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4/27 羽田→広州→ドバイ<br />4/28 バクー(夜行列車でトビリシへ)<br />4/29 トビリシ<br />4/30 ムツヘタ<br />5/1 カズベキ<br />5/2 エレバンへ<br />5/3 エチミアジン<br />5/4 ゲガルディ<br />5/5 エレバン→ドバイ<br />5/6 成田<br /><br />*今回は番外編。5/2のジョージア→アルメニア移動でトラブルに巻き込まれた話

アルメニアで道路封鎖デモに遭って女性ジャーナリストに助けられた話(GWコーカサス番外編)

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2018/04/27 - 2018/05/06

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りり

りりさん

4/27 羽田→広州→ドバイ
4/28 バクー(夜行列車でトビリシへ)
4/29 トビリシ
4/30 ムツヘタ
5/1 カズベキ
5/2 エレバンへ
5/3 エチミアジン
5/4 ゲガルディ
5/5 エレバン→ドバイ
5/6 成田

*今回は番外編。5/2のジョージア→アルメニア移動でトラブルに巻き込まれた話

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  • トビリシ最後の朝、朝食をとって中央バスターミナルに向かう。中央バスターミナルへのバスは、宿のある自由広場から出ていて、所要時間たぶん20分位。中央バスターミナルはバスターミナルと言っても建物があるわけではなく、進行方向到着した右側に適当にバスが停まっている。たぶん旅行者と見るとエレバン?とか声をかけてくるおじさんがいるので、適当に付いていくと乗り合いバン(マルシュートカ)に案内してくれる。私の場合は最初に案内されたバンに人が集まらなかった?か何かで後から来たバンに乗せられた。何だかんだで大体1時間近くは待って、10時位に出発。バスターミナルの周りには小さなパン屋やキオスクがあるので、食べ物の購入は可能。エレバンには夕方には到着するはずだった。<br />バンは日産車、日本の中古車なのか、右ハンドルだし表示も全て日本語である。<br />順調に進む事1時間、ジョージアの出入国ゲートに到着。ここはパスポートを見せるだけで問題なく通過。また少し走って今度はアルメニアの出入国ゲートで入国手続き。ここは聞いていた通り、アゼルバイジャンのビザを発見されて色々と質問された。<br />アゼルバイジャンとアルメニアは国境争いで仲が悪く、アゼルバイジャンからジョージアを通ってアルメニアに行く事は可能だが、その反対は不可能である。<br /><br />・アゼルバイジャンには何日いたか<br />・アゼルバイジャンには何しに行ったか<br />・アルメニアには何日いるか<br />・アルメニアの滞在先は?(Booking.comの予約画面を事前にスクショして見せる)<br /><br />そう、ここまでは順調だった。<br />アルメニアに入国してすぐ、車が渋滞しているのが見えた。運転手がイライラしているのが見え、他の乗客が降りて様子を伺いに行った。<br /><br />「プレジデントプロブレーム!!」<br /><br />運転手が精一杯絞り出してくれた英語で、事態は飲み込めた。<br />この時期アルメニアは首相が短期間で変わったり、政治がゴタゴタしていたのだ。この事で抗議活動が起きているのは何となく知っていた、知っていたが、テロではないし大丈夫だろと高を括っていたのだ。<br />エレバンに繋がる道路には、アルメニア国旗を持った沢山の人達が集まっていた。どうやら道路を閉鎖して抗議活動を行っているようだ。<br />特に危険な感じはせず、ラップをするアーティスト風の男性の後をオバチャン達が踊りながらぐるぐる回っていたり、中高生位の若者がバレーボールで遊んでいたり、抗議活動なのか、祭りなのかわからない感じ。

