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ヴイシュシェグラードはセルビアにも近い国境の街です。街の中心部を流れるドリナ川にかかるメフメットパシャソコロヴィッチ橋(ドリナの橋)は16世紀なかばに建設された橋で、約400年に及ぶ橋に関わる歴史、建築技術などが評価されて世界遺産に登録されています。またドリナの橋の小説を書き、ノーベル文学賞を受賞したイヴォ・アンドリッチの生家も見学しました。

ヴィシュシェグラードにある世界遺産の橋、メフメットパシャソコロヴィッチ橋(ドリナの橋)

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2018/10/22 - 2018/10/22

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lion3

lion3さん

ヴイシュシェグラードはセルビアにも近い国境の街です。街の中心部を流れるドリナ川にかかるメフメットパシャソコロヴィッチ橋(ドリナの橋)は16世紀なかばに建設された橋で、約400年に及ぶ橋に関わる歴史、建築技術などが評価されて世界遺産に登録されています。またドリナの橋の小説を書き、ノーベル文学賞を受賞したイヴォ・アンドリッチの生家も見学しました。

旅行の満足度
4.0
観光
4.0

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  • セルビアの国境にも近い<br />ドリナ川へかかるメフメットパシャソコロヴイッチ橋<br />(ドリナの橋)に行きます。<br /><br />世界遺産にも登録されている歴史的に貴重な橋です。<br />ボスニア・ヘルツェゴビナには2つの世界遺産がありますが、<br />2つとも橋です。もうひとつはモスタルのスタリ―・モストです。

    セルビアの国境にも近い
    ドリナ川へかかるメフメットパシャソコロヴイッチ橋
    (ドリナの橋)に行きます。

    世界遺産にも登録されている歴史的に貴重な橋です。
    ボスニア・ヘルツェゴビナには2つの世界遺産がありますが、
    2つとも橋です。もうひとつはモスタルのスタリ―・モストです。

  • 橋を見る前に橋について本(ドリナの橋)を書いた<br />イヴォ・アンドリッチの家を見に行きます。

    橋を見る前に橋について本(ドリナの橋)を書いた
    イヴォ・アンドリッチの家を見に行きます。

  • 生家です。<br />現在は違う方が住んでいるようです。

    生家です。
    現在は違う方が住んでいるようです。

  • 壁にプレートが掛かっていて、<br />イヴォ・アンドリッチの生家と書かれています。<br /><br />イヴォ・アンドリッチは少年期を過ごした<br />ヴィシェグラードを舞台にした歴史小説<br />「ドリナの橋」を1945年に発表し、<br />のちにその作品でノーベル文学賞を受賞しています。

    壁にプレートが掛かっていて、
    イヴォ・アンドリッチの生家と書かれています。

    イヴォ・アンドリッチは少年期を過ごした
    ヴィシェグラードを舞台にした歴史小説
    「ドリナの橋」を1945年に発表し、
    のちにその作品でノーベル文学賞を受賞しています。

  • 向こうにメフメットパシャソコロヴィッチ橋が見えています。<br /><br />「ドリナの橋」は橋の建設から1914年の第一次世界大戦で<br />破壊されるまでの約400年の歴史が書かれています。<br />ドリナの橋の作品の影響もあり、<br />橋が世界遺産に登録されているのだと思います。

    向こうにメフメットパシャソコロヴィッチ橋が見えています。

    「ドリナの橋」は橋の建設から1914年の第一次世界大戦で
    破壊されるまでの約400年の歴史が書かれています。
    ドリナの橋の作品の影響もあり、
    橋が世界遺産に登録されているのだと思います。

  • 橋の建設はここ地元で生まれ育ったソコロヴィッチが<br />オスマン帝国のデウシルメ制度で<br />イスタンブールに送られて、<br />そこで政治家、官僚として出世し、第一宰相まで上り詰めます。<br />イスタンブールで出世した彼は、<br />急流で渡るのに苦労するドリナ川に橋をかけて<br />生まれ育った地元に貢献したいということから<br />メフメットパシャソコロヴィッチ橋が生まれました。<br /><br />より詳しいことは小説に書かれていますので。

    橋の建設はここ地元で生まれ育ったソコロヴィッチが
    オスマン帝国のデウシルメ制度で
    イスタンブールに送られて、
    そこで政治家、官僚として出世し、第一宰相まで上り詰めます。
    イスタンブールで出世した彼は、
    急流で渡るのに苦労するドリナ川に橋をかけて
    生まれ育った地元に貢献したいということから
    メフメットパシャソコロヴィッチ橋が生まれました。

