2018/04/27 - 2018/05/06
1985位(同エリア6062件中)
MWさん
2018年のGWは、中欧の、ブタペスト、ウィーン、プラハを旅しました。
かつては、他国による支配や、社会主義体制による抑圧を受けてきたハンガリー、チェコと、ハプスブルク家の強大な権力と富を持って他国を支配、また世界的に音楽、美術などの文化を牽引してきたオーストリア。
20世紀末に社会主義体制が崩壊し、自由化が進んだチェコ、ハンガリー、そしてオーストリアの文化遺産を自分の目で見てみたい。と、思っていました。
とはいえ、会社員が長い休みを取れるのはGWかお正月。それでも、ここで有給消化できる自分は恵まれていると思います。薬剤師の夫は、シフトが決められて長期休暇は難しい。子供も忙しい。必然的にひとり旅です。でも、ひとり旅も好きです。自由に動けて、自由に休憩できる。
何を観て、何を食べてどう過ごそうか、妄想して、調べる。airは?ホテルは?街歩きは? やりたいことはどうしたらできる?
旅は計画が楽しいとよく言われますが、最近実感しています。
旅を決めたのは前年の10月。GWはチケット高いんだろーなーと格安航空券のサイトをみていると、GW初日の1日前出発なら意外にも安い航空券があることを発見。これはもう行くしかない。
金曜日に休暇を取り、4月27日深夜から8泊10日の旅となりました。
4/27(金) 0:30 羽田発 ドバイ経由 エミレーツ航空
ドバイ6:45着 ブタペスト行き 8:50発 12:45 ブタペスト着
4/28 (土) 17:40発 ウィーン行き レイルジェット 20:21 ウィーン中央駅着
4/29(日) ウィーン1日目
4/30(月)ウィーン2日目
5/1(火)ウィーン3日目 シェーンブルン宮殿 国立歌劇場アイーダ
5/2 9:10発 プラハ行き レイルジェット 13:07 プラハ中央駅着
5/5 15:55 プラハ発 ドバイ経由 エミレーツ航空
5/6 2:40 ドバイ着 成田行き 17:36 着
ウィーンには、4泊しました。とにかく建築、美術、音楽と見処満載の街歩き。
ずーっとまとめきれずに時間が経ってしまいました。
この旅行記は、初日の街歩き4/28(土)を記しました。
ホーフブルク宮殿でシシィの人生を感じ、美術史美術館で世界的コレクションを堪能し、ディナーはターフェルシュピッツを頂きました。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 5.0
- グルメ
- 4.5
- ショッピング
- 4.5
- 交通
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 30万円 - 50万円
- 交通手段
- 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
4/29(日)ウィーン初日の朝。
ホテルサヴォイの朝食に、まずびっくり。
パンかごに、初めから何種類ものパンが入っているテーブルセッティング。
なんて素敵なんだろう。
リンデンガッセに面するヨーロッパ調の中規模ホテルです。
リンク外ですがオペラ座や美術史博物館などは徒歩圏内。
https://www.hotelsavoy.at/de/
2日前までキャンセル無料で4泊41946円(朝食込料金)と格安。
シングルルーム予約だったのに、ツインルームにグレードアップされていました。 -
コーヒーそれともティーにしますか?と可愛いおばさまが聞いてくれました。
どちらも、ポットに入れて持ってきてもらえます。
ポットには、3杯分位入っているので、たくさん飲む私は嬉しい。
それに、さすがにカフェの国ウィーン。美味しいコーヒーです。 -
パンがものすごく美味しい。特に、私が気に入ったのは、星型の模様の入ったカイザーロール。このパンは、オーストリア農林省から伝統的なオーストリア料理として認可されているそうです。
このホテルには、4泊しましたが、毎日、食べてました。
クロワッサンも美味しかった。 -
まだ8時前だというのに、狭い部屋には宿泊客がたくさん。
オーストリアの人って、赤いお洋服来ている人が多い。鮮やか。 -
カフェ、パン以外は、ビュッフェ式で。
フレッシュジュース2種、ハム、サラミ、チーズ、くだもの、ヨーグルトなど。 -
サラダは、パプリカ、キュウリ、トマト、コーンスロー、ピクルス。
そして、中央のカゴには、半熟のゆで卵。(ゆで卵の存在は2日目に気がつきました。) -
ウィーンらしくデザートのお菓子もあります。
-
こちらは、フロント前にある部屋。
こちらで朝食をとることもできます。 -
フロントスタッフは、ベテランの方々。ジェントルマンです。
クリーニングを出す紳士の対応を待って、Vienna City Card(レッドカード)の購入しました。
地下鉄、トラム、バスに乗り放題、72時間のカードで、施設の割引のメリットも含まれたVienna City Card 29ユーロ。
あらかじめ、ホテルで購入可能か、メールで確認していました。 -
ホテルは、リンク外ですが、ショッピングに最適なスポットエリアヒルヒャー通りから1本入ったところにあります。
地下鉄「U3」のノイバウガッセからも近道 で徒歩3分。
買い物も、とても便利な場所でした。
翌日午前は、ここでショッピングも楽しみました。 -
地下鉄「U3」のノイバウガッセ駅。何度、ここを利用したか。
-
まずは、ホーフブルク宮殿に向かいます。
途中で出会った、可愛いお菓子やさん。 -
こちらは、チョコレート。
美味しそう。 -
お店の子だと思われる子供が出てきて、中に向かって何やら叫んでる。
多分、「遊びに行ってきていい?」その後、一人でボードに乗ってピューって、行ってしまいました。
観光地なのに、日常が垣間見れるひととき。 -
ホーフブルク宮殿。ハプスブルグ家の歴代皇帝一家が生活し、執務も行ったところ。