    トビリシ最後の朝、朝食をとって中央バスターミナルに向かう。中央バスターミナルへのバスは、宿のある自由広場から出ていて、所要時間たぶん20分位。中央バスターミナルはバスターミナルと言っても建物があるわけではなく、進行方向到着した右側に適当にバスが停まっている。たぶん旅行者と見るとエレバン?とか声をかけてくるおじさんがいるので、適当に付いていくと乗り合いバン(マルシュートカ)に案内してくれる。私の場合は最初に案内されたバンに人が集まらなかった?か何かで後から来たバンに乗せられた。何だかんだで大体1時間近くは待って、10時位に出発。バスターミナルの周りには小さなパン屋やキオスクがあるので、食べ物の購入は可能。エレバンには夕方には到着するはずだった。
    バンは日産車、日本の中古車なのか、右ハンドルだし表示も全て日本語である。
    順調に進む事1時間、ジョージアの出入国ゲートに到着。ここはパスポートを見せるだけで問題なく通過。また少し走って今度はアルメニアの出入国ゲートで入国手続き。ここは聞いていた通り、アゼルバイジャンのビザを発見されて色々と質問された。
    アゼルバイジャンとアルメニアは国境争いで仲が悪く、アゼルバイジャンからジョージアを通ってアルメニアに行く事は可能だが、その反対は不可能である。

    ・アゼルバイジャンには何日いたか
    ・アゼルバイジャンには何しに行ったか
    ・アルメニアには何日いるか
    ・アルメニアの滞在先は?(Booking.comの予約画面を事前にスクショして見せる)

    そう、ここまでは順調だった。
    アルメニアに入国してすぐ、車が渋滞しているのが見えた。運転手がイライラしているのが見え、他の乗客が降りて様子を伺いに行った。

    「プレジデントプロブレーム!!」

    運転手が精一杯絞り出してくれた英語で、事態は飲み込めた。
    この時期アルメニアは首相が短期間で変わったり、政治がゴタゴタしていたのだ。この事で抗議活動が起きているのは何となく知っていた、知っていたが、テロではないし大丈夫だろと高を括っていたのだ。
    エレバンに繋がる道路には、アルメニア国旗を持った沢山の人達が集まっていた。どうやら道路を閉鎖して抗議活動を行っているようだ。
    特に危険な感じはせず、ラップをするアーティスト風の男性の後をオバチャン達が踊りながらぐるぐる回っていたり、中高生位の若者がバレーボールで遊んでいたり、抗議活動なのか、祭りなのかわからない感じ。

  • 同じバンに乗ってきた乗客達は長期戦の構えを見せて近くのスーパーで食料を買っていたので、私の同様にした。ちなみに両替もスーパーでできた。運転手はトビリシに戻ると言い出し、他の乗客と口論になっていたが、最後はふて寝。<br />人によって言う事はマチマチで、抗議デモはあと2時間位で終わると言ってる人や、今日はダメだろうと言ってる人も。が、3時間経っても終わる気配はなくどうしたものかと途方にくれていたら、ある年配の女性に声をかけられた。声をかけられたと言っても、彼女自身は英語が話せず、その辺にいたと思われる英語が少しできる人を介してであるが。<br />彼女の名前はラリサ、デモを取材に来ていたジャーナリストである。どうやら私がアジア人で目立っていたこともあり、ずっと気にしてくれていたみたい。デモの取材を終え、国境の近くの街にある自宅に帰るので、一緒にその街までどうかと言う。そこからバスかタクシーでエレバンに行けるらしい。PRESSカードや身分証明を見せて、自分は怪しくない旨をアピールしてくる。このまま待っていても埒外が明かないし、日程上今日中にエレバンに到着しないと見たいものが見れなくなるので、迷ったが彼女に付いて行ってみることにした。ふて寝していたバンの運転手にはラリサから説明してもらった。彼女自身は運転できないのか運転手を連れていて、遅いランチを共に食べた後、おそらく本道とは外れた田舎道を走り出した。<br />30分程走っただろうか、田舎道の先にまたデモの集団、ラリサは怒っている。色々あってどうやら歩いては通れるが、車は通れない(デモの人達が通さない)らしいことがわかった。<br />車及び運転手を置き去りにし、デモの集団の中を進み反対側まで出た。またここで少し待てと言う。長閑なアルメニアの山村、こんな所にデモの為に老若男女が集まっていて、日本では感じられない政治への熱い関心が感じられた。<br />また1時間待っただろうか、ラリサが呼んだと思われるタクシーが到着し、再び出発。このタクシー代半分払うと言ったら怒られた(笑)。<br />タクシーはやがて炭鉱町の様な所を走り抜けたと思ったら、旧ソ連の国々によくある感じの無機質な団地の前に止まった。ここがラリサの自宅の様だ。<br />

