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 3月に取っていたEVA航空の往復便で今月17~20日高雄へ。避寒目的でここ2年ほどは1月から3月まで高雄、台南にはいたことがあるけれどその時期、生のマンゴはないということで、旬の時期にお腹いっぱいマンゴを食べてみようと先週行ってきました。<br /> <br />  不思議なもので、いつでも安く食べられる当地にいた時は、もう、マンゴは見るのも嫌、ウンザリ!という気分でしたが、生のおいしさは格別!と知ってしまった帰国後はなんとまた食べたくなってしまう不思議。この調子だと夏の間にまた行きそうな気分。<br /><br /> 政治利害関係なく、台湾の果物自由に持ち込み(逆に日本からもまた)できる法律制定運動したくなっちゃう台湾生果物中毒症!!になってしまいました。こんな事したら激怒する国もあるから絶対無理でしょうね。儚い夢です。<br /><br /> ついでに、やはり高雄、台南郊外になりますが、客家の里、美濃(メイノン)にも行ってきました。のんびりした田園風景に浸りつつ、伝統工芸の一つである油紙傘(≒和傘、日本の番傘)の制作などを見学しました。また客家の文物館も訪れました。<br /><br /> 一つお役立ち情報として台鉄高雄駅前大型工事のため、公共バス乗り場が大きく変わっています。最初にその情報も報告しておきます。<br /><br /> 今回の旅は現地訪問実質2日間ホテル滞在3日間。航空券、交通費、ホテル代でほぼ5万円で収まりました。 

玉井と美濃へ (マンゴ山積と客家の里)

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2018/07/17 - 2018/07/20

2322位(同エリア4060件中)

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Pontakaiさん

 3月に取っていたEVA航空の往復便で今月17~20日高雄へ。避寒目的でここ2年ほどは1月から3月まで高雄、台南にはいたことがあるけれどその時期、生のマンゴはないということで、旬の時期にお腹いっぱいマンゴを食べてみようと先週行ってきました。
 
不思議なもので、いつでも安く食べられる当地にいた時は、もう、マンゴは見るのも嫌、ウンザリ!という気分でしたが、生のおいしさは格別!と知ってしまった帰国後はなんとまた食べたくなってしまう不思議。この調子だと夏の間にまた行きそうな気分。

 政治利害関係なく、台湾の果物自由に持ち込み(逆に日本からもまた)できる法律制定運動したくなっちゃう台湾生果物中毒症!!になってしまいました。こんな事したら激怒する国もあるから絶対無理でしょうね。儚い夢です。

 ついでに、やはり高雄、台南郊外になりますが、客家の里、美濃(メイノン)にも行ってきました。のんびりした田園風景に浸りつつ、伝統工芸の一つである油紙傘(≒和傘、日本の番傘)の制作などを見学しました。また客家の文物館も訪れました。

 一つお役立ち情報として台鉄高雄駅前大型工事のため、公共バス乗り場が大きく変わっています。最初にその情報も報告しておきます。

 今回の旅は現地訪問実質2日間ホテル滞在3日間。航空券、交通費、ホテル代でほぼ5万円で収まりました。 

旅行の満足度
4.0
観光
4.0
ホテル
5.0
グルメ
4.5
ショッピング
4.5
交通
4.5
一人あたり費用
3万円 - 5万円
交通手段
鉄道 高速・路線バス 徒歩
航空会社
エバー航空

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  •  EVA航空BR107便で夕方高雄入り。捷運(チエユン=MRT)で国際空港から高雄駅まで行き、地上に出てみると台鉄高雄火車駅前のバス停がすっかりなくなっておりビックリ。<br /> <br /> 前々から少しづつ進んでいた新しい高雄駅の改装工事がいよいよ本格的になって来ています。

     EVA航空BR107便で夕方高雄入り。捷運(チエユン=MRT)で国際空港から高雄駅まで行き、地上に出てみると台鉄高雄火車駅前のバス停がすっかりなくなっておりビックリ。
     
