2018/06/24 - 2018/06/24
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地酒大好きさん
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梅雨時の今日は昨日と打って変わって晴天になるとの予報を聞きました。それから山が気になってそわそわして落ち着きません。かねてから予定していた下呂市の川上岳(かおれだけ。1626m)に行くことを決心しました。
昨日の夕方に家を出て、下呂市の「道の駅 馬瀬美樹の里」で車中泊の予定です。先週、国道41号線を走ったばかりなので、今日は違う山道を走ると、真っ暗な道にタヌキが飛び出してきて、車のライトで目がくらんだらしく道の真ん中で固まっています。急ブレーキをかけて様子を見ましたが、うまく逃げたのかひき殺してはいませんでした。その後にも、タヌキより体が細くて小さい動物をひきかけましたが、なんとか逸れました。
夜の10時過ぎに道の駅に到着。30台ぐらい停まれる駐車場は20台以上の車中泊の車で占められていました。すぐ眠りに着きました。
さて、翌日(今朝のこと)5時ごろに目が覚めました。空を見ると真っ青。天気予報では午前中は曇りで、午後から晴れるとのことでしたが、朝から晴とは幸運です。朝食を済ませてすぐ登山口まで向かいました。1時間ぐらいかけて登山口に到着して車を出ると、さっそくツツドリ、オオルリ、ミソサザイの大きな声で歓迎してくれました。わたしが今日の一番乗りです。
さて、今日の登山はどんな出来事がありますか?
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 自家用車 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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登山道入口の駐車スペースに車を置き、素早く準備をして登山開始です。ここがその登山口です。
すでに車が2台ありましたが、車外に釣り道具らしきものが置いてあったので、多分釣り人のものでしょう。
わたしが今日一番の登山者です。
車から出るなり、ツツドリ、オオルリ、ミソサザイなどが大声で迎えてくれました。 -
登山口にある看板の数々です。
「癒しの道」の看板のすぐ隣にクマの写真があります。文字は消えかかっていますが、「クマ出没注意」と書いてあったのでしょうね。
癒しとクマは矛盾していますね。
クマよけ鈴をジャンジャン鳴らしながら歩き始めます。 -
歩き始めるとすぐ谷に差し掛かります。幸いこのような丸木橋がかけられていて、安全に谷を渡ることができます。
ところが直前に雨が降ったようで、橋は濡れていて滑りやすくなります。たいていの木橋は滑らないように横方向に溝が付いています。この橋もそうでした。ところがちょっとでも傾いていると横に滑ります。本当は横だけでなく縦にも溝があるともっと安全だと思いますが、設置者の方にお願いします。
実際に歩いてみると、不備に気づくことがあります。 -
コアジサイが咲いています。
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アジサイの仲間ですが、花は小さくて普通見るアジサイのような装飾花がありません。
アジサイよりも質素ですが、山では存在感があります。 -
最初の1時間半ぐらいはこのような森林地帯を坦々と歩きます。
垂直に近い急斜面をジグザグに作られた登山道を歩きますから、そんなにきつくはありません。
最近、転落事故があった場所を通過しますが、木の根や岩などに乗って滑ると、急斜面を転落して死亡事故につながります。油断しないで慎重に一歩一歩進みます。 -
このような薄い鉄板で造られた道も通ります。かなり年月が経っているため傷んできており、乗るとたわみます。
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ジグザグの登山道です。左向こうから登ってきて、右奥へと進みます。これが延々と続きます。
ツツドリ、オオルリ、コルリ、コマドリ、ミソサザイ、カケスなどが盛んに鳴いています。
植物や鳥に関心がない人には、単調で飽きるかも知れませんね。
涼しい風が吹いて、ほとんど汗をかきません。 -
登山道脇で見つけたツルリンドウです。秋にはかわいい花が見られます。それにしても登山者に踏みつけられるような場所にありましたから、ちょっと心配です。
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ジグザグの道を歩いてちょうど1時間半で登りは終りました。すると御嶽山が望める展望台(ちょっとした広場)に出ます。
あいにく御嶽山方面は雲がかかっており、鮮明には見えません。
その時、急に頭上で「ジューイチ ジューイチ ジューイチ」の声が聞こえました。しり上がりに甲高く、大声になるという特徴ある声の主は、大好きなジュウイチのものです。登ってきた甲斐がありました。 -
比較的平坦な道を歩くと、きれいな水が流れる沢に出ました。
昔のガイドブックでは、ここが水場と表示されていましたが、動物の糞などで汚染されている可能性があり、飲むのは危険です。でも飲みたくなるほど透明です。
沢の近くではオオルリ、コマドリ、コルリなどがにぎやかにさえずっていました。ルリビタキも今日初めてさえずっているのを聞きました。 -
水場を過ぎてまた登り始めます。
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サラサドウダンが咲く場所に出ました。
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でも花がまばらです。
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下を見ると、おびただしい数の花が落ちていました。花期が終わりかけているようです。
もう一週間早く来れば満開の花が見られたでしょう。 -
それでもまだたくさんの花を付けている木もありました。
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かわいい花です。
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頂上まであと0.5kmのところまで来ました。
向こうに続くのは、高山市からの登山道です。あとで知ったのですが、そのルートから多くの登山者がやってきていました。 -
もうこの先には高い山が見えなくなり、頂上が近づいていることが分かります。
両側はササの原です。シカの食害がないようで、鈴鹿などではササが全滅しているのと比較すると、ここはまだササが安泰です。 -
小さなヤマツツジの花も、そろそろ終わりです。
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山頂が見えてきました。真っ青な空が期待を膨らませてくれます。
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遠く西を望むと、白山が見えます。まだ雪が多く残っており、名前の通り白山です。
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登り始めて2時間43分で頂上に着きました。一等三角点です。
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頂上の標識の後ろに見えるのが白山です。真っ青な空で気分は最高です。
気温は15度前後で、下界は30度以上という予報でしたから、ここはまさに天国です。爽やかな風も吹いており、ここでランチです。
ここから、国内外の山好きな友人たちにこの写真をメールやLINEで送ると、早速羨ましいという返信が来ました。当方としては羨ましがらせるために送ったのですが。 -
頂上の様子です。
右奥の位山へと稜線が続いていて、位山天空遊歩道と呼ばれています。ここを往復するのに4時間半かかるそうです。
頂上には各ルートから登ってきた登山者が続々と到着して、360度の展望に歓声を上げていました。
下界の暑さの中には下りたくないのですが、帰宅するのに時間がかかるのでそういう訳にはいきません。他の登山者と「下りたくないですね」と言葉を交わしながら、下山の準備をします。1時間はいました。 -
山頂から見る下山道です。同じ道を下ります。
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「日本三百名山」の表示がある看板です。
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コアジサイが咲く、登山口近くまで下りて来ました。
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丸木橋まで下りてきました。谷筋ではミソサザイやオオルリが大声でさえずっています。沢の近くで鳴く鳥はいずれも大声です。沢の音にかき消されないような音量を出しているのですね。こんなことは図鑑にも書いてありません。
頂上から1時間57分で下山できました。 -
無事に車まで戻り、林道を走ると、行きの時には気づかなかったウツボグサの花が群生しているのを発見しました。久しぶりに見る花です。
隣の位山は日本二百名山ですが、この川上岳は三百名山にしか入っていません。位山よりずっと魅力的な川上岳が気の毒です。
大展望や鳥に満足した一日です。歩行数は20,047歩でした。
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