マラガを起点としたアンダルシアの旅(4/5)　コルドバ編

2018/09/28 - 2018/10/07

　10日間の日程で旅したアンダルシア。
　なるべく多くの街を訪れたいが、できるだけ宿を移りたくないという希望から、マラガを起点としたプラン立て。
　マラガへはターキッシュエアラインズを使ってイスタンブール経由で入りました。

　主な日程は以下の通りです。

1日目　21時過ぎ　成田発　ターキッシュエアラインズでイスタンブールへ（機中泊）
2日目　イスタンブールで乗換え　12時過ぎにマラガ空港着　13時半発のバスでグラナダへ（グラナダ泊）
3日目　アルハンブラ宮殿　ヘネラリーフェ　サン・ヘロニモ修道院　夕食とフラメンコ（グラナダ泊）
4日目　王室礼拝堂　カルトゥーハ修道院　サン・フアン・デ・ディオス教会　バスでアンテケーラへ（アンテケーラ泊）
5日目　エル・トルカル　ドルメン遺跡　アンテケーラの街歩き　アルカサバ　バスでマラガへ（マラガ泊）
6日目　マラガ市内街歩き　アルカサバ　ピカソ美術館　（マラガ泊）
7日目　コルドバへRENFEで日帰り旅行　メスキータ　ローマ橋　アルカサル　（マラガ泊）
8日目　ロンダへ日帰り旅行（行きはRENFE　帰りはバス）　ワイナリーでランチ（マラガ泊）
9日目　マラガの海岸でまったり　17時マラガ空港発のターキッシュエアラインズでイスタンブールへ（機中泊）
10日目　イスタンブール乗換えで成田へ（19時過ぎに到着）

　この旅行記は、7日目のコルドバ編です。

　なお、9月終わりから10月初めのアンダルシアは、サマータイム中ということもあり、
　　日の出　8時頃、日の入り　20時頃　です。
　朝は、半袖だと少し肌寒く感じますが、日が昇ると途端に暑くなります。
　最高気温は２６～２８度くらいですが、乾燥しているので日陰は涼しく感じます。
　旅行中は一度だけにわか雨がありましたが、あとは快晴でした。
　光あふれるアンダルシアの旅を楽しめました。

エリア コルドバ(スペイン)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.5
• グルメ: 4.5
• ショッピング: 4.0
• 交通: 4.5

• 同行者: カップル・夫婦
• 交通手段: 鉄道 タクシー 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

　マラガの宿からマラガ駅までは、徒歩で15分程度。
　9時10分発のＡＶＡＮＴでコルドバ駅までは約1時間。
　ＡＶＡＮＴより早いＡＶＥもありますが、それほど時間は変わらずに値段はかなり安いＡＶＡＮＴにしました。

　予約はＲＥＮＦＥのホームページから取りました。
　支払はＰａｙＰａｌを使いました。

　電光掲示板にきちんと出ます。
　ホームはこの掲示板で確認できます（9時10分発のセビージャ行きが乗る電車です）。

　手荷物検査がありますが、それほど並ぶことなく通過できました。
　それから改札ですが、結構直前にならないと始めません。

　これが、ＡＶＡＮＴです。
　ＡＶＥより車両が古いのかもしれません。
　日本の新幹線でいえば、こだまでしょうか。

　1時間ちょっとでコルドバ駅に着きました。
　コルドバ駅もいい天気です。

　まずは、駅のインフォメーションセンターへ行き、地図をゲット。

　コルドバの見どころは、メスキータ周辺に固まっているようです。

　メスキータまではタクシーで向かうことにしました。
　歩くと30分くらいかかりそうな距離です。タクシーでは10分くらいです。

　10時半頃メスキータ到着。そのままメスキータに入ります。
　「免罪の門」から入って、その左側にあるチケット売り場は少し並んでいましたが、その横に自動販売機が2台並んでいます。
　そちらでほとんど並ぶことなく買えました。

　メスキータ内部への入り口へ、チケット売り場から中庭を通って進みます。
　写真は、その入り口の横にあった案内図です。

　

　入り口を入ると、すぐ目の前にあの円柱とアーチが目に飛び込んできました。
　何か前室のようなところを通ってから、と勝手に思い込んでいたので、いきなりメインディッシュが出てきたような驚きでした。

　４回にわたって建築・増築されたということですが、確かに増築部分と思われるところは、床の高さが少し違っていたり、円柱とアーチの境目の装飾が単純化されていたり（古い方が手が込んでいるように見えました）、しているのですが、それにしてもよくこんなに柱とアーチをつくったなぁ。