     前々から少しづつ進んでいた新しい高雄駅の改装工事がいよいよ本格的になって来ています。

  •  翌日台南市へ行く際に眼にしましたが、完成後の高雄駅の具体的な姿も駅舎内には掲示されていました。MRTも美麗島駅のような電飾のきれいな駅になるのかな?などと期待が膨らみますが、果たして完成はいつのことに……

     翌日台南市へ行く際に眼にしましたが、完成後の高雄駅の具体的な姿も駅舎内には掲示されていました。MRTも美麗島駅のような電飾のきれいな駅になるのかな?などと期待が膨らみますが、果たして完成はいつのことに……

  •  ところで、高雄駅から公共バス(公車)を使えば、いろいろなところへ安く行けます。捷運(チエユン=MRT)地下鉄は美麗島を中心に十字架状に2路線がありますが、そこから離れた場所に行く時にはバスが便利で必要です。猛暑のこの時期歩くのは辛いことです。<br /><br /> で、駅前広場にあったたくさんの行き先別のバス停はどこへ行ってしまったのか?一瞬戸惑いました。<br /><br /> 結論から言うと、バス停はA,B,C,Dの4つのゾーン別に分かれてしまいました。<br /><br /> 写真はAゾーンの行き先別停車場表示板です。路線ナンバーと行き先が表示されています。写真をクリックして拡大すれば行き先表示も見えるかもしれません。<br /> Aゾーンは高雄駅に並行して走る建国三路右側にあります。駅前から1分くらいの距離です。

     ところで、高雄駅から公共バス(公車)を使えば、いろいろなところへ安く行けます。捷運(チエユン=MRT)地下鉄は美麗島を中心に十字架状に2路線がありますが、そこから離れた場所に行く時にはバスが便利で必要です。猛暑のこの時期歩くのは辛いことです。

     で、駅前広場にあったたくさんの行き先別のバス停はどこへ行ってしまったのか?一瞬戸惑いました。

     結論から言うと、バス停はA,B,C,Dの4つのゾーン別に分かれてしまいました。

     写真はAゾーンの行き先別停車場表示板です。路線ナンバーと行き先が表示されています。写真をクリックして拡大すれば行き先表示も見えるかもしれません。
     Aゾーンは高雄駅に並行して走る建国三路右側にあります。駅前から1分くらいの距離です。

  •  Bゾーンは建国三路左側になり、Aゾーン停車場の道路を挟んで対面となります。<br /><br /> この⇔案内図はCゾーンから見た案内図です。

     Bゾーンは建国三路左側になり、Aゾーン停車場の道路を挟んで対面となります。

     この⇔案内図はCゾーンから見た案内図です。

  •  Cゾーンは高雄駅正面の建国三路に対して直角の位置にある高架橋から下って来る中山一路(大通り)の駅舎側から見て右側車道にあります。駅正面から約100メートルくらいです。

     Cゾーンは高雄駅正面の建国三路に対して直角の位置にある高架橋から下って来る中山一路(大通り)の駅舎側から見て右側車道にあります。駅正面から約100メートルくらいです。

  •  Dゾーンのバス停です。Cゾーンのさらに先50メートルくらいのところにあります。<br /><br /> バス路線ナンバーとスマホ用アプリ「高雄公車何時来」などをうまく利用すれば高雄市内、近郊へ自由自在に行けます(乗り降りできる)ので大変便利です。<br /><br /> 高雄で公共バスを利用してみようという方に参考になれば幸いです。

     Dゾーンのバス停です。Cゾーンのさらに先50メートルくらいのところにあります。

     バス路線ナンバーとスマホ用アプリ「高雄公車何時来」などをうまく利用すれば高雄市内、近郊へ自由自在に行けます(乗り降りできる)ので大変便利です。

     高雄で公共バスを利用してみようという方に参考になれば幸いです。

  •  翌7月18日、高雄から台南まで区間車で行き、台南駅前ロータリーにあるバス停北口から玉井行きの公車(バス)に乗り終点の玉井まで目指しました。<br /><br /> 終点はマンゴの一大生産地域玉井の青果市場があるからです。<br /><br /> 写真は途中の左鎮化石館というバス停です。マンモスの化石があるところのようですが、今回は途中下車しませんでした。