    同じバンに乗ってきた乗客達は長期戦の構えを見せて近くのスーパーで食料を買っていたので、私の同様にした。ちなみに両替もスーパーでできた。運転手はトビリシに戻ると言い出し、他の乗客と口論になっていたが、最後はふて寝。
    人によって言う事はマチマチで、抗議デモはあと2時間位で終わると言ってる人や、今日はダメだろうと言ってる人も。が、3時間経っても終わる気配はなくどうしたものかと途方にくれていたら、ある年配の女性に声をかけられた。声をかけられたと言っても、彼女自身は英語が話せず、その辺にいたと思われる英語が少しできる人を介してであるが。
    彼女の名前はラリサ、デモを取材に来ていたジャーナリストである。どうやら私がアジア人で目立っていたこともあり、ずっと気にしてくれていたみたい。デモの取材を終え、国境の近くの街にある自宅に帰るので、一緒にその街までどうかと言う。そこからバスかタクシーでエレバンに行けるらしい。PRESSカードや身分証明を見せて、自分は怪しくない旨をアピールしてくる。このまま待っていても埒外が明かないし、日程上今日中にエレバンに到着しないと見たいものが見れなくなるので、迷ったが彼女に付いて行ってみることにした。ふて寝していたバンの運転手にはラリサから説明してもらった。彼女自身は運転できないのか運転手を連れていて、遅いランチを共に食べた後、おそらく本道とは外れた田舎道を走り出した。
    30分程走っただろうか、田舎道の先にまたデモの集団、ラリサは怒っている。色々あってどうやら歩いては通れるが、車は通れない(デモの人達が通さない)らしいことがわかった。
    車及び運転手を置き去りにし、デモの集団の中を進み反対側まで出た。またここで少し待てと言う。長閑なアルメニアの山村、こんな所にデモの為に老若男女が集まっていて、日本では感じられない政治への熱い関心が感じられた。
    また1時間待っただろうか、ラリサが呼んだと思われるタクシーが到着し、再び出発。このタクシー代半分払うと言ったら怒られた(笑)。
    タクシーはやがて炭鉱町の様な所を走り抜けたと思ったら、旧ソ連の国々によくある感じの無機質な団地の前に止まった。ここがラリサの自宅の様だ。

  • 暖房設備も整っており、意外と住みやすそうだ。<br />英語ができる友人に電話をしてくれ、その通訳で色々わかってきた。知り合いのタクシーを呼ぶので、来るまでここで待っていて欲しいという事。タクシーはエレバンから客を乗せて戻ってくるので、到着は夜になってしまうが必ず来るということ。タクシー代は2000円ちょっとでエレバンまで行く事。<br />ラリサは早速パソコンに向かい、何やら記事を書き始めた。微妙に疑っていたがジャーナリストというのは本当で、HETEQというオンラインガジェットの記者らしい事がわかった(英語版もあるHETEQのHPに彼女の名前あり)。<br /><br />

    暖房設備も整っており、意外と住みやすそうだ。
    英語ができる友人に電話をしてくれ、その通訳で色々わかってきた。知り合いのタクシーを呼ぶので、来るまでここで待っていて欲しいという事。タクシーはエレバンから客を乗せて戻ってくるので、到着は夜になってしまうが必ず来るということ。タクシー代は2000円ちょっとでエレバンまで行く事。
    ラリサは早速パソコンに向かい、何やら記事を書き始めた。微妙に疑っていたがジャーナリストというのは本当で、HETEQというオンラインガジェットの記者らしい事がわかった(英語版もあるHETEQのHPに彼女の名前あり)。

