2018/06/13 - 2018/06/25
76位(同エリア173件中)
骨ヅルさん
ずいぶん前から行きたかったパナマ。できれば開通100周年にあたる2014年に行きたかったのですが、それは果たせず、今回やっと行けました。これはその運河三昧の旅行記です。
なお、この旅行にあたり、このサイトの皆さんの旅行記を参考にさせてもらい、またQ&Aで踏み込んだお尋ねをし、さらには経験のある方に直接質問させていただき、体験したい事柄の不明部分を埋め、無駄の少ない旅ができました。謹んで御礼を申し上げます。
まずは、パナマ到着と展望施設での様子をご覧ください。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 4.5
- ショッピング
- 4.0
- 交通
- 4.5
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス 船 タクシー 徒歩
- 航空会社
- ルフトハンザドイツ航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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乗り継ぎ地のフランクフルトまでは、好きな窓側も取れず、いつもの代わり映えしないフライトでした。だから、この旅行記はフランクフルトから始まります。
そのフランクフルトからパナマ行きが出る前、空港のラウンジで遅い朝食を摂りました。
前は奥のガラス張りの通路が無く、飛行機が良く見えたのですが、アメリカで飛行機がビルに飛び込んでから安全規定が変って、降機客を搭乗エリアに出してはいけなくなり(例外あり)、このラウンジの周りに到着客用の通路ができちゃったのです。ルフトハンザ ビジネスラウンジ (フランクフルト国際空港) 空港ラウンジ
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便がすんごくたくさんあるこの空港は、長距離便でも場外駐機場から出ることがあり、バスに乗せられました。一般的に面倒くさいのですが、個人的には普通見られない光景が見えたりするので、好きです。
これはジャンボ機に貨物を積んでいる様子です。 -
バスはかなり走ってます。途中、地上滑走している機を待つことがありました。
タクシー・ウェイとの交差点には日本以外のほとんどの国で多く使われている八角形の一時停止の標識(左上)の文字の部分を飛行機の絵に変えたものが使われています。 -
これがこれから乗る機。日本では名古屋にも飛んでいるA340-300ですが、厳密には子会社運行だとかで、座席配分・配置、サービスも異なります。
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1食目の前菜。ふたつから選べます。
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同、メイン。3種から選べます。なんか貧ですよねぇー。
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同、デザート。2種から選べて、「イタリアン・アイスクリーム」にしました。この辺も本体運行のものに比べて落ちるような気がします。
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太陽と一緒に飛ぶフライトなので、真ん中あたりでスナックのワゴンサービスがあります。いくつかのものからひとつしかくれないことが多いのですが、この便では大盤振る舞いでした。
この航空会社/業界に限らず、欧州では人によってやり方が、時として大きく違うことがあるので、「前とは違う」ことが多いです。「良い方」になら大歓迎ですが。 -
2回目の食事。二者択一ですが、前のも含めどれも「これ」といったものはありません。
いつもファーストクラスで頻繁に出張する知り合いがいるのですが、曰く「飛行機で旨いもん喰おうなんて間違ってる。旨いもん喰いたけりゃ、まともなメシ屋に行け!」と。まぁ、言ってることはそのとおりなんですが、あたしゃ貧乏人なもんで、例えエコノミーの機内食にも期待しちゃいます。狡いねぇー! -
パナマに近づいてきました。
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パナマの到着前の上空で、地峡の左右に太平洋と大西洋が一見できるはずだと踏んで、右舷を確保、カメラを構えていたのですが、近づくにつれ雲が増え、陸地中央では大きな積乱雲が出来てました。そのため、結局これしか撮れず。右の雲の下に大西洋があるはずです(泣)。
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グーグルマップでほぼ同じ光景を作ってみました。予想通りふたつの大洋が見えます(もう少し手前の方がより良く見えます)。
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天気が良ければ右舷にパナマ・シティが見えるはずでしたが、見えないうちにかなり降下してもうすぐ着陸です。右に急旋回しているときに直下に見えたタボギャ島(Isla Taboguilla)。航行する船舶のための給油施設みたいです。大型船もたくさん浮いてて、パナマに来た実感増大!
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パナマ・シティ、トクメン国際空港に着陸。エンジンが逆噴射しています。かなりの雨で、翼端後縁には大きな水飛沫ができていました。
トクメン国際空港 (PTY) 空港
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空港から街へ。
当初は路線バスを考えてましたが、かなりの降雨の初めての地で様子も分からず、言葉も難ありなのでタクシーに決めました。公認が無難だろうと思って頼むと、待たされたところの係員が別のに「いま出払っているからオレの車持って来る。それまでここで待たせとけ!」みたいに言っていて(分かる単語をつないでの憶測)、それじゃあー白タクと同じじゃんかよーと思いながら待っていたら、その間に白タクの運チャンが何人も声を掛けてき、値段を聞くと最初は誰もが公認と同じ30ドルを言うものの、首を横に振ると25、20と下げてきてそれに決めました。公認の係員は不正だから警察に通報すると言いましたが、構わずそっちに。車を出すと歩いている旅行者に声を掛け相乗りさせたので、最終的に15ドルに値下げさせました。
【註】一般的に白タクの利用は危険が伴うとされています。本項は、体験を記すことのみが目的であり、白タクの利用を推奨、保証するものではありません。 -
宿はヒルトンの安ヴァージョン。部屋の写真撮るの忘れましたが、部屋はそれなりの広さで、清潔でした。バスタブが無かったので交渉したら、3泊目から付いた部屋に変えてくれました。
新市街・エル カングレホ地区に位置し、ある程度の繁華街で地下鉄の駅からも5分くらい。近くに大きなスーパーや評判のレストランも数件あり、便利でした。ヒルトン ガーデン イン パナマ シティ ダウンタウン パナマ ホテル
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2014年開業の地下鉄。西側の終点、アルブローク(アルブルーク??Albrook)駅で。
色燈式信号機が建植されているので、新しい割に信号保安システムは「最新」じゃないのかな、と思っていましたが、帰国後読んだ文献には、無線による列車制御システムが使われているとの記述。じゃあ信号は何のため? 普通は信号を見ながら運転し、高度なシステムはそれを逸脱したときのバックアップでしょうかねぇ、国鉄時代の総武(快速)線、両国-錦糸町間のように。 -
地下鉄と同系列「メトロバス」用乗車券であるプリペイド式カード。これがないと乗れません。カード代が2バルボア(トクメン空港ではぼったくりの10バルボア!)。これは保証金ではなく、返金なしの買取です。運賃自体は地下鉄0.35、バスが0.25バルボアでした(1バルボア=1米ドル)。
写真のはパナマが初出場を果たした開催中のサッカー・ワールドカップに因んだ特別ヴァージョンみたい。中央のネームは「パナマを世界に!」。残念ながら1勝もできず予選敗退しましたが....