     翌7月18日、高雄から台南まで区間車で行き、台南駅前ロータリーにあるバス停北口から玉井行きの公車(バス)に乗り終点の玉井まで目指しました。

     終点はマンゴの一大生産地域玉井の青果市場があるからです。

     写真は途中の左鎮化石館というバス停です。マンモスの化石があるところのようですが、今回は途中下車しませんでした。

  •  マンモスの化石が出たことを示す宣伝用の原寸大?彫像(バス停の脇にある)

     マンモスの化石が出たことを示す宣伝用の原寸大?彫像(バス停の脇にある)

  •  玉井、大内、とマンゴの一大生産地です。玉井⇔大内⇔台鉄善化駅の間をバスで通ると一面芒果畑が観られます。(今回は大内方面には行きませんでした)

     玉井、大内、とマンゴの一大生産地です。玉井⇔大内⇔台鉄善化駅の間をバスで通ると一面芒果畑が観られます。(今回は大内方面には行きませんでした)

  •  バスの終点バス停、玉井の前に立つマンゴの里のアピール・インスタレーションです。2月に来た時にはなかったので、ごく最近できたようです。

     バスの終点バス停、玉井の前に立つマンゴの里のアピール・インスタレーションです。2月に来た時にはなかったので、ごく最近できたようです。

  •  玉井の果物市場です。バス停から100メートルくらい戻った大通りからつながっています。<br /><br /> 訪れたのは平日だったせいか路上出店者はほとんどありませんでした。土曜日、日曜日だと路上一面に露店販売農家の方がいます。

     玉井の果物市場です。バス停から100メートルくらい戻った大通りからつながっています。

     訪れたのは平日だったせいか路上出店者はほとんどありませんでした。土曜日、日曜日だと路上一面に露店販売農家の方がいます。

  •  さて市場の中に入るとご覧の通り、マンゴ、芒果、マンクォ、すべてマンゴのこと。

     さて市場の中に入るとご覧の通り、マンゴ、芒果、マンクォ、すべてマンゴのこと。

  •  売り方もいろいろです。一箱いくらで種類も混ぜたもの

     売り方もいろいろです。一箱いくらで種類も混ぜたもの

  •  種類別に籠単位(約10個くらいでばら売りしない)で売るもの。

     種類別に籠単位(約10個くらいでばら売りしない)で売るもの。

  •  とにかくマンゴ、マンゴ。一つの実の大きさがだいたい400~500gあります。<br /><br /> 玉井の代表的な種類は”愛文”マンゴと”金煌”マンゴ。芒果は細かく分けると世界中では50種類くらいあるとのことです。

     とにかくマンゴ、マンゴ。一つの実の大きさがだいたい400~500gあります。

     玉井の代表的な種類は”愛文”マンゴと”金煌”マンゴ。芒果は細かく分けると世界中では50種類くらいあるとのことです。

  •  丁寧にラッピングしている売り手もいます。<br /><br /> 市場内にはかき氷にクリームやスイカなどと組み合わせたマンゴ氷を売っているところもありますが、高雄市内有名店に比べるとなぜか値段が高いです。生の完熟芒果が一番安いです。

     丁寧にラッピングしている売り手もいます。

     市場内にはかき氷にクリームやスイカなどと組み合わせたマンゴ氷を売っているところもありますが、高雄市内有名店に比べるとなぜか値段が高いです。生の完熟芒果が一番安いです。

  •  写真が上手く撮れなかったのですが、”情人果”というのも芒果の種類で、高いとか…… <br /><br /> 

     写真が上手く撮れなかったのですが、”情人果”というのも芒果の種類で、高いとか…… 

     

  •  左は今回購入したマンゴ3個と芭楽(グァバ)1個そして香蕉(バナナ)3ケ、以上全部で50元(≒200円)でした。<br /><br /> 日本へ持って帰れるなら一籠でも買いたいくらいですが、生果物の持ち込みは厳禁です。残念です。<br /><br /> マンゴは種の部分が平べったい棒状になっているだけなので、実がほとんど無駄なく食べられます。丸ごと一つを食べるとお腹がいっぱいになってしばらくは他のものが食べられなくなるほどです。同時に何種類ものものを食べるには■に切ったものをつまみ食いするしかないでしょうね。<br /><br /> 少し油っぽいですが、この時期の芒果は完熟状態で売られているものが多いので、とにかく甘い。それもくどくはないので一つ丸ごと食べられます。でも量がとにかく多いので一つがやっとです。<br /><br /> 芭楽(グァバ)は固いけれどもさっぱりした若々しい大人の味。大好き。冬にもたくさん売られていました。