　でも、ご存知の通り、レコンキスタのあと、スペインの王様がカトリックのカテドラルに内部を改修したのです。

　写真は、そのカテドラルの祭壇とその横に残るアーチの部分です。

　「内部を改修」なので、こじんまりしたカテドラルを、これまた勝手に想像していたのですが、本当にどでかいカテドラルです。天井も高い！
　あの円柱とアーチを取り壊して、わざわざ内部にカテドラルを作るなんて、すごいエネルギーとお金を掛けていると感じました。

　ステンドグラスから陽の光がさして、柱がきれいな色に。

　メスキータの内部から出て、中庭ごしにミナレットを見たところです。

　メスキータの中が薄暗いだけに、アンダルシアの陽光とのコントラストに一瞬クラッときました。

　メスキータを出たあと、ローマ橋へ。

　橋の土台はがっしりと作られているのですが、上流側と下流側では形が違うのです。
　写真は上流側ですが、船の舳先のようにとがってるんです。
　下流側はとがりはなく、まるくなっています。私がみたローマ橋の写真はいずれも下流側から撮られたもので、まるい土台というイメージだったので、「へぇー」と感じました。

　ユダヤ人街に行きました。
　白い壁に青い鉢、本当に絵になるのですが、惜しむらくは花が咲いていないということです。
　既に花は落ちており、緑色だけでした。
　５月前半のパティオ祭りの時は、さぞかしきれいだろうなと想像しながら歩いていました。

　お昼は、ユダヤ人街にある「タベルナ・ペペ・デ・ラ・フデリア」へ。
　１時頃行ったのですが、予約がかなり入っているようで「２時までなら」ということで入りました。
　
　中は、テーブルクロスがある席とない席に分かれているようでした。
　ない方の席は、既にいっぱいの様子。
　私たちは「ある方」の席に通されました。いくつかテーブルがあったのですが、先客は一組だけでした。

　この日も暑かったので、乾杯はビール。
　コロッケ、そしてバカラオ（タラ）とオレンジのサラダを頼みました。
　上品な味です。
　バカラオとオレンジのサラダは、アンテケーラで食べたものより、バカラオがゴロッと入っているし、美味しい！

　喉が渇いていたので、ビールの次は白のグラスワインとサングリアを頼みました。
　白ワインがすごく美味しいのです！　グラスワインとは思えないほどに…

　少し嫌な予感がしたのですが、お勘定は５０ユーロでした。やっぱりテーブルクロスのあるところは高い！
　飲み物はメニューを見ずに頼んだのですが、その飲み物が高かったのです。
　白のグラスワインが１杯12.5ユーロ。サングリアが９ユーロ。
　まぁ、美味しい食事とお酒が飲めたのだから、よしとしましょう。

　ご飯のあとは、「花の小径」へ。
　メスキータのミナレットを撮ってみました。よくある構図です。
　ここも花がないのが残念です。

　この小径はすごい観光客だったんです。グループ客が次から次へと1列縦隊でぞろぞろ。
　列が途切れた時を狙って写真を撮りました。

　この小径にある皮製品のお店「Meryan」に入りました。
　最初は買う気はなかったのですが、コードバンのベルトがよくて、つい買ってしまいました。
　お昼の５０ユーロが高い、と言いながら５０ユーロ弱のベルトを衝動買いしてしまいました。

　アルカサールへ行きました。
　ここも、やっぱり水がふんだんに使われています。

　権力者は「水」が好きなのでしょうか。
　水が貴重なアンダルシアで、「俺は、こんなたくさんの水を好きなようにできるのだ」と誇示しているみたい。

　アルカサールからローマ橋を見たところです。
　小さくて見づらいと思いますが、ここから見える土台は下流側です。
　まるくなってます。

　このあと、少し離れたローマ神殿跡へ。
　写真の白い円柱は、もしかすると比較的最近、再建されたものかもしれません。
　でも、ローマ時代から開けていた場所だったことが分かり、ちょっと興味深いものがありました。

　これで、コルドバの観光はおしまい。
　タクシーでコルドバ駅に向かいました。

　予定より早く駅についたので、早い電車に変えられないか、窓口でききました。
　そしたら、「これは安いチケットだから、変えることはできない」と言われました（たぶん）。

　コルドバ駅はそれほどお店もないので、ベンチに座ってゆっくりしていました。

　帰りもＡＶＡＮＴです。安い席だから、変えられないのも当然ですね。

　マラガに着いたら、19時50分。
　駅から歩いて、エル・コルテ・イングレスへ行き、晩御飯を買って、宿で食べました。
　この日も、デパートのパン屋でピトゥーフォを買いました。ここでは、1個0.35ユーロでした。

　コルドバは、マラガから日帰りでも十分楽しめる街でした。