2018/04/14 - 2018/04/20
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hiroworldさん
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五島列島の巡礼手帖を手に入れるところから”五島列島路線バスと足で巡るキリシタンの足跡のたび”がスタートする。
僕らはもう、足で自由に歩きまわれる年ではなくなってきたので、スペイン巡礼の時のような楽しいけれど体力を必要とする苦しい旅はしたくない。そうかといってレンタカーで回るような旅も嫌だ。
それで選んだのが路線バスの旅だ。インターネットで路線バスの時刻表を調べたが必要な時刻表を手に入れることができなかったので、細かい情報は現地で調査することにしてとりあえず下見を兼ねた旅へ出かけることにした。
写真は江上教会(奈留島)の建物の裏側の庇にほられているキリシタンのマーク、太陽の光によって壁に十字架のマークが映し出されている。
巡礼手帳の入手方法:
長崎の教会群インフォメーションセンタにメールか電話で申し込む。
tel:095-823-7650 mail:http://kyoukaigun.jp/
五島列島の航路:
長崎⇔福江港=九州商船のジェットフォイルで約1時間25分(1日4便)
福江港⇔奈留島=五島旅客船tel:0959-72-8151(1日6便)
ローカル連絡船:(運航しているかどうか確認した方が良い)
福江港⇔田の浦=木口汽船tel:0959-73-0003(1日5便含むフェリー)
貝津⇔嵯峨島=嵯峨島旅客船tel:0959-84-2785(1日3~4便)
< >僕の言葉
≪ ≫妻の言葉
( )二人以外の言葉
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 4.0
- ホテル
- 4.5
- グルメ
- 3.5
- ショッピング
- 2.5
- 交通
- 2.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- 船 JALグループ 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
泊まる宿:今回は福江島、久賀島、奈留島に限定する旅になるので宿の移動は無しにして、福江島の中でできるだけ優雅に暮らせそうな宿を選ぶ。
スタート地点:福江島の島内を周る路線バスも隣の島へ渡る船も全て福江港がスタート地点になる。
朝食:朝食付きの宿泊プランを探し目的に会う宿を予約した。
昼食:現地調達を基本としたが奈留島以外は現地調達はできなかった。持参したお菓子と朝の残りで間に合わせた。
夕食:宿の中にある2カ所の食事処でアラカルト料理を注文した。五島コンカナ王国 WINERY&RESORT 宿・ホテル
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ジェットフォイルで福江島へ
長崎港11:30発のジェットフォイルで福江島へ12:55着
1番目:福江教会
まず最初に港から歩いて10分ほどの福江教会を目指して歩き始める。
巡礼手帖の中の最初の教会なので外すわけにはいかない。祭壇に向かって型通りの挨拶をし、手帖に印を押す。往きとは違う道を通って福江港に戻り,宿へ電話をして迎えに来てもらう。
港内の福江バスの案内所で路線バスの路線図や時刻表をいただく。旅行者のみが使える1日乗車券@1000を見つけたので2日間分、合計4000円を購入する。
離れている教会へ行くには片道1000円以上かかるのでかなり割安だ。カトリック福江教会 寺・神社・教会
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コンカナ王国の入り口:
今夜から4泊するリゾートホテル、コンカナ王国のマイクロバスで15分、山の中の広い敷地に建つ宿にやって来る。
楽しいホテルライフがおくれる予感がする。五島コンカナ王国 WINERY&RESORT 宿・ホテル
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僕らが泊まるのはプールの奥に並ぶ広いコッテージだ。
15畳ほどのリビングルーム、ツインの部屋が2部屋、洗面所、風呂、玄関ルーム、玄関を出て10mほどで天然温泉にも入れる。
木に隠れてコッテージは見えないがプールの奥が泊まる場所だ。
まだ寒くてプールで泳ぐことはできない。
残念だが仕方ない。 -
僕らの部屋を出て目の前がプール、左へ進むと天然温泉
優雅な4日間が暮らせそうだ。
夕食は敷地の中に建つ日本料理店で地元の1品料理を数点いただく。五島コンカナ王国 WINERY&RESORT 宿・ホテル
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17日:教会めぐりスタートの1日目。
路線バスの時間に合わせて宿のマイクロバスで福江港へ送っていただく。
福江港10:30発、21分で堂崎教会入口へ着き、ここからきれいな海岸線を10分ほど歩るく。今朝は曇り空だが雨は降らないようだ。
透き通る海の底を見ながらやがて赤レンガ造りの堂崎天主堂へ着く。 -
2番目:堂崎天主堂
この周りにはもう信者は住んでいないのだろうか、内部は資料館(300円)のようになっており、礼拝する椅子などはもう置いてない。
福江港から1時間に1本くらいの割合でバス(土岐行き)が出ている。
中には数人の方が来ていた。堂崎天主堂 キリシタン資料館 寺・神社・教会
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堂崎天主堂の前に立つ像
堂崎天主堂 キリシタン資料館 寺・神社・教会
