【東京散策80】 東京23区に唯一存在するDEEPな自然島！妙見島

2018/04/28 - 2018/04/28

東京湾岸エリアには埋め立てによる人工島は沢山ありますが、妙見島（みょうけんじま）は、江戸川区と千葉県浦安市の境界、旧江戸川に浮かぶ中州のような東京23区唯一の自然の島、その姿から軍艦とも呼ばれている島です。

妙見島は昔は江戸川区側のただの陸地だったそうですが、 島が川の流れによって少しずつ東に向かって動き初めて出来た自然島で昭和50年代にコンクリートで周囲を固められた今も少しずつ、東の浦安にむかって動いているそうです。

島内殆どが産業廃棄物処理場やリサイクル工場で、信号もコンビニもありませんが、意外にも食品工場やマリーナ、ファッションホテルなどがあり、社宅もあるんで少ないながらも住民もおり、無人島ではありません。

歩けるところを歩いても30分あればほぼOK。
特別観光できるスポットや、見どころもなく、休憩できそうな公園もないので、ふらっと行ってふらっと帰ってくる非日常的DEEPなスポット(^▽^;)
そんななんにもな～い島がテレビのタモリ倶楽部でも紹介されたので、こんななんにもない島を探検しに上陸する人もjh2fxv含めて(^^ゞちらほらいるようです。

■江戸川区のHP妙見島
https://www.city.edogawa.tokyo.jp/edogawa100/edogawarashisa/machinami/046.html

エリア 葛西(東京)

• 旅行の満足度: 3.0
• 観光: 3.0
• 交通: 3.5

• 一人あたり費用: 1万円未満
• 交通手段: 私鉄 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

東京23区にある自然島、妙見島は東京ディズニーランド北約3kmほどの旧江戸川中州にあります。

妙見島は横幅約200m、縦は約700mほどしかない小さな島。

島の周りはすべてコンクリート塀に囲まれ、産廃やリサイクル工場が大半を占めています。

Google　Mapで上空から見るとなるほど軍艦みたいな形。

島と言うより殆ど中州ですわ(￣▽￣)

最寄駅は江戸川区内ではなく、千葉県側の東京メトロ東西線の浦安駅。

本日はGW前半初日、朝から雲ひとつない快晴！

浦安駅 駅

駅南側の幹線道路を西、東京方面へ徒歩で向かいます。

向こうに見える陸橋が妙見島の入口。

道路標識にも東京と合わせて登場。

駅から徒歩5分ほどで浦安橋陸橋前まできました。

普通に見たら、ただの中州にしか見えなさそうな妙見島が見えてきました^^

島に上陸するには、浦安橋の中央にあるスロープを降ります。

車の場合は中央より車線から下へ降りれば上陸。

こちらは島の南端。

周囲をコンクリートの岸壁で囲まれた姿はまさに軍艦みたい。

南端の先端は船のようにとんがってます(*^▽^*)

岸壁の内側にはゴミ収集車が沢山並んでいますね。

橋の歩道脇の階段を降りていよいよ島に上陸('◇')ゞ

階段を降りて島に上陸した橋の下。

下りてすぐのところに島内案内図がありましたが、島内の建物のほとんどが工場であり、一般人は自由に出入りできない場所が殆どと言った感じ。

案内図内の青色に塗られた道路部分しか通行できないようだ。

上陸してまずは島の南側を・・・

南側には、ファッションホテルLUNA（http://www.hotenavi.com/h-luna/index.html）があります。
以前は、ホテル隣に島唯一の食堂があったそうですが、上陸時は既になくなって更地と化していました。

浦安橋を降りて車でのアクセスは道路から目立たず、お忍びで利用する人にはよろしいようです(笑)

更地の食堂跡隣に建っていたのは屋形船の西野屋（http://www.nishinoya.com/）

こんなところに屋形船？

船宿 西野屋 グルメ・レストラン

妙見島の住所は江戸川区東葛西三丁目と確かに23区内、島とは言いながらも船など使わずに徒歩で上陸できるのも面白い。

島で唯一と思われる西野屋前の自動販売機で予め清涼飲料を購入。

後で知りましたが、島内北側にもう１ヶ所100円自販機が設置されている場所がありました。

島南端は清掃工場のようで関係者以外進入禁止。

浦安橋を挟んだ島南端のとんがった土地はこれだけで終わり。

島から浦安橋へ出る道路。

走ってくるのは大型ダンプカーばかり。

では、浦安橋を挟んだ島の北側に向かおうかと・・・

島内東側に南北を縦断する道路が走ってますが、次々やってくる大型ダンプカーの粉塵で埃っぽい(^▽^;)

こんな工場だらけの島にも落書きあります。

島内は工場街、土曜日なのにガンガン大型ダンプカーが通ります。

島の主要道は道幅が狭く、ダンプカーのすれ違いも難しい。
ハッキリ言って歩きや自転車で走るのは怖いし、粉塵で健康にも悪そう(^▽^;)

