2018/09/02 - 2018/09/02
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mirilinさん
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いや、今に始まったことじゃないんです。旅行の時に「親の敵を取りに行くのか?」ってなぐらい歩くのは。
でも、リスボンは歩道がほぼ石畳、そして坂道…てこともあって、いつも以上に足に来たのでしょう。
相方に「正気の沙汰ではない!」と怒鳴られてしまったのです。
まあ、前日まで「ポルトガルはキャンセルかも~」といいながら、扁桃腺炎で10日も寝込んでいたのに、寸暇を惜しんで歩き回る私。怒鳴られて当然とも言えますが(笑)
でも、その相方も、ブツブツ言いながらも、次々現れるフォトジェニックな建物や、美しい街並みなどに、気が付けば私より先を歩いていて…
毎日何万歩という歩数を歩き倒し、「明日はのんびりしよう!」と誓うも、また歩き倒すという有様。
二人合わせて100歳を余裕で超えるという私たちを、こんなに歩かせてしまう、魅力あふれるポルトガルの街。
歩き倒したのは、リスボン、ポルト、アヴェイロ、コスタ・ノヴァ。どこも素敵な街でした。
そんな素敵な街の様子、今回は珍しく時系列で振り返ってみたいと思います。
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9/2(日) 歩き倒しの旅3日目
朝8:30 ポルト サンベント駅発の普通列車でポルトカンパニャン駅に行き、8:45発のIC522(特急)でアヴェイロへ。
アヴェイロには9:30に到着
タクシーで先にコスタ・ノヴァへ向かい、街を散策した後、バスでアヴェイロ戻ってアヴェイロの街を散策。
アヴェイロからは乗り換えなしの普通列車でポルト サンベント駅に帰りました。
で、やめればいいのに、ホテルで小休憩後、夜景見物を兼ねてドン・ルイス1世橋をわたってヴィラ・ノヴァ・デ・ガイア地区を攻めに行きました。
結局この日も激しく歩き倒し。体がボロボロになってしまったのは言うまでもありません。
ではその後半のその1、アヴェイロ編 行ってみよ~
このあとポルトの夜編もあるよ~
本日の歩数 31,199歩 11,855m
- 旅行の満足度
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス 徒歩
-
アヴェイロに戻ってきました。
コスタ・ノヴァから路線バスで30分。その道のりは、灯台の麓や、海水浴場、塩が山積みされているところのそばなどを通っていくので、結構楽しめます。
アヴェイロでは、街の中心にある停留所で下車。ま、みんな降りるのですぐわかりますが、運河沿いのこんな素敵な建物のところです。 -
バスを降りると、すぐ目の前に広がる運河と美しい街並み。
アヴェイロはポルトガルのベニスと言われるとても美しい街なんです。 -
イチオシ
そしてこのアヴェイロの街は、アール・ヌーヴォー建築が点在していることでも有名で、観光案内所にはアール・ヌーヴォー廻りの地図もあるそうです。
私は貰わなかったので、あくまでも伝聞ですので、あしからず。 -
で、運河を忙しく行き交っているのが「モリセイロ」という可愛らしい船。アヴェイロノの象徴的存在の小舟です。
今は観光客を乗せて運河巡りで忙しく行き交っていますが、かつては田畑を肥沃にする肥料として使用された入り江の海草モリーソをすくい集め、その運送に使われていた船だそうです。「モリセイロ舟」はこのモリーソが語源とのことです。 -
モリセイロのもう一つの特徴といえるのが日常生活のちょっとした出来事を風刺したり、隠語を使ったりした絵です。
美しく彩られた船首と船尾を注意して見ると、結構お色気いっぱいの面白い絵が描かれているものがいっぱいあります。 -
アヴェイロの街はいたるところの道がモザイク模様になっていました。
この運河沿いの歩道には、アヴェイロの象徴のモリセイロが描かれています。 -
運河に架かる橋には、こんなお兄さんがいました。
海藻モリーソを採っていた人でしょうか? -
アール・ヌーヴォー建築は、運河沿いに多く見られました。
このお菓子細工のような家は、1929年に建てられたロシオ邸です。 -
確かにアール・ヌーヴォー建築ですが、ちょっと品がない感じが…
そして、建物のど真ん中の洗濯物はどうなんでしょうか(笑) -
この建物は、旧農業協同組合の建物。1913年の建築だそうです。現在は、観光案内所です。こちらはアール・ヌーヴォーというより、新古典主義に近い気もしますが…。
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こちらは、1915年建築の現アヴェイロ市博物館。エンジの窓枠がやけに目を引きますね。中はアヴェイロの歴史や、それにまつわる道具などが、丁寧に展示されています。
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そして、こちらはアール・ヌーヴォー博物館になっている建物で、1907年~1909年の建築です。
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門も、これぞアール・ヌーヴォーといった感じです。
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そして、この博物館になっている建物は、裏側も綺麗です。裏庭はカフェになっていて、休憩もできます。
が、内部は、余り見るべきものがありません。
ブリュッセルのオルタ美術館のようなものを期待すると、激しくがっかりしますのでご注意ください(笑) -
でも、裏庭にある見晴台?は、アズレージョと相まって、いかにもポルトガルのアール・ヌーヴォーといった感じです。ほかの国のアール・ヌーヴォーには、アズレージョはありませんから。
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アール・ヌーヴォー博物館の裏側の道を進むと、魚市場があり、その前の広場にはカフェやレストランが並んでいました。
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真ん中のピンクの可愛い家は、1923年建築のモーレス邸です。
今はお菓子屋さんです。 -
お店の前のアズレージョは、アヴェイロの銘菓「オヴォシュ・モーレシュ」の入れ物が描かれていました。
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アヴェイロでは、どのカフェでもこの「オヴォシュ・モーレシュ」が売られています。
このお店の中にも、アズレージョの絵と同じ入れ物がいっぱい並んでいます。 -
私は、箱入りを買ってみました。
確か10個入りで8ユーロぐらいだったかと… -
