2018/09/04 - 2018/09/04
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mirilinさん
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いや、今に始まったことじゃないんです。旅行の時に「親の敵を取りに行くのか?」ってなぐらい歩くのは。
でも、リスボンは歩道がほぼ石畳、そして坂道…てこともあって、いつも以上に足に来たのでしょう。
相方に「正気の沙汰ではない!」と怒鳴られてしまったのです。
まあ、前日まで「ポルトガルはキャンセルかも~」といいながら、扁桃腺炎で10日も寝込んでいたのに、寸暇を惜しんで歩き回る私。怒鳴られて当然とも言えますが(笑)
でも、その相方も、ブツブツ言いながらも、次々現れるフォトジェニックな建物や、美しい街並みなどに、気が付けば私より先を歩いていて…
毎日何万歩という歩数を歩き倒し、「明日はのんびりしよう!」と誓うも、また歩き倒すという有様。
二人合わせて100歳を余裕で超えるという私たちを、こんなに歩かせてしまう、魅力あふれるポルトガルの街。
歩き倒したのは、リスボン、ポルト、アヴェイロ、コスタ・ノヴァ。どこも素敵な街でした。
そんな素敵な街の様子、今回は珍しく時系列で振り返ってみたいと思います。
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9/4(火) 歩き倒しの旅5日目
いよいよリスボンを歩き倒しの始まりです。
まずは、サンジョルジュ城とアルファマ地区を攻める予定です。
アルファマは結構なアップダウンと聞いていたので、事前にあまり上りコースとならない道順を考えていましたが、アルファマは細い路地が入り組んでいて、地図が全く役に立ちません。ま、この路地歩きが楽しいのですが・・・
ってことで、ノスタルジックな下町情緒の漂う街の散策は、登ったり下ったり、足腰には厳しいはずなのに、ずんずん歩いてしまうのです。アルファマを歩いていた午前中は、どんよりと厚い雲に覆われていて、青空の下のアルファマを感じることができなかったことだけが残念でした。
午後からは天気も良くなってきたので、晴れているうちにベレン地区のベレンの塔を見ておこうと、タクシー飛ばして見に行ったのですが・・・
ということで、リスボン アルファマ&ちょこっとベレン編 の前編 はじまりはじまり~
本日の歩数 31,414歩 11,937m ←またこんなに歩いちまいました
- 旅行の満足度
- 4.5
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今日もどんよりとした空模様。ちょっとテンション下がってしまいましたが、アルファマ散策へ向かいました。
まずは「サン・ジョルジェ城」 。
ホテルからは歩いても行ける距離ですが、なにせひたすら上り坂。最初から飛ばすと後が大変なのでバスで向かうことにしました。
バスは、ホテルのあるロシオ広場から5分ほどのフィゲイラ広場が始発の737番。
細い路地を上がっていくからでしょうか、え?バス?という感じの小さなバスです。もちろんすぐに満員。
市電でも行けますが、「サン・ジョルジェ城」の最寄りの停留所から、更に坂道を登らなければなりません。
バスは入口の目の前に止まるので、オススメです。 -
バスは始発から終点までなので、なんの心配もなく乗っていられます。所要15分といったところでしょうか。
バスを降りると、目の前がお城の入口です。
この門は19世紀に作られたものだそうで、1846年の日付とポルトガル王国の紋章が掲げられています。ポルトガルの女王マリア2世の名で掲げられたということです。
ここをくぐって右手に行くと、入場券売り場です。 -
入場券を買って(8.5ユーロ)自動改札にチケットのバーコードをピッとかざして入場です。
…と行けばかっこいいのですが、どうもここの自動改札の反応が悪いようで、結局係りのお兄さんが改札のところでチケット受け取って操作しているので、もぎりのお兄さんがいるのと何ら変わりがありません。ちょい残念な感じです(笑)
さて、そのポンコツなゲートを通ると目の前はアルマス広場という展望台。ここからはリスボンの旧市街が一望のもとです。サン ジョルジェ城 城・宮殿
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このお城は城塞でしたから、大砲もテージョ川に向かって配置されています。
海岸から川を上ってやってくる敵を狙っていたのでしょうね。 -
それにしても、残念すぎる天気です。
せっかくの眺望も80%ダウンといったところでしょうか。
テージョ川にかかる美しい吊り橋「4月25日橋」も灰色の空の中で霞んじゃってます。
青い空、キラキラ輝く川面、美しい吊り橋と赤レンガの家並み…皆さん脳内変換してくださいませね。 -
こちらは、さきほどバスに乗り込んだフィゲイラ広場を見下ろしております。
写真下の四角い広場がフィゲイラ広場です。
このフィゲイラ広場はかつての巨大な市場の跡だそうです。築地市場もいずれはこんなふうになるかもしれませんね。 -
そしてこちらは、バイシャからシアード方面。真ん中に「サンタ・ジュスタのエレベーター」と「カルモ教会」が見えます。
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ちなみに、反対側のバイロアルト地区の丘からお城を見るとこんな感じでした。ひときわ高い丘の上で堂々たる姿でリスボンの街を見下ろしています。
