2018年 4月　中国・西寧　ちょっとひと息、西寧街歩き

2018/04/10 - 2018/04/10

モエ&マサラ姉妹もそろそろ良いお年頃なんで、毎日の長距離移動は結構堪えます^^;

やっぱりね、移動の多い旅は体力があるうちに行っておいた方が良いなとつくづく思いますわ。
昔は毎日数百キロの移動なんてへのかっぱでしたのに(むしろずっと移動し続けたいと思ってた)、今は2日に一回はレスト日が欲しいです^^;

そんな訳で今日は西寧でちょっと一休み。
青海省最大のイスラム寺院や博物館を訪れると共に、新たな西寧グルメにもありつけましたのでご紹介しま～す♪

エリア 西寧(中国)

今日はまず明日の張掖行の切符を買いに駅まで来ました。

無事ゲットして一安心。

これで憧れの七彩丹霞に行ける～♪

それから青海省最大のイスラム寺院、東関清真大寺へ。

立派です！

寺院の周りは回民街になっていて、お寺の横の路地はなぜかフライドチキンのお店が軒を連ねています。

フライドチキンと言っても丸鶏です。
店主が店の中からにらみを利かせているので、あんまり近くで撮るのも気が引けたから遠くからズームで。

この店は間口が小さいけど一番売れてた店。

他の店よりも揚げ加減が良く、色がキレイです。

重さによってお値段は違います。

次の日でも食べられるとのことだったので、明日の電車の中で食べるように1羽購入しました。
52元でした。

うーん、今のレートならコストコのロティサリーチキンの方が安いな(;^_^A

路地裏から見た回民街

お寺の中を見に行く前に腹ごしらえ。
お寺の裏の通りにある馬学武手抓美食へ。

大衆点評で評価の高かった手抓羊肉の美味しいお店。

メニューです。
鶏も気になるけど、鶏は丸どり買っちゃったから、初志貫徹で羊で行きます。

手抓羊肉1斤（500g）50元です。

茹でた羊のスペアリブ。

500gって言っても骨も付いてるし、二人で食べるとそんなに量は多くありません。
一人だったら丁度良いかな。
2人以上だったらサイドメニューを1つか2つ追加してもいいかもしれません。


お肉は柔らかくて骨離れも良いです。
全然クセなんかないけど、このスパイスを付けると更に美味しいです。

店員さん（表紙の女の子）に勧められるままに注文した八宝茶。
15元

今まで飲んだことのある八宝茶と違ってドライフルーツがふんだんに入っていて非常にフルーティーで甘いです。
お湯を足せば何度でも明日まで飲めるとのこと。
飲み終わったらドライフルーツは食べてオッケー。

ヨーグルトも。
昨日のフードコートのやつより表面の油分？の黄色が濃いです。
味もこっちのほうが更に濃くて美味しかった。

丁度タンブラーを持ってたので八宝茶の中身はお持ち帰りさせてもらうことにしました。
そしたら、氷砂糖をものすごい勢いで足してくれました。(笑)