    より詳しいことは小説に書かれていますので。

  • 橋を中心にした地図です。<br />ドリナ川の上流部(左側)に橋があり、<br />橋の北側から100mほどの場所に<br />イヴォ・アンドリッチの生家があります。<br />また橋の南側の川沿いにヴイシェグラードの街があります。<br />街の東側の紫の色の場所が映画村の場所です。

    橋を中心にした地図です。
    ドリナ川の上流部(左側)に橋があり、
    橋の北側から100mほどの場所に
    イヴォ・アンドリッチの生家があります。
    また橋の南側の川沿いにヴイシェグラードの街があります。
    街の東側の紫の色の場所が映画村の場所です。

  • 橋の建設着工は1571年で、完成は1577年です。<br />橋の設計をおこなったのは<br />ミマール・スイナンです。<br />スイナンはトルコ中に多くのモスク、メドレサなどの<br />建築に関わった人で<br />ブルーモスク、エデルネの巨大モスクなど<br />数々の有名な建築物にも関わっています。<br />スイナンは世界遺産の建造物のいくつかに関わっています。

    橋の建設着工は1571年で、完成は1577年です。
    橋の設計をおこなったのは
    ミマール・スイナンです。
    スイナンはトルコ中に多くのモスク、メドレサなどの
    建築に関わった人で
    ブルーモスク、エデルネの巨大モスクなど
    数々の有名な建築物にも関わっています。
    スイナンは世界遺産の建造物のいくつかに関わっています。

  • スイナンはオスマン帝国の建築では歴史上の人物です。<br />この橋も関わっているのかという驚きがあります。<br /><br />橋は11のアーチからなる全長179.5mの石橋です。<br />橋を渡って行きます。

    スイナンはオスマン帝国の建築では歴史上の人物です。
    この橋も関わっているのかという驚きがあります。

    橋は11のアーチからなる全長179.5mの石橋です。
    橋を渡って行きます。

  • 橋の前後に3つのダムが造られているために、<br />川幅は広く、水面は波立たず、流れがありません。<br />ダム湖といっていいようです。<br />ダムができるまでは、急流の洪水がよくおこっていた川でした。

    橋の前後に3つのダムが造られているために、
    川幅は広く、水面は波立たず、流れがありません。
    ダム湖といっていいようです。
    ダムができるまでは、急流の洪水がよくおこっていた川でした。

  • 橋から下流側を見てみると<br />左川岸にアンドリッチの生家があります。<br />また右川岸はヴイシェグラードの街並みです。

    橋から下流側を見てみると
    左川岸にアンドリッチの生家があります。
    また右川岸はヴイシェグラードの街並みです。

  • 橋の中央部の記念碑です。<br /><br />橋の中央に立ち周りを見ると<br />山あいの人のほとんど住んでいないような場所に<br />よく大きな石橋をかけたものだと思います。<br />おそらく利用者も限られた人たちであったでしょう。<br />

    橋の中央部の記念碑です。

    橋の中央に立ち周りを見ると
    山あいの人のほとんど住んでいないような場所に
    よく大きな石橋をかけたものだと思います。
    おそらく利用者も限られた人たちであったでしょう。

  • 橋中央の展望、休憩スペースです。<br /><br />橋はやはり第一宰相に出世したソコロヴイッチの権力によるものでしょう。<br />いまなら地元への利益誘導といわれそうです。<br />ただソコロヴイッチが橋を架けたことで、<br />イヴォ・アンドリッチが「ドリナの橋」の小説を書き、<br />それがノーベル文学賞を受賞し、<br />それが「ドリナの橋」の世界遺産登録へと進んだと思われます。<br /><br />

    橋中央の展望、休憩スペースです。

    橋はやはり第一宰相に出世したソコロヴイッチの権力によるものでしょう。
    いまなら地元への利益誘導といわれそうです。
    ただソコロヴイッチが橋を架けたことで、
    イヴォ・アンドリッチが「ドリナの橋」の小説を書き、
    それがノーベル文学賞を受賞し、
    それが「ドリナの橋」の世界遺産登録へと進んだと思われます。

  • 光の加減でこちらが絶好の撮影ポントでした。<br /><br />そして世界的な映画監督の<br />エミール・クリストリッツアが「ドリナの橋」の<br />映画化をおこなったということになります。