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この展望台も、巷の展望台同様に景色の案内板が設置されているのですが、さすがポルトガルの観光地だけに、アズレージョで描かれていました。
船の絵も、大航海の国らしいですよね~ -
「サンタ・ジュスタのエレベーター」や「カルモ教会」もちゃんと描かれています。
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なかなかリアルに描かれていて、この案内板だけでも結構楽しめます。
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この城の起源は、遥か紀元前に遡るそうです。
その後、5世紀の西ゴート族、9世紀のムーア人が今の城の元となった城壁を築き、その後1147年にポルトガルの初代国王アフォンソ・エンリケスがレコンキスタによりムーア人から奪還、その後改修して居城としたとのこと。
この辺は中世の頃の宮殿跡だそうです。
そうそうこの王宮は、私たちもよく知るインド航路開拓者ヴァスコ・ダ・ガマを歓待するのに使われたこともあるそうです。 -
広場から城塞の入口までの道のりには、孔雀が散歩していたり、大砲が置かれていたり、レストランの前には狛犬のような石像なんかがあったりして、いろいろな時代の置き土産に遭遇します。
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城内には石の橋を渡って入ります。お掘には今は水はなく、芝生が生えていました。でも、中世の騎士が出てきそうな雰囲気です。
もしかしたら、石の城塞には曇り空のほうが似合うかも?
この入口のところにある塔は、司令塔としての役割を果たしていた「中央塔」です。 -
ヨーロッパのお城としては珍しく、居住を目的とせず、城塞として機能していた城ですから、華美な雰囲気は微塵もなく、ただひたすら堅牢な石造りの壁が取り囲んでいます。
右側の塔は、国王の財宝を保管していた「獲得の塔=公文書塔」、 左の塔は16世紀の中頃には王家の公文書館としても使用された「王宮の塔」です。 -
どんよりとした空ではありますが、それでも誇らしげに塔の上で翻るポルトガル国旗です。
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城壁の上は、歩くことができます。見晴らしはとてもいいですが、手すりはないですし、昔からの石造りのままですから、足元が危ないようなところもあるので、要注意です。でもオススメですよ。
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城壁にある塔の窓からの眺めは、まるで額縁に囲まれた絵のようです。
う~ん青空が欲しい!
9月は晴天率が高いはずなんですが(泣) -
「貯水の塔」へ向かう城壁の通路は結構細くって、大柄な人とのすれ違いは大変です。
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貯水の塔の上には、今も井戸があります。雨水の貯水庫だったそうです。
コインを落として深さを調べている人がたくさんいました。
なかなか深かったですよ。 -
こちら北側の壁には、密使が使用したという裏庭の小さな門があります。
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城の北側では、今も遺跡の発掘が続けられています。
日本で言えば平安時代の頃のムーア人の居住地の後だとか… -
場内のカフェで小休憩。
オーダーは、もちろんエッグタルトです(笑)
このカフェの周りには、まるで鳩のように孔雀がいました。 -
「サン・ジョルジェ城」を後に、「サン・ヴィンセンテ・デ・フォーラ教会」に向かいます。
城を出るとすぐにエッグタルト屋さんがありました。(写真左)
有名店らしいです。 -
地図を広げてみましたが、細い道が入り組んでいてよくわからないので、感に任せて歩いてみました。
家の入口に、まるで飾りのようにインコの鳥かごを下げている家をいくつか見かけました。華やかな色合いの鳥さんを、インテリアの一つにしているのでしょうか。 -
宗教画風のアズレージョもそこかしこに見かけます。
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出ました!今日は何かのお祭り?という感じのガーランド。
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新婚さんのおうちでしょうか?
愛に溢れたおうちのようです。 -
え~と、どっちに行く?
細い坂道が縦横無尽で迷います。
結構方向感覚には自信があったのですが、ちょこちょこ歩き回っていたら、振り出しに戻ってしまいました(笑)
ま、迷っていても楽しいですが…ね。 -
え?こんなとこ入っていいの?といった、誰かの家の門みたいなところを、多くの人がくぐって行くので、ついて行ったら、こんなところに出ました。
とりあえず、前方に目指す「サン・ヴィンセンテ・デ・フォーラ教会」の塔が見えているので、方向はあっているようです。 -
この辺はおもしいウォールアートがあちこちにありました。
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これ、「スリに注意」ってことでしょうか?