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天主堂の先の茂みを入った場所に誰もいない民俗資料館(無料、僕らは200円寄付)を見つけ、入口のスイッチで薄暗い電灯をつけ中へ入る。
たくさんの漁具や陶器がほこりをかぶったまま展示されており、一通り見て回る。 -
教会堂の隣に建つ、カフェのような、古道具屋のような店に入り、店主のお婆さんとよもやま話。そのうち、漁から帰ってきたお婆さんの息子さんも加わり五島の話をお聞きする。
色々な話をするうち、息子さんの車で一番離れている半泊教会へ送っていただけることとなり、ありがたくお願いする。
福江島のパンフレットに載るお元気なお婆さん。ベイビー クー グルメ・レストラン
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3番目:宮原教会堂
堂崎天主堂から約3km、僕らの足で歩くと1時間程度、いまも使われている宮原教会堂にやってくる。入口の前に立つ説明書がなければ教会堂とは気づかないほど普通の民家風に建てられている。
次のバスを待つことなく、連れてきていただいた。感謝。 -
宮原教会堂の前に咲く花。
<この花の名前知ってる?>
≪知らないわ≫
僕らはちっとも花の名前を覚えようとしない。 -
宮原教会堂前の駐車場
写真中央の左に宮原教会堂の看板が見える。
ここから狭い道を通って半泊教会へ向かう。 -
4番目:半泊教会堂の古びた入口
細い道を宮原教会堂から4km、高床式の半泊教会へやってくる。
この教会は息子さんのお知り合いが管理しているそうで、たまたま来られたその方から色々なお話をお聞きする。
堂内の窓ガラスが透明ガラスで寂しかったのでそのことをお伝えすると、<最近、神父様が正面の上のステインドガラスを注文しました>とのことだったので、僕らも少し多めの金額を寄付してその場を離れる。 -
教会堂の前の海岸を流木を探しながら歩く。
教会堂の隣で塩作りと民宿(コッテージ・スモーキィ)をされている林さんの塩工房を訪ね、お茶をいただきながら塩作りのお話をお聞きする。
目の前の海岸から海水を引き、3日くらいかけて塩を作っているそうだ。
面白い流木を見つけたのだが、林さんの飼っている流木好きの2匹の犬に取られてしまった。
出来たての塩をお土産に購入し、工房を後にする。 -
半泊教会の入口の風よけの石組みの脇を奥へ進むと、林さんの塩工房の入り口に着く。
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5番目:浦頭教会
半泊教会から約10.5km浦頭教会まで送っていただく。
車で送っていただいたおかげで5か所の教会と、それを管理されている方のお話まで聞くことができ、僕らには願ってもないことであった。
キリスト教徒ではない僕らだが、どこへ行ってもそこに住む方の優しさにふれることができ、幸先のいい旅のスタートとなった。カトリック浦頭教会 寺・神社・教会
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浦頭教会2:
福江港へのバスが来るまでの時間、マリア像の前でまだ疲れてはいない体と心を休める。 -
17日午後の教会めぐり
6番目:楠原教会
福江港の中の食堂で軽い昼をすまし、13時30分発の三井楽行きバス(憩坂経由1日1本)に乗り西楠原(14時20分着)で下車する。
このバス以外は福江港より岐宿まで行き、そこで富江行きに乗り換える(1日2本)か荒川行きで二本楠で楠原往きへ乗り換える(1日1本)。
乗る時はいた5人の乗客も、僕らの降りるときはもう他には誰もいなくなっていた。バス停のすぐ脇、教会の入り口にとてもきれいなトイレが建っており、感謝して使わせていただく。ゴシック様式の赤レンガ創りの教会では、今もまだ日曜日の朝にはミサが行われており、内部はきれいに片づけられていた。楠原教会 寺・神社・教会
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教会での署名は、どこでも妻の役目だ。
僕の署名ではどこのだれが書いたのかわからない。
≪神様はちゃんとわかっているわ≫楠原教会 寺・神社・教会
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整然とした内部
<グレゴリオ聖歌を静かに流してくれたらもっといいのになー>
≪あなたが寄付したら≫楠原教会 寺・神社・教会
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妻もキリスト教徒ではないが
≪無事につきました≫
と必ず挨拶をする。 -
楠原牢屋:
楠原教会の少し福江側に楠原牢屋があり立ち寄る。
ここを通る帰りのバスは3時間後なので、福江港行きのバスが1~2時間おきに出ている岐宿まで40分ほど歩き、16時発のバスで福江港へ戻る。
岐宿のバス停が分からなかったので近くで遊んでいる子供たちに
≪バス停の場所はどこかしら≫と妻が訪ねたが、子供たちの答えは
(バスに乗らないから知らなーい)であった。 -
楠原牢屋:
楠原牢屋の前は車の止められる広いスペースになっていた。
<今夜はコンカナ王国の中の和食店で何か五島の和食にしよう>
≪賛成、お酒もね≫
<賛成> -
4月18日:教会巡り2日目
7番目:三井楽教会
昨日、時間が足りなくて途中で引き返してしまった三井楽教会へ今日は訪れる。
福江港から9時30分発の路線バスに乗り、終点の三井楽(約1時間、約1時間毎)へ。そこで地域のコミュニティバスに乗り換え三井楽教会を目指す予定だ。
福江港から10人ほどの乗客が乗り込んだが、途中にある五島病院でほかの人たちが下りてしまい、病院から先は今日も僕らだけになってしまった。