    光の加減でこちらが絶好の撮影ポントでした。

    そして世界的な映画監督の
    エミール・クリストリッツアが「ドリナの橋」の
    映画化をおこなったということになります。

  • 橋の欄干部から。<br />

    橋の欄干部から。

  • 橋を渡り終えると、ヴイシェグラードの街です。<br />小さな街で、100mも歩けば家がなくなるくらいの街です。

    橋を渡り終えると、ヴイシェグラードの街です。
    小さな街で、100mも歩けば家がなくなるくらいの街です。

  • 観光案内所があります。

    観光案内所があります。

  • 市庁舎の建物ですが、警察が主に使っているようです。

    市庁舎の建物ですが、警察が主に使っているようです。

  • 市立美術館です。

    市立美術館です。

  • 街の広場にシャルガン8と呼ばれる蒸気機関車が置かれていました。<br />セルビアとボスニアの山岳地帯を走る狭軌の鉄道で、<br />険しい山道で鉄道の線路が8の字を描いていることから付けられた<br />列車です。鉄道マニア垂涎の機関車です。

    街の広場にシャルガン8と呼ばれる蒸気機関車が置かれていました。
    セルビアとボスニアの山岳地帯を走る狭軌の鉄道で、
    険しい山道で鉄道の線路が8の字を描いていることから付けられた
    列車です。鉄道マニア垂涎の機関車です。

  • 街の東側の広い場所に<br />映画村のようなものが出来ていました。<br />一般公開されています。<br />撮影に利用した映画のセットを用いた映画村です。

    街の東側の広い場所に
    映画村のようなものが出来ていました。
    一般公開されています。
    撮影に利用した映画のセットを用いた映画村です。

  • 時間があるので見学します。<br /><br />映画は「ドリナの橋」の映画化で、<br />監督はサラエボ生まれの地元出身の<br />世界的に有名な映画監督の<br />エミール・クリストリッツア監督です。<br /><br />クリストリッツア監督は<br />世界3大映画祭で監督賞を受賞したという監督です。<br />監督の代表作は「アンダーグラウンド」、「パパは出張中」、<br />「ライフ・イズ・ミラクル」などです。<br /><br />入口の像を見るとメフメットパシャソコロヴイッチでした。

    時間があるので見学します。

    映画は「ドリナの橋」の映画化で、
    監督はサラエボ生まれの地元出身の
    世界的に有名な映画監督の
    エミール・クリストリッツア監督です。

    クリストリッツア監督は
    世界3大映画祭で監督賞を受賞したという監督です。
    監督の代表作は「アンダーグラウンド」、「パパは出張中」、
    「ライフ・イズ・ミラクル」などです。

    入口の像を見るとメフメットパシャソコロヴイッチでした。

  • ドリナの橋の映画化で<br />ここに撮影に来てセットなどを造ったようです。<br />それを利用した映画村です。<br />しっかりと造られています。

    ドリナの橋の映画化で
    ここに撮影に来てセットなどを造ったようです。
    それを利用した映画村です。
    しっかりと造られています。

  • 真新しい街並みで、違和感満載ですが、<br />セットと思えば納得です。

    真新しい街並みで、違和感満載ですが、
    セットと思えば納得です。

  • 映画館。

    映画館。

  • 教会。

    教会。

  • 教会内。中もそれなりに造られています。

    教会内。中もそれなりに造られています。

  • ドリナの橋の作家のイヴォ・アンドリッチの像です。<br />うしろは市庁舎です。

    ドリナの橋の作家のイヴォ・アンドリッチの像です。
    うしろは市庁舎です。

  • 映画村を出て、ランチです。<br />店名は「クルナ」という日本人に受けそうな名前の店です。<br />4トラベルにも口コミの多い日本人に人気のレストランです。<br />クルナは地元の言葉でクラウンという意味のようです。

    映画村を出て、ランチです。
    店名は「クルナ」という日本人に受けそうな名前の店です。
    4トラベルにも口コミの多い日本人に人気のレストランです。
    クルナは地元の言葉でクラウンという意味のようです。

  • 地元のビール。

    地元のビール。

  • スープ

    スープ

  • メイン、ポークステーキ<br /><br />ソコロヴィッチ橋は確かに素晴らしいです。<br />また小説「ドリナの橋」を読んでみようと思います。<br /><br />映画も見てみたいものです。<br />

    メイン、ポークステーキ

    ソコロヴィッチ橋は確かに素晴らしいです。
    また小説「ドリナの橋」を読んでみようと思います。

    映画も見てみたいものです。

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