2018/03/15 - 2018/03/17
7位(同エリア90件中)
かっちんさん
三江線(さんこうせん)は、平成30年(2018)3月31日まで運行していた中国山地南麓の三次(みよし)と日本海側の江津(ごうつ)を結ぶ108.1kmのローカル線です。
今日は江津から三江線に入り、因原(いんばら)からコミュニティバスで邑南町(おおなんちょう)へ向かいます。
3/中旬に訪れた三江線沿線は梅の花が咲き、鹿賀付近には線路脇に落ちる鳴滝・珍しい目の字形橋梁・懐かしい昭和の「めん類自販機」などがあり、因原では石見瓦の赤い屋根が町並みを彩ります。
かつて国鉄バスが走っていた邑南町矢上駅(やがみえき)は今でもその名称が継承されています。まわりの段々畑の里山には住民が暮らし、龍や家紋などの蔵ワッペン(蔵飾り)を見ることができます。
なお、旅行記は下記資料を参考にしました。
米子観光協会「JR西日本後藤総合車両所」、日立金属「YSSヤスキハガネって何だろう?」
国土交通省「平成24年度陸閘門開閉操作訓練について」
YouTube「富士電機めん類自販機~調理のしくみ」
島根県土木学会施設リスト、あんみつ坊主の国鉄バス資料室「712 川本線・川本北線」
お役立ち!季節の耳より情報局「家紋」
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 高速・路線バス JR特急 JRローカル 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
雨のサンライズ出雲
横浜から寝台特急「サンライズ出雲」に乗り、三江線を訪ねます。
三江線には日本海側の江津から入ります。 -
ノビノビ座席
特急券だけで乗れるノビノビ座席で横になります。 -
米子の扇形車庫(車窓)
翌朝、岡山から伯備線に入り、山陰本線の米子を通ります。
米子駅構内にある扇形車庫は、明治35年山陰鉄道開業時に米子機関区車庫として建設された煉瓦造り車庫が、昭和30年に改築され現在に至ります。
現在は後藤総合車両所となり、扇形機関庫は現役施設として日々機関車や気動車が出入りしています。
毎週水曜日に見学会をやっています。 -
あ~ら、エッサッサ~(車窓)
安来節で踊る「どじょうすくい」。ザル(ここではヘルメット)で獲れた「おっさんみたいなどじょう」が一緒に歌ってます。
ちょっと笑ってしまいます・・・
これは安来駅前にある日立金属安来工場の看板です。
島根県は古代より良質の砂鉄を原料にした「たたら」と呼ばれる製法により製鉄が盛んなところでした。
その和鋼(わこう)の伝統を引継いだのが日立金属安来工場。高級特殊鋼「YSSヤスキハガネ」を製造しています。
(YSSはYasugi Specialty Steelの略称) -
出雲市駅に到着
途中の伯備線内で運転席窓に何かが当たり、一時処置などにより定刻より30分程遅れて到着。
出雲市駅から乗り継ぐ予定だった江津方面の普通列車がすでに発車。
でも、サンライズの乗務員が「便宜乗車の取扱い」という業務連絡書を書いてくれたので、次の特急に乗れることになりました。(勿論、特急料金は不要)
次の特急まで1時間あったので駅前に出ます。 -
奥出雲割子そば
駅前の一畑百貨店1階にある奥出雲そば処「一福(いっぷく)」にて早昼にします。
出雲地方独特の食べ方として、漆器を重ねた「割子(わりご)そば」があります。
注文した「奥出雲割子そば」(1,080円)は、山菜、舞茸天ぷら、とろろ等を載せた割子に、出汁をかけ薬味をのせて食べます。
手打ちそばといろんな具の味が楽しめました。
昨年(平成29年)、駅前にできたそば処で便利です。 -
江津駅
出雲市駅から特急「スーパーおき3号」に乗り、1時間ほどで江津駅に到着。 -
三江線に乗り換え
江津12:34発の三江線浜原行きに乗っています。
1両編成の列車最後部からの車窓をこれから紹介します。 -
江の川沿いを走る三江線
江津本町駅を過ぎると江の川に沿って走ります。 -
使われなくなったホーム(川平駅)
かつて反対列車との交換に使われていた線路とホーム。
列車の本数が減り、現在は片側のホームだけで間に合います。 -
植木に囲まれた川平駅
-
三江線ラストランを祝福する川平駅の桜
2週間後の2018年3月31日、この駅を訪れるとホームの桜が満開となり、三江線へのはなむけになりました。
桜の開花は例年より早く、三江線のお別れに間に合わせたかのようです。 -
