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ヨーロッパ1ヵ月の旅、早くもラスト1週間となった。そう考えると、着々と旅の終わりへ近づいていく寂しさがあり、アマルフィのホテルのベッドから出たくない思いに駆られた。しかし、早朝から目が覚め、窓を少しだけ開けてドゥオーモを鑑賞する。7時半に朝食会場へ。昨日同様の朝食だが、気分を変えてテラス席で食べることに。天気は良いが、山側より雲が押し寄せている。本当に、今回の旅は天気運が良い。アマルフィの山々を観ながら、レモン柄の可愛らしいカップに入ったコーヒーを飲み、リラックスして朝食をいただいた。<br /><br />この日は、まず地獄のバスでサレルノ駅へ戻り、次に列車でフィレンツェへ行き、乗り継いでピサへ向かい、ピサの街に一泊する予定となっていた。イタリアもなかなか広く、南側のアマルフィから北の街まで、有名どころをたくさん観光するには、やはり移動日を設ける必要があった。貴重な1日だが仕方ない。9時20分にチェックアウト。朝、コーヒーを淹れてくれる顔馴染みの中東系男性スタッフが対応してくれた。チェックイン時に説明されたが、ホテルはキャッシュ払いのみ対応であり、現金で支払いを済ませる。お釣りに違和感を感じたが、バスの時刻が迫っており、お礼を言って外へ出た。しかし、妻の勧めのもと、計算し直してみると、なんと40€もお釣りが多く返ってきていた。汚い性格の自分に心底呆れるが、一瞬、もらってしまおうかと思った。だが、これまた妻の勧めにより、結局は返金しにいくことにした。悪いことをすれば必ず自分に返ってくる。ローマの詐欺人間に捕まった以上の事が起こるかもしれない。そう考えると恐ろしく、男性スタッフへ返金しに戻った。男性スタッフは「Thank you!Thank you! アリガトゴザマス」と日本語を交え、何度もお礼を言ってくれた。<br /><br />海沿いにある、バス停ではなくバス駐車場にて待機。昨日調査した通り、サレルノ駅へ行くであろう観光客が何名か、駐車場前ですでに待機していた。なぜバス停ではなく、駐車場で待つとわかるのだろう、と不思議に思った。10時前、出発時間ギリギリになると、たくさんのバスの中の1台が「Salerno」と表示を出し、乗客が乗り込むのを待つ。私たちも足早に乗り込み席を確保。あっという間に満席となり、立ち乗り客まで出ていた。土曜日のためバスの本数が少ないからなのか、乗客は多かった。早めに待機していてよかった。<br /><br />地獄のバス旅が始まり、崖沿い、絶景の道をひたすら進むも、外を観る余裕はほとんどない。あろうことか、前の席の美人女が席を大きく倒し、バックパックを膝に抱えていた私は圧迫された。外人美人じゃなかったら席を蹴りたいところだが、英語も喋れず注意すらできない。40分ほど地獄のバスと地獄の圧迫に耐え、女が席を戻しどうにか圧迫は解除。それでも10秒おきに鳴るクラクションのせいで眠ることもできず、吐き気と闘いながら我慢した。出発から75分し、やっとサレルノ駅近くのバス停へ到着。降りたバス停は終点では無いのと、降りる予定のバス停名もわからないので、妻にgoogleマップのGPSを管理してもらい、サレルノ駅近くのバス停で停車した際に降りるしかなかった。下車直後、あまりの体力消耗に歩けずにいた。だが、ヨーロッパのバス旅はこれが最後だと言い聞かせ、なんとか歩いて5分の距離にあるサレルノ駅へ向かう。<br /><br />列車ホームの「ovest」や「est」の表示に細心の注意を払い、予約していたフィレンツェ行きの列車、イタロを待つ。13時過ぎに出発した。ドリンクサービスでアイスティーを飲んだが、久々のアイスティーは甘くて美味しかった。4時間半近く乗り、フィレンツェSMN駅へ到着。改札を出ることなくピサ駅のチケットを購入し、トレニタリアのホームページにてピサ行き列車の時刻表と、発着ホームを調べる。ホームページの時間と発着ホーム通りに列車が動いてくれ、18時半、無事にピサ駅へ到着した。一日中移動し、疲れが溜まる日だった。

