2018/07/13 - 2018/07/13
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ミズ旅撮る人さん
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オホーツク海に臨む「小清水原生花園」。自然のままの花畑には、7月はエゾキスゲやエゾスカシユリが咲き、オレンジ色になります。国道を挟んで向かい側には馬が戯れています。
更に西に向かうとサロマ湖。キムアネップ岬に行ってみました。ハマナスの群落のある半島で、野鳥が多く見られます。湖岸に何か大き目のものがいくつか見受けられたので望遠で覗くと、オジロワシでした。
二本の足で、浅瀬にノシッと立っていました。こんな所にいるものなんだと認識。
キムアネップ岬は、サロマ湖越しに見る夕日が美しいことでも有名です。
キャンプ場があるので、ここでキャンプをすると夕暮れを目の前で堪能しながら夜を迎えることが出来ます。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 交通手段
- 自家用車
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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イチオシ
網走から東へ、国道244号線(斜里国道)をオホーツク海に沿って走ります。
海越しには知床半島の羅臼岳(1660m)、その右に遠音別岳(1330m)が島のように見えます。 -
自然に咲くハマナスは花期は6~8月ですが、気ままに開花するので、最盛期の7月でもびっしりと咲くということはないようです。
幹・枝にはトゲがありますが、香りは最上級で、ブルガリアで香水を作るために栽培しているバラの香りに似ています。 -
2015年バラの時期にブルガリアを訪れましたが、バラは開花直後が一番香りが強いので、夜明けと共に花は摘まれてしまいます。畑に行っても、積み残しの花がちらほらと咲いているだけでした。
これがブルガリア・カザンラクのバラです。 -
JR釧網本線の北浜駅。駅舎の中に「Lunch停車場」があります。
隣の藻琴駅にも「軽食&喫茶トロッコ」があります。北浜駅 駅
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内陸側に標高1,545mの斜里岳が見えて来ました。
既に濤沸(とうふつ)湖が間にあるのですが、高さが道路と同じなので見えません。 -
小清水原生花園です。
オホーツク海と濤沸湖に挟まれた細長い原生花園で、夏の道東の定番観光地です。網走国定公園 小清水原生花園 自然・景勝地
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海と反対側を見ると、濤沸(とうふつ)湖が見えます。
この湖を境に手前が小清水町、対岸が網走市になります。 -
小清水原生花園は、特に入場時間や期間はなく、主に春から秋にかけての花の時期に観光客が訪れます。
駐車場からは、インフォメーションセンター「Hana」を経て、釧網本線の線路を渡って、斜面を上ります。 -
インフォメーションセンター「Hana」では、現在開花している花の情報などが得られる他、土産物店も多くあります。
ここでは、小分けにした昆布が安いので、配るには適当かと思います。小清水原生花園インフォメーションセンター Hana グルメ・レストラン
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小清水原生花園のある砂丘は「鳴き砂」の地でもあるそうです。
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釧網本線の線路を渡って、原生花園へと入ります。
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線路の脇に原生花園駅があります。
毎年5月1日から10月31日までの営業の臨時駅で、北浜駅と浜小清水駅の間にあります。
1978年(昭和53年)10月2日に一旦廃止となりますが、1980年代に原生花園の周辺整備とともに、1987年(昭和62年)7月1日JR北海道の臨時駅として再開業しました。
原生花園のための駅なので、夏季でも夜間は通過します。原生花園駅 駅
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特別な入り口がある訳でもなく、斜面を上るところから原生花園は始まります。
既に脇の草むらにはエゾキスゲとハマナスが咲いています。 -
エゾキスゲ(ススキノキ科)。夏季の原生花園の代表的な花で、40cm~80cmの茎の先に7cmほどの黄色い花を数個咲かせます。
エゾカンゾウと間違えやすいのですが、エゾキスゲの花が黄色なのに対して、エゾカンゾウはみかん色で、花弁は細長く、比べてみると全然違います。
また、エゾキスゲは夕方開花して翌日の昼頃まで咲くのに対して、エゾカンゾウは日中に咲いているそうです。 -
ここはあくまでも「原生花園」です。自然のままの姿を楽しむところです。
しかし、○○ガーデンなどと混同してしまって、「なんだちっとも整備してないじゃないか。もっと草を刈ったらどうだ!」などと言い散らす人がいました。
そう言う風にしか見られない人は「自然」というものを、よく考えてください。
反対に○○ガーデンと銘打って、ガイドブックなどに載っている中でも、手入れがなっていなくて、草茫々の所がありました。
人工的に造った庭を売りにしているところでは、文句を言ってもいいと思います。 -