  • お茶や伝統的なパンを出してくれたりした。<br />50ヶ国近く旅してきたが、私はこの時程、現地の言葉が出来れば良かったのにと思ったことはない。もちろんwifiなんか無いのでスマホのネットも通じない。持ってきた本を読んだり、たまに会話を試みたり(通じたり通じなかったり)、また英語ができる友人に電話をしてくれて会話したりして待つ事数時間、やっとタクシーが到着した。<br />知っている数少ないロシア語でお礼の言葉を繰り返し、お別れ。夕飯にと果物とパンを持たせてくれた。<br />もしかしてあのまま国境付近に留まっていても、やがて道路は解放され、もっと早くエレバンに向かえたかもしれない。後で調べたが、結局あの道路封鎖がいつ終わったのかは明確にわからなかった。<br />でも日本なんて何処にあるのかもわからない人が殆どかもしれないこの国で、私の事を助けてくれた彼女には感謝してもしきれないし、出会えてよかったと思う。<br />住所を書いてもらったので後でよく見たら、彼女の家があったのはアラヴェルディという銅山の街。そしてこのアラヴェルディには2つの世界遺産の修道院があることがわかった。Orz…待ってる間に行けばよかった。<br /><br />タクシーにはエレバンの大学で観光を勉強していて、里帰りするところだという女子大生2人が乗っていた。かなり英語が出来たので、色々質問されたり、デモの件を謝られたり。女子大生は途中の村で降りて、運転手も今エレバンから来て、またエレバンまで運転するのは流石にしんどい(片道4時間)のか、友人の運転手を途中で乗せて交代で運転。このあたりの事は運転手の娘の電話越しの通訳で理解。思ったより英語できる人は若者を中心に多いのかも。<br />暫く暗い山道を走っていてヒヤヒヤだったが、幹線道路はちゃんと整備されていて、ガソリンスタンドももちろんちゃんとある。途中回数が多すぎてイライラする程の休憩を挟みつつ、エレバンの宿に到着したのは、トビリシの宿を出てから実に17時間後の深夜1時過ぎだった。タクシー代は言われてた通りの金額で2000円ちょっと、4時間以上乗ってたのに安過ぎてびっくり。

    お茶や伝統的なパンを出してくれたりした。
    50ヶ国近く旅してきたが、私はこの時程、現地の言葉が出来れば良かったのにと思ったことはない。もちろんwifiなんか無いのでスマホのネットも通じない。持ってきた本を読んだり、たまに会話を試みたり(通じたり通じなかったり)、また英語ができる友人に電話をしてくれて会話したりして待つ事数時間、やっとタクシーが到着した。
    知っている数少ないロシア語でお礼の言葉を繰り返し、お別れ。夕飯にと果物とパンを持たせてくれた。
    もしかしてあのまま国境付近に留まっていても、やがて道路は解放され、もっと早くエレバンに向かえたかもしれない。後で調べたが、結局あの道路封鎖がいつ終わったのかは明確にわからなかった。
    でも日本なんて何処にあるのかもわからない人が殆どかもしれないこの国で、私の事を助けてくれた彼女には感謝してもしきれないし、出会えてよかったと思う。
    住所を書いてもらったので後でよく見たら、彼女の家があったのはアラヴェルディという銅山の街。そしてこのアラヴェルディには2つの世界遺産の修道院があることがわかった。Orz…待ってる間に行けばよかった。

    タクシーにはエレバンの大学で観光を勉強していて、里帰りするところだという女子大生2人が乗っていた。かなり英語が出来たので、色々質問されたり、デモの件を謝られたり。女子大生は途中の村で降りて、運転手も今エレバンから来て、またエレバンまで運転するのは流石にしんどい(片道4時間)のか、友人の運転手を途中で乗せて交代で運転。このあたりの事は運転手の娘の電話越しの通訳で理解。思ったより英語できる人は若者を中心に多いのかも。
    暫く暗い山道を走っていてヒヤヒヤだったが、幹線道路はちゃんと整備されていて、ガソリンスタンドももちろんちゃんとある。途中回数が多すぎてイライラする程の休憩を挟みつつ、エレバンの宿に到着したのは、トビリシの宿を出てから実に17時間後の深夜1時過ぎだった。タクシー代は言われてた通りの金額で2000円ちょっと、4時間以上乗ってたのに安過ぎてびっくり。

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