に見える穴の開いたトンネルの
ようなところを通る第3世代。海の上を通る第4世代。
そして、私が立っている道が第2世代です。 -
日本の道100選にも選ばれている第2世代の道を歩いてみます。
(今は車が通ることはできませんが、昭和中頃までは、この道は
れっきとした国道8号線で、大型ダンプもこの道を走っていたのです。)
道沿いに見晴らしの良い東屋があります。
本当に天気が良ければ、能登半島はもとより佐渡が見えることも
あるそうです。 -
東屋の壁に4世代道路や親不知・子不知(おやしらずこしらず)の
名前の由来等の説明があります。
名前の由来は、
今から8百年前の源平盛衰の昔、
池大納言平頼盛(いけのだいなごんたいらのよりもり、平清盛の異母弟)の
後を追ってこの地を通りかかった夫人が、懐の愛児を波にさらわれて、
悲しみのあまりに詠んだ
「親しらず子はこの浦の波まくら
越路の磯のあわと消えゆく」
が由来と言われているそうです。 -
波を避け、波打ち際を走り抜けていた頃、
この崖っぷちにも大懐(おおふところ)・小懐(こふところ)、
大穴・小穴とよばれるような天然の避難所(崖に開いたくぼみ)
があり、波が引いた隙に波打ち際を走り、波が来ると
窪みに逃げ込みながらこの難所を通り抜けたのです。
その際、親は子を忘れ、子は親を顧みる暇がなかったということから
親不知・子不知との名前がついた・・という説もあります。 -
この天下の難所に、明治11年から16年にかけて、
断崖絶壁を人力で削って東西の日本を結ぶ日本海側の
大動脈を作る工事が行われたのだそうです。 -
これが説明版に書かれていた、道路の開通を記念して刻まれた
「如砥如矢(とのごとくやのごとし)」の文字です。
一文字、一文字の大きさが1メートル四方もあるという
大きな一枚岩です。
砥石のように平らで、矢のように真っ直ぐに通れるという
意味があるそうです。 -
波打ち際から、高さ約80m上の崖を走るこんな
小道です。
この道を、昭和の中頃まで大型の車も走っていたのです。 -
今は海の上を景色を楽しみながらスイスイ走って
いますけどね。
(トンネルの多い新潟県側の北陸自動車道では、
唯一景色の良い場所と言っても過言ではないかも・・) -
少し雲行きが怪しくなってきましたが、
海と空の間の色が濃くなっているところは、
能登半島です。 -
ここには、登山家で、日本の山々を世界中に紹介し、
日本山岳会の設立をすすめるなど日本登山の登展に大きく
貢献した、WALTER WESTONの像もあります。
ウェストンは上高地を再発見したことでも有名ですが、
「親不知が日本アルプスの起点である。」として
明治27年に親不知を訪れていることを記念しているそうで、
この像はこの地を訪れた33歳の時の風貌なのだそうです。 -
親不知を後に高浪の池に向かいます。
写真は海の上を走る北陸自動車道です。
この高速道路高架橋の下に造られている
道の駅「親不知ピアパーク」というところもあって、
そこにある「翡翠ふるさと館」には、橋立ヒスイ峡から
移設された世界最大102トンのヒスイ原石が展示されて
いるので、是非見ていただきたいところですが、
今回のツアーでは訪れることはありませんでした。
残念。 -
上流にはヒスイ峡もある姫川を」渡ります。
