小野上温泉_Onogami Onsen　箱島湧水とホタル乱舞！有名温泉地の間にある泉質良好な梅雨の穴場

2017/06/30 - 2017/07/01

群馬県中部、渋川市の温泉である小野上温泉を訪れました。渋川といえば南に伊香保温泉、そして北の中之条には四万温泉など有名温泉がありますが、ここはその間にたたずむ歴史ある鉱泉を起源に持つ温泉です。
★和の温泉旅館に泊まり、紀元前から歴史を持つと言われる塩川鉱泉を起源に持つ「美人の湯」を堪能。
★吾妻川を挟んで隣接する、東吾妻町の「箱島ホタルの里」にて、ホタルの乱舞を鑑賞。

エリア 渋川(群馬)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• ホテル: 4.0

• 同行者: カップル・夫婦
• 一人あたり費用: 1万円 - 3万円
• 交通手段: 自家用車
• 旅行の手配内容: 個別手配

関越自動車道を通って群馬へ。

渋川伊香保ＩＣにて高速をOUT。

渋川市の旧子持村を抜けます。古墳時代、榛名山の爆発による火山灰で埋没した集落跡の遺跡（黒井峯遺跡など）があることから「日本のポンペイ」と銘打ってます。

小野上温泉の近く、東吾妻郡の「箱島湧水」に来ました。駐車場が整備されてます。

駐車場の脇には、観光客を狙っての農産物の無人販売。

湧水の場所までは少し歩きます。

ここが湧水です。「日本名水百選」にも選ばれる名水。

湧水を調節する堰。

きれいな水が湧き出しています。伝説によると、榛名湖とつながっているらしい。（実際にはそうではないが）

日量約3万トンもの豊富な湧出量なのだそう。この下流の鳴沢川にホタルが生息しています。

水が湧き出る傍らに不動尊があります。

樹齢400年とも言われる町の天然記念物「箱島不動堂の大杉」。

箱島不動尊の社。

湧水を後にし、集落に下りてきました。これは、湧水を活かした養魚いけすでしょうか。

ここが「箱島ホタルの里」の「ほたる第一保護地」。このような保護地が３ヶ所ほどあるそうです。

地区住民の皆さまを中心した「ほたる保護の会」が川の清掃などを行ない、ホタルが自然発生できる環境保護に取り組んでくれています。

第一保護地の全景。ここには、夕食後に再度訪れる予定です。

夕暮れが近づいたところで小野上温泉へ。箱島ホタルの里からは3kmほどです。

こちらがこの日の宿「旅館　きくむら」。小野上温泉駅のすぐ近く。

わら入りの塗り壁、木や板張りなど、自然の建材こだわった宿です。高い吹き抜けのフロント。

ラウンジ。

客室。すっきり綺麗で広々。

共同の洗面所、と冷蔵庫。

廊下。

さっそく温泉へ。

脱衣所。

お客さんが少なかったので、貸切の家族風呂にしてくれました。

小野川温泉は、紀元前に開かれたとも伝えられる「塩川鉱泉」を起源とし、その鉱泉の昭和40年の廃湯の後、新たに掘削されたのだそうです。

毎分500リットルで自噴するお湯は、泉質が良く美人の湯として知られています。そのお湯を求めて多くの人がやってくるので、1992年に目の前に小野上温泉駅が開業されたらしい。それくらい良質な温泉です。

温泉のあとは夕食。

地元群馬の食材を使った創作田舎料理。

揚げたての天ぷら。

上州麦豚の陶板焼き。

渋川市伊香保の名物料理、水沢うどん。

デザート。うーん満足。

夕食後、再びホタル保護地へ向かいます。

手作りの案内図。

第一ホタル保護地で暗くなるのを待ちます。

だんだん暗くなってきました。画像はありませんがこの後、完全に暗くなった２０時頃にはヘイケホタルを中心にたくさんのホタルが広範囲で光り始めました。強い光のゲンジホタルもたまに飛んでいました。ホタル保護に尽力されている皆さま、ありがとうございます。

翌朝…この日は朝から雨。昨夜でなくてよかったです。雨が降るとホタルはあまり飛ばないらしいので。

朝も温泉へ。

前日とは違うタイプの風呂へ。

相変わらずいい湯です。

朝食。品数豊富、ごはんもたっぷり。

朝食の後は、ラウンジで無料のカフェもいただけます。

このあたりだとやはり、草津・伊香保・四万といった温泉地に目が行きがちですが、ここ小野上も泉質では劣らない良い温泉でした。

そろそろチェックアウトし、次の目的地へ。
小野川温泉駅の外観。

小野上温泉...周囲を有名温泉に囲まれているだけに泉質は良好、かつ、大きな宿泊施設もなく静かにこじんまりと温泉を楽しめます。そして、6月末から7月初にかけてはホタルも楽しめるとなれば、まさに梅雨の穴場と言えるのではないでしょうか。