そんなに入れたら甘いでしょ！

って言ったら、

そんなことないよ～

と店員の女の子。

いやいや激甘でしたから(;^_^A。

でもあの店員さん、とってもキュートでまた会いに行きたくなるくらい愛くるしかったです。

西寧で手抓羊肉食べるなら、ぜひあの子に会いに馬学武手抓羊肉に行ってね！

腹ごしらえが済んだところで改めてお寺の見学へ。

とても広い敷地です。

中は観光客が入ってよいのか分からなかったので入りませんでした。

お寺は回族のおじさんたちの憩いの場のようです。

女性はあまりいませんでしたが、おじさんたちはあちこちでたむろしておしゃべりしてました。

お寺の端っこに博物館がありました。
（入場無料）

アンティークなものが展示されてる小さな博物館です。

イスラムっぽいレトロな時計。
籐のカバーのポットも可愛い。

食器など。

八宝茶の中身の紹介。

西北地方では八宝茶と言うよりも三泡台と呼ばれることの方が多いかもしれません。

三泡台とは蓋碗のことです。
蓋、碗、受け皿の3つが揃っていることを三泡台と言うのだそうです。

西寧でも多く見ましたが、蘭州の方が三泡台は多かったかな。
スーパーなどでも沢山お土産用のものを見かけました。

洗ったらきっと美猫な野良三毛。

裏通りにあるイスラム式スナックの店。

バター屋さん。

かなり大きいです。

明らかに動物の胃袋的な何かに入れてますね。
ヤクかな？

別のお店にあった干しきのこ。

多分漢方で使うやつで、結構なお値段がするものだったと思います。
アガリクスっぽいですね。

青海省は青海湖の辺りでも沢山菜の花が咲くんですが、菜種油の産地でもあります。

油屋さんも街中に沢山あります。

お寺を見学して、回族街をぶらぶらした後青海省博物館に来ました。

博物館前の広場は凧揚げしてる人もいるくらい広いです。

左側には文化ホールのようなものもありました。

こちらが青海省博物館。

パスポートの提示で無料で入れますので、訪れる際はパスポートをお忘れなく。

博物館でまず入ったのがチベット仏教のタンカ（掛け軸式の宗教画）のコーナー。

かなりの大きさのものが多数展示されています。

絵自体は大きいけれど、一つ一つ非常に細かく描かれていてじっくり見入っちゃいました。

ズームにするとこの通り。

とっても細かいです。

西洋の芸術品には全然興味ないのに、仏教関係だと興味深いと思うのはなんでだろう。かといって日本のものはあまり興味湧かないんだけどね。

これも薄いんだけど、繊細に描かれている。

かわいらしい仏様。

タンカを描くのに使われる顔料など。

これは巨大な砂で描かれた曼荼羅（？）
直径2m位あります。

このしっぽの部分の細い感じとか、どうやって描くのか。

中心部の四角い部分は直径10㎝位。
周りの緑の点々とかびっくりするくらいの細かさ。
失敗許されないから、本当にすごい技術だと思います。

これは砂絵に使われる材料。

刺繍で描かれたものも。

タンカコーナーだけでも写真も相当撮って私にしてはかなりの時間をかけてじっくり見学しました。

モエ姉はさーっと見てすぐ出てっちゃったみたい(;^_^A

お次は仏像コーナー。

ヒーッッ！

私の大好物なコーナーです。

時代によって衣だったり、手の組み方だったりが異なるそうです。

托鉢用の器を持ってるのかな。

大威徳金剛像。

六面六臂六足の明王でナンチャラカンチャラ～

よくわからないけど、チベット仏教ゲルグ派の本尊らしいです。

それにしても細部に至るまで非常に細かい。

これは手のひらサイズの可愛い仏像。

仏像？
これ仏様かね？
仙人みたい。

釈迦牟尼誕生像

手の組み方がちょっと変わってる。


仏像も沢山写真撮ったけど、ここで披露してもつまらないと思うので厳選したものだけ載せました。

仏像好きな人は是非ご自分で見に行ってください。

これがタダで見られるなんて感動ものです。

さんざんタンカと仏像に見入ってモエ姉をお待たせしました。(^▽^;)

次のコーナーは青海省の産業を紹介したコーナーです。

まず第一に挙げられるのが塩湖の化工産業。

私が見られなかったチャカ塩湖の他にも青海省には沢山の塩湖があるんですね。
全然知りませんでした。

右側が伝統的な塩田、左側は現代の塩の加工場。

湖の上に大きな設備があるのはチャカでも遠くから見えました。

チャカの塩です。

農畜産品加工についての展示

青海省各地の乳製品。

菜種油などの油脂。

この商品は西寧の大きなスーパーではどこでも売ってました。

なんのコーナーにあったか忘れたけど、物凄い技術で作られた鼻煙壷。

高さ10㎝位のものなんだけど・・・・。

すごくないですか？

柱の奥にいる人とか、コップの中もちゃんとくり抜いてあって。

どうやって彫ってるのか。

ため息が出るほど美しいです。

青海省非物質文化遺産展のコーナー。

織物などもやってるんですね。

羊やヤクなどの毛も採れますものね。

切り絵。

刺繍

農民が農閑期に描いている絵。

タンカと仏像

タンカ。

よく見ると

ビーズのようなもので作られてます。

石碑みたいなものかな。

仙人が座ってる可愛い香炉？

青海省のお祭り

色んなお祭りがおこなわれるみたい。

また中国南西部とも違う民族とお祭り。

面白いです。

中国の歴史博物館って無料なのに見ごたえがあるところが多くて好きです(笑)

