2017/11/24 - 2017/11/24
29位(同エリア874件中)
とーりさん
職場から勤続のご褒美として3日の連続休暇とそれに2日の有給を絡めて9日のお休みをもらいました。例のごとく旅行の計画を練っていると、ふと、あと何カ国訪問すると「ヨーロッパ制覇」できるのだろうと思いました。ヨーロッパの区域をウラル山脈以西に首都のある国とし、日本国政府の承認国48カ国と捉えると、この段階での未訪問国家は全部で16カ国。結構散在しており、制覇するには計画的に訪問する必要がありそうです。ということで、今回は落穂拾いのごとく、取りこぼしていた小国家群のモナコ、サンマリノ(アンドラは入口のカタルーニャ州の独立問題が頂点を迎えていたため後日)と位置的に他の未訪問国とセットにしづらいアイルランドを訪れることにしました。また、前回訪問時はまだNGだったイタリアの美術館での写真撮影が解禁されたということで、その所属名画との再会も目的のひとつとしました。
実際訪れたニースやモナコは、リゾートらしい南仏の美しい海岸風景や豪華な施設に目を奪われ、駆け足訪問となったアイルランドでは、予想以上の素晴らしい街並みに滞在の短さを悔やみ、最古の共和国サンマリノでは独立国とは何かと思い、再会したルネサンス絵画の色褪せない美しさに改めてときめきを感じるなど、落穂拾いではなく、大きな収穫があった旅となりました。
日程は以下の通りです。
1日目(11/17)羽田発 ⇒ 北京 ⇒ ローマ ⇒ ニース
2日目(11/18)ニース市内観光 & モナコ市内観光 ⇒ パリ ⇒ ダブリン
3日目(11/19)ダブリン市内観光 ⇒ アムステルダム ⇒ ボローニャ
4日目(11/20)サンマリノ市内観光 ⇒ ミラノ
5日目(11/21)ミラノ市内観光 ⇒ フィレンツェ
6日目(11/22)フィレンツェ市内観光 ⇒ ローマ
7日目(11/23)ローマ市内観光
8日目(11/24)ローマ市内観光 ⇒ 北京
9日目(11/25)北京 ⇒ 羽田
今回は8日目②です。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- ショッピング
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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さあバチカン博物館です。ここはいつも混んでいるため予約してきたので入れない心配はないのですが、気合を入れていく必要があります。
(クーポラ8:43 ⇒ 8:59バチカン博物館) -
進んでいくとやはり行列です。予約なしのラインは相変わらずです。
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時間指定予約をしているとするするっと入れます。やはり予約は必要です。
(博物館入口8:59 ⇒ 9:21新回廊) -
セキュリティを通り、チケットを見せて行きます。
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とりあえず外に出ました。ここは前回来た記憶はありません。
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それでは観光スタートです。正直どう歩いたかはよくわからないのですが、まずは新回廊に出ました。ありました「プリマポルタのアウグストゥス帝」像です。前回見ることができなかったので、感動です。
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続いてピオクレメンティーノ美術館に入ります。
(ピオクレメンティーノ美術館9:25~9:34) -
美しい中庭の周りには回廊が設けられ、歴史的価値のある像などが展示されています。
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こちらは「ペルセウス」像、退治したメドゥーサの首を持っています。実はこの像は他のより新しく、18世紀にナポレオンの略奪により失われた美術品の穴を埋めるべく展示されるようになったとのことです。
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こちらは「ヘルメス」。これはギリシャ時代の作品を模してローマ帝国時代に作られたとのことです。
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そしてこの広場で一番の見どころがこれ「ラオコーン」像です。苦しむラオコーンの様子が生々しく表現されています。
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こちらも有名な作品「ベルベデーレのトルソ」です。胴体部しかありませんが、ミケランジェロに多大な影響を与えた作品のひとつだそうです。
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こちらは「円形の間」、「オトリーコリのジュピター」です。たくさん像がありすぎてよくわからなくなってきました。
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大燭台のギャラリーを抜け、地図のギャラリーに入ります。ここは私が好きなところです。
(地図のギャラリー9:37) -
世界の古地図が展示してあり、黄金に輝く天井の豪華さが何とも言えません。
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イタリアの古地図です。西洋では昔から正確な地図が作られていたようです。
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通路の出口にもこのような豪華な装飾がしてあります。バチカンの勢威を感じさせます。
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続いてはラファエロの間へ。
(ラファエロの間9:44~10:02) -
ここは四方を画で囲まれた部屋が続いています。中でもこの署名の間は一番の見どころです。まずは「枢要徳と対神徳」です。
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そしてこちらは「聖体の論議」です。画は天上世界と地上世界に別れ、天上世界ではキリストを中心に新約、旧約の預言者が描かれ、地上世界では二つの派が論議を交わしています。
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入口ドア上にあるのは「パルナツソス」です。
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そしてこれがこの署名の間の最大の見どころ「アテナの学堂」です。遠近法を駆使して奥行があるように見えます。
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まず中央にはプラトンとアリストテレス。
前回の文を引用しますと、天上に手を向けるプラトンと地上に手を置くアリストテレスが互いの哲学のありかたを表しているようです。
ちなみにこのプラトンはレオナルドダヴィンチをモデルにしているとのことです。 -
こちらも前回の引用から。
頬杖をついているのは哲学者ヘラクレイトスです。
モデルはこの時期システィーナ礼拝堂で天井画を作成中のミケランジェロだそうです。なおこの部分は後から画かれたそうです。 -
兜をかぶっているのは、あのアレキサンダー大王です。それにしてもオールスターキャストの揃踏みです。
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階段中央でだらしなく座っているのはディオゲネス。犬のような暮らしをし、大樽の中で暮らしたと言われています。
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屈んで教えているのはユークリッドです。幾何学の定理を説明しているようです。
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ラファエロ自身もこの画の中に混じっています。黒い帽子の男です。
やはりいつ見てもここは満足します。前回より観客は少ないとはいえ重要な見どころなので、この部屋だけはいつも混んでいました。 -
隣の火災の間ではロマーノ「ボルゴの火災」が有名です。
さて、次はいよいよシスティーナ礼拝堂です。 -
ミケランジェロの間ともいえるシスティーナ礼拝堂「最後の審判」や「天井画」などは撮影禁止です。暫く眺めて次へ移動します。
(システィーナ礼拝堂10:03~10:18) -
最後の見どころは絵画館です。これがその目玉、ラファエロの絶筆「キリストの変容」です。ラファエロらしい柔らかい筆遣いはありますが、右手の少年など一種独特の雰囲気です。サンピエトロ大聖堂にあったのはレプリカのようです。
(絵画館10:23~10:37) -
やせ細ったキリストが描かれることが多い中、満ち足りたようなキリストが描かれています。
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こちらはダヴィンチ「聖ヒエロニムス」です。正直ダヴィンチの作品としては、色使いと言い、かなり異質なものと感じました。
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そしてカラヴァッジョ「キリストの降架」です。明暗がくっきりしていて明暗法の神様カラヴァッジョの面目躍如です。
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ショップなども回りましたが、前回来たときより1時間弱早めに見終わることができました。このぐるぐる階段を降りると表に出られます。
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出口はこちらです。
(バチカン博物館出口11:09) -
入口と少し離れたところに出ました。入口の様子を見ると列がありません。フィレンツェのウフィツィ美術館もそうでしたが、ちょっと時間を外れるとガラガラです。この時期は閑散期なのでしょうか。
さてローマ観光も大詰めです。
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