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世界史で必ず触れる大航海時代、その名を聞いただけで冒険とロマンに満ちた想像をかきたてられる思いをしたのは私だけではなかったと思います。その実態はともかくとして、スペインとともに世界を制覇したポルトガルが大航海時代に築いた清華が凝縮した地、それがベレンです。<br /><br />ベレンはリスボン中心部から5~6キロ、市電で30分ほどテージョ川に沿って下ったところにあります。まずはベレン地区のシンボル、ジェロニモス修道院に行くことにしましょう。<br />ポルトガルきっての観光地だけあって、チケット売り場はすでに行列ができています。並ぶついでに外から修道院の建物をじっくり拝むとしましょう。<br />まず驚くのは壁一面を覆う砂糖細工のような細かい彫刻です。やわらかいレースのようなひだや透かしがとても精巧で、さわったらぽろぽろと崩れてしまうのではないかと思うような繊細な模様が刻まれています。でも、近づいて触ってみるとそれはもちろん固い石でできていて、細かいひだの先端は手を切りそうなほど鋭くとがっていました。<br />内部や中庭に面した回廊も一分の隙もなく装飾で彩られ、これが大航海時代のポルトガルの人たちの理想を具現化した建物ということがびしびし伝わってきます。<br /><br />ジェロニモス修道院の西隣には海洋博物館があります。大航海時代を支えた船や航海技術に触れたいので、ここもぜひ寄ってみたい場所でした。<br />フロアの中心には、各時代の船の模型が並んでいて、技術の発達とともに大型化し、外洋航海に耐えられるよう変化していく様子がよく分かるようになっています。手前の一枚帆の船などは、日本の和船のように甲板もなく、せいぜい地中海を往来する程度しかできなさそうですが、大型化するにつれてマストが増え、甲板下の船倉も何層にも分けられて収容力がアップしていくことがわかります。それでも明の時代に鄭和が航海した船に比べればかなり小さいのですが。<br /><br />ベレンの塔は、リスボンを訪れた司馬遼太郎が筆をきわめて絶賛したことで知る人も多いと思います。テージョ川の貴婦人と称された美しい塔です。訪れた日は良い天気だったので、川面の光が白い石壁にきらきらと反射して、一層輝いて見えました。<br />中はそれほど広くなく、階段もすれ違いが困難なほど狭いものです。それも幾世紀もの間に多くの人に踏みしめられて段もずいぶん磨滅しているところがあります。いずれ保存のために立ち入り禁止になるのではないかと思うほどです。個人的に、行くなら早めにしておいたほうがいいように思えました。<br />さて、階段はとても狭いので一方通行。ということで、フロアごとに見学した後、降りてくる人が途切れたところで数人で一気に次のフロアまで上がるということを繰り返しながらてっぺんに到着。そこで見たものは、降りるための行列でした。よく見ると、階段入り口の右上に小さな信号機があって、赤になると上り専用になるような運用となっているようでした。降りる人が途切れるように見えたのは、実は信号でコントロールしていたようです。<br /><br />ベレン地区散策の締めくくりに発見のモニュメントを見ることにしましょう。エンリケ航海王子を筆頭にヴァスコ・ダ・ガマ、マゼラン、フランシスコ・ザビエルなど錚々たるメンバーが刻まれているというモニュメントはぜひ見ておきたいところです…が! 実際のところは写真をご覧いただければ…_| ̄|○

大航海時代の残影~世界の富はベレンへ~

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2016/08/27 - 2016/09/02

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jsbach

jsbachさん

世界史で必ず触れる大航海時代、その名を聞いただけで冒険とロマンに満ちた想像をかきたてられる思いをしたのは私だけではなかったと思います。その実態はともかくとして、スペインとともに世界を制覇したポルトガルが大航海時代に築いた清華が凝縮した地、それがベレンです。

ベレンはリスボン中心部から5~6キロ、市電で30分ほどテージョ川に沿って下ったところにあります。まずはベレン地区のシンボル、ジェロニモス修道院に行くことにしましょう。
ポルトガルきっての観光地だけあって、チケット売り場はすでに行列ができています。並ぶついでに外から修道院の建物をじっくり拝むとしましょう。
まず驚くのは壁一面を覆う砂糖細工のような細かい彫刻です。やわらかいレースのようなひだや透かしがとても精巧で、さわったらぽろぽろと崩れてしまうのではないかと思うような繊細な模様が刻まれています。でも、近づいて触ってみるとそれはもちろん固い石でできていて、細かいひだの先端は手を切りそうなほど鋭くとがっていました。
内部や中庭に面した回廊も一分の隙もなく装飾で彩られ、これが大航海時代のポルトガルの人たちの理想を具現化した建物ということがびしびし伝わってきます。

ジェロニモス修道院の西隣には海洋博物館があります。大航海時代を支えた船や航海技術に触れたいので、ここもぜひ寄ってみたい場所でした。
フロアの中心には、各時代の船の模型が並んでいて、技術の発達とともに大型化し、外洋航海に耐えられるよう変化していく様子がよく分かるようになっています。手前の一枚帆の船などは、日本の和船のように甲板もなく、せいぜい地中海を往来する程度しかできなさそうですが、大型化するにつれてマストが増え、甲板下の船倉も何層にも分けられて収容力がアップしていくことがわかります。それでも明の時代に鄭和が航海した船に比べればかなり小さいのですが。

ベレンの塔は、リスボンを訪れた司馬遼太郎が筆をきわめて絶賛したことで知る人も多いと思います。テージョ川の貴婦人と称された美しい塔です。訪れた日は良い天気だったので、川面の光が白い石壁にきらきらと反射して、一層輝いて見えました。
中はそれほど広くなく、階段もすれ違いが困難なほど狭いものです。それも幾世紀もの間に多くの人に踏みしめられて段もずいぶん磨滅しているところがあります。いずれ保存のために立ち入り禁止になるのではないかと思うほどです。個人的に、行くなら早めにしておいたほうがいいように思えました。
さて、階段はとても狭いので一方通行。ということで、フロアごとに見学した後、降りてくる人が途切れたところで数人で一気に次のフロアまで上がるということを繰り返しながらてっぺんに到着。そこで見たものは、降りるための行列でした。よく見ると、階段入り口の右上に小さな信号機があって、赤になると上り専用になるような運用となっているようでした。降りる人が途切れるように見えたのは、実は信号でコントロールしていたようです。

ベレン地区散策の締めくくりに発見のモニュメントを見ることにしましょう。エンリケ航海王子を筆頭にヴァスコ・ダ・ガマ、マゼラン、フランシスコ・ザビエルなど錚々たるメンバーが刻まれているというモニュメントはぜひ見ておきたいところです…が! 実際のところは写真をご覧いただければ…_| ̄|○

旅行の満足度
4.5
同行者
一人旅
交通手段
徒歩
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