北海道は、冬に限らず夏でも、なんとなく色が薄い風景になります。そこにハマナスの濃いピンク色は、大層画面を引き立ててくれます。
ハマナス(バラ科)は、海岸の砂地に生育する100cm~150cmの高さになる落葉低木です。
高温多湿が苦手なので、北海道以外ではあまり見かけません。棘が多いので、庭植えには適さないそうです。
この香りが毎日嗅げたら幸せなのになあ。 -
オホーツク海ごしに網走方面が見えます。
エゾキスゲよりオレンジ色の濃いエゾスカシユリ(ユリ科)の群落です。 -
草丈が20cm~90cmで花被片の根元に隙間があり、内部を透かして見ることができることから名がついたと言われています。
小清水町の「町花」です。
確かに、花弁の付け根がキュウッと絞り込まれているので、上から見ると下が隙間から見えますね。 -
エゾスカシユリの足元に、小さな紫色の花が見えます。ハマエンドウです。
中央部の濃いピンクはハマナスです。 -
開花時には天辺が白く見えるエゾノシシウド(セリ科)です。花期は7月~8月。
草丈100cm~150cmで背が高く主に海岸近くに生育する多年草です。茎の上部で枝分かれし、茎の先端に5つの花弁を持つ小さな花を多く咲かせます。小花の塊がお盆状になります。
北海道ではよく見掛ける植物で、大きく伸びた茎が目立ちます。その枝っぷりがとても好きな植物です。 -
原生花園駅に釧網本線の列車が来ました。この1輌だけの車輛には、釧路湿原でも会いました。
湿原を空撮している時に聞こえて来た汽笛は、少し憂いを秘めた音に聞こえましたが、ここでは人気者です。 -
たくさんの観光客に手を振られながら、網走に向けて走って行きます。
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イチオシ
一日5往復程度しかない路線に、たまたま出会えたのは運が良かったです。
やはり、小清水原生花園に来たら、この風景は撮りたいです。 -
有名観光地ばかりを周るだけでは、こうした生の北海道の風景を見損ないます。
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展望台から海辺に続く遊歩道。その先に、噴火している様に見える雲を乗せた遠音別岳。
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展望台から見下ろすと、小さな谷間にエゾスカシユリの群落が見えます。
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谷間に降りてみました。観光客の多くは、展望台から周りを見て帰ってしまいます。
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イチオシ
さすがにこれだけ咲いていると、迫力のある画面になります。
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存在感のあるエゾスカシユリ。かすかに薄紫色を添えてくれるのが、ハマエンドウ。
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エゾキスゲの魅力的な後ろ姿。
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エゾノシシウドの上に、鳥が止まりました。
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まるで鳥のためにあるような止まり木・エゾノシシウド。
この鳥が何なのか、インフォメーションセンター「Hana」の情報でもわかりませんでした。 -
イチオシ
エゾノシシウドの上に乗るだけでなく、太めの幹にも止まります。
まるで日本画の構図になりそうで、バードウォッチャーではないのですが、その気持ちがわかりかけてきました。
それでも「鳥のある風景」の方が好きなんだろうな。 -
この鳥は、小さな芋虫をくわえています。こんなのが撮れると、ハマって行きそう。
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ノゴマが大層綺麗な声でさえずっています。
普段聞いたこともない声なのに、ここにいると当たり前の声に聞こえます。 -
まだこれから夏だというのに、ちょっと枯れた葉が色を添えます。
秋・草紅葉の時期も綺麗なんでしょうね。 -
エゾフウロ(フウロソウ科)。7~8月に咲きます。
北海道で多く見られる「風露草」から名づけられたと言われます。 -
小清水原生花園と国道を隔てて反対側に「濤沸湖木道」があります。
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湿性草原では、小清水原生花園とは違う植生を見ることが出来るそうです。
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木道は白く塗られており、周囲の緑から目立っています。
木の模様のままでいいような気がしますが・・・ -
振り返って、インフォメーションセンター「Hana」を見ます。
原生花園はオレンジ色が目立ったのに、こちらは紫色です。小清水原生花園インフォメーションセンター Hana グルメ・レストラン
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ノハナショウブ(アヤメ科)。6月~7月に開花して木道を彩ります。
全国に広く分布する草たけ50cm~100cmの多年草です。
多く栽培されているハナショウブの原種で、茎は直立して先端に紫色の花を咲かせます。葉の長さは20cm~60cmで細長くなります。 -