     左は今回購入したマンゴ3個と芭楽(グァバ)1個そして香蕉(バナナ)3ケ、以上全部で50元(≒200円)でした。

     日本へ持って帰れるなら一籠でも買いたいくらいですが、生果物の持ち込みは厳禁です。残念です。

     マンゴは種の部分が平べったい棒状になっているだけなので、実がほとんど無駄なく食べられます。丸ごと一つを食べるとお腹がいっぱいになってしばらくは他のものが食べられなくなるほどです。同時に何種類ものものを食べるには■に切ったものをつまみ食いするしかないでしょうね。

     少し油っぽいですが、この時期の芒果は完熟状態で売られているものが多いので、とにかく甘い。それもくどくはないので一つ丸ごと食べられます。でも量がとにかく多いので一つがやっとです。

     芭楽(グァバ)は固いけれどもさっぱりした若々しい大人の味。大好き。冬にもたくさん売られていました。

  •  ということで生の果物としてのマンゴ買いに行った玉井の市場の様子でした。<br /><br /> 左の写真は高雄の有名な氷屋さん「高雄婆婆氷」(ニスイに氷)の果物アイスクリームかき氷です。苺とアイスクリームの組み合わせのものとスイカ、マンゴ、ドラゴンフルーツ、スターフルーツそれにアイスクリームの組み合わせたかき氷です。<br /><br /> 地元の若者たちが注文したものを写真撮らせてもらいました。

     ということで生の果物としてのマンゴ買いに行った玉井の市場の様子でした。

     左の写真は高雄の有名な氷屋さん「高雄婆婆氷」(ニスイに氷)の果物アイスクリームかき氷です。苺とアイスクリームの組み合わせのものとスイカ、マンゴ、ドラゴンフルーツ、スターフルーツそれにアイスクリームの組み合わせたかき氷です。

     地元の若者たちが注文したものを写真撮らせてもらいました。

  •  メニュー一覧 値段も安い。<br /><br /> このお店、繁盛しているので通りを挟んで斜め対面にある大きなホテルの隣にも新規の開店をしていました。写真は本店です。

     メニュー一覧 値段も安い。

     このお店、繁盛しているので通りを挟んで斜め対面にある大きなホテルの隣にも新規の開店をしていました。写真は本店です。

  •  19日は台鉄新左営駅から客家(ハッカ)の里である美濃(メイノン)へ行ってみました。<br /><br /> 台鉄、高鐵が一緒になっている新左営駅のバス乗り場からちょうど美濃行きのバスが停まっていましたので迷わず乗車。MRTとバス利用の時は「悠遊カード」(プリペイドカード)を使ってしまうので乗車賃は正確ではありませんが、100元くらいだったかと……(乗車時と下車時に読み取りをします)<br /><br /> 一昨年はバナナの里、旗山へ行きましたが、途中までは同じ道です。<br /><br /> 

     19日は台鉄新左営駅から客家(ハッカ)の里である美濃(メイノン)へ行ってみました。

     台鉄、高鐵が一緒になっている新左営駅のバス乗り場からちょうど美濃行きのバスが停まっていましたので迷わず乗車。MRTとバス利用の時は「悠遊カード」(プリペイドカード)を使ってしまうので乗車賃は正確ではありませんが、100元くらいだったかと……(乗車時と下車時に読み取りをします)

     一昨年はバナナの里、旗山へ行きましたが、途中までは同じ道です。

     