-
川を越えると今度は明星山の石灰岩を使って
セメントを作っている明星セメントの
工場が見えてきます。
(平成の大合併の前は、姫川を挟んで
西側に青海町そして東側が糸魚川市でした。) -
川沿いの道を山の方に進み、姫川に掛かる橋を
何度か渡りながら高浪の池を目指します。
山間に入るにつれて、青空が姿を消して
雲が厚くなってきたようです。 -
高浪の池に着いた頃には雨が降り出してしまいました。
この池は標高540mの白馬山麓国民休養地内にあり、
深さは13mあるそうです。
霧が出て、神秘的・・と言えなくもない。 -
雨が降っていますが、池の周りをぐるりと回れるということで
回ってみることに・・。
みなさん雨で躊躇しているようで、先頭を切って歩きだしたのは
どうやら私一人のよう・・(^-^;
結構雨脚が強く、写真でも雨が分かるくらい。 -
今はお土産物屋さん等も整備され、観光地化されていますが、
私が高校生の頃、夏休みに部活仲間とピクニック的に
訪れた頃は周りには何もなく、ちょっとしたキャンプができるような
設備と、単なる池がそこにあるだけの場所でした。
(しばらく思い出話にお付き合いください。) -
お昼にカレーを作るということで、1年生の私たちは、カレーの
材料や鍋や飯ごう、スイカ等重い荷物を持たされて(?)、この池が
ある地元の先輩の案内で駅から田畑の道を汗だくだくで登って
きたのでした。
(おっ!少し明るくなってきたかな。) -
野菜を切ったりして準備をしていると、辺りが急に暗くなり、
池の向こう岸から霧が湧き出して・・辺りを白く染めていきました。 -
なんか神秘的~!と喜んでいたのもつかの間、
大きな雨粒が降り出すとともに、稲光までし始めました。 -
(あっ!明かりの下、中央木々の上に見える山肌は明星山です。)
そのうち土砂降りになってきて・・雨宿りする場所など
木下くらいしかなく・・生煮えのカレーを食べて、即退散することに・・。
せっかく運んできた重いスイカは、テントを張ってキャンプしていた人たちに
プレゼント・・(T_T) -
(天気がよければ妙高山が高浪の池に映り
こんな景色が楽しめます。
写真は糸魚川市観光協会のHPからお借りしました。
http://www.itoigawa-kanko.net/spot/takanaminoike/) -
(雨が若干小ぶりになってきたので、ほかの人たちも
池の周りをまわってみる気になったようです。)
雷鳴が轟き、川のように水が流れる道を私たちは
鍋や飯ごうを持って1時間以上かけて下ったのでした。
(今思うと、雷雨の中、金属を持って歩くなんて、
なんて無謀なことをしたんだろうと・・)
で・・なんと、駅に着く頃には雨がやみ、
濡れネズミになった私たちは、車内のお客様に
奇異な目で見られるのでした・・。
2時間ほど雷雨に打たれた私たちでしたが、日ごろ鍛えて
いたせいか、次の日の練習を一人も休まず、さすが!と
誇らしく思ったものでした。
(つまらない思い出話に付き合ってくださってありがとうございました。) -
1周して戻ってきました。
ところで、一時期、日本中の池や沼で、ネッシーならぬ
未確認巨大生命体が見つかった・・と各テレビ局が
探検隊を組織してその生命体を探す番組を放送していたのを
覚えていませんか?