ヒオウギアヤメ。6月~8月に開花。
葉の様子が檜扇(宮中で使われた扇)に似ていることから名が付けられたと言われます。
茎の中ほどで枝分かれし、その先に紫色の花を咲かせます。 -
ノハナショウブが咲き乱れる草原に馬がたくさんいました。
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中には草むらに寝転ぶ馬も。
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仲がいい馬同士じゃれ合って、片方の馬がもう一方の馬の背中に、クロスするように乗ってしまいました。
自然の状態の馬を見ることは稀なので、原生花園だけでなく、是非こちらも歩いてみてください。 -
東西約8kmに亘って広がっているのが「濤沸湖(とうふつこ)」です。
四季を通して様々な野鳥が訪れる湖は、古くはアイヌ語で「チカンプトウ(鳥がいつもいる湖)」と呼ばれていました。
濤沸湖を南北に渡る橋のそばに来ました。 -
濤沸湖は湿性草原に囲まれています。
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鷺がゆったりと飛んで行きます。
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川鵜かな?では、こちらも飛んでみましょう。
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上空から橋を見ています。その先は濤沸湖の南岸、網走市です。
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濤沸湖の西側・網走方面です。右側がオホーツク海です。
釧路湿原・「天に続く道」に次いで、3度目の空撮です。
平たい地形の時は、空から見ると立体的に見ることが出来て、よくわかります。 -
オホーツク海と濤沸湖の間は、これだけしかありません。
この狭い部分に、国道244号線と小清水原生花園、そして木道があるのです。 -
濤沸湖の東側です。水平線には、晴れていれば知床半島が見えます。
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北海道は、こうした起伏に富んだすうっと伸びる道を走ることが楽しいです。
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そして、ジャガイモ畑。白や紫色の花が広がる畑を見ると、北海道にいる幸せを感じます。
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ということで、今や北海道の土産物店で目立つ存在になったお菓子の工場にやって来ました。
「福太郎株式会社 小清水北陽工場」
ここは、かつて北陽小学校だった建物です。 -
会社名を見てもピンと来なくても、これを見れば一目瞭然。「ほがじゃ」の工場です。
そして、福岡で人気の「めんべい」を作っている工場でもあります。
会社の正式名称は「株式会社山口油屋福太郎」で、博多明太子の会社です。
それがどうして、北海道で「ほがじゃ」なのかわかりません。「めんべい」の原材料が北海道産というご縁なのかな? -
この小学校が廃校になるにあたって、在校生たちに小清水町の絵を描いてもらい、
それをアレンジして展示してあります。 -
こんな風にすてきにアレンジしてもらえたら嬉しいですね。
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工場見学は10~16時。売店は年中無休、工場は土日祝日休みです。
工場直売ならではの「お徳用ほがじゃ」もあります。 -
道東に来てから、すっかりバードウォッチャーになってしまいました。
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網走に来たら、なんとしてでも寄りたい食堂があります。
「入丸水産」です。網走から知床方面に向かう国道沿いにあり、オホーツク海が目の前です。
水産物直売所に併設された食堂なので、通りすがりでは食堂があるとはわからないかもしれません。
場所はJR釧網本線の鱒浦駅のすぐそばです。北の味処入丸 グルメ・レストラン
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「かにほたてめし」1,400円(税込)です。この店はとにかく「かにめし」が美味しいんです。
「かにめし」だと1,200円、「かにいくらめし」「ほたていくらめし」「いくら丼」各1,400円です。
10年以上前から網走に来ると寄っていました。以前より店も大きくなり、団体客がどっと来るようになりました。
ここを見つけてから、網走市内では食事をしなくなりました。営業時間は8~17時です。
http://irimaru.com/北の味処入丸 グルメ・レストラン
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サロマ湖畔のネイチャーセンターに来ました。ここにはワッカ原生花園があります。
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館内には、開花中の花の名前札が下げられています。
写真の下に小さく漢字でも表記してあるのが嬉しいです。(カタカナだと意味がわからない) -
開花場所は地図に貼られています。
今回は、園内の散策はしませんでした。自転車でも回れるので、今度は利用して見ようと思います。ワッカ原生花園 自然・景勝地