  •  旗山経由で約1時間ちょっとで美濃に到着です。旗山と美濃との間は15分くらいです。

     旗山経由で約1時間ちょっとで美濃に到着です。旗山と美濃との間は15分くらいです。

  •  客家の文物館かと思って入ったところそこは町の図書館でした。実は地図を事前に調べておかずに行ってしまったので、街の中の位置関係がよくわからず少し無駄歩き。<br /><br /> さてどこから見学を始めようかとグーグル地図を検索して決めたのは「美濃 原郷縁紙傘文化村」という客家の伝統の工芸品があるらしいところ。約2km歩かないといけないけれど、行こうと出発。

     客家の文物館かと思って入ったところそこは町の図書館でした。実は地図を事前に調べておかずに行ってしまったので、街の中の位置関係がよくわからず少し無駄歩き。

     さてどこから見学を始めようかとグーグル地図を検索して決めたのは「美濃 原郷縁紙傘文化村」という客家の伝統の工芸品があるらしいところ。約2km歩かないといけないけれど、行こうと出発。

  •  美濃は高雄市に帰属する区です。181号道路を行く途中、区役所にこんな藁人形がありました。農産物の実りへの感謝の姿でしょうか?ミレーの「晩鐘」を思わせる姿です。

     美濃は高雄市に帰属する区です。181号道路を行く途中、区役所にこんな藁人形がありました。農産物の実りへの感謝の姿でしょうか?ミレーの「晩鐘」を思わせる姿です。

  •  181号道路に沿って歩いている途中の美濃の小山と田園風景です。山の向こうは昨日行った台南市の玉井地区です。舗装道路の照り返しがきつかったです。

    181号道路に沿って歩いている途中の美濃の小山と田園風景です。山の向こうは昨日行った台南市の玉井地区です。舗装道路の照り返しがきつかったです。

  •  181号道路の途中に「文化村」への道しるべがあり、そこを左に曲がって用水路に沿って歩いて行くと写真のような説明がありました。<br /><br /> 

     181号道路の途中に「文化村」への道しるべがあり、そこを左に曲がって用水路に沿って歩いて行くと写真のような説明がありました。

     

  •  こんな灌漑用水施設によってこの地区の田畑には水が行き渡っており、それ故に一大農産地区になっているようです。八田與一氏の指導下造られた台南市の烏山頭水庫(ダム湖)の果たしている役割などをふと思い出しました。

     こんな灌漑用水施設によってこの地区の田畑には水が行き渡っており、それ故に一大農産地区になっているようです。八田與一氏の指導下造られた台南市の烏山頭水庫(ダム湖)の果たしている役割などをふと思い出しました。

  •  歩くこと約20分前方に大きな表示看板塔が見えました。原郷縁紙傘文化村という文字が見えます。

     歩くこと約20分前方に大きな表示看板塔が見えました。原郷縁紙傘文化村という文字が見えます。

  •  正面入り口です。

     正面入り口です。

  •  建物の中に入ると客家で使われていた農機具などがそれらしく並べられていました。しかし、建物のほとんどはお土産品と食事処です。ちょっと前もって持っていたイメージと違いました。

     建物の中に入ると客家で使われていた農機具などがそれらしく並べられていました。しかし、建物のほとんどはお土産品と食事処です。ちょっと前もって持っていたイメージと違いました。

  •  一応「文物館」という表示があります。そこには農家の道具とか作業衣や油紙傘製作用具などが展示されています。

     一応「文物館」という表示があります。そこには農家の道具とか作業衣や油紙傘製作用具などが展示されています。

  •  日本にも昔はどこにもあったいわゆる「番傘」=「蛇の目傘」の製造工程や製作用具の展示です。<br /><br /> 

     日本にも昔はどこにもあったいわゆる「番傘」=「蛇の目傘」の製造工程や製作用具の展示です。

     

  •  竹で骨格になる部分を作ってから油紙を張ってそこに絵付けをするという比較的単純な製造工程です。しかし細かく精密な作業が求められるので熟練した腕が求められます。<br /><br /> しかし今日では(日本でもそうですが)洋傘の実用性、機能性に負けてこの伝統的な傘はほとんど作られていないようです。美濃にはいまなお3軒の制作者がいるようです。

