2018年8月信州寺社参拝

2018/08/12 - 2018/08/12

信州を代表する名刹・善光寺。そして、修行僧の修練の地として栄えた信仰の地・戸隠神社を参拝して来ました。
この日は帰省渋滞回避と善光寺のお朝事を目的に自宅を深夜に出発。善行寺では”お数珠頂戴”や”お戒檀巡り”などの特別なご利益にあずかり、戸隠では霊験あらたかなパワーをいただけるよう神道を歩き神社五社を参拝。
総走行距離594Km、歩行距離23,843歩と長く濃密な一日を過ごしました。

エリア 長野

早朝5：00過ぎ、本堂の様子です。
お盆の期間とはいえ、お参りする人が絶えずいらっしゃいました。これも5：30からのお朝事に参詣するためでしょうか。

大勧進貫主による”お数珠頂戴”をいただき、功徳を授かりました。”お数珠頂戴”とは、本堂を往復するお導師に数珠で頭を撫でていただき功徳を授かるものです。
この後、本堂で全僧侶による法要の”お朝事”に参詣しました。

続いて、大本願上人による”お数珠頂戴”もいただき、重ねて功徳を授かりました。そしてこの後も再び”お朝事”に参詣しました。
この日は、大勧進貫主と大本願上人の本堂往復に並んだため、”お数珠頂戴”を4回いただきました。

本堂内は撮影禁止なので写真はありませんが、ご本尊が祀られている瑠璃檀下の真っ暗な回廊を歩き、極楽の錠前を探り当てる”お戒檀めぐり”をしました。暗闇のなか1周目は錠前に全く気付かず、家内のアドバイスを受け2周目で探り当てることができました。これで極楽往生できそうです。

境内には盆踊りの舞台や提灯が飾られ、厳かななかにも夏の風情が感じられる特別感がありました。

本堂裏の駐車場から境内に入ったため、参道を散策します。と言っても時間が早いため、殆どの店が開店していませんでした。

戸隠へ移動し、女性や子供の守り神として知られる宝光社へ。
戸隠は平安時代にはすでに天下に知られた修験の地となっていたと聞き、遠い過去に思いを馳せました。

杉の古木に囲まれた小高い丘の上に本殿があります。

本殿には精巧な彫刻が施されており、思わずそばに寄り見入ってしまいます。

神道（かんみち）と呼ばれる道を歩き、火之御子社へ向かいます。ふと4年前に熊野古道を歩いた記憶が呼び起こされました。

火之御子社は、ひっそりとした木立のなかに静かに佇んでいました。

社殿の横には縁結びのご利益がある夫婦杉が立っています。

この後神道を宝光社へ戻り、クルマで中社へ移動します。宝光社は駐車場が狭いため、駐車待ちのクルマによる大渋滞が発生していました。

中社鳥居前の戸隠観光情報センターの駐車場にクルマを止め、中社へ向かいます。

中社には樹齢700年超の杉のご神木や800年超の三本杉、さざれ滝といったパワースポットがあり見所に事欠きません。

この先奥社と呼ばれる本社へ向かう際に、このまま1時間歩くかクルマで移動するか悩みましたが、まだ昼前で時間に余裕があることやこの先本社で駐車場待ちの混雑となることを考え、神道を歩くことにしました。

またしても神道と呼ばれるこのような道を歩きます。

女人堂跡の石碑がありました。
明治まで女性はこれより先に入ることができなかったそうです。神道を歩かなければ知ることができませんでした。このほか比丘尼石や稚児の塔などもあるので、時間と体力があれば神道を歩くことをおススメします。

偶然通りかかったところに蕎麦屋がありましたので、早めのお昼にしました。

そば茶屋 極楽坊 グルメ・レストラン

開店30分後の入店でしたが、着席まで1時間待ちました。やはり混雑期なんですね。
細打ちのそばはコシがありながらツルツルとのど越しよく、地元産の野菜天ぷらとともに美味しく頂きました。

十分な休憩を取りお腹も満たされたので、再び奥社目指して歩きます。

ようやく奥社参道入口の大鳥居に辿り着きました。人と疎らにすれ違うのみの神道を経由して来たため、こんなにも多くの人が参拝に来ていることをあらためて認識しました。

随神門を通り・・・

樹齢400年超の杉並木を通り・・・

本社と呼ばれる奥社に無事参拝することができました。

ここまで来るのに何が一番大変だったかというと・・・

それは奥社への参拝渋滞でした。
1時間程並んだでしょうか。杉並木途中から参拝の待ち行列が発生し、飛び交うアブやブヨに咬まれないよう扇子やタオルで防ぎながら牛歩の列に並んで待つのが一番辛かった・・・。
愚痴っても仕方ないため、これも混雑期ならではの特別な経験？と思うようにしています。

最後に九頭龍社をお参りし、これで五社参拝が無事完了です。

社務所でこのような五社参拝記念の栞を頂きました。

奥社入口まで戻り、戸隠ならではのそばソフトクリームで暫し小休止。

そして再び神道を中社へ戻ります。

16：00過ぎに駐車場に到着。
この後は、本日の最終目的地である草津の日帰り温泉である西の河原温泉若しくは大滝温泉に向かう予定でしたが・・・
長野市内を抜け国道296号の沿いの道の駅”北信州やまのうち”に立ち寄ったところ、白根山噴火の影響で国道296号が途中通行止めとなり、万座から迂回しないと草津に辿り着けないことが判明。事前の情報収集不足でした。

ということで、道の駅から至近の温泉地である湯田中温泉の日帰り温泉”楓の湯”に急遽方向転換することに。
こじんまりとした温泉でしたが、源泉かけ流しの温泉で酷使した体をゆっくりとほぐし、長い一日を締め括りました。