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今回は、いつも通り過ぎるだけだったキムアネップ岬に来てみました。
サロマ湖の南岸に突き出た形の岬です。キムアネップ岬 自然・景勝地
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駐車場から西の方を見ています。これはサロマ湖で、オホーツク海ではありません。
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サロマ湖に突き出した半島状になっているキムアネップ岬には、中央に芝生のキャンプ場があり、それを取り囲むように遊歩道が整備されています。
さほど大きな岬ではないので、簡単に周ることが出来ます。 -
西側の遊歩道から歩いて行きます。左側がサロマ湖で、地平線に続いているのがオホーツク海との境になる砂嘴(さし)です。
そこにワッカ原生花園があります。この砂嘴は約20kmもあり、一部途切れているので、サロマ湖は海と繋がっている汽水湖になっています。
(浜名湖、宍道湖とともに日本三大汽水湖) -
ハマエンドウ(マメ科)。
日本に広く分布する草丈20cm~60cmの多年草です。茎はたいてい横に伸び、葉のわきから蝶のような紅紫色の花を咲かせます。 -
ミヤコグサ(マメ科)
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残念ながら名前がわかりません。
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ミヤコグサは、広く咲いています。大きく育たないので、草の中で咲いています。
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遊歩道の内側は、ずっとハマナスが植わっています。
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キャンプ場が終わると、遊歩道の内側はびっしりと植物が埋め尽くします。
好き勝手にいろんなものが顔を出しており、人工的に整備した場所とはいえ、既に自然に還っています。
その方が北海道らしいなあ。 -
遊歩道の突端には、風向計とアンテナがありました。
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キムアネップ岬の突端です。
サロマ湖は、琵琶湖・霞ヶ浦に次いで日本で3番目に大きな湖です。
その湖越しに見る夕日が美しいことで有名なのが、このキムアネップ岬です。 -
エゾカワラナデシコ(ナデシコ科)。7~9月に開花。
草丈30cm~50cmで、紅紫色の花を咲かせます。
一般的なナデシコより、花の先端が細く切れ切れになっているのが特徴です。 -
岬の先端で、浅瀬に何かいるのが見えました。普通の水鳥には見えなかったので望遠で見てみると、オジロワシでした。
オオワシよりやや小さく、濤沸湖では一年中見られる留鳥で繁殖もしているそうです。
アイヌ名はオンネウ(老大な・ものの意)。 -
三脚を持って来ていなかったので、ブレブレの望遠写真です。
鷲って飛んでいるか、木の上や岩の上にいるイメージなのですが、水辺に降りて来るんですね。
今日はすっかりバードウォッチャーしてます(知らな過ぎ?)。 -
マヒワ?高い声でよく鳴いていました。
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結構あちこちにいるのですが、距離があって小さいので、ピントが合わせられません。
鳥を撮るにはそれなりの装備が必要なんですね。 -
キムアネップ岬は、厚岸草の群生地でもあります。8~9月に紅葉するので、目立つようになります。
網走のそばの能取湖が有名ですが、間違った整備の仕方をして絶滅しかかりました。
平成27年には復活宣言をしたそうなので、現在では元のように一面真っ赤になるのでしょう。
サロマ湖は、余計な手出しをせず、自然のまま生育させて欲しいものです。
意外なことに、瀬戸内海沿岸でも見る事ができるそうです。岡山県浅口市寄島町に本州唯一の自生地があります。
こちらの見ごろは10月です。 -
この辺りが厚岸草群生地かな?色づかないと全然わかりません。
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雲雀(ひばり)?
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口に何かくわえています。
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黄色いから待宵草?
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ノハナショウブがここでも咲いていました。
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岬の付け根に湿原があり、アオサギが集まっていました。
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なんともダイナミックなバードサンクチュアリです。
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北海道の旅行記の最後はやはり彼でしょう。
久しぶりに道東を巡りました。以前は観光地にばかり目が行っていましたが、ありのままの自然だけでも、北海道は素晴らしい場所だと再認識することが出来ました。
また、違う季節に来てみたいと思います。
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