スペイン語は疑問文と感嘆文でそれぞれの符を先頭にも天地逆さまにして記します。 -
車両はとてもきれいです。日中でも3~4分待てば来、非常に便利です。ラッシュ時はけっこう混み、それゆえか座席は片側にしかありません。この写真は日中でのものです。
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バス・ターミナル。市内、国内のほか隣国への路線も。地下鉄の西側の終点もここに隣接し、連絡橋で結ばれています(上写真右上)。
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その内部です。2層になっていて、乗り場は双方にあります。下の内部は、切符売り場や銀行、たくさんの商店がありました。
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ここからバスでミラフローレス閘門へ向かいます。乗り場案内板も探したけど見つからず、教えられた乗り場に行っても該当する行き先表示は無く困りましたが、係員が結構いて、現地語しか喋ら(れ)ないものの皆親切で、問題なく乗れました。
壁際の人々は他の路線のバスを待つ旅客。右はサッカー・ワールドカップの出場選手のカードを台紙に貼る、いい歳掻っ払ったお兄さん。 -
展望台の写真/記述の前に、パナマの位置関係をどうぞ。赤線の部分が大雑把な運河の位置です。
(作図に使った地図はどこのものだかよく分かりませんでした。) -
運河の周りの拡大図です。3箇所5つの閘門にはさらに拡大図を作りました。
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パナマ運河の断面図です。これは従前のもので、新しいものはココリ閘門(ミラフローレス閘門横)で一気に3段上がり、ミラフローレス湖は通らず、その直近の1段高いところの水路を通過し、ペドロ・ミゲル閘門はありません。
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太平洋側のミラフローレス閘門にある展望台・資料館、ビジターズセンターの入場券。パナマ・シティから近く、空港からでも約35kmでタクシー飛ばせば1時間掛からないところにあります。
料金は15バルボアで、購入日は閉館まで何回でも出入りできます。なぜそんなこと知ったかというと、どこぞのサイトを参考に船の通過が多いとされる時刻に行き、入場してまず展望台に上がったら船が通り過ぎたばかり。左右を見ながら船を待ちましたが、どちらからも現れず、係員に聞いたら4~5時間は航行が無いとの答え。ガックリしていたら、再入場が可能だからどこかで暇潰してまた来たらと言ってくれたのです。
それで、バスでターミナルまで戻って、そこにある大きなショッピングモールで昼メシ喰って、また来たのでありました。 -
展望台最上部から見たパナマ・シティ方向の第一の閘室です。彼方に薄っすらふたつ見える山の右側の裏手にパナマ・シティがあります。
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第一と第二の閘室を分ける水門と管制司令室。
ミラフローレス水門ビジターセンター 散歩・街歩き
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ここの北(大西洋)側にある2番目のペドロ・ミゲル閘門(右手奥)との間にあるミラフローレス湖からこちらに航行中の2隻の船。背後左手には新しい大きな規格の閘門へつながる1段高い水路を行く大型船が見えます。
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第二の閘室に入ってきたコンテナ船。背後の新閘門への大型船は約9m高いところを航行しています。
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手前にタンカーも入ってきました。コンテナ船は少し沈んでいます。
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向こう側はかなり、手前も少し沈んでいます。
小さな船も含めて一度に4艘も。バラけてくれたら、時間を有効に使えたのに!、とは勝手な言い分ですね、ハイ。 -
目が合って手を振るタンカーの乗組員。
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大型船は閘室間の移動に両側に敷設された線路を走る機関車にけん引されます。
左右に前方2両と後方に1両、都合6両が協調して引っ張り、そして止めます。
途中には水位の差を埋めるための急勾配があるので、2本のレールの間に歯軌条(ラックレール)が設けられています。船舶けん引用の「本線」では平坦区間にも設けられていますので、これは単に急勾配のためだけでなく、平坦部でも牽引力と制動力を高めるための役割も担っているようです。
なお、この勾配は撮影写真からの算出で少なくとも490‰ありますので、ひょっとして世界最急勾配の線路ですかねぇ? -
いま使われているけん引用の機関車は日本製で、国内のメジャー鉄道車両/電機メーカー数社によるものです。写真は資料館にある機関車の模型横にある銘板。
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水位が下がる第一の閘室で止まるタンカー。
7コマ前の写真からここまで、約1時間です。さすがに飽きてきて、船が完全に閘門を出た写真を撮りませんでした。いま考えると撮っておけば良かったと後悔してます。 -
次のオペのためか、水が注入される第二の閘室。
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資料館での映画から。歴史、システムなどをスペイン語または英語で解説してくれます。
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このあと、汽車、船、街、食・帰国編に続きます。
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