ヨーロッパ1ヵ月の旅~21日目(ピサへ移動)~

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2018/04/01 - 2018/04/29

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koala

koalaさん

ヨーロッパ1ヵ月の旅、早くもラスト1週間となった。そう考えると、着々と旅の終わりへ近づいていく寂しさがあり、アマルフィのホテルのベッドから出たくない思いに駆られた。しかし、早朝から目が覚め、窓を少しだけ開けてドゥオーモを鑑賞する。7時半に朝食会場へ。昨日同様の朝食だが、気分を変えてテラス席で食べることに。天気は良いが、山側より雲が押し寄せている。本当に、今回の旅は天気運が良い。アマルフィの山々を観ながら、レモン柄の可愛らしいカップに入ったコーヒーを飲み、リラックスして朝食をいただいた。

この日は、まず地獄のバスでサレルノ駅へ戻り、次に列車でフィレンツェへ行き、乗り継いでピサへ向かい、ピサの街に一泊する予定となっていた。イタリアもなかなか広く、南側のアマルフィから北の街まで、有名どころをたくさん観光するには、やはり移動日を設ける必要があった。貴重な1日だが仕方ない。9時20分にチェックアウト。朝、コーヒーを淹れてくれる顔馴染みの中東系男性スタッフが対応してくれた。チェックイン時に説明されたが、ホテルはキャッシュ払いのみ対応であり、現金で支払いを済ませる。お釣りに違和感を感じたが、バスの時刻が迫っており、お礼を言って外へ出た。しかし、妻の勧めのもと、計算し直してみると、なんと40€もお釣りが多く返ってきていた。汚い性格の自分に心底呆れるが、一瞬、もらってしまおうかと思った。だが、これまた妻の勧めにより、結局は返金しにいくことにした。悪いことをすれば必ず自分に返ってくる。ローマの詐欺人間に捕まった以上の事が起こるかもしれない。そう考えると恐ろしく、男性スタッフへ返金しに戻った。男性スタッフは「Thank you!Thank you! アリガトゴザマス」と日本語を交え、何度もお礼を言ってくれた。

海沿いにある、バス停ではなくバス駐車場にて待機。昨日調査した通り、サレルノ駅へ行くであろう観光客が何名か、駐車場前ですでに待機していた。なぜバス停ではなく、駐車場で待つとわかるのだろう、と不思議に思った。10時前、出発時間ギリギリになると、たくさんのバスの中の1台が「Salerno」と表示を出し、乗客が乗り込むのを待つ。私たちも足早に乗り込み席を確保。あっという間に満席となり、立ち乗り客まで出ていた。土曜日のためバスの本数が少ないからなのか、乗客は多かった。早めに待機していてよかった。

地獄のバス旅が始まり、崖沿い、絶景の道をひたすら進むも、外を観る余裕はほとんどない。あろうことか、前の席の美人女が席を大きく倒し、バックパックを膝に抱えていた私は圧迫された。外人美人じゃなかったら席を蹴りたいところだが、英語も喋れず注意すらできない。40分ほど地獄のバスと地獄の圧迫に耐え、女が席を戻しどうにか圧迫は解除。それでも10秒おきに鳴るクラクションのせいで眠ることもできず、吐き気と闘いながら我慢した。出発から75分し、やっとサレルノ駅近くのバス停へ到着。降りたバス停は終点では無いのと、降りる予定のバス停名もわからないので、妻にgoogleマップのGPSを管理してもらい、サレルノ駅近くのバス停で停車した際に降りるしかなかった。下車直後、あまりの体力消耗に歩けずにいた。だが、ヨーロッパのバス旅はこれが最後だと言い聞かせ、なんとか歩いて5分の距離にあるサレルノ駅へ向かう。

列車ホームの「ovest」や「est」の表示に細心の注意を払い、予約していたフィレンツェ行きの列車、イタロを待つ。13時過ぎに出発した。ドリンクサービスでアイスティーを飲んだが、久々のアイスティーは甘くて美味しかった。4時間半近く乗り、フィレンツェSMN駅へ到着。改札を出ることなくピサ駅のチケットを購入し、トレニタリアのホームページにてピサ行き列車の時刻表と、発着ホームを調べる。ホームページの時間と発着ホーム通りに列車が動いてくれ、18時半、無事にピサ駅へ到着した。一日中移動し、疲れが溜まる日だった。

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  • だんだんと曇ってきたアマルフィ

    だんだんと曇ってきたアマルフィ

  • アマルフィからサレルノへ向かう途中の、崖沿いの景色

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  • イタロの機内サービス

    イタロの機内サービス

  • トレニタリアのホームページの時刻表

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