今は梅の花が見頃な三江線(川平~川戸)
-
川戸駅手前の八戸川橋梁(川平~川戸)
列車は八戸川(やとがわ)を渡ります。
八戸川(左側)が江の川(右側)に合流する地点です。 -
川戸陸閘門(川平~川戸)
八戸川橋梁を渡ったところに川戸陸閘門(りくこうもん)が設けられています。
陸閘門は江の川の増水時に三江線の線路を門扉で封鎖し、大水が住宅地側へ進入するのを防ぐ施設です。
昭和55年から国が管理を開始している川戸陸閘門です。 -
川戸第二陸閘門(川戸~田津)
川戸駅を過ぎるとしばらく八戸川沿いを走り、この川戸第二陸閘門を通ります。
二つの陸閘門は川戸の町を挟むように設けられています。
写真では手前側にある八戸川が増水すると門扉を塞ぎます。 -
天井に毛が生えたようなトンネル(川戸~田津)
-
三江線の車内
最後の別れを惜しむ人たちが乗っていますが、この列車はそれほど混んでいません。 -
イチオシ
ピンクと白の梅が続きます(川戸~田津)
後日、この場所で鉄道写真を撮る予定です。 -
イチオシ
地元のおばあちゃん(田津)
三江線の列車から降りたおばあちゃんが、待合室に置いていた籠を背負い帰るところです。
ごく僅かですが、地元の人が三江線を利用しています。 -
踏切とまれ(石見川越~鹿賀)
線路の両側に住宅と田畑があるので簡単な踏切があります。 -
線路の脇に落ちる鳴滝(石見川越~鹿賀)
トンネルを抜けると鳴滝(なるたき)があります。
一瞬なので、この滝の存在を知る人はほとんどいません。
実はこの滝と鉄道写真を撮るため、次の駅で降ります。 -
列車のお見送り(鹿賀)
鹿賀(しかが)駅です。 -
鹿賀駅沿革
昭和24年11月15日開業。全額地元負担で請願により設置されました。 -
イチオシ
ローカルな雰囲気の鹿賀駅
では、石見川越との途中にある鳴滝へ歩いて向かいます。 -
鹿の親柱
鹿賀谷川に架かる橋なので・・・
この近くで江の川と合流します。
と言うことは近くに陸閘門があるのでは・・・ -
ありました、鹿賀陸閘門
江の川増水時、支流の鹿賀谷川に逆流する大水を陸閘門で遮断します。 -
懐かしい「建設省」の標識
「サン太郎」は江の川マスコットキャラクター。
中国太郎とも言われる江の川には、オオサンショウウオが生息しています。
お尻ふりふりのサン太郎が可愛いですね。 -
イチオシ
鳴滝の魅力を三江線は知っている・・・
小さな滝ですが三江線と並ぶ瞬間、鳴滝は素晴らしい絶景になります。 -
コインレストランかわもと
鹿賀駅に戻り、江の川対岸にあるコインレストランへ行きます。
鹿賀駅は江津市桜江町、対岸は邑智郡川本町です。 -
懐かしい昭和の「めん類自販機」
ラーメンとかしわうどんを選ぶことができ、どちらも\330。
富士電機製めん類自販機です。
YouTube「富士電機めん類自販機~調理のしくみ」に、自販機内部で調理している様子が紹介されています。
カップに入った生うどんと具に熱湯が注がれ、次にスリットの入った蓋がかぶさりぐるぐる回転させて遠心力により湯切り、最後に出汁が入り出来上がります。
湯切りは脱水機の原理を利用しており、設計者のアイデアに頭が下がります。 -
出来上がった「かしわうどん」
うどんも肉も熱々で柔らかく、味はそれなりです。 -
鹿賀周辺の地図
今晩の宿は邑南町の「いわみ温泉」。
三江線の列車はしばらくないので、隣の因原(いんばら)駅まで3.6kmを歩くことにします。
因原から「いわみ温泉」までは、邑南町のコミュニティバスに乗ります。 -
イチオシ
珍しい形のコンクリート橋梁(鹿賀~因原)
三江線の志谷川(しだにがわ)橋梁です。
大きなU字溝を逆さにして2段重ねた感じ。
土木学会の資料によれば、近くの日向川橋梁(道路橋)とあわせ、全国で唯一の「目の字形」構造とのこと。 -
スズメバチの巣(志谷川橋梁)
桁の下につくられています。 -
イチオシ
赤い屋根の町並みを通る三江線(因原駅近く)
手前の踏切から濁川橋梁と因原の町並みを眺めています。
築堤の切通し部分に三江線が通るため、川の増水の進入を防ぐ因原第一陸閘門が設けられています。
赤い屋根は島根県特有の石州瓦です。 -
ありがとう三江線(ポスター)
2018.3.31がラストランです。 -
おおなんバス
因原にある道の駅「かわもと」からコミュニティバスに乗ります。 -
邑南川本線のバス運賃表
川本町から邑南町まで乗るので、運賃は400円です。 -