そんなことを考えていたら、幸いなことに東側道路から一段上がった川側には歩道があったんで、そこを歩くことに・・・

廃墟の軍艦島を連想させる解体中の工場の建物や、産業廃棄物受入の看板。

歩道はだんだんと狭くなって突き当りになり、右側は旧江戸川が見渡せるような景色に・・・

突き当りにあったのはマリーナニューポート江戸川（https://www.newportmarine.co.jp/）

ここには島内唯一のレストランもあるので、ボートクルーズしない人でも利用するのもいいかもしれないです。
jh2fxvも愛知在住時はヤマハレンタルボート会員になっていたこともあり、最近利用していない船舶免許と合わせてたまにはクルーズも・・・って思いました。

工場、ダンプ、粉塵・・・の島内に似つかわしくないリゾート地のようなマリーナは結構インパクトありです。

島の東側には、こんな川から出航するのか？？って思えるような桟橋に係留されたボートが並んでいました。

そしてボート以外にも濁った旧江戸川には屋形船も・・・

この屋形船はどこまで出航して宴会やるんかいな？って思いました。

マリーナの前で道路は直角に曲がり、道は広くなりますが歩道がなくなります。

右側にはマンション風の建物も・・・

そしてこの道路沿いに島内もう1台の100円自販機です。

その正面の前田道路（http://www.maedaroad.co.jp/）の工場に粉塵を巻き上げて多くの大型ダンプカーが進入して行列をなしていました。

再び右に直角に曲がると正面に今度は球体を呈した建物が見えました。

マンション風の建物は前田道路の社員寮。

これだけの規模なので住人がちゃんと住んでいるようですが、本日土曜日は出勤日なのかひっそりしておりました。

社員寮を過ぎた道路左側には妙見島の名前の由来となった島の守り神の妙見神社がありました。

鳥居裏側には平成5年7月（25年前）とあります。

南北朝時代に建てられた妙見堂がルーツとされる妙見島の歴史は古いです。

せっかく、来たんでお参りしよう！

妙見神社の前で道路は再び突き当りになり、そこには月島食品工業東京工場（http://www.tsukishima.co.jp/）がありました。

こんな粉塵多い島内に食品工場？？
でも全国で流通する業務用マーガリンの10％を製造しているそうです。

月島食品工業に突き当たっても、まだ道があったんで島の北端を目指します。

島の東側に突き当り北へ曲がります。

そして北側の突き当りにあったのは月島食品工業の社員寮。

ここから先は関係者以外進入禁止なので、行けるのはここまで。

島の最北端へは残念ながら関係者以外は行けませんでした。

折り返しの帰路、丸いタンクがいかにも工業地帯って感じ。

旧江戸川の浦安市側を見ながら島内を戻る方向に南下します。

浦安橋の下まで戻り、今度は島の西側から北上してみます。

工事現場にありがちなポスター類。

西側は防潮堤耐震補強工事中みたいですね。

島の西側への入口は狭い未舗装の道。

しかし、入口左には関係者以外立入禁止の貼り紙が・・・

すぐ先の左側には現場事務所と思われる仮設スーパーハウス。

こちら側は私道ではないので一般人も通行できるはずですが、おそらく工事中だったので関係者以外進入禁止になっていたのかと・・・

島内西側へは行けなかったので仕方なく浦安橋下まで戻って・・・

ここから橋の上に上がり、周囲から妙見島を見てみます。

橋の上からは北西方向に東京スカイツリーも望めました。

橋からさっき歩いてきた島東側道路の北方面を見ると相変わらず、ダンプカーが忙しく出入りしていました。

橋の上から見た島内西側の未舗装路。

工事関係者がいるのが見えますね。

島西側を散策できなかったんで浦安橋を江戸川区側に渡り、西側の遊歩道から妙見島を観察してみます。

西側の旧江戸川は川幅も狭い水路のような感じ。

そこに屋形船がたくさん係留されていました。

浦安橋を渡り切り、下の遊歩道へ・・・

赤色に塗られたアスファルトが真新しい遊歩道。

島の西側の景色は工場だらけ。

工場敷地内。

工場夜景萌えには規模が足りませんが、プラント建屋もありました。

廃屋みたいなプラント建屋。

遊歩道右の防潮堤の川側にはさらに小さな道もありましたんで、妙見島に接近してみます。

これが行けなかった妙見島北端。

高いコンクリートの防潮堤に囲まれた景色はさながら要塞か刑務所って感じ。

対岸の浦安のマンション群。

遊歩道の新川水門前までで折り返し。

新川は桜の名所であり、川に架けられた舞台橋もある江戸風情ただよう散策スポットで以前旅行記で舟堀から、この水門前まで散策往復しました。

【東京散策65-1】 船堀の新川に架かる江戸風情ただよう橋巡り
http://4travel.jp/travelogue/11281246

遊歩道を折り返します。

島北端の月島食品工業。

島内散策時には見えなかった西側には社員寮もありました。

妙見島散策をひと通り終えて浦安橋から帰路につきます。

初めて訪問した23区にある妙見島は、ある意味、廃墟、プラント、濁った旧江戸川など下町風情の寂びれた情緒を味わえるという意味では良い場所ではないかと思いました。
東京23区唯一の自然島は軍艦島か要塞と例えるのがふさわしい工場の島でした。

浦安橋を下って千葉県側へ・・・

そして浦安駅から帰路に・・・

ここまで、往復1時間半の短い散策。

浦安駅 駅

帰宅後の本日の歩行数は短い割には約1万歩弱と思ったより歩いていました。