壁に書かれていました。
治安はいいポルトガルですが、油断しちゃいけませんね! -
これも家の壁にぶら下がっていたのですが、遠目では、単に「いわしのオブジェ」と思いきや、よく見るとモダンな絵で表現されてました。
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この細い路地、階段はありますが、「サン・ジョルジェ城」から「サン・ヴィンセンテ・デ・フォーラ教会」までのショートカットコースでした。
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10分ほどで「サン・ヴィンセンテ・デ・フォーラ教会」に到着しました。
そして、ジャーン!青空も登場です。
待ってたよ~ 青空さ~ん
このルネッサンス様式の教会は、1147年にブルゴーニュ王朝初代ポルトガル王アフォンソ・エンリケスが建てた教会を基に、1582~1627年に改築されたものだそうです。
1885年からはポルトガル王家最後の王朝、ブラガンサ家の霊廟でもあるそうです。 -
教会前の広場では、軽快なジャズの演奏をしている集団がいました。
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教会の入場料は無料で、となりの修道院は有料。
まずは無料の教会を見学。
教会内部はポルトガルの教会にしては派手さが全くなく、とても質素な感じでした。
そんな中で、この細かい鉄細工が気に入りました。 -
イチオシ
修道院の入り口付近から塔を見上げてみました。
白い教会の塔と青空、そして目にも鮮やかなピンクのブーゲンビリア…綺麗です。
多少雲はまだありますが、晴れてきてよかったです。 -
この修道院は白い大理石がとても綺麗です。
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真っ白な壁とアズレージョがとても美しい回廊です。
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壁全面のアズレージョもいいですが、こうして白壁とのコラボは清廉な感じがして、修道院らしいですね。
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修道院は有料ですが、見ごたえがあります。
このお部屋はなんのお部屋なのか…ガイドブックなどがないので、詳細はわからないのですが、天井画も見事ですし、大理石による床のモザイクも綺麗です。 -
何故木製の柵を支えている足の一部が大理石になっているのかわかりませんが、色とりどりの大理石で作られたこの足がお気に入りです。
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アップにしてみました。
綺麗でしょ?! -
こちらは聖具室だと思われます。
天井画も、壁の装飾もそれはそれは美しいのです。 -
2階へはアズレージョから飛び出してきた中世の紳士が誘ってくれます。
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イチオシ
2階への階段は、まるで天国への階段のようです。
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きっとあの扉を開けると天国ですよね!?
修道院では、アズレージョの展示会が開催されていました。
ゆっくり見たかったのですが、多分それを見ていたら日が暮れてしまうほどの膨大な展示数だったので、先を急ぐ観光客としては泣く泣く素通りしてしまいました。 -
アルファマ地区は、たくさんの観光客で賑わっているのですが、この修道院の中を見学する人は少ないようで、ほとんど人に会いません。
なので、より清らかな気持ちになれる気がしてきます。
誰か居るって?あれは相方です(笑) -
2階のテラスもキレイなアズレージョがあります。
ここのベンチに座って、美しいアルファマの街並みやテージョ川を眺めていたら、浮世を忘れられそうです。 -
ま、こちら側の空は残念ながらまだ曇っていますが、町並みは綺麗です。
遠くにはテージョ川の対岸に立つキリスト像も見えています。 -
2階のテラスから塔を見上げたところです。
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この教会に来た一番の目的は、屋上からの眺めが絶景と聞いたからなんです。
アズレージョの展示会も素通りして、細い階段を登って、やっとのことで屋上にたどり着きました。
2本の塔の間に立っています。 -
さっき行ってきたサン・ジョルジュ城の旗が右手に見えます。
城からも教会が見えてましたね。 -
イチオシ
白い塔とアルファマの街とアズレージョの壁…お気に入りの1枚です。
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テージョ川方向を見ると、「サンタ・エングラシア教会」の可愛いドーム屋根が見えます。
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港のほうを見れば、豪華客船が寄港しているのが見えます。
きっと地中海クルーズ中なんですね~
いつか行きたいな~ -
「サン・ヴィンセンテ・デ・フォーラ教会」の前には、観光客に大人気の市電28番の停留所があります。
でも、アルファマは街歩きが楽しいのですから、これからひたすら坂道を下りながら、そして迷いながら(笑)、アルファマの街を散策したいと思います。
その様子は次のブログ「歩き過ぎちゃってごめんなさい。ポルトガル歩き倒しの旅 Part5 リスボン(アルファマ&ちょこっとベレン)編 ②」でね~
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