このお菓子は15世紀にイエズス修道院の修道女によって作られ始めたものとのことですが、見た目は最中にそっくりです。形も、いろいろな貝の形、ワイン樽型など、漁港の街アヴェイロならではの可愛い形をしています。
そして、そのお味は、日本の最中とは全く違います。皮の中の黄金色のクリームは、濃厚な卵黄のクリームで、とても甘いのですが何とも言えないコクがあって、クセになる美味しさです。忘れられません
帰国時にリスボンの空港のお土産屋さんでも売っていたので、即買ってしまったほどです。
O(≧∇≦)O イエイ!! -
小さなオベリスクの立つこの広場、地面のモザイクが美しいのですが、オベリスクの先に見える建物が、ちょっと面白いのです。
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アップにしてみました。
なんとこの建物の窓も手すりも柱も、全部絵なんです。
壁面一面にいわゆるだまし絵が描かれています。
鳥も…リアルですよね。 -
モリセイロで運河を巡るツアーは大盛況でした。
ちょっと乗ってみたかったなぁ…中央運河 建造物
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中央運河の北側にはちょっと入江になったようなところがあり、その周りには、カラフルな家が立ち並んでいました。ちょっと、イタリアのブラーノ島が思い出されます。
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あてもなく路地を歩いていると、不思議なウォールアートのある小路が現れました。
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海に面した街にぴったりのユニークなウォールアート。
お気に入りです。 -
アズレージョで飾られた家もたくさんあります。
中でも私はこの家がお気に入り。
家の形もさる事ながら、星型の窓がなんともキュート。アズレージョは渋めでクリーム色の窓枠ともよくあっていますよね~ -
サングラスショップですが、建物自体の窓飾りをうまく利用したショーウィンドウが素敵です。
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運河から南に向かう道に入ると広い広場が現れます。
ここは市の中心とも言える「レプブリカ広場」
市庁舎の建つこの広場も、広場全体の石畳を飾るモザイクが見事です。 -
レプブリカ広場に面して建つ「ミセリコルディア教会」はファサードのアズレージョがとても綺麗でした。
Igreja da Misericordia de Aveiro 寺院・教会
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この細い路地も、石畳の装飾を見ているだけで楽しくなります。
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可愛くペイントされたゴミ箱発見。
こんな可愛いゴミ箱なら、景観を崩しませんよね。 -
そして、路地の先に、なんの建物かわからないのですが、とても美しいアズレージョで飾られた建物を発見しました。
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窓と窓の間には、美しい女性(女神?)がアズレージョで描かれています。
こちらは、麦の穂と釜を持っていますね。農耕の女神でしょうか? -
どの女性がお好みでしょうか?
こちらは、お花とチョウチョを見つめていますが、花の女神? -
こちらには、キューピットちゃんもいます。
愛の女神でしょうか? -
ぶどうだらけな彼女は、ワインの女神でしょうか?
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仮面を手に、ちょっと妖艶な感じな彼女は、何の女神?
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この建物の壁を飾るアズレージョは、伝統的な感じですが、とても美しかったです。
にしても、なんの建物なんでしょうか??? -
郵便局の前にあったベンチです。
カワイイですね~ -
このお店のアズレージョも、綺麗ですね。
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イチオシ
運河からは少し離れたところ(といっても、10分くらい?)にありますが、とても見事なアール・ヌーヴォー建築の建物があります。
家庭・少年裁判所だそうです。 -
窓まわりの装飾が、各階ごとに違っていて、これぞアール・ヌーヴォーって感じです。
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イチオシ
私の大好きなバルコニーの鉄柵装飾も、見事!
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塀のアイアンワークもちゃんとアール・ヌーヴォーしてます。
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この庇の飾り、完璧です。
コジンテキニハ、運河沿いのデコデコした建物よりも、こちらの方が正統派な感じがして好きです。 -
アヴェイロのぶらり散歩も、朝からのコスタ・ノバと合わせると、結構な歩き倒し加減になってきたので、早々に引き上げることにしました。
シメは、アヴェイロの旧駅舎。
近代的な新駅舎の隣に、ちょこんと建っていますが、白壁とアズレージョがとても美しい駅舎です。 -
イチオシ
駅には見えませんよね~
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この最上階に描かれている方はどなたなんでしょうか?
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壁にアズレージョで描かれているのは、近郊の美しい景色です。
旅情を誘っていたのでしょうか? -
18時ころの列車で帰るつもりでしたが、朝から歩き倒しすぎて、熟年夫婦には限界値が見えてきたため、15:18発の普通列車でポルトに戻ることにしました。
普通列車だと、乗り換えなしでサンベント駅まで行けるので、特急を使うより20分ほど時間はかかりますが、疲れた体には助かります。
といいながら、歩き倒しの旅、これでは終わりません。
ポルトに戻り、ホテルで小休憩後、夜の部に突入します。
「歩き過ぎちゃってごめんなさい。ポルトガル歩き倒しの旅 Part3 アヴェイロ&コスタ・ノヴァ&ポルトの巻③」夜の部編に続きます。
夜の部編はこちら:https://4travel.jp/travelogue/11409396アヴェイロ駅 駅
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