博物館を堪能した後はスーパー巡り。


青海省っぽいもの。

ヤクの乳を使ったしょっぱいミルクティー

これも伝統的なミルクティー

バター茶や裸麦のミルクティー

ミルクティーの種類が豊富です。

でも、しょっぱいやつとか、なんか絶対1回飲んだら満足しそうな感じなんで購入には至らず。

青海湖ビール！

復古主義的なパッケージのヨーグルト。

若者受けしそう。

熬茶っていうのは青海省で好んで飲まれるしょっぱいお茶。

主に湖南省辺りで採れたブロック状に固めたお茶に塩、花椒や生姜の皮、荆芥っていう薬草みたいなもの(?)を入れて煮込んで作るそうです。

あまり美味しくはなさそうと思ってこれにも手は出さず。

チャカ塩湖のお塩。

色んな種類があります。

お値段も手ごろだし、塩だったら腐ったりしないので、料理好きな人へのお土産にぴったり。

これが熬茶を作るためのブロック状に固めたお茶、砖茶です。
これを削って使うんですね。
プーアル茶みたい。

なぜ湖南省の茶葉を使うのか知りませんが、きっと古来からの輸送ルートがあったからなんじゃないかと勝手に想像。

クコの実も青海省の特産。

かなり大き目の粒のものもあります。

特に黒クコは高級品ですが、青海省が一番の産地です。


スーパーは大きいところを3軒位ハシゴしちゃいました(笑)

置いてあるものは似たり寄ったりなので、大きいところ1か所行けば十分だったかも。

スーパー見てたら何気に遅くなっちゃいました。

今夜は西寧の初日に食べられなかった青海土火鍋を食べに宿から徒歩10分ほどのこの店にやってきました。

閉店時間まで1時間位だったので、街中のショッピングモールからタクシー乗っちゃった。

メニューです。

2人なので特小鍋で。

それと白飯２つ。

このポット、持って帰りたくなるほど可愛い。

中身は噂の熬茶です。

やっぱり、しょっぱくて非常に不思議な味です。

買わなくて良かった(;^_^A

閉店間近だったからかなんでか分からないけど、お客さんひとっこ一人いなかったのに、出てくるのに大分時間がかかりました。

で、出てきたのがこちら！

メチャメチャすごいボリュームなんですけど。

私たちが頼んだの特小鍋ですよね？？？

筒の中に炭がはいってて、雰囲気的には酸菜白肉鍋に近いけど、こっちは最初から具が全部ギュウギュウに入ってます。

肉も牛、羊、豚の各種、肉団子、豆腐、ウズラの卵、酸菜、キノコ、春雨っぽい物も入ってたかな。

何気に深さも結構あって、底まで本当にぎっしり詰まってます。

中に炭が入っているから食べ終わるまで熱々状態で食べられます。

食べきれるか心配だったけど、何とか二人で完食しました！

でも、これ普通の女子2人には多い量だと思います。

でもすっごく美味しかった！


西寧でも火鍋は四川風のものの方が幅を利かせてるけど、西寧に来たら絶対これ食べてほしいです。

レジでお会計したら、棚に瓶入りの青海湖ビールがありました。

なんだ～知ってたら飲んだのに。

こっちは怪しげな炭酸飲料。

どんな味なのかなぁ？


今日は一休み的な一日だったので、お寺と博物館とスーパーしか行かなかったけど、それなりに楽しかったです。

時間があれば北禅寺の向かいの山にある南禅寺にも行って見たかったな。

明日は西寧を離れ七彩丹霞が有名な張掖に移動します～♪