実は、ここ高浪の池でも巨大魚の目撃が相次ぎ、
テレビでも取り上げられたことがあるんですよ。
で、池のほとりにはこんなオブジェができていました・・(^-^;
地元では「浪太郎(なみたろう)」、「翠(みどり)」の愛称で
親しまれているそうです。 -
高浪の池散策マップ。
-
こんなところに外国人の方も来るのかなあ。
英語での説明もあります。 -
高浪の池を後に明星山を見に来ました。
雨は上がりましたが、少し霞んでいます。
駐車場にある小さな展望台に上ってみました。 -
この辺りを起点に姫川沿いにヒスイ峡の遊歩道があるようですが、
今日は石が雨に濡れて滑りそうなので、上から
眺めるだけに・・ -
案内板には、高波の池の紹介も。
こんな風に高台から高浪の池を見下ろして明星山との
コラボを楽しめる展望スポットもあるそうですが、
この日は視界が悪く、何も見えませんでした。
(この展望台ではありません。) -
明星山は、3億年前はサンゴ礁で、石灰岩でできていることや、
ロッククライミングの名所である旨の案内板もありました。 -
山肌に大きな割れ目があります。
-
下を見下ろすと、姫川が流れています。
-
お天気が良ければ、また違った顔を見せてくれるのでしょうが・・
今日はちょっと残念です。 -
明星山を後に、狭い山道を縫うようにやってきたのは
糸魚川の不動滝。
私も初めて訪れるので楽しみです。 -
糸魚川にこんな名所があるなんて、恥ずかしながら知りませんでした。
この滝は、不動滝の左にある糸滝ですが、雨が多く降った時にだけ
現れる滝なので、見られないことも多いのだそうです。
こんな天候で残念に思っていましたが、
糸滝を見ることができたので、良かった!と思うことにしましょう。 -
不動滝は、 高さ70m、幅4mで3段になって
流れ落ちているそうです。
このところ雨が多かったそうで、この日は滝の水量が
多かったようです。
(バスの運転手さんのお話。) -
また小雨が降ってきたので、滝を後にします。
-
滝への道には鳥居があります。
-
写真ではわかりにくいですが、中央より少し左寄りに
糸滝が、右側には不動滝が流れています。
塩の道(上杉謙信が宿敵武田信玄に塩を送った道)やフォッサマグナでも
有名な糸魚川市は、日本初の「ユネスコ世界ジオパーク」認定を
受けているなど、今回訪れた場所以外にも、自然や文化、
ここにしかない貴重な地質等があるんです。
是非、みなさんに訪れてほしい街なんですよ。
【参考サイト】
〇糸魚川市観光ガイド
http://www.itoigawa-kanko.net/
〇いといがわベース
http://www.itoigawa-base.com/viewspot/
〇糸魚川市ユネスコ世界ジオパーク
https://geo-itoigawa.com/igp/about/24geosite/geosite14/
〇糸魚川 観光情報まとめ!行く前に知っておきたい情報を徹底紹介
https://www.asoview.com/note/502/ -
今日の観光を終えて今夜のお宿は、地元では有名な
姫川温泉のホテル国富 翠泉閣。 -
ロビーには囲炉裏端が用意されていて、
時間帯で甘えびのお味噌汁等のおもてなしを
受けることもできるようです。 -
客室は広い和室。
-
窓からは大糸線の線路も見えました。
-
客室に用意してあった甘味等。
-
窓をのぞいてみると・・
下には公園もあるようです。山の中腹に白く見えるのは・・
大仏様。 -
この大仏は白馬大仏と呼ばれ、
高さは、台座共23.5メートル、前巾18メートルとかなり大きなものです。
眼球と白毫はヒスイ、唇はメノウがはめ込まれているそうです。
平成7年の7月の豪雨で国道148号線が流され、この姫川温泉一帯も
大きな被害を受けました。
今ではR148はトンネル等でとてもスムーズな往来ができるように
なりましたが、この災害が起きるまでは、姫川を右に行ったり左に行ったり
何度も渡り、あの大仏様を越えてクネクネと曲がりくねった道だったのです。
私も何度も車で通ったことがあり、懐かしく大仏様を見ました。
(今ではトンネルを通るので、大仏様はR148からはほぼ見えません。) -
さて、楽しみな夕食ですが・・
この夕食が素晴らしかったのです。 -
何が素晴らしいって、お料理の新鮮さや
味もさることながら、
温かいものは温かく
その都度運ばれてくるのです。 -
このホテルは、従業員さんが男女ともにとても若くて、
20代前半の方が多いんじゃないかと思うほどですが、
とても気配りがきいていて、気持ちよく食事ができました。
年齢層の高いツアーメンバーは、なんだか孫に世話されて
いるような気持ちになるのか、気のせいかみんな従業員さんに
優しく、とても和やかな食事の時間になりました。
さて、明日は奥只見湖の遊覧がありますが、お天気はどうかなあ~。
https://4travel.jp/travelogue/11419289
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旅行記グループ
生まれ故郷新潟の秘境を旅する3日間(2018年9月)
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旅行記グループ 生まれ故郷新潟の秘境を旅する3日間(2018年9月)
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