     竹で骨格になる部分を作ってから油紙を張ってそこに絵付けをするという比較的単純な製造工程です。しかし細かく精密な作業が求められるので熟練した腕が求められます。

     しかし今日では(日本でもそうですが)洋傘の実用性、機能性に負けてこの伝統的な傘はほとんど作られていないようです。美濃にはいまなお3軒の制作者がいるようです。

  •  絵付け作業風景です。美濃にはほかにも紙傘を作っている家が他に二件あるようです。それぞれに個性の違いが投影されているようですが、今回はこの「原郷」だけを訪れてみました。

     絵付け作業風景です。美濃にはほかにも紙傘を作っている家が他に二件あるようです。それぞれに個性の違いが投影されているようですが、今回はこの「原郷」だけを訪れてみました。

  •  油紙に絵付けをするのと雨に負けない(溶けない)絵の具が必要でしょうが、絵の具原料が何かは分かりません。その地特有の植物などからなる染料だったりすると価値が高いと思うのですが……<br /><br /> 昔は実用性だけを基準に制作されていたものが、いまは装飾品や工芸作品としての美しさを基準に制作されているようです。日本のいわゆる和傘などと技術的にどのように違うのか?京都あたりにある制作工房などと比べてみるのも面白そうです。

     油紙に絵付けをするのと雨に負けない(溶けない)絵の具が必要でしょうが、絵の具原料が何かは分かりません。その地特有の植物などからなる染料だったりすると価値が高いと思うのですが……

     昔は実用性だけを基準に制作されていたものが、いまは装飾品や工芸作品としての美しさを基準に制作されているようです。日本のいわゆる和傘などと技術的にどのように違うのか?京都あたりにある制作工房などと比べてみるのも面白そうです。

  •  出来上がったものは展示販売されています。傘の大きさによって値段は決まっているようですが、500元~1000元くらいのものがたくさんお土産用に売られていました。概して壁に吊るされているものは値段も高く4~5000元でした。

     出来上がったものは展示販売されています。傘の大きさによって値段は決まっているようですが、500元~1000元くらいのものがたくさんお土産用に売られていました。概して壁に吊るされているものは値段も高く4~5000元でした。

  •  「文化村」を訪れた後は一旦街の中心街に戻り、腹ごしらえ”米反條”(米と反は一文字)というきしめんのような幅の広いお米から作った麺を食べてみました。普通においしい麺でした。<br /> 香草の効いたタン(熱いスープ)が猛暑へのスタミナ料理として味を添えました。

     「文化村」を訪れた後は一旦街の中心街に戻り、腹ごしらえ”米反條”(米と反は一文字)というきしめんのような幅の広いお米から作った麺を食べてみました。普通においしい麺でした。
     香草の効いたタン(熱いスープ)が猛暑へのスタミナ料理として味を添えました。

  •  昼食後は「客家文物館」に行ってみることにしました。バス停を中心に見ると午前中とは反対方面に行かなければなりませんが、頻度の高い公車もなく、ひたすら歩くことになりました。<br /><br /> 目標は美濃湖の最端部にある建物ということです。<br /><br /> 土地勘がないので湖の周りを反時計回りに歩くこととなり、結果的には湖を一周してしまいました。<br /><br /> 写真は初めて見えた湖面です。湖と言っても一周4kmくらいのものです。

     昼食後は「客家文物館」に行ってみることにしました。バス停を中心に見ると午前中とは反対方面に行かなければなりませんが、頻度の高い公車もなく、ひたすら歩くことになりました。