終点の三井楽に着いた時、この先へバスでは行けないことを僕らは初めて知った。
(コミュニティバスはもうありませんよ)
バス停の前がタクシ乗場で、丁度1台のタクシが止まっていた。
これが唯一のタクシーのようだ。
<三井楽教会へお願いできますか?>
バスも無いので帰りに寄る予定の水之浦教会までお願いする。三井楽教会 寺・神社・教会
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8番目:水ノ浦教会
次のバスが来るまで30分ほど教会の中で待たせていただく。
13時頃、福江港に到着。
次の井持浦教会を通るバスは福江港15時45分発だ。
時間の余裕があるので武家屋敷通り歩き、民芸館の中のレストランで昼食をとる。和食に珈琲を追加、とても美味しかった。
民芸品を作っている3人の方とお話。水ノ浦教会 寺・神社・教会
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9番目:井持浦教会
福江港発15時45分のバスで井持浦教会へやってくる。
今回もバスに乗るのは僕らだけだ。
福江港への帰りのバスは最終バスになってしまった。井持浦教会 寺・神社・教会
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井持浦教会2:
ここはルルドゆかりの地で、多くの巡礼者がやってくるそうだ。
見えるはずのない道標を見た経験が僕らには1度だけがはあるが、その時の経験はこんなふうだ。
僕らは長い巡礼路を誰にも会うことなく二人だけで歩いていた。
<どこかで道を間違えちゃったのかなー>少し不安になってきた時、少し先にいつもの巡礼のマークを見つける。
<マークがあるよ>振り向いて妻に告げる。
再びマークを見つけようと目を元に戻したがマークを見つけることはできなかった。
≪あなたの目の錯覚だわ≫
見えたあたりに着いた時、草むらの中に古い苔むした道標を僕らは見つけた。井持浦教会 寺・神社・教会
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井持浦教会3:
井持浦教会 寺・神社・教会
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4月19日:教会巡り3日目
船で隣の久賀島へ渡る予定であったが久賀島へ寄る船は修理とのことで運航していなかった。急遽予定を変更して奈留島へ直行する。 -
10番目:江上天主堂
奈留島の小さなコミュニティバスで終点の数駅手前の江上天主堂を目指す。
バスに乗ったのは僕らと地元のお祖母ちゃんとお爺ちゃんたちだ。
いろいろな話をした。
(どこから来たの?)とか(あの湾で近大マグロを育ているのよ)とか
意味はある程度分かるけれど、はっきりとは聞き取れないのでその言葉をここに書き記すことはできない。江上天主堂 名所・史跡
-
江上天主堂:
ここでも僕らはついていた。
長崎の巡礼教会の注意書きに書かれていた言葉がある。
【連絡なしに行くと堂内へ入ることはできません】
入れないことも覚悟してここへ来たが、僕らが着いた時、既に3~4人の女性の方が管理している女性から説明を聞いていた。
(管理している方には電話で連絡してここに来ました)
とのことであった。
バスの中には僕らのほかに誰もいなかったので、タクシで来たのだろうか? -
江上天主堂の裏のひさしを通して当たる光の陰。
これで役人の目をだまし、信仰を続けていたそうだ。
路線バスで帰る僕らのために、管理をする女性は先にここを案内してくれた。
(路線バスは折り返し点ですぐ戻って来るわ。それで帰るならば時間ないわ)
なので堂内の説明は簡単に済ませてくれた。
<ありがとうございます>≪ありがとうございます≫ -
江上天主堂脇の廃校
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バス停近くの江上天主堂前の道
僕らがバス停に戻った時、丁度戻りのバスが着くところであった。
≪さっきいた女の人達はどこへ行ったのかしら?≫
バスには既に2~4人の地元の方々が乗っていた。挨拶して後ろの席に座る。
僕らはこれから最後の奈留教会を目指す。 -
11番目:奈留教会
今回の下見がてらの教会巡りは全部で11教会。
奈留教会が最後の教会となった。
<これから奈留教会へ行きます>
と言うと終点の二つぐらい手前のバス停で下ろしてくれた。海雲亭 グルメ・レストラン
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奈留高校の前に立つユーミンの碑
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14時20分奈留港を出発。
14時50分福江港へ戻る。
コンカナ王国へ電話して迎えをお願いする。 -
<あの山登れそうだよ>
-
コンカナ王国の前にふっくらと立ち上がっている鬼岳。
コンカナ王国の敷地から森を通って鬼岳へ上る道がある。
<せっかくなのでこれから登ろうよ>
≪賛成≫
飲み物と少しのお菓子をもってでかける。五島コンカナ王国 WINERY&RESORT 宿・ホテル
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ゆっくり歩いて1時間ほどで鬼岳の頂上へ着く。
きれいに整備されている山だが人には会わなかった。鬼岳 自然・景勝地
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コンカナ王国方面を見下ろす。
-
空港を飛び立つ飛行機。
≪バイバイ、また来るわね≫
最初の五島列島の旅を終える。
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