因原の陸閘門を通る列車(バス車窓)
タイミングよく三次行きの列車が通ります。
築堤を削った間を通っている様子がよくわかります。 -
古い木造の待合所(バス車窓)
途中の茅場口バス停です。 -
バスは矢上駅に到着
ここでバスを降り、別のバス路線に乗り換えます。
駅の名前がついていますが、ここには今も昔も鉄道が通ったことがありません。
かつて国鉄バスが走っていた当時、鉄道駅と同等の業務を執り行う施設は自動車駅として扱われました。
国鉄バスには鉄道の補助・代行という使命があり、国鉄線の一部として扱われ、矢上駅では鉄道線との通し乗車券を発売していたのです。 -
建て替え中の矢上駅
昭和22年(1947)に矢上と石見大田(現、大田市)を結ぶ国鉄バス川本本線が開業。その後広島への路線とも接続するようになりました。
平成15年(2003)には国鉄バスから石見交通に引き継がれ、現在は邑南町のコミュニティバスが走っています。 -
酒屋さんの古い看板(矢上京町商店街)
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今晩の宿「香遊館(こうゆうかん)」
矢上駅からコミュニティバス(瑞穂インター線)に7分乗り、「香木の森」で降ります。
ここは公共の宿で、併設されている「いわみ温泉霧の湯」に入浴できます。 -
干支の動物たちがお出迎え(香遊館)
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夕食(香遊館)
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翌朝現れた見事な雲海(香遊館)
宿は山の中腹に位置しているので、部屋から雲海が見られます。
時刻は朝の7:00です。 -
和食の朝食(香遊館)
帰りは矢上駅まで里山風景を眺めながら3km程、歩きます。 -
蔵の妻飾り「龍」(矢上)
龍は「水の神」なので火災にあわない願いが込められています。
建築家「藤森照信」さんは、「路上観察用語」として蔵飾りを「蔵ワッペン」と提唱しています。 -
蔵ワッペン「剣片喰」(矢上)
小さなハートの形をした葉をつけている草「片喰(かたばみ)」に剣を組み合わせたものです。 -
里山風景(矢上)
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枝垂れ梅(矢上)
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蔵ワッペン「龍」(矢上)
瓦の影でできた横壁の縞模様が素敵です。 -
のどかな段々畑(矢上)
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空中をまたぐ水路(矢上)
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お洒落な青リボン付き蔵ワッペン(矢上)
龍の文字は天に昇っていくみたい。 -
蔵ワッペン「笹竜胆(ささりんどう)」(矢上)
矢上は蔵の多い里山です。 -
矢上京面峠十王堂(矢上駅近く)
お堂の中を覗いてみると、閻魔様をはじめ十人の判官がおられました。
かっちんはこれから清く正しく生きることを約束。今までのことはチャラにしてもらえるかな??
この後、コミュニティバスで石見川本へ。旅は続きます。
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この旅行記へのコメント (2)
-
- salsaladyさん 2018/07/05 10:46:32
- 特急券だけで乗れる?のびのび座席。。。
- ☆なんと!昭和と平成とが混合した良い雰囲気のローカル列車が終了ですか?
☆近代化の波も必要だけれど,日本の心をもっと大切に残しておきたいのはよそ者の戯言でしょうか?偶にはこういう所をゆったり動いてリフレッシュすべきですよね。~
- かっちんさん からの返信 2018/07/05 12:53:10
- RE: 特急券だけで乗れる?のびのび座席。。。
- salsaladyさん
三江線に何度か訪れていると地元でしか知らない見どころを発見したりします。
不思議なものですね。
かっちん
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