博物館など、いくつかの博物館が入っています。チケットはそれらがセットになっていました。 -
旧王宮があるミヒャエル広場は、美しい建物に取り囲まれています。
青空に、白い建築が映える。 -
馬車が何台もやってきます。
-
王宮の右手がチケット売り場。
9時ですが、既に多くの人が並んでいます。 -
銀器・食卓調度コレクション、シシィ博物館の共通券を購入しました。
内部は、撮影不可でした。
日本語オーディオガイドがあるはずなのに、数が足りないと貰えませんでした。私のすぐあとの人は貰っていたので、運があるようです。
説明書があり同じだからと言われても不満でした。説明書を読んで観る、を繰り返すとどうしても遅くなりますし。
オーディオガイドが足りないなんて、ちょっと不親切かなと思いました。 -
銀器・食卓調度コレクションは、ただもうすごいの一言。
なんというか贅沢。新しいものをどんどん作らせていたという異常な時代。
まあ、そのおかげで文化が発達したのでしょうけど。
シシィ博物館は、皇妃エリザベートの人生を紹介するコレクションとなっています。
フランツ・ヨーゼフ一世に見初められ結婚、子供、そして暗殺まで。
シシィの愛称で愛された絶世の美女皇妃の人生を始めて知りました。
子供に先立たれたり、姑に抑圧されたり、決して幸福を十分には感じられなかった人生だったと。
この時代を生きた女性の生きにくさを感じて少し切なくなりました。
王宮を後にします。 -
カフェザッハーに行く途中にある、「パラヴィッチーニ宮」の4人の女性の彫刻が目を引きます。
アントン・ツァウナー作。 -
アルベンティーナ広場の噴水。
-
カフェ・ザッハーと思って入ったのは、シュトゥーベという隣の喫煙可の場所だったようです。
ただ、こちらに入るのも20分ほど待ちました。
壁には、大きな鏡が掛けられ、所狭しと絵画が飾られている。 -
お店は狭い空間ですが、年配のウェイターさんが、手際よく案内から給仕まで行っていました。素敵な空間でゆったりお茶を楽しむことができました。
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やはりザッハトルテと、メランジェを頂かなくては。
オーストリアを代表する菓子ザッハトルテは、過去に「元祖」や「本家」を争った歴史があり、カフェ・ザッハーが「オリジナル」を名乗ることで決着がついたとか。
お味は、ふつうに美味しい。でも、横に添えられたあまり甘くないクリーム。しっかりした生地の味はなかなか日本では味わえないんじゃないだろうか。あまりケーキには詳しくはないですが・・。 -
カフェを出て、ウィーンで初のトラムに乗って、美術史美術館に向かいます。初トラムドキドキ。
ウィーンカード3日間を持っているので、自由に乗り降り可能です。 -
1891年に、フランツ・ヨーゼフ1世の命によって建てられたハプスブルクの宮廷美術館。ハプスブルク家の皇帝たちが15~18世紀頃の絵画収集した美術品が収められヨーロッパ絵画の流れがわかります。
ルーブル、プラドと並ぶ欧州三大美術館のひとつだそうです。
日本語オーディオガイドがあるのも、魅力的でした。
月曜日お休みのため、ウィーン初日の日曜日に訪れました。 -
対面に建っているのは、自然史博物館。
-
女帝マリア・テレジア像が中央に立つマリア・テレジア広場があります。
彼女はハプスブルク家の最盛期を築き上げました。16人もの子供をもうけて、末娘がマリーアントワネット。
建築物、広場、もう規模が凄すぎる。 -
入り口入ってすぐの広いホールの天井。高い。
ワクワクが止まらない。
チケット売り場のおじさんも親切でした。 -
この美術館で最も楽しみにしていたのが、ベラスケス作の、マルガリータの肖像画の3作。
スペイン王室から、王女が嫁ぐことになっていたウィーン宮廷へ送られたいわば、お見合い写真だといいます。13歳で11歳年上のレオポルト一斉に嫁ぎ、22歳の若さでこの世を去ったというはかないマルガリータ。
「薔薇色の衣装のマルガリータ王女」という3歳の時を描いたという。テーブルに手を乗せるポーズをとって、すでに高貴さが漂っている。 -
白いドレスのマルガリータ。
これは、5歳。プラド美術館にある名作「ラス・メニーナス」で同じドレスで描かれている。 -
8歳の「青いドレスのマルガリータ」
ベラスケスの死の前年に描いたものだそう。 -
クレオパトラの死。という作品。
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マリーアントワネットの肖像画。
私は、マリー・アントワネットの肖像画の中でこれが一番好きです。 -
マリアテレジア。
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美術館の見どころの一つが、豪華絢爛な階段ホール。
大理石の彫像や金の装飾、色彩豊かな天井フレスコ画で装飾された贅沢な空間となっています。 -
天井フレスコ画の「ルネッサンス賛歌」です。
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若き日のグスタフ・クリムトが描いた壁画。
クリムトが、オーストリアの画家って知らなかった。
19世紀後半に活躍し、女性の官能美を主題に掲げた作品が多い。
エジプト・ローマ・ギリシャなどがテーマとなっている「パラスアテネ」と「エジプトの裸像」。 -
「パラスアテネ」
確かに美術史の変遷を感じる画風。
とにかく綺麗。 -
「エジプトの裸像」
エロチックだけど、美しい。 -
ブリューゲルの作品も4分の1がここに集まっているそうです。
代表作「バベルの塔」。 -
ブリューゲル作 「雪中の狩人」
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ブリューゲル作 「青い花瓶の中の花束」
