秋田帰省旅行　横手市　その2

2018/06/13 - 2018/06/15

久しぶりに妻の実家の秋田に帰省しました。
2日目は鳥海山方面にドライブに行きました。伏流水が湧き出してできた滝や湿原など、大自然を満喫できました。

エリア 鳥海・由利(秋田)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• グルメ: 5.0

• 同行者: 家族旅行
• 交通手段: JALグループ 自家用車

梅雨の晴れ間の青空です。
朝からドライブに出かけます。横手市から日本海側に南下して、鳥海山のふもと、獅子ヶ鼻湿原・元滝伏流水を目指します。

出発して約50分くらい、国道107号線、本荘街道から横道に入ったところにある石沢大滝に寄り道しました。

国道から車でほんの数百メートル入っただけでこんなにきれいな渓流が見られるのは秋田県ならではですね。

一応遊歩道が整備されていますが、それほど有名なスポットではないらしく、秋田に住む人にもあまり知られていないようです。

ゴツゴツした岩の間を勢いよく流れる清流が美しい。

屏風岩という景観スポットがあります。

遊歩道は概ね平坦ですが、時々歩きにくい岩場がありました。といっても大したことはありませんので簡単に進むことができました。

遊歩道の終点に大きな滝がありました。ゆっくり歩いても15分ほどで到着します。
とてもきれいな滝でした。
鳥海山に行く前の軽いウォーミング・アップのつもりでしたが、思いのほか見ごたえのある渓谷でした。

落差は18メートルあるそうです。秋田にはこのような滝がたくさんあるようで、地元の人にはそれほど珍しくないのかもしれませんが、初めて見た私としてはかなり感激するスポットです。

もときた道を駐車場まで戻ります。
緑のきれいな季節に来たのが良かったです。

屏風岩から上を見上げる。岩と緑の合間から光が差し込んできます。

車で手軽に行ける、隠れた名所でした。

駐車場の近くにあった石碑？
文字は読み取れませんでした。

石沢峡からさらに車で1時間ほどで目的地の鳥海山の獅子ヶ鼻湿原に到着しました。広い駐車場があり、無料でした。
私たちが到着した時は10台くらい車が停まっていました。

駐車場から森の中の遊歩道を歩いて進みます。
緑がとても気持ち良いです。

湿原だからなのか、夜のうちに雨が降ったのか、樹木も下草も木道もしっとり濡れています。

途中でテレビ局のスタッフらしき人たちが撮影していたので聞いてみるとギンリョウソウという珍しい花が咲いているということでした。
植物図鑑で見たことがあるだけで、実物を見るのはこれが初めてでした。

透明な膜みたいなものの中に真っ白い花がうつむいて咲いています。
たまたま訪れた秋田の地でこんなレアな花に出会えるなんてとてもラッキーです。

ギンリョウソウを探しながら遊歩道を進みます。

ここ鳥海国定公園、鳥海自然休養林内のブナの木は根元付近が異様な形に変形しているものがたくさんあります。
かなりグロテスクで、良く見ると人の顔に見えて来たりします。

足元にはいろいろな花も咲いています。
ナルコユリか何かでしょうか？名前はわかりませんがかわいらしい花です。

ギンリョウソウもまだまだたくさん咲いています。

別世界への入口。

この湿原の水は全て鳥海山の伏流水だそうです。

出つぼ。別名「クマの水飲み場」と呼ばれ、湿原の中で最大の湧水量があるそうです。毎秒1.8トンを超えるそうです。すごいですね。

水は完全に透明です。
半月前にラオスで見たメコン川の土色の水とは正反対です。

車は１０台近く停まっていたはずですが、途中からほとんど人に出会わなくなりました。
どうやら皆ギンリョウソウの撮影が目的だったようです。
この素晴らしい景色を独占できました。

