2001/07/01 - 2001/07/01
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JIC旅行センターさん
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撮影に同行しながら、自然のスケールにただただ圧倒される貴重な体験でしたが、もちろん厄介なことも、、、まず蚊が多かったこと。硫黄ガスが噴出している火口にまで蚊がわんさかいるのには驚きました。日本人スタッフもロシア人スタッフも、皆でスプレーを掛け合いました。しかし熊の撮影時(あらかじめ「張り込み」をして、ひたすら熊の出現を待つ)には、熊は匂いに敏感なためスプレーは使用禁止。おかげで刺され放題でしたが、熊は音や空気の動きにも敏感だそうで(その代わりほぼ全盲)、痒い所を掻くこともできませんでした。
個人的にショックだったのはウゾンカルデラ(色とりどりの温泉が湧き出している所)での撮影時の事件。「世界遺産」の撮影は光の加減を見ながら、何度も何度も緻密に行われるので、1つのスポットに1時間ぐらいかかることも普通でした。カメラが回ると同時に高感度マイクでの録音もするので、おしゃべりは厳禁。通訳の仕事もなくなるので、地べたに座って景色を眺めて待つことしばらく。マグマの熱で地面があったかくて気持ちが良く、ポーッと数十分。ふと立ち上がった時、隣にいた博土に「おお、見てごらんなさい、後ろが大変なことになってますよ!」。なんとジーンズのお尻の部分に大きい穴が開いていました。地中の硫黄の成分(硫酸と同じ)でジーンズの繊維が溶けてしまったのです。自然の威力を実感。
緊張したのはヘリコプターからの空撮。ヘリコプターのドアを開け、そこからカメラを出して撮影します。不安定なカムチャッカの天気と相談しつつ、限られた燃料、限られた時間で行なうので、失敗は許されません。轟音の中、
「もっと上!」
「山に近づいて!」
「機体を斜めにしつつ平行に!」
と絶叫、又は殴り書きの筆談です。胃が痛くなるほどでした。命綱を着けて、向かい風を受けて撮影するカメラマンさんや、それを支える撮影スタッフの皆さんはつくづく凄いなあと思いました。
全部の撮影ポイントに強い思い入れがありますが、一番深い印象を受けた場所は何といってもクリル湖です。豊かな水をたたえた湖の青緑色。静謐な世界に、
「トプン・・トプン・・・」
と紅鮭が跳ねる水音だけが響いてきます。この世の天国のような、それでいてどことなく恐ろしいような独特の美しさがある場所です。近くでナマで見た熊の親子は、動物というより異星人のような不思議な雰囲気がありました。
特筆すべきは現地の火山研究所の科学者たちを始め、海獣や熊の専門家たちなどのキャラクター。皆さん専門知識への精通はもちろんのこと、様々なアイデアを提案したりと常によくサポートして下さいました。今回の撮影を通して、自然だけではなく、人間の魅力の大きさにも感じ入った撮影でした。
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