     目標は美濃湖の最端部にある建物ということです。

     土地勘がないので湖の周りを反時計回りに歩くこととなり、結果的には湖を一周してしまいました。

     写真は初めて見えた湖面です。湖と言っても一周4kmくらいのものです。

  •  こんな道をひたすら歩きます。

     こんな道をひたすら歩きます。

  •  2,30分歩いた先にようやく大きな建物が見え始めました。

     2,30分歩いた先にようやく大きな建物が見え始めました。

  •  建物に近くなると「美濃客家文物館」の文字が見えました。やっと着いたという感じです。35℃くらいの照り返しの強い道を歩いてきたので汗ビタビタ。

     建物に近くなると「美濃客家文物館」の文字が見えました。やっと着いたという感じです。35℃くらいの照り返しの強い道を歩いてきたので汗ビタビタ。

  •  文物館建物入口遠景です。

     文物館建物入口遠景です。

  •  40元の入場料を払って中に入ると客家の生活ぶりが人形や模型を使って説明されています。<br /> <br /> 美濃地区の9割以上の人が客家系だそうです。言語、服装、お料理、音楽などに独自の文化が宿っているとのことです。<br /><br /> ただ、この公立の文物館には先ほど訪れたような紙傘の大量展示はありませんでしたので、その工芸はこの地の古くからの伝統工芸というほどのものではないのかもしれません。少しだけ天井に吊るされているのは見ましたが……<br /><br /> 制作に必要な素材がこの地にしかないものとか、独特の道具でしかできないとかあるいはまた人間国宝クラスの特異な芸風が傘作品に折り込まれているという個性的なものではなさそうです。この辺りはもっと丁寧に観察する必要がありますが……

     40元の入場料を払って中に入ると客家の生活ぶりが人形や模型を使って説明されています。
     
     美濃地区の9割以上の人が客家系だそうです。言語、服装、お料理、音楽などに独自の文化が宿っているとのことです。

     ただ、この公立の文物館には先ほど訪れたような紙傘の大量展示はありませんでしたので、その工芸はこの地の古くからの伝統工芸というほどのものではないのかもしれません。少しだけ天井に吊るされているのは見ましたが……

     制作に必要な素材がこの地にしかないものとか、独特の道具でしかできないとかあるいはまた人間国宝クラスの特異な芸風が傘作品に折り込まれているという個性的なものではなさそうです。この辺りはもっと丁寧に観察する必要がありますが……

  •  少々見にくいのですが、東門楼という街の東にある門はこの美濃では出入り口の要であったようです。事前準備不足と灼熱の陽ざしから逃れるために街中をぶらぶらすることがなかったため、今回見逃しました。<br /><br /> 次回高雄に行く折にはまた美濃を訪れてもう少しゆっくり街歩きを楽しんでみたいです。

     少々見にくいのですが、東門楼という街の東にある門はこの美濃では出入り口の要であったようです。事前準備不足と灼熱の陽ざしから逃れるために街中をぶらぶらすることがなかったため、今回見逃しました。

     次回高雄に行く折にはまた美濃を訪れてもう少しゆっくり街歩きを楽しんでみたいです。

  •  この青い服は客家の正装のようです。祭りなどがある時には里人がみなこの服を着て農作業をしたり、会席したようです。

     この青い服は客家の正装のようです。祭りなどがある時には里人がみなこの服を着て農作業をしたり、会席したようです。

  •  客家八音という楽器演奏の姿です。音楽に独特の世界があるとのことです。

     客家八音という楽器演奏の姿です。音楽に独特の世界があるとのことです。

  •  二弦楽器です。こうした楽器にはこの地独特の個性が色濃く反映しているかもしれません。

     二弦楽器です。こうした楽器にはこの地独特の個性が色濃く反映しているかもしれません。

  •  簡単な展示物の説明書きのあるパンフレットと入場券(40元)<br /><br /> 今回の美濃訪問は下調べ不足でした。次回は秋に高雄再訪予定なので、もう少し調べてから再訪しようと思います。<br /><br /> 正味2日間の高雄滞在中の訪問記でした。台湾は年になんども行き交うと海外旅行という感じがなくなり、日本の東京から少し離れた地方へ行ってきたという感覚になってしまいます。<br /> 政治的な緊張などなく、ずっとこんな状況が続けばよいなと思います。<br /><br /> ここまでお付き合いありがとうございました。

     簡単な展示物の説明書きのあるパンフレットと入場券(40元)

     今回の美濃訪問は下調べ不足でした。次回は秋に高雄再訪予定なので、もう少し調べてから再訪しようと思います。

     正味2日間の高雄滞在中の訪問記でした。台湾は年になんども行き交うと海外旅行という感じがなくなり、日本の東京から少し離れた地方へ行ってきたという感覚になってしまいます。
     政治的な緊張などなく、ずっとこんな状況が続けばよいなと思います。

     ここまでお付き合いありがとうございました。

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