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ルーベンスが特に大切にしていたという
「毛皮をまとった妻」
ルーベンスは愛妻家だったそうです。 -
ルーベンス作 「ヴィーナスの饗宴」
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宗教画の色使いが好きです。
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赤いマントが印象的。
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ブリューゲル作
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彫刻も美しい。
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クリムト作品。
クリムトの作品はエロチックな印象で好みではないかなと思っていましたが、目の前にすると、どれも美しく引き込まれます。 -
美術工芸品コレクションも、見応えたっぷりです。
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細かな細工。
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素晴らしい象牙の工芸品。
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ひとつひとつ素晴らしいものがこれでもかと展示されていて、圧倒されます。
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この中の一部が、世界各地に送られているのだろうな。
日本でも、2018年3月、渋谷の文化村で開催された、ルドルフ2世の神聖ローマ帝国時代のコレクション展を観ましたが、その何百倍もの数の工芸品が展示されているのことに、びっくりしました。 -
職人が時間をかけて作り出した芸術。
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金細工の工芸品の巨大な作品。
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「サギの形の大型飾り鉢」。繊細です。
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これでもか、と並んでいて壮観。
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美しい銅像もあちこちに配置されています。
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一通り周るには、たっぷり3時間はかかりました。
外に出ると、中で写真を撮ってあげた若い韓国のお姉さんとばったり。
お互い、写真を撮りあいました。
時刻は5時過ぎ。ディナーを予約しているレストランに向かうことにします。 -
レストラン最寄りの地下鉄のStephansplatz駅を出ると、シュテファン寺院の正面に出ました。
ゴシック様式の寺院で、モーツァルトの結婚式と葬儀が行われた聖堂としても有名。
中に入ってみることにします。 -
天井は、尖頭アーチとリブヴォールトの構造形態となっており、ゴシック様式であることがわかります。
複雑な構造が一つのまとまりとなっている美的建築が印象的です。 -
6時過ぎ。訪れた時には、ミサの最中でした。
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ミサがとりおこなわれていたので、内部を歩き周ることはできませんでしたが、荘厳な雰囲気を感じられて良かった。
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寺院から10分ほど歩いて、プラフッタ ヴォルツァイレというレストランに着きました。
本場のターフェルシュピッツが食べたくて、7時に予約していました。 -
予約していることを告げると、ほどなく案内でしていただけました。
席はほとんど埋まり大賑わいでしたので予約していて良かった。
ついていただいたウェイターさんの接客も親切でした。 -
ターフェルシュピッツは、牛肉がお野菜と一緒に煮込んであるオーストリアの郷土料理。
お肉を食べる前にスープを何杯も頂きました。
そえられた揚げポテトも美味しかった。 -
おすすめされた、ヌードル入りのスープ。
ほんとに美味しくて胃にしみました。
今日一日暑くて、歩き周った時間も長かったので、疲れて酔いがまわるのが早かったー。 -
お肉。これが3枚くらいあるので食べ応えありすぎ。
西洋わさびをつけたり、味のバリエーションも楽しめました。
美味しかったです。 -
骨髄部分を、隣のお客さんがパンに塗って、胡椒をかけて食べているのを見て、私もトライしました。
-
レストランを出て、テラス席を外からながめたところ。
地下鉄のStephansplatz駅まで戻り、シュテファン寺院のライトアップを見に行きました。 -
夜のシュテファン寺院。
真っ白の建物が幻想的で美しい。 -
総数23万枚の瓦でできているモザイク屋根。
-
内部では、またミサが行われていました。日曜日だから多いのかしら。
ろうそくが幻想的です。いつものように、献金代としてろうそく代を払って、灯を灯しました。 -
小さな女の子。
歴史ある大聖堂のこの厳粛な雰囲気は、ずっと心に残るのだろうな。ふと羨ましく感じました。
ホテルに戻ったのは11時近く。酔いが回ってぐっすり眠りました。
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