ここの伏流水は農業用水に利用しているようです。

大量の透明な水が流れています。
こんなにきれいな用水路は今までに見たことがありません。

コケの群落があります。

ここは鳥海マリモの群生地だそうですが、
落ち葉が多くて、よくわかりませんでした。

ここでもまた先ほどのテレビ取材と出会いました。
マリモの次はあがりこ女王というブナの木を見に行きます。

あがりこ女王。
ここは新しい観光スポットだそうです。
奇妙な形のブナが多い森ですが、その中でも特に変わった形をしています。

何度も言いますが、これがすべて伏流水の湧水です。

次はこの湿原で一番有名なあがりこ大王に会いに行きます。

途中にあるすごいブナの木
これはあがりこ大王ではありません。

燭台という名前のついたブナのようですね。

不思議な姿です。
夜になると歩き出しそうです。

別の木のうろ。
怪獣が口を開けているみたいです。

炭焼き窯
こんな森の奥で一人で炭を焼く仕事があったんですね。
ちょっと怖い気もしますが、なんだか魅力的な仕事です。

炭焼き窯から少し進んだ先に目指すあがりこ大王があります。

あがりこ大王に到着しました。

この森の主的なブナの木ですね。

テナガザル？

まわりを一周できるようになっています。
複雑な枝分かれやコブが見る側の想像力を掻き立てます。

全部怪獣に見えます。

観光シーズンではなかったので、周りに誰もいない静寂のなかでじっくり見ることができました。

駐車場に戻ってきました。
遊歩道を歩きながら大自然を気軽に楽しめる、超オススメスポットでした。

すでにお昼は過ぎています。再び車で移動します。

道路の脇を流れる用水路。
段々が続く面白い風景です。かき混ぜることで水の温度を上げているそうです。

鶴泉荘という温泉施設があります。

その隣に湯の台食堂というところがありました。
この辺りにはレストランなどもほとんどないようなので選択の余地なく、ここに入ります。

田舎の素朴な定食屋だと思って入ったら、東京で見るようなこだわりラーメン店みたいなメニューです。

アスパラ冷し麺というのも気になりましたが、ここはやはりオーソドックスに中華そばとチャーシュー飯をチョイスしました。

麺は手打ちです。ご主人が打っているようです。
モチモチした平麺で美味です。量も多くて女性では食べきれないくらいでした。スープはしっかりダシの効いたちょっとしょっぱい醤油味でした。
すごく美味しかったです。

チャーシュー飯。なかなか美味しいです。
数年前の札幌旅行で味噌ラーメンを食べて以来、久しぶりの外食ラーメンでした。
都心のこだわりラーメン店で食べるのはアホっぽいのでイヤですが、こんなところで偶然美味しいラーメンに出会えるとちょっとうれしいですね。

ドライブを続けます。
次の目的地は元滝伏流水です。
ここも無料駐車場完備、秋田の駐車場は基本的に無料らしいです。
公衆トイレも駐車場にありました。

車を降りて森の中の道を２０分くらい歩きます。

ここも伏流水なので、透明な美しい水が流れています。
しかも大量に流れています。

用水路の脇に面白い葉っぱがワサワサ生えていました。
名前は良くわかりません。

きれいな渓流です。
獅子ヶ鼻湿原よりアップダウンが少なくて歩きやすいです。

フィトンチッドとかマイナスイオンとか、そんな感じのものが充満しています。

元滝に到着しました。
鳥海山に染み込んだ水が80年かけて、苔むした岩場から流れ落ちます。1日5万トン以上もの水が湧き出すそうです。

岩場の断崖に沿って滝がカーテンのように続いています。
とても美しい場所です。

道の脇にあった岩にはえるコケや草。

駐車場に戻ります。
白くて可憐な花が咲いていました。

久々に日本の美しい自然を堪能することができました。
この日のドライブはこれでおしまいです。横手の街に戻って昨日利用した温泉施設でお風呂に入って実家に戻りました。
明日はもう帰宅です。

次の日、空港に帰る前に、実家の近くにあるヘア・サロンの庭がバラ園になっているということなのでのぞいて行きました。

小さな庭ですが、バラだけでなくいろいろきれいな花が植えてあって、とてもオシャレです。

雑誌にも取り上げられたようですね。

こんな専門誌があることを初めて知りました。

豪雪地帯でこれだけの庭園を造るのは大変なことでしょうね。

さすがヘア・サロンの方が作ったお庭です、とてもオシャレなスポットに仕上がっています。

サロン・ド・エムズというお店でした。
昔ながらの商店が並ぶ通りのなかでひときわ華やかで目立つお店でした。
バラの季節に来れて良かったです。

今回の帰省旅行はこれにて終了です。花や緑の美しい季節に来たので